書籍の編集者の仕事内容には、どのような業務が含まれるのでしょうか?

時系列に沿って、1つずつ丁寧にご紹介します。

書店に並ぶ本を見て、自分がこの本の編集をしたと思うと、とてもやりがいの持てるクリエイティブな仕事ですよね。

そんなカッコいい書籍編集者の具体的な働きぶりを今回は覗いてみたいと思います。

ぜひ、仕事探しや転職の参考にしていただいて、書籍編集の仕事に興味を持っていただけたら嬉しいです。

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書籍編集の仕事は大きく3個の役割に分けられる

書籍編集の仕事の役割1:企画立案

刊行する書籍の企画立案を行います。

企画書を書く前にマーケティングを行い、会社を説得する材料を積み重ねながら作業します。

書籍編集の仕事の役割2:執筆依頼

企画会議を通過した本について、書いてほしい著者に執筆を依頼します。

人気の著者になると、コンタクトを取るだけでも大変な時があります。

書籍編集の仕事の役割3:入稿準備

原稿が出来上がったら、入稿の準備に取り掛かります。

ゲラにするために文章や内容、構成をチェックします。

修正してほしい所があれば、著者と相談して書き直してもらう事ももちろんあります。

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企画立案の3個の業務

企画立案業務1:マーケティング

編集者は個人的な趣味嗜好で、本の企画を考えているわけではありません。

それでは確実に、企画会議を通らないからです。

会社の出版物の傾向をふまえて、今、世の中でどのような本が売れているのか、しっかりリサーチする必要があります。

「会社の出版物の傾向をふまえて」と言うのは、例えば料理本を出した事がない出版社で、料理のレシピ集の企画を立てても企画書は通りません。

書店が持つ出版社のイメージ、そこから少しでも外れた内容の企画は、たとえ刊行にこぎ着けたとしてもまず100%失敗します。

企画立案業務2:企画書作成

十分なマーケティングを終えたら、そこでようやく企画書の作成に入ります。

企画書を書く上で一番大事な事は、その本を読ませたい読者のイメージを明確に示す事です。

企画書には、仮のタイトルや想定される著者、企画の意図、ページ数や刊行の時期といった事までこと細かに書き込みます。

目次代わりの構成案を作成する事もあります。

自分の企画と類似する書籍があれば、その販売実績を調べ明記しておく事も重要です。

企画立案業務3:企画会議

企画会議を通過しなければ本は作れません。

事前に提出した企画書を元に、編集長や営業部長、時には社長も同席して、企画会議がスタートします。

積極的なプレゼンテーションで、企画の良さを自信を持ってアピールする事が大切です。

類書の販売実績といった客観的なデータに基づくアピールが、最も高い説得力を持ちます。

また、対象となる読者層がはっきりしている事は、会議の場であらためて強調しましょう。

読者のイメージが定まらない企画書に、会社は決してゴーサインを出しません。

執筆依頼の3個の業務

執筆依頼業務1:依頼の手紙を書く

書籍の企画ですから、著者が想定されています。

まずは連絡先を調べ、執筆依頼の手紙を書く所から始めましょう。

事務所のファックスで依頼を受けたり、メールでの連絡を厭わない著者もいますが、手紙での執筆依頼が、礼儀にもかなう最も確実な方法です。

執筆依頼業務2:打ち合わせを行う

依頼に対して承諾が得られたなら、今度は実際に著者と会って打ち合わせをする事になります。

今はメールやチャットでやりとりする事ももちろん可能です。

しかし、1冊の本を書き上げてもらおうという相手には、直接会ってこちらの意図を口頭で伝える機会を設けるべきです。

著者の自宅を訪問する時は、手土産を持参する事も忘れてはいけません。

何を持っていくかは決して独断では決めず、金額の事も含めて、上司に一度相談してから決めましょう。

執筆依頼業務3:原稿の進捗状況を管理する

本を書くような立派な人間だから、黙っていても期日までに書き上げてくれる、などという甘い期待は禁物です。

書くのが遅い著者には適切なタイミングでの催促の電話が、テーマを勝手に逸脱する著者には定期的な内容のチェックが必要になります。

編集者には、企画書で提示した出版意図に違わぬ書籍を、スケジュール通りに確実に刊行する責任があるからです。

入稿準備の4個の業務

入稿準備業務1:著者の原稿をチェックする

著者から届いた原稿が、内容、構成、文章とも最初から完璧に仕上がっているなどという事はほぼありません。

予定より原稿枚数が少ない事もあれば、あまりにずれた内容でまるまる使えない部分があるなど、様々な手直しが必要になります。

とは言え、編集者が著者に無断で勝手に手を入れるわけにはいきません。

修正の方向を著者に確認してもらい、了承を得ながら少しずつ形を整えていきます。

入稿準備業務2:ページのデザインを決める

どのフォントにするか、文字の大きさをどうするか。

文章を1ページあたり何行×何字で組むか、行間はどうするか。

こうしたページデザインは、基本的に編集者の仕事です。

章扉や目次のデザインはブックデザイナーに依頼する事が多いですが、予算には当然限りがあります。

入稿準備業務3:初校、再校ゲラをチェックする

データ入稿が主流の昨今は、入稿すると1日もしないで初校ゲラが出てきます。

フォントで組まれたゲラは、一見完成度が高く見えますが、それは錯覚です。

厳しい目で、文章、内容、構成が適切かどうか、更に入念にチェックしていきます。

入稿準備業務4:ブックデザイナーに装丁を依頼する

初校ゲラが出る位のタイミングで、装丁の依頼を行います。

カバーや表紙、帯のデザインと併せて、章扉や目次についても発注をかけます。

デザイン事務所に初校ゲラを持参すれば、どういった書籍なのかをデザイナーにしっかり伝えることができます。

書籍編集の仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

新しい書籍を世に送り出すクリエイティブな仕事です。

これだけでも十分なやりがいと言えそうですが、他にはどんなアドバンテージがあるでしょうか。

読者からの反響

愛読者カードは編集者にとって仕事の原動力と言えるアイテムです。

「この本に出会えて本当に良かった。どうもありがとう」

そんな手書きのメッセージに触れると、編集者になって良かったと痛感するのです。

ベストセラーという夢

自分が担当した本がベストセラーになる。

それは宝くじに当たるような確率の出来事です。

しかし、現に毎年、ベストセラーは誕生しています。

無名の著者が小規模の出版社から出した本が、瞬く間に売り上げを伸ばす事もあります。

会社員でありながら、一発当てる山っ気をも満たしてくれる仕事です。

経験がものを言う

編集職は長く続けるほどフットワークが軽くなる仕事です。

ベテラン編集者の豊かな人脈や巧みな編集スキルがそれを物語っています。

経験が力になる仕事は、やりがいのある仕事と言えるでしょう。

面白いポイント

編集者ほどサラリーマンという言葉が似合わない職業はありません。

会社から給料をもらう立場の会社員であるのに、です。

仕事の内容に何かユニークな所があるからではないでしょうか。

有名人に会いやすい

どうしても会いたい有名人がいたら、編集者になるのをおすすめします。

それは冗談ですが、実際、編集者は有名人に会いやすい職種です。

書籍の企画が通れば、大手を振って芸能事務所に連絡できます。

うまく行けば、インタビューを元にした本が作れるかもしれません。

ミーハーな興味関心にも応えてくれるのは、この仕事の面白い特徴と言えるでしょう。

ちょっと変わった人に会いやすい

出会いは人生の宝、財産です。

色々なタイプの人と出会えるというのも編集職のユニークさかもしれません。

正直に言えば、本の著者にはひと癖もふた癖もある扱いにくい人物が多いです。

デザイナーの中にも気難しい人や頑固な人、色々います。

書籍作りに携わる人には個性的な人が沢山いて、大変な時もありますが、ユニークで貴重な出会いの場だとも言えるのです。

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まとめ

いかがでしたか。

書籍編集の仕事の内容と、そこに含まれる様々な業務について、色々おわかりになったのではないでしょうか。

この記事を通して、皆さんの書籍編集の仕事へ関心が、一層深まることを切に願ってやみません。




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