出版社編集の仕事内容をご紹介!やりがいや向いてる人の特徴についてもお話しします!
様々なメディアでキラキラと働く姿が取り上げられることの多い編集者。
おしゃれなカフェでの打ち合せや、撮影現場の仕切り、締切に追われる姿などがよくテレビドラマや漫画で描かれていますが、実際はどのような仕事をこなすのでしょうか。
今回は、出版社で働く雑誌編集者がどのような業務をこなしているのか、出版社編集の仕事内容、向いている人向いていない人の特徴、キャリアについて解説します。
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(正社員希望の人限定)
目次
閉じる出版社編集の仕事は大きく3個の役割に分けられる
編集部員
編集部において一番下にあたる、謂わば平社員のような存在です。
編集長が決めた月毎のテーマに沿った企画を提案し、それに伴う取材や撮影を外部のスタッフと一緒にこなします。
出版社によっては、企画の内容を編集部員がライティングするというケースも。
編集部員でありながら主任や課長を兼任する場合もあります。
デスク・副編集長
呼び名はその企業により様々ですが、編集部員をまとめる立場にあたるのがこちら。
編集部員の業務がしっかりと進行しているかどうかを確認し、必要があればフォローに入ります。
編集長
雑誌を統括する役割を持つ人です。
雑誌の方針や大まかな内容を決め、出版間際には最終確認を行います。
編集部員の5個の業務
企画の立案
雑誌を発行するための第一歩がこちら。
月毎に決められた大きなテーマに沿って、編集部員がそれぞれ与えられたページ数内で企画を考えます。
考えた企画は編集会議にて編集長、副編集長、他の編集部員に発表し、修正を加えた上で決定が出されます。
取材
企画が決まったら、次は取材です。
自身で取材先にアポイントメントを取り、必要であればカメラマンを手配して取材地へと向かいます。
取材後は必要があれば録音した取材音源の文字起こしを行い、原稿作成に取り組みます。
撮影
ファッション誌で特に重要視されるのがこちら。
企画が決まり次第、モデル、ヘアメイク、スタイリスト、カメラマン、ロケ地を手配し、撮影を行います。
ファッション誌以外でも、料理雑誌などはレシピを分かりやすくビジュアル化するために、撮影を行うことが多いです。
ライティング
撮影と同時進行で行うのが、キャッチコピーや本文のライティングです。
社外の人間に業務を委託するケースも少なくありませんが、編集部員が自ら行う出版社もあります。
校正
概ね誌面が出来上がったら、取材先や校閲のチェックに回します。
ここで内容の齟齬や誤った表現、誤字脱字がないかを確認し、あれば赤字で修正を入れます。
そして、修正を入れたものを印刷会社へと送り、雑誌が刷り上がるのを待ちます。
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デスク・副編集長の3個の業務
雑誌の方向性を決める
メインで行うのは編集長ですが、副編集長も一緒に考えます。
月毎のテーマは通年で決められているケースが多いです。
編集部員の相談に乗る
編集長よりも編集部員に近い立場にいるのがデスクや副編集長です。
編集部員がそれぞれの企画を進める中で湧いてくる不具合や表現方法の悩みを一緒に解決してあげるのも、大きな業務の一つです。
原稿のチェック
雑誌の形になる前の原稿チェックは、デスクや副編集長が行います。
中には編集長が行うところもありますが、編集長は発行直前のチェックも行うため、この段階ではデスクや副編集長が担当することが多いです。
編集部員から渡された原稿の内容や表現を確認し、修正箇所を指摘します。
編集長の3個の業務
雑誌の方向性を決める
編集長の大きな業務の一つです。
月毎のテーマや通年のテーマはもちろん、写真の雰囲気や文字のフォントなども、決定権は編集長にあります。
発行部数を伸ばすための施策を練る
雑誌において、発行部数は売上にあたる重要な数字です。
落ち込んでいる場合も伸びている場合も、編集長は常に発行部数を上げるための施策を考え、編集部員たちに伝えます。
発行前の最終確認、責了
編集部員たちが最後の修正を入れたものを最終確認し「責了印」を押すのが編集長の最も大切な仕事です。
「責了」というのは、「責任を持って校了する」という意味。
校了とは校正が完了したということなので、誤字脱字はもちろん、自信を持って発行できる内容かどうかを全ページ確認し、発行へのGOサインを出します。
出版社編集の仕事はどんな人に向いている?向いている人の4個の特徴とは?
では、どのような人が編集に向いているのでしょうか。
コミュニケーション能力が高い人
企画の立案から出版まで、沢山の人と関わります。
取材先はもちろん、モデルやカメラマン、誌面デザイナーや社内の人間など多くの人とのやりとりが必要なため、コミュニケーション能力が高く円滑な関係を築ける人には非常に向いていると言えます。
フットワークが軽い人
取材やロケ地の選定などは基本的に編集者が行います。
国内の移動であれば、長距離であっても前日に突然決まるということもしばしば。
そのため、フットワークが軽く外へ出ることに抵抗がない人の方が向いています。
情報のアンテナを高く張れる人
毎月何かしらの企画を立案しなくてはならない編集者にとって、日々新しい情報を集めるのはマストの作業です。
よって、アンテナを高く張り、常に新しい情報や話題のものに敏感な人の方が向いています。
スケジュール管理をきちんと行える人
編集者は、企画立案、取材、原稿と、毎週のように期限に追われます。
スケジュール管理がしっかりできる人であれば問題ありませんが、計画性がない人にとっては辛いかもしれません。
逆に、出版社編集が向いていない人って?
上記で述べた「向いている人」の裏返しになりますが、下記のような人には向いていません。
人と話すのが苦手な人
編集者は多くの人とのコミュニケーションがマストです。
人と話すことに抵抗がある人にとっては辛い職業です。
出不精の人
取材やロケは近郊で行われるとは限りません。
近場・遠方は関係なく、毎月必ずと言って良いほどどこかへ出向く必要があります。
よって、出不精だと辛い想いをします。
新しいものや話題のものに興味がない人
新しい情報やワクワクする情報を提供するのが編集者ですから、そういったものに興味がない人には向きません。
計画性がない人
編集者は、常に締切との戦いです。
計画性がないと仕事を回し切ることができません。
出版社編集の仕事で活かせる経験
編集者として得た経験は、様々なことへと活かせます。
取材経験
取材を通して得た情報収集能力やコミュニケーション能力は、他の職業でも欠かせない能力です。
営業職やコンサルティングの仕事など、様々な職業で大いに活かすことができます。
ライティング経験
編集者として毎月ライティングを行っていると、文章能力が身につきます。
文章能力があれば必然的にスピーチ能力も高まりますし、転職の際の履歴書なども上手く書くことができます。
出版社編集のやりがいや面白いポイント
出版社における雑誌編集の業務を紹介してきましたが、やりがいや面白みはどこにあるのでしょうか?
以下にまとめます。
出版社編集の仕事のやりがいとは??
人にもよると思いますが、一番分かりやすくやりがいを感じる瞬間は、友人や取材先からの「記事を見たよ!」という報告ではないでしょうか。
上記からも分かるように、編集者は業務も多く、締切にも追われるなかなかハードな仕事です。
しかしながら、友人から「記事を見たけど、とても面白かったよ」という感想をもらったり、取材先から「良い記事を書いてくれてありがとう」という言葉をかけてもらったりすると、日々のハードな業務は忘れてしまうほど「また頑張ろう」とやりがいを感じることが多くあります。
また、自分が面白いと感じたことや、伝えたいと思ったことを多くの人に伝えられるということにやりがいを感じる人も多いです。
出版社編集の面白いポイントとは?
面白いポイントは、日々様々な人やモノ、情報に出会えることです。
企画の立案から発行までは、沢山の人との協力が不可欠です。
毎回固定のスタッフで行うこともありますが、定期的に新しいスタッフとの出会いもあります。
その中で新たな仕事のやり方を学ぶことができ、自分自身のスキルアップに繋がることも多いです。
更に、取材に行けばそちらでも新しい出会いがあり、それと同時に沢山の学びや発見があります。
また、取材やその内容を深掘りして行く中で、今まで知らなかった情報やモノに出会うこともしばしば。
毎日知らなかったことに出会えるというのは編集者の特権であり、面白みを感じるポイントです。
その後のキャリアについて
この仕事についた後のキャリアアップの道は?
編集者のキャリアアップは、編集員からデスク、デスクから副編集長や編集長へと役職が上がることです。
編集員は自らの脚で現場へ向かい取材を行うことがほとんどですが、役職が上がるにつれて外へ出ることは少なくなり、雑誌の方向性を検討したり編集員が持ってきた内容を確認したりなど統括の業務を行います。
他の仕事にもこの経験を活かせる?
上記でも述べた通り、編集者として仕事をすると様々な能力が身につきます。
コミュニケーション能力や情報収集能力、文章能力などは、どこへ行っても重宝される能力です。
また、担当する雑誌によって専門的な知識も身につきますから、編集者としての経験は他の仕事にも大いに活かすことができます。
まとめ
以上、出版社編集の具体的な役割や業務内容、向いている人向いていない人の特徴、キャリアについて解説いたしました。
編集部員だけでなく副編集長や編集長クラスになっても、原稿や最終確認など細かい作業が付きまとうのが編集の仕事。
もちろん、それに伴い締切にも追われます。
しかしながら、沢山の人や情報に出会うことができ、自身の成長を日々感じることもできるという素敵な面もあります。
ぜひ、参考にしてみてください。
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