飲食店の業務は来店されたお客様に食事を提供するだけではありません。

実はその他にも沢山の業務があるのです。

ここでは、数ある飲食店の業務の中から特に飲食店店長の仕事内容について現役店長が徹底解説していきます。

飲食店店長の仕事内容7個の業務

クレーム対応

飲食店でクレームが発生した場合、店長はすぐに対応しなければなりません。

クレームの中でも特に多いのが「異物混入」です。

例えば、お客様から「商品に髪の毛が入っていた」というクレームがあったとします。

そのような時は、店長自ら誠意を持ってお客様へ謝罪します。

そして、商品の作り直しをご提案し、お客様に承諾いただいた場合は再度作り直し提供します。

途中まで食べたから、と作り直しを辞退されるお客様も中にはいらっしゃいますが、その場合は皿に残っている分の再提供で対応する場合があります。

更に、お客様が帰られる時にも店長自らお見送りします。

つまり、クレームが発生した場合には店長はそのお客様の動向を常に把握しておく必要があるのです。

一度クレームを出されたお客様は店内の雰囲気や状況に敏感に反応される傾向がある為です。

お客様の要望を超えたサービスを提供することで、クレームを出されたお客様にも満足していただけるように努めます。

繁忙期の店の手伝い

繁忙期はどの飲食店も忙しくなります。

チェーン店では、繁忙期を機に異動があるケースが少なくありません。

従業員の配置や適性に沿って店長も他店への勤務を余儀なくされることがあります。

更に、繁忙期の店舗の売り上げが店長の評価対象となる場合もあります。

今後の店長人生が大きく左右される場合もあることから、繁忙期には特に店長は真剣に仕事と向き合い、取り組まなければならないのです。

従業員の接客態度の指導

店長は従業員のお客様に対する接客対応を見ておかなければなりません。

ミスをして取り返しのつかないことにならないよう、常に指導を心掛けます。

商品品質へのこだわり

店長は店舗へのこだわりを持っています。

そのこだわりが直接、店舗の雰囲気や集客に繋がることがあります。

良いお店を作り上げる為には、店長のこだわりが重要な意味を持つのです。

スタッフの採用

店長の業務の中でも、新しい従業員の確保は重要です。

飲食店はアルバイトの比率が高いことから、従業員の入れ替わりは珍しくありません。

常に運営できるだけの人員は確保しなければならず、スタッフの採用については常に意識しておかなければなりません。

店舗備品の管理

冷蔵庫や調理器具は飲食店にとって生命線とも言えます。

常に手入れをしておき備品の管理をしておかなければ、いざ使えなくなった時に運営に支障をきたす恐れがあります。

冷蔵庫や製氷機の定期的なフィルター清掃、温度管理等徹底することが大切です。

従業員の勤怠管理

店長が店舗のシフトを組むことが多く、従業員の勤怠管理については責任を持って行わなければなりません。

勤怠は直接給料に反映されることから、個人の希望収入や時間帯等を考慮し、無理のないよう調整していかなければなりません。

飲食店店長の開店前の4個の業務

釣銭準備金の計算

その日に取り扱う金銭を準備します。

ここで、計算ミスをしてしまうと売上高が合わず大変なことになります。

食材の仕込み

ピークに向けて食材を仕込みます。

販促物の設置

販促物の設置は直接集客に影響する為、効果的な設置方法を考え実践します。

清掃状況の確認

お客様を気持ち良く迎えるために、店内外を常に綺麗に保つことを心掛けます。

飲食店店長の開店中の3個の業務

レジチェック

現在の売上高を計算して、レジの現金有高と合致しているかを確認します。

食材の仕込み

基本的にピーク毎ごとに食材を仕込みます。

食材の発注

食材の在庫を調べ、次に仕込む分のことも考えながら足りなくなる前に食材を発注します。

飲食店店長の閉店後の5個の業務

レジ締め

最終の売上高とレジの現金有高を計算して、合致しているかどうかを確認します。

食材の仕込み

翌朝必要な最低限の食材を仕込みます。

販促物の回収

販促物は深夜にいたずらや悪天候により、破損するケースがある為店舗内の安全な場所に回収します。

後片付け

お客様が帰った後の店内の清掃やキッチン周辺の後片付けをします。

売上高、集客数などの記録事務、日報の記載

その日の売上高、集客数を記録しデータ化します。

更に業務を日報として残すことで、その日に何があったかを把握できるようにしておきます。

飲食店店長の仕事をするにあたって覚えなければいけないこと

PCの操作

チェーン店では特に、本部からの通達は全てPCを介して行われます。

メールの使い方や文章の打ち方、表計算での簡単なデータ処理はある程度使いこなせなければ業務に支障をきたす場合があります。

具体的には、ExcelやWordなどのOfficeソフト、インターネットの開き方、ある程度のタイピング能力が必要とされます。

実際の業務で覚えていくこともできますが、就業前にある程度勉強して使えるようになっておくことをおすすめします。

店舗運営、管理マニュアル

多くの飲食店には、店舗を適切に運営するためのマニュアル(店舗運営マニュアル)や適切に管理するマニュアル(店舗管理マニュアル)が存在します。

具体的にこれらのマニュアルには、正しい接客の仕方、調理方法、クレーム対応の仕方、備品の清掃方法、備品が故障した場合の対処法等が記載されています。

更に、店舗管理マニュアルの中には、従業員管理についても記載されていることもあります。

従業員管理のマニュアルには飲食店の運営はチームワークを必要とすることから、円滑な人間関係を築くための方法が記載されています。

具体的には、シフトの組み方から従業員同士のトラブルの対処法等が挙げられます。

飲食店店長の仕事が向いている人の3個の特徴

飲食店店長には、向いている要素として次の項目が挙げられます。

面倒見の良い人

悪く言えば「おせっかい」ですが、飲食店では大変重要な要素です。

子どもがご飯をこぼした時には、拾ってあげたり拭いてあげたりしますよね。

飲食店店長に向いているのは、その対象を子どもからお客様や従業員に変えることができる人なのです。

飲食店では、お客様が食べ物をこぼされたり、従業員がミスをすることも多々あります。

そんな時、面倒見の良い人であればトラブルにすぐに気づき、適切な対応ができるでしょう。

相手が気持ち良く過ごせる環境を整えることができる人は飲食店店長に向いています。

向上心のある人

飲食店で勤務する上では、向上心も非常に重要な要素の一つです。

ライバルとの競争や新しいことに挑戦することができるのも、向上心があってこそなのです。

信頼感のある人

飲食店の従業員は、その店の鏡です。

従業員の雰囲気は店の雰囲気にそのまま大きく影響します。

従業員が楽しく働いている飲食店の雰囲気は明るく、お客様も気分良く過ごすことができるでしょう。

従業員が楽しく働くためには、店長との信頼関係が成り立っていなければなりません。

従業員から信頼されるような信頼感のある人が飲食店店長に向いています。

飲食店店長の仕事で身につくスキル

ここでは、飲食店店長の仕事をしていく中で身につけることができるスキルをご紹介します。

物事の段取りを組めるようになる

飲食店の忙しさは、一日の中でも時間帯によってかなりの差があります。

昼のピーク時には、お客様や従業員で店内がいっぱいになります。

沢山のお客様全員に満足のいく接客をする為には、やはり事前にしっかりと段取りを考えておくことが重要です。

実際に店内が混雑した時を想定して、従業員に役割分担や優先事項の伝達を事前にしておくのです。

問題があれば解決策を考え実践するということを繰り返していく内に、物事の段取りについての相当な知識や経験を積むことができます。

ピーク時の指示出し

飲食店店長の業務の一つとして、ピーク時の指示出しがあります。

アルバイトや他の従業員に「今やるべきこと・必要なこと」を指示するのです。

ピーク時の店内を上手く回す為に店長は周囲を意識し、細かく指示を出さなければなりません。

必要な時に必要なことを人に指示することは一見誰にでもできそうですが、いざとなると遠慮したり迷ってしまったりして、実行するのが難しいのです。

しかし飲食店のピーク時の店内を上手く回す為には遠慮などしていられません。

日々実践を繰り返していく内に状況を冷静に判断し、的確な指示を出すことができるようになります。

指示の出し方も工夫するようになるでしょう。

これは、自分自身が身動きが取れないほど仕事を抱え込んでしまう状態に陥った場合にも、他人に協力を頼めるようになるということに繋がります。

飲食店店長として働くメリットとは?

「店長」という肩書きが周囲から高く評価される

飲食店の「店長」という肩書きは飲食店「従業員」という肩書きよりも周りから高く評価されることが多い為、自信に繋がります。

更に、他企業とも飲食店の代表として対等に取引することができます。

給料が高い

「生活水準を上げたい」と考えて仕事をする方も多いでしょう。

飲食店の店長になることで、他の従業員よりも給料が高く設定されます。

その分仕事や店に対する責任も、より負うことになります。

その後のキャリアについて

飲食店店長のその後のキャリアアップの道は?

飲食店店長の更に上のキャリアは「スーパーバイザー」です。

SVとも呼ばれるキャリアで、チェーン展開している飲食企業に多く見られる職種です。

地域の飲食店の品質向上や衛生管理などの仕事を行います。

他の仕事にもこの経験を活かせる?

飲食店店長の経験は、他の仕事にも活かすことができます。

飲食店店長を経験することで人をまとめる力が身につきます。

他のどの職種であっても「人をまとめる力」というのは必要なスキルです。

リーダーとして周囲を引っ張ってきた経験は転職する際にも高く評価されるでしょう。

まとめ

ここでは、飲食店の業務について解説してきました。

飲食店の営業時間帯によって行う業務が異なることから、店長は幅広く業務内容を把握しておかなければなりません。

店長の業務には沢山覚えることがありますが、その分やりがいを感じることも多く、慣れてくると飲食店での仕事の醍醐味を味わうことができるようになるでしょう。

飲食店店長の業務内容に興味のある方は、是非今回の記事を参考にしてみて下さい。