なんとなくリッチなイメージを持つ人が多い「編集者」。

トレンドに敏感なことからきらびやかなブランドものを身につけていたり、ガツガツと働いたりする姿から、そういったイメージを持たれる方が多いのかもしれませんね。

実際のところ、出版社編集の年収はどの程度なのでしょうか?

また、昇給などのキャリアアップの可能性はどのくらいあるのでしょうか?

出版社の給料相場や気になる年収アップのポイントまで、解説したいと思います。

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まずは「出版社 編集」の仕事例をチェック

出版社編集の給料の相場はどのくらい?

最初に解説するのは、給料の相場についてです。

まず知っておいてほしいのは、出版社の編集は「裁量労働制」という給与形態で働いている方がほとんどであるということ。

「裁量労働制」とは、一定時間の残業代が予め給料に含まれており、仮に一定時間以下しか残業をしていなくても決められた分は給料として支払われるという働き方のことです。

中には決められた時間以上の残業は別途残業代を支払うという会社もありますが、そうでないという会社も少なくありません。

この「裁量労働制」について、前提として頭に入れておいてください。

正社員で新卒入社した場合の出版社編集の給料相場

新卒入社の初任給は、月20万円以上であるところがほとんどです。

他の企業とそう変わらないかもしれませんね。

入社してすぐに編集作業に取り掛かるということはあまりないため、研修中などは裁量労働制を適用しない会社もあります。

その場合は編集部に配属されてから裁量労働制になるおことが多いです。

そうなると、残業が少ない一般企業の新卒よりは、やや給料が多く感じるかもしれませんね。

正社員で転職した場合の出版社編集の給料相場

こちらはキャリアや年齢にもよるため、一概には言えません。

参考までにお伝えできるのが、30代前半・キャリアありのパターン。

この場合ですと、転職後は月にだいたい30万円前後+みなし残業代になることが多いようです。

額面でいうと40万円前後ですので、他の企業よりもやや多いといったところでしょうか。

結婚し家族がいたとしても不自由なく暮らせるくらいは貰えると言っても過言ではないかもしれませんね。

年収にも響いてくる基本給以外のものは、どうなっているの?

続いて気になるボーナスや昇給についても解説いたします。

こちらも各出版社や個人の年齢・キャリアによっても異なりますので、参考までにご覧ください。

賞与

ボーナスの考え方は他の企業とそう変わりはありません。

だいたい給料の2ヶ月分前後の額がボーナスとして貰えます。

その他、編集を担当した書籍や企画が爆発的なヒットを飛ばすなど何か会社に貢献した場合、個人評価としてプラスアルファのインセンティブが貰える可能性もあります。

インセンティブの有無は企業によって大きく異なりますので、転職を希望する企業があれば予め調べておくと良いでしょう。

昇給

昇給については、成績次第であることがほとんどです。

これも他の企業とあまり変わらないかもしれませんね。

上記でも述べたように、編集を担当した書籍や企画のヒットが評価の対象となります。

また、読者アンケートなどを行っている場合はそこでの評価が成績評価の対象となる場合もあります。

社外の人間による評価が評価の対象になるので公平性はありますが、ある意味では真価が問われるため酷な一面もあるかもしれません。

各種手当

こちらも企業によって様々です。

正社員であれば交通費や住宅補助など諸々の手当は出ると考えて良いでしょう。

しかし、冒頭でもお伝えした通り、編集者の多くは裁量労働制。

残業代に関しては期待できません。

その他、出版社全体で共通するのが「出版健保」という保険です。

こちらの保険はかなり手厚く、受診内容によっては1.5割負担程度で済むことも。

健康診断や予防接種も定期的に受診できるため、健康面に関してはかなり行き届いていると言えるでしょう。

出版健保の保養所などもありますので、ちょっとした旅行などにも便利です。

また、カフェテリアプランや、飲み会補助や婚活補助といった企業独自のユニークな手当てを導入しているところもあります。

賞与同様、気になる企業があれば調べてみると良いでしょう。

給与が高い人は何が違うの?

どこの会社にも、周りの人よりも高い給与を貰っている人というのがいますよね。

出版社の場合、どのような人の給与が高いのでしょうか?

スキル

雑誌や本だけでなく、様々なメディアが混在する昨今。

中でもインターネットの情報は誰でも簡単に触れることができますよね。

この存在が現在、出版社を脅かしています。

しかし、そんな中でも雑誌や本でヒットを飛ばす編集者は少なからずいます。

こういった企画や書籍のヒット率が高い人は、インセンティブなども含め多くの給与が貰えます。

具体的に必要なスキルで言うと、編集能力や情報収集能力といったスキルです。

例えば、同じ「ダイエット」というテーマでも、切り口を変えてより多くの人が食いつきやすいようにするのが編集能力。

まだ日本ではヒットしていないような新鮮なダイエット方法を海外から見つけてくるというが、情報収集能力。

このようなスキルを養えば、給与を上げることができるかもしれません。

役職

一般企業同様、出版社も役職に応じて給料が上がります。

よく耳にする課長、部長といった役職もありますが、デスクや副編集長・編集長という役職は出版社ならではのもの。

編集部によって差があるとは思いますが、イメージ的にはデスクが課長です。

複数の編集部員をまとめ、取材や方向性の指示を出す役割を担います。

続く副編集長が、副部長にあたる存在です。

そして雑誌の全責任を担う編集長が部長にあたります。

デスクや副編集長は複数人いるという企業もありますが、編集長は基本的には一人というところが多いです。

勤続年数

勤続年数に応じても、多少給与が上がります。

しかし、それは入社10年目くらいまで。

その後は成績次第というところも多いでしょう。

この点も一般的な企業と大きくは変わらないかもしれませんね。

地域

少なからず、地域差は存在します。

大手の出版社の出張所などであれば大手の水準で給与を貰うことができますが、地方紙や地方新聞の出版社などは、首都圏と比べるとやや少ないということも。

その代わり裁量労働制でないという場合もありますので、就職を考える場合は確認が必要です。

出版社編集の給料の決まり方

営業職や一部のサービス業では会社への貢献度が数字として見えるため、評価の基準も分かりやすいですよね。

先程も述べた通り、編集者もヒットを飛ばせば評価されるというのはお分かりいただけると思います。

しかし、誰でもヒット企画を出せるわけではありません。

それはむしろ稀なことです。

では、編集者の給料はどのような点で決定されるのでしょうか。

主なものを下記にまとめます。

勤務態度

「え、そんなこと?」と思われるかもしれませんが、意外と重要です。

例えば、ファッション誌の編集者がみっともない恰好で出勤していたらどうでしょう?

「この人にファッションの話任せて大丈夫なのかな……」と不安になりますよね。

そうなると必然的に信頼や期待度が下がり、結果的に給料にも支障が出ます。

また、フィットネス誌の編集者が太っていたらどうでしょう?

「やる気あるのかな?」と疑問を抱きますよね。

他にもう一つ重要なのは、期限を守れているか否かという点での勤務態度。

編集者は毎週のように様々な締切に追われます。

それなのに全く締切通りにこなせていなかったら……言うまでもありませんよね。

後者に関しては他の企業でも同じですが、編集者は特に締切と戦うことが多いため明記しておきます。

誌面・書籍のクオリティ

ヒットはみんなが出せるものではありませんが、担当する媒体のクオリティには全員がこだわることができます。

誤字脱字が多かったり、内容の齟齬が多い人は当然ながら評価されません。

また、クオリティが高ければ読者からの評判も高くなります。

そういった読者ハガキや読者アンケートなども評価に反映されることが多くあります。

担当ページ数

誌面のクオリティが高い人に雑誌の多くを担当してもらいたい、と思うのは当然のことですよね。

そうなると必然的に業務量も増えるため、それに伴って給料が上がることが多くあります。

担当ページ数というのも一定の評価であると考えて間違いではないでしょう。

企画の採用数

雑誌は基本的に、月刊誌であれば年間テーマと月間テーマが予め決められています。

編集者はそれに従って毎回企画を考え、編集会議で立案します。

採用本数は1人につき幾つという風に決まっているわけではなく、全体のテーマ数に沿って面白かった企画を採用する方式であることがほとんどです。

つまり極端に言えば、1冊の内半分以上が1人の人が考えた企画になることもあるのです。

このように、面白い企画を考えられるかどうかという企画の採用数も評価の一つになります。

ちなみに、採用された企画は基本的には発案者が担当しますが、担当しきれないほど企画が採用された場合は別の編集部員に受け渡すなどして制作に取り掛かります。

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出版社編集で給料を上げるためのポイントとは?

ここまでで給料の上がり方についてはご理解いただけたでしょうか?

続いて、給料を上げるためのポイントについて解説します!

担当媒体のテーマに合った暮らしを!

先程も述べた通り、ファッション誌の編集がダサかったり、フィットネス誌の編集が太っていたら説得力に欠けますよね。

したがって、担当する媒体に合った暮らしをすることが重要です。

また、そうすることで編集内容に深みが生まれたり、新たな企画に繋がったりすることもあるでしょう。

当たり前のようで意外と見落としがちな重要ポイントです。

期限を守る、誤字脱字はしない!

こちらも当たり前のことですね。

編集に関わらず、仕事上のミスや期日遅れはマイナス評価へと繋がります。

ミスなく制作できるよう、入念な文字チェックやスケジュール管理が必要です。

それが誌面のクオリティアップにも繋がり、やがては給料のアップにもなるのです。

企画の採用率を上げる!

これは明日からやろうと意気込んでも急にできるものではありません。

しかし、日ごろの積み重ねが大きな力になることもあります。

本や雑誌を沢山読む、あらゆる所に出向くなど日々様々な情報に触れることで感性は磨かれますから、ぜひ実践してみてください。

経験者が教える、実際に給料がアップしたのはこんなとき

では、給料はどのようなタイミングで上がるのでしょうか?

下記にまとめます。

企業が決めた昇給のタイミング

年に1回~2回ほど、給与査定のタイミングがありますよね。

もし結果を出しているのであれば、そこが給料アップのチャンスです。

評価基準などは企業によって異なるため、一概にいくらとは言えません。

面談や日ごろのコミュニケーションでしっかりとアピールし、査定のタイミングでの給料アップを狙いましょう。

異動・転職のタイミング

編集者は、別の雑誌に移るときに役職が上がるというパターンがあります。

また、役職は変わらずとも、今までの実績が評価され給料が上がるというパターンも。

その人の力が必要とされて異動や転職が決まるわけですから、当然と言えば当然ですね。

社内の異動であれば1万円~3万円、転職であれば5万円以上のアップも狙えます。

社内人事に関しては自分の力ではどうにもなりませんが、転職は自分の力で行うものですので、ぜひタイミングを見てチャレンジしてみてください。

まとめ

以上、出版社の給料相場や給料アップの仕組について解説いたしました!

出版社だからといって、特別なことはあまりないかもしれませんね。

成績を出せばインセンティブが貰えますし、役職が上がれば給料も上がります。

ミスをすれば給料に響きますし、昇給にも響きます。

一般的な営業職やサービス業とは違い、企画や書籍のヒットで評価を上げられる可能性もありますが、それは本当に稀。

そこに期待するのはあまりおすすめしません。

また、見逃さないでほしいのが「裁量労働制」であるということ。

一定時間以上の残業代が出るのか出ないのかは重要なポイントですので、希望する企業がある方は必ず確認しましょう。

とは言え、出版業界は上記でも述べた通りコツコツ働くことでキャリアアップもできる世界です。

出版社に興味をお持ちの方は、ぜひ一度詳しく業務内容や企業について調べてみてくださいね。

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