2021年4月3日

カメラや写真が大好き!仕事にしてみたい!と思っているあなた。

では、写真館で働くにはどうすれば良いのでしょうか?

七五三、成人式、結婚式…そのような人生の節目に残す写真を撮影する写真館。

写真館で勤務するようになると、毎日が誰かの記念日です。

お客様の大切な一日に寄り添える写真館で働くためには、どうすれば良いかを解説します。

沢山の人の笑顔を見られる素敵な写真館で、是非あなたも働いてみませんか。

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写真館の仕事についておさらいしておこう

写真館で写真を撮る目的は様々ですが、ほとんどの場合は記念撮影です。

赤ちゃんのお宮参りから始まり、お誕生日、七五三、成人式と人生の大きなイベントの際に写真を残す家族が多いものです。

大人の撮影も行っている写真館では、就職活動の証明写真、結婚式の前撮り、古希のお祝い等の写真も需要があります。

写真館の仕事は大きく受付、ヘアメイク、着付け、撮影、写真選びに分かれます。

全て分業の写真館もありますし、一人が兼務しているところもあります。

また、予約制になっている写真館が一般的です。

予約のお客様がいらっしゃったら受付をして、衣装選びをします。

アドバイスをしながら自分も楽しんで一緒に選ぶ感覚でいるとお客様にも喜ばれることが多いです。

衣装が決まったらヘアメイク、着付けを施し、様々なシーンの撮影をします。

全ての撮影が終わったら写真選びをして、一組の予約が終了します。

文字で読むと淡々としているように思えますが、その一つ一つにお客様ごとのドラマがあり、感極まって泣き出されるお客様もいます。

リアルタイムの記念日だけでなく結婚10周年など節目の年に撮影するお客様もいらっしゃいます。

「おめでとう」と「ありがとう」に溢れた職場環境と言えるかもしれません。

お客様の気持ちに寄り添うことができる人にとっては、とてもやりがいのある仕事です。

写真館の詳しい仕事内容は、こちらの記事を参考にしてください。

私はこのような写真館で働いていました

写真館にも様々なタイプがあります。

昔ながらの老舗の写真館、一軒家風の完全貸切の写真館、衣装レンタルからヘアメイクと着付けまで全てセットになっているチェーン店タイプの写真館が一例です。

私が勤務していた写真館はチェーン店タイプの写真館で、赤ちゃんから大人の撮影まで幅広く行っていました。

スタジオの中での撮影だけでなく外に出て撮影をするロケーション撮影も行っており、七五三シーズンの9月〜11月はとても混み合っていました。

年齢に応じて10着〜20着程貸衣装があり、その中からお客様が好きな衣装を選び着ることができました。

そのため、お子様のお宮参りから毎年撮影に来てくださるお客様も多かったです。

常連さんになるとスタッフも家族のようにお子様の成長を見守っていて、小さな赤ちゃんだったそのお子様が七五三のお参りに出かける頃にはグッとくるものがありました。

そのような感動もあると同時に、絶対に失敗できない仕事でもあります。

写真館で勤務していると毎日七五三や成人式などの撮影で溢れているため麻痺してしまいそうですが、その一日は、来店されているお客様にとっては「一度きりの大切な記念日」です。

仕事に慣れてもそのことを忘れないように心がけることが大切です。

自分達にとっては小さなミスでも、お客様の記念日に傷をつけることになってしまうかもしれないのです。

ヘアメイク担当者やカメラマンでも受付業務や写真の販売も行う兼業制の写真館だったため、入社したては覚えることが多く苦労しました。

やる気があれば認めてもらえることが多く、例えばカメラや着付けが未経験でも、やりたいと言えば研修を設けてもらえることがほとんどでした。

何年か続けるとヘアメイクも着付けもできるようになり、覚えることが大変だった分できることが増えて自信がついていきました。

撮影はカメラマンと子どもの目線を引くアシスタントの2人で行っていることが多かったです。

写真館での勤務というと楽そうだと思われることも多いですが、実際はかなりハードです。

繁忙期と言われる9月〜12月は食事を摂る暇もないくらいでした。

基本的にずっと動いているため一日が過ぎるのがとても早く感じ、体力勝負の仕事と言えます。

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写真館で働くために必要なことは?

実際に写真館で勤務するために必要な資格などはあるのでしょうか。

いくつかの写真館で働いた私が見てきた周りのスタッフのことをお話します。

資格は必要?

私が勤務していたチェーンタイプのお店では、特に何かの資格が必要ということはありませんでした。

ただし写真館の中には、ヘアメイクスタッフは全員美容師免許が必要と謳っているところもあります。

この点に関しては写真館によって異なるので、求人の募集要項を細かくチェックしましょう。

また子ども写真館の場合は、保育士免許など子どもに関わる資格を持っていると優遇されることがあります。

着付けの免許やメイクの資格も持っていればアピールポイントになるでしょう。

ヘアメイクや着付けの経験者の場合は、入社時に技術チェックを受けることがあります。

カメラの経験がある場合はポートフォリオの提出が求められることもあります。

勉強しておくべきことは?

絶対に勉強しておかなければいけないことは特にありませんが、勤務する前に知っていると役に立つことをご紹介します。

日本の行事について

かなりシンプルなことですが、写真館には記念の撮影に来ることがほとんどです。

そしてその多くがお子様の行事に関係する撮影です。

子どもが近くにいない人にとってはあまり馴染みがないかもしれませんが、お宮参り、百日祝い、端午の節句、桃の節句、七五三など子どもには数多くのイベントがあります。

もちろん写真館で働くようになってから初めて知る人も多いので、それからでも充分なのですが、少し予備知識があると入社後の研修などでイメージが湧きやすいでしょう。

カメラやヘアメイク、着付けなどの技術

老舗の写真館や貸切スタジオでは、未経験者やスキルがない人でも可という求人はあまりありません。

しかしチェーン店の写真館では未経験者でもやる気があればOKと謳っているところも多いです。

趣味程度でも良いのでどれかに興味や技術があると、採用されやすくなります。

子どもについて

子ども写真館では一日のほとんどは子どもと触れ合っています。

あまり子どもと接する機会がない人は、何歳くらいの子が何をできるかが分からないことが多いと思います。

私も最初は子どもの扱いが全く分からず苦労していました。

現場に出て経験を積んでから初めて理解できることだと思うので、必ず勉強しておかなければいけないことではありません。

しかし現場に出たときに復習しながら子どもと接するようにすると、子どもの目線を引くことや笑顔を引き出すことが早くできるようになるでしょう。

必要なスキルはどのようなものがあるの?

写真館で最初から必要なスキルには、どのようなものがあるのでしょうか。

経験に則ってお話します。

ヘアメイク、着付け、カメラなど即戦力となる技術

ヘアメイクの学校出身だったり、着付けの資格を持っていたり、写真のポートフォリオがあるということは自分の技術の証明になります。

写真館に必要な技術を既に持っていると即戦力になるため、やはりあると良いでしょう。

先述の通り経験者のみ募集している写真館と未経験でもOKという写真館に分かれるので、求人情報をしっかりと読んで応募しましょう。

万が一働きたい写真館が経験者のみの募集だったとしても、違う写真館で経験を積んでからでも遅くはありません。

写真館のブランドを変えるという働き方は、この業界ではよくあることです。

写真の修正技術

修正技術は、目を大きくしたり顔を小さくしたりといったことだけではありません。

不自然にならない程度に肌を綺麗にしたり、余分に写ってしまった周りのものを消したりと様々です。

写真撮影の技術がなくても修正の技術を持っていると、写真館では重宝されます。

一人一人に合わせることができる接客スキル

私は以前に店長の経験があったのでアルバイトの面接をよく行っていましたが、私のいたお店では面接で接客スキルを一番重視していました。

最初から100点満点の言葉遣いができなくても、明るく笑顔で接客できるスキルが一番大切なことと思っていたためです。

写真館は赤ちゃんからご年配の方まで幅広い年齢の方を相手にする仕事です。

その人やその家族に合わせた接客ができる人こそがお店にいてほしい人です。

ヘアメイクやカメラの技術がなくても、写真館での仕事は大量にあります。

脱いだ着物の片付けやお子様の遊び相手、掃除、細やかなお客様へのフォロー、他にも沢山…。

大切な記念日をなるべく気持ち良く過ごしてほしいと思いながら、みんな働いています。

逆に、いくらヘアメイクや写真が上手くてもお客様への気遣いができなかったり気持ちが込もっていない人には、向いている仕事ではありません。

今までの経験で役に立つのはどんなこと?

接客業の経験

スーパー、コンビニ、飲食店などどのジャンルでも良いので、接客業の経験がある人が望ましいです。

一組のお客様と長時間接し、子どもと接する時間も多いので、塾の講師などの経験も役に立ちます。

子どもと関わる経験

子ども写真館の場合は、元保育士など子どもと関わった経験があるとすんなりと現場に入っていくことができるはずです。

妹や弟がいて昔から世話をしていたなどの経験も役に立つでしょう。

親の気持ちが分かるという点で子育ての経験も大いに役に立ちます。

子どもは大人と違ってすぐに機嫌が変わりやすいものです。

先程まで笑っていたのにスタジオに入ったら泣き出してしまった…なんてことは日常茶飯事です。

大人と違って集中力も長くは続かないので、スピーディーな撮影が重要です。

人見知りや場所見知りをする子どもも多く、お店に入った瞬間に泣いてしまうことも珍しくありません。

しかし、親御さんはやはり笑顔の写真が欲しいものです。

子どもとの距離を縮めて仲良くなることが、スムーズな撮影の鍵となります。

ブライダル系の仕事の経験

大人の撮影をしている写真館の場合は、ブライダルの前撮りや後撮りでも多く利用されます。

ブライダルの接客は少し特殊なところがあります。

写真館と言っても新婦様はナイーブになっていることが多いので、優しく寄り添うことが大切です。

また結婚式を挙げずに写真だけ残すカップルもいるので、その方達にとっては写真撮影の日が本番のようなものです。

両家の家族が集まり集合写真を撮ることもあります。

遠方からいらっしゃっている家族も少なくないので、新郎新婦だけでなく両家の親族への気遣いも忘れてはいけません。

結婚式場などでの仕事経験があれば即戦力になるでしょう。

呉服屋など着物に関わる仕事の経験

着付けができることももちろん即戦力になる技術なのですが、着物についての幅広い知識があると、それだけでお客様を安心させることができます。

七五三や成人、ブライダルの着物を選ぶ時に着物の柄について気にするお客様もいらっしゃいます。

特に親族の中に着物に詳しい方がいる場合は、その柄の意味を気にされることことが多いです。

衣装選びのときなどに適切なアドバイスができると、お客様からの信頼に繋がります。

色に関しての知識

特に衣装を貸している写真館で働く場合に役に立つでしょう。

七五三や成人式などの記念撮影では、多くのお客様は普段着る機会がないものを身につけます。

着物やドレスは衣装自体が派手なため普段の洋服と似合う色や柄も変わってきますし、顔の写り方も変わります。

パーソナルカラーや色彩を学んでいると、お客様が衣装で悩んでいるときに的確なアドバイスをすることができるでしょう。

どのシーンでも「プロがアドバイスしてくれた」と思えることは大切です。

写真館の仕事に興味がある方へ

一見そんなに忙しくないように思われる写真館の仕事ですが、実際に入社してみると想像以上にハードなことが続くと思います。

一組のお客様と関わっている時間が長いので気も遣いますし、その日がその方の記念日だと思うと気が抜けません。

小さなお子様も多いので怪我をさせないように気をつけなくてはいけません。

覚えることも多く、正直に言えば大変な仕事です。

しかし、誰かの記念日の想い出を作るお手伝いができる仕事です。

こんなに毎日お客様に「ありがとう」と言ってもらえるような仕事は、沢山あるようで実は多くはないのではないでしょうか。

美しく綺麗な写真を残してもらうことももちろん大切ですが、写真を撮ったその日一日が楽しい想い出になるように、写真館のスタッフは日々努力を重ねています。

やりがいのある仕事をしたい、誰かの記憶に残る仕事をしたいと思っている人にはぴったりの仕事です。

興味のある方は是非チャレンジしてみてください。

お客様の撮影に感動して泣いてしまうこともあるかもしれません。

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