子供の頃、大きくなったら何になりたいと思っていましたか?

男の子はお医者さんやスポーツ選手、今の時代ですとユーチューバーなどを挙げていると聞きます。

女の子はパティシエや美容師を挙げる中、いつの時代でも幼稚園の先生になりたいという子が多いようですね。

私も小学生の頃に描いた夢は幼稚園の先生でした。

それから高校の進路を決める際にふと思い出し、保育の道へ進むことになりました。

そこで今回は、幼稚園教諭になる方法から就職・転職事情までを経験者である私が解説していきます。

幼稚園教諭の仕事内容

まずは幼稚園教諭の仕事を知ってもらいたいと思います。

紙芝居や絵本の読み聞かせ、ピアノを弾いで歌を歌ったり、子供達と一緒に園庭を駆け回って遊んでいるイメージがあるのではないでしょうか。

そんな一面もありますが、実は奥が深い仕事でもあるので紹介いたします。

子供達への教育

これは要となる仕事で、子供達がいなければ何も始まりませんよね。

朝の登園時から降園までを、子供達の教育をしながら時には見守り、友達のように接する時もあります。

教育内容に掲げている、健康・人間関係・環境・言葉・表現の【五領域】を意識して、幼稚園教諭は子供達に働きかけます。

書類関係の処理や作成

意外と多い書類関係の仕事があります。

保護者が記入してくるおたより帳の返事や、月案や週案と呼ばれる指導計画の作成、月末や学期末に子供の成長を知らせるコメントなどを書きます。

お誕生日月にはバースデーカード、年賀状や暑中見舞いも送る事があります。

また、卒園時期になると小学校へ提出する内申書のような指導要録を書きます。

一人ひとりの成長過程や個性に向き合って書き上げていくので、とても感慨深い仕事の一つです。

園内の掃除

掃除のスタッフがいる幼稚園もありますが、幼稚園教諭が掃除をします。

自分のクラスだけではなく、水場やトイレ、園庭、飼育小屋や園バスまで至る所を掃除します。

子供達に少しでも清潔な環境で過ごしてもらうために念入りに、毎日掃除をしていますよ。

幼稚園教諭の仕事内容は、こちらの記事も参考に!

幼稚園教諭になるには?

就職すれば幼稚園教諭になれるわけではありません。

実は必ず幼稚園教諭の免許が必要になります。

では、どのように幼稚園教諭の免許を取ればよいのでしょうか。

詳しく解説していきます。

どんな資格が必要?

保育士と幼稚園教諭は「子供と接する」という点では同じですが、根本的に違う箇所があります。

幼稚園教諭は資格ではなく“免許”であることです。

文部科学省の管轄である幼稚園教諭は、学校教育法に基づいて子供達に教育を行います。

幼稚園教諭の免許は3種類あります。

簡単に言うと、大学院卒は幼稚園教諭専修免許、4年制大学卒は幼稚園教諭第一種免許、短期大学や専門学校卒は幼稚園教諭第二種免許になります。

私は短大卒なので、第二種免許を持っています。

仕事内容は変わらないのですが、待遇や給与の差が出てくる場合があります。

受験資格は?

特にありませんが、子供が好きなこととピアノが弾ける事は大切かなと思います。

私はピアノが不得意だったため、うまく弾けなくてとても苦労しました。

同期はピアノはとても上手かったのですが、クラス運営に悩んで退職してしまいました。

どちらも持ち合わせていたら、幼稚園教諭の仕事を続けられたかなと感じています。

免許取得ルート

実際にはどのように免許を取得すればよいのでしょうか。

テストを受けて合格すれば免許状が貰えるわけではありません。

幼稚園教諭の免許を取得するには大きく2つの方法があります。

免許取得ルート1

教職員養成課程のある大学や専門学校に通う方法です。

こちらが一番スタンダードな方法かと思います。

私は短期大学の保育科を卒業し、幼稚園教諭第二種免許と保育士資格を同時に取得しました。

保育士資格も幼稚園教諭の免許も取れる学校を選んで受験しました。

他には、小学校教諭と幼稚園教諭の免許を取れる学校や幼稚園教諭のみの学校などがあります。

取れる免許や資格が多い分、授業やテストが多いので、ご自分に合った学校を見つけるのが良いですね。

短期大学で資格と免許、短大卒の単位も必要でしたので、1限から7限までありました。

貴重な空き時間はピアノの練習や創作ダンスの練習などひっきりなしに取り組んでいた思い出があります。

また、働きながらでも取得できる夜間の学校や通信制大学も選択肢としてあります。

夜間の学校に通いながら、昼間は資格のいらない保育補助の仕事をしている先生もいました。

ご自分のライフスタイルに合った方法で免許が取得できますね。

免許取得ルート2

保育士資格を持っている方は【幼保特例制度】を利用して幼稚園教諭の免許を取得できます。

条件として、保育園で3年以上の勤務経験、4320時間以上の実労働時間が必要となります。

複数の施設で働いていても、合算した時間で良いそうですよ。

もし、条件を満たしていたら幼保特例制度に対応している通信制大学などで8単位を取得します。

その後、各都道府県の教育職員検定に合格すると幼稚園教諭免許状が授与されます。

ただ、幼保特例制度には期限が設けられています。

元々は、幼稚園と保育園のハイブリッドである【幼保連携型認定こども園】を開設する際に出来た制度なのです。

幼保のハイブリッドであるため、こども園で働くためには幼稚園教諭免許と保育士資格の両方が必要です。

保育園で働いていた保育士の人員を確保するために設けられた制度のため、平成32年3月31日までとなっています。

期限が延長されるのではと推測されている人もいますが、条件を満たしている人は早めに取り掛かることをお勧めします。

合格率はどれくらい?

免許取得ルート1の学校に通って取得する方法ですと、卒業と同時に授与されます。

もちろん、必要な単位と教育実習を済ませ、卒業論文やテストに合格してからという形になります。

免許取得ルート2の幼保特例制度を利用する場合ですが、正式な合格率は発表されていませんでした。

調べた限りですが、合格率はそんなに高くないようです。

幼稚園教諭に求められる資質は?

子供が好きです!だけでは勤め続けられないのが、幼稚園教諭です。

免許取得しているので、幼児教育の専門知識は理解して身に付いています。

専門知識以外で幼稚園教諭に求められる資質とはなんでしょうか。

リーダーシップ力

子供達の前に立って全員を引っ張っていくリーダーシップ力が必要です。

子供達はそれぞれ、様々な事を考えて主張をしてきます。

全てを聞き入れたいのは山々ですが、1つ1つ対応しているとクラス運営が破綻してしまいます。

そこで、リーダーシップ力があれば、子供達をまとめて指導計画に沿った園生活を送れます。

もちろんフォローもしますが、グッと子供達をまとめられる力は大きな強みになります。

保護者と連携しながら上手に付き合える力

幼児期の成長を支えていくためには、保護者との連携が必要になってきます。

家庭だけでは追い付かない事があるように、幼稚園だけでも出来ないことは沢山あります。

そこで、保護者と上手に付き合いながら、子供の成長によって必要なことを幼稚園と家庭で行っていきます。

新しい事を受け入れて挑戦する力

時代はどんどん変わっていきます。

教育方法も学校で習ったことや先輩に教えてもらったことが、明日になったら変わってしまうなんてこともあります。

そこで、過去の経験や知識に縛られて新しい事を受け入れられないとなると、しわ寄せが子供達に来てしまいますよね。

新人でもベテランでも、子供達に良いとされている新しい事に抵抗なく取り組める力は必要です。

幼稚園教諭のやりがいとは?

どうして幼稚園教諭を続けていられると思う?と短大の友人に聞いた事があります。

働きやすい環境や給与など条件はありますが、プライスレスのやりがいがなければ、長くは続けられませんよね。

そこで、幼稚園教諭だから感じることが出来るやりがいを紹介します。

子供の成長を間近で感じられる

まだ赤ちゃん感を残した3歳の可愛らしい子供達が、卒園の頃には立派な子供になっています。

その成長過程を間近で感じられるのはとても嬉しい事と同時に達成感を味わえます。

あんな事、こんな事が出来なかったのに、今はこんな事まで出来るんだねと、保護者と一緒に感動を分かち合えたりもしますよ。

身体を動かして遊んでリフレッシュ

会社勤めですと、気軽にリフレッシュできない場合もあるかもしれません。

幼稚園で働くと、自由遊びの時間に子供達と一緒に走ったり、飛んだり跳ねたりして身体を動かせます。

きっちり、子供達の安全を見ながらですが、悶々と悩む時間が無くなるので気分転換に最適です。

軽い運動ですが、健康にも良いですよね。

幼稚園教諭の仕事で大変な点は?

楽しい事ばかりではないのが仕事ですよね。

幼稚園教諭に至っても、大変な事や難しい事は多々あります。

保護者や子供同士、先生などの人間関係

仕事内容が人対人のため、大なり小なり人間関係で大変な思いをすることがあります。

子供同士の喧嘩の仲裁方法を誤ってしまうと、保護者を巻き込んで大事になってしまう何て事もあります。

保護者に良くない印象を与えてしまうとすぐ噂になったり、先生同士の関係がうまくいかないと仕事に支障が出てきてしまいます。

いつも細心の注意を払って、丁寧に対応して接していく事を心がけています。

体力がもたない

子供達が登園している間は、走ったり踊ったりしながら全力で過ごします。

降園した後は、園内の掃除をしてから先生同士の打ち合わせ、制作の準備、ピアノの練習など細かい仕事が沢山あります。

加えて、運動会などの大きな行事前には準備や練習があり、帰宅時間が遅くなることも多々ありました。

私は短期大学卒業後、すぐに幼稚園で働いたので若かったのですが、毎日クタクタでした。

30代になった今、幼稚園で働けるか考えると体力的にも自信がありません。

経験者が語る!できる幼稚園教諭の特徴

幼稚園に勤務して、目標にしたい憧れの先生がいると自分の成長にも繋がりますよね。

私が出会ったできる幼稚園教諭の特徴を紹介していきます。

いつも明るくさっぱりとした人

先生と呼ばれる立場なので、毎日同じように子供達に接する事が大事ですが、先生も人間なので落ち込む日もあります。

ですが、その先生はいつも明るく、そんなこと気にしない!とさっぱりした性格の人でした。

新人の私にもフランクに接してくれて、園長先生にも信頼されている先生でした。

子供達もいつも対応が一貫しているので、安心して幼稚園に通っていたように見えました。

自分の意見をきちんと言える人

少人数の職場なので、主任や先輩先生の性格によってはネチネチと攻撃してくる事があります。

いじめにも近い経験をしたことがありましたが、後輩だったので何も言うことが出来ませんでした。

主任が陰口を言っていたと聞いた先輩先生は、直接主任の前へ行き、「何か考えがあるなら直接おっしゃってください。その件はすみませんでした。」と頭を下げていて、かっこいいなと思った事がありました。

子供に対してもぶれない態度で接していました。

口が悪い子には強く注意し、子供ですが殴られたり蹴られたりしても毅然とした態度で対応していました。

幼稚園教諭の仕事に興味がある方へ

仕事内容から幼稚園教諭の免許取得方法、やりがいや大変な事などを紹介してきました。

幼稚園教諭の実態が少しでも伝わったでしょうか。

保護者との関係がネックだと言う話も聞きますが、ほんの一例です。

問題がある保護者の対応方法などは園長や主任、先輩先生のアドバイスを受けて対応すれば心配する事はありませんよ。

お勧めのポイントとしては、幼稚園教諭の免許を持っていると、ブランクがあっても転職しやすいのです。

施設が替わったとしても、仕事内容は一環として子供の教育なので、各々の幼稚園のルールを覚えてしまえばすぐに働き始めることが出来ます。

また、幼稚園で勤務経験があると将来、自分の子育てに役立ちます。

毎日気を張って子供達の安全を見守っているのが体に浸み込んでいるようで、自然と動いてくれます。

子育てを終えて体力に自信が無くなっても、免許を持っていれば保育補助でも採用されやすいのも事実です。

少しでも興味がある方はぜひ、幼稚園教諭の免許取得に向けて動き出していただきたいと思います。

保育士不足と騒がれている世の中ですが、幼稚園教諭も不足しています。

個人的には、大変ですが保育士資格と一緒に取ることをお勧めします。


関連キーワード

幼稚園教諭求人