2020年8月3日

テレビやラジオ、新聞にインターネットなど、生活のあらゆる場面で様々な情報を届けてくれる「メディア」ですが、この「メディア」での仕事について、誰でも一度は興味を持ったことがあるのではないでしょうか?

毎年、転職支援サイトなどを運営する企業などから発表されている「就職人気企業ランキング」などでもテレビ局や広告代理店などメディア関連の仕事に携わることができる企業が多くランクインしていることからも、就職希望者のメディアに対する人気がよく分かります。

そこで今回は、メディアでの仕事について、特に「広告制作会社」の求人について解説します。

「広告」と言っても、広告を取り巻く仕事については幾つかの段階に分かれています。

今回取り上げるのは、その中でも「制作」についての解説になります。

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広告制作会社の大まかな仕事内容

広告制作会社の大まかな仕事内容

「広告制作会社」での仕事を一言で説明すると「広告を作る」ということになります。

広告を作る、つまり「広告制作」については、大きく「企画」と「制作」の二つの工程に分けることができます。

(1)企画:「何を」「誰に」「どのようにして」伝えるのか、広告に関するコンセ     プトを決めます。

(2)制作:企画に沿った形で、実際に広告を「制作」します。

「広告制作会社」が主として担う工程は、(2)の「制作」の部分が多いようです。

比較的大規模の制作会社は企画段階から関わりますが、中小の会社は「制作」に特化し、「企画」の部分については別に「プランナー」「企画会社」と呼ばれる専業の会社や、「広告代理店」が担うこともあります。

広告制作会社求人にはどんな種類があるの?

広告制作会社の求人について解説します。

広告制作会社求人の募集でよくある職種

ディレクター職

広告制作会社における中心的な役割を担うのが「ディレクター」と呼ばれる広告制作全体を指揮・管理するポジションです。

広告制作に関わる大きな存在としては、広告を通じて情報発信を行うことを望んでいる「依頼主(=クライアント)」と、広告を実際に発信する「メディア」の二つがあります。

そして、この間を取り持っていくのが「広告代理店」及び「広告制作会社」になります。

「広告代理店」は、まさにクライアントとメディアの「代理人」として、それぞれのニーズを集約してフィードバックしたり、両者の中間で具体的な広告制作を行う様々な関係者に対して指示を出したり調整作業などを行う「中核」となります。

広告制作会社は、基本的にはこの「広告代理店」からの指示に従う形で、広告を実際に作っていく部門となります。

そして、この広告制作会社で実際に制作を行うメンバーへの落とし込みや情報管理を行うのが「ディレクター」となります。

ディレクターのポジションについては、メインで全体統括を行うチーフディレクターの他に「アシスタントディレクター」と呼ばれるサポート役のポジションなどもあり、チームとして広告制作の管理を行うことになります。

制作スタッフ

「広告を作る」という部分で、実際に作っていくのが「制作スタッフ」です。

テレビCMなどであれば「撮影」「編集」という作業が該当し、それらを担当するのが「カメラマン」「照明・音響」「編集」と呼ばれる職種の「制作スタッフ」で、制作現場で実際に広告を作る役割を請け負います。

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広告制作会社求人でよくある募集内容とは?

広告制作会社の求人内容について、一般的な就労条件などを解説します。

給与相場

給与相場は職種やポジションによって異なりますが、一般的には年収400万円〜600万円程度となります。

広告制作会社については広告代理店からの請負業務としての側面が強く、給与水準としてはさほど高くないのが現実です。

勤務時間や休日、残業

勤務体系については会社によって異なりますので一概には言えませんが、一般的に休みが少なく残業が多いと言われる業種となります。

「納期」が設定されているために期日までの制作が必須となるので、制作が間に合いそうにない状況になると早朝・深夜・休日などを問わず作業を行う必要があるからです。

また、制作を請け負うことで初めて売上を得ることができるビジネス体系になっているので、仕事があればあるほど事業収益は増え、また仕事が減れば減るほど収益も減るという収益構造になっています。

そのため、多少オーバーワーク気味にでも受注を続けなければ事業存続が難しいという根本的な問題を抱えているので、ワークライフバランスを調整することが難しいことの一因となっています。

福利厚生

会社の就業条件により内容が異なります。

求められる人物像

広告制作会社で求められる人物像としては、どのようなタイプなのでしょうか?

とにかく「広告制作の仕事が好き」というタイプ

広告制作会社で働く上で最も重要なことは「広告制作という仕事が好き」ということです。

前述の通り、広告制作会社は「給料水準は低く、とてもハードワーク」という環境にあるのが現実です。

金銭面やプライベートの充実よりも、仕事でのやり甲斐であったりスキルアップを目指す人でなければ続けるのが難しいと言えるでしょう。

必要なスキルや資格、経験

広告制作会社で働く上で必要なスキル・資格や経験は特にありません。

広告制作をしたい!という情熱が一番重要になります。

広告制作会社のおすすめ求人のポイント

広告制作会社求人についての見極めに関するポイントを解説します。

どのような「広告」を制作しているのか

「広告」と一言で言っても、「テレビCM」「ラジオ」「新聞」「鉄道・バスの中吊り広告」「Web広告」といった様々な形によって、その業務内容や仕事なども根本的に異なります。

自分自身が、どのようなメディアでどのような広告制作に関わりたいのか、充分に見極めることが重要です。

自分に合った広告制作会社求人の選び方や注意点

自分に合った会社選びについて、就業条件から見ていくことにします。

【選び方①】雇用形態から探す

雇用形態については、もちろん「正社員」での就職が長期的な安定という部分で魅力的になると思います。

しかし広告制作の現場については、「契約社員」「パート・アルバイト」での雇用形態も多く存在しています。

自分自身のライフプランやキャリアパスと照らし合わせた時に、どの位の期間を広告制作の仕事に充てていくのか、よく考えて選択するべきポイントになります。

【選び方②】好きなブランドから考える

広告制作会社についてのブランドというものはあまりないかもしれませんが、「広告」という部分ではブランドや嗜好性などがあるかと思います。

自分自身が好きだと思う広告などから、それを制作している会社を選択するというのも重要なポイントとなり得ます。

まとめ

広告制作会社での仕事について解説してきました。

メディアでの仕事ということで、「広告」に関する仕事が全般的に華やかで高収入なものというイメージがあるかもしれませんが、「広告制作」という部分は謂わば「裏方」の仕事となるため、イメージ通りではない部分が多くあるかもしれません。

まずは、自分自身がどのような仕事を望んでいるのかを考えてみて、その上で「メディア企業」「広告代理店」などでの仕事と比較して、どの部分で仕事をしていきたいのか考えていくことが重要となります。

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