大きな街でなくても、身近に見つけることができる大きなお店の一つがガソリンスタンドですよね。

広い敷地で性別も年齢も様々なスタッフが働いている姿を見かけたことがある方も多いでしょう。

外から見ていると何やら難しそうな作業をしていて、何か特別なことができないとダメなのでは?と思ってしまう人もいるかもしれません。

お客様としてしかガソリンスタンドに行ったことがない人や、そもそもガソリンスタンドにあまり行ったことがないという人でもお仕事のイメージができるように、ガソリンスタンドのバイト求人について経験をもとにご紹介します。

ガソリンスタンドバイト求人はどんな仕事?

一般的にはガソリンスタンドと呼ばれていますが、正式な呼称は給油取扱所と言います。

名前の通り、車に乗ったお客様が燃料を補給するために来店されるお店ですね。

販売店や卸業者・経済産業省などがビジネスライクに使う「SS(=サービスステーション)」と呼称されることもあります。

ガソリンスタンドには車の誘導から給油、精算まで全ての行程にスタッフが関わるフルサービス店と、お客様が給油をご自身で行い精算も機械で行うセルフサービス店と呼ばれる形態があります。

細かい仕事内容は異なりますが、どちらも給油取扱所での必要業務を行うスタッフとして求人が出ています。

年齢は法的に働くことが可能とされる16歳以上であれば高校生でも可能で、学歴や経験の有無も厳しく問うことが少なく比較的門戸が広く開かれているので初めてのアルバイトにも適している職種と言えるでしょう。

ガソリンスタンドバイト求人の大まかな仕事内容

ガソリンスタンドの業務はフルサービスとセルフサービスで内容が異なります。

求人を探す上でのポイントになる点ですので、二つの場合についてそれぞれ見てみましょう。

フルサービスの場合

フルサービスでは文字通り、全てのサービスをスタッフが行う営業形態の店舗を指します。

スタッフの主な業務の流れは以下のような内容です。

  • 来店した車を適切な給油位置に誘導する
  • お客様に油種(レギュラーガソリン・ハイオクガソリン等)を確認し、給油を行う
  • 窓ガラスの簡単な清掃・車内のゴミや灰皿の清掃
  • 給油終了後、キャップの締め忘れなどがないか最終確認をする
  • 給油代の精算を行う
  • 車道への合流を誘導して送り出しをする

車は精密な機械なので、給油する燃料の種類を間違えてしまうとエンジンにトラブルが起きてしまいます。

最悪の場合には交通事故の原因にさえなってしまうので、お客様とのコミュニケーションが大切です。

窓ガラスを拭く際には車体に体が密着するので傷を付けないよう気を配ったりなど、1回の接客時間は10分に満たない場合もあるほどですが慎重さが必要なお仕事になります。

セルフサービスの場合

セルフサービスの店舗では、フルサービスでスタッフが行う手順をお客様自身が行います。

そのため業務内容はフルサービスに比べて少なくなりますが、スタッフの数もフルサービスよりも少ないという特徴があります。

セルフサービス店舗の業務内容は以下の通りです。

  • 来店した車の観察と監視
  • 給油機械の操作方法の説明(必要なお客様にのみ)
  • 給油開始の許可※
  • 敷地内の巡回

※給油をスタートする最終的な許可はスタッフが機械操作することによって出される仕組みになっています。

基本的なお仕事はお客様の見守りをすることです。

操作方法が分からず困っているお客様の手助けをするためだけでなく、精算をせずにお客様がお店を出て行ってしまったというトラブルを防ぐために巡回は重要な業務です。

他にも条例で禁止されている入れ物に給油をしてしまったりキャップを締めずに発進してしまったりなど、様々な危険を未然に防ぐ必要があります。

お客様と言葉を交わすタイミングが少ない分、目で見た情報からあらゆることを判断するのが大切なお仕事です。

共通する業務

給油の部分以外は、フルサービスとセルフサービスで共通の業務となります。

以下の業務は店舗によって取り扱いがある場合とない場合がありますが、ポピュラーと言えるものを挙げてみましょう。

洗車

一年を通じて毎日のようにオーダーが入る作業です。

基本は敷地内に設置された洗車機で車を洗った後、水気を手作業で拭き取っていきます。

洗車のメニューは店舗によって異なり、全行程を手作業で行う手洗い洗車や特殊な薬剤を使って車体を磨き上げるコート洗車などは数名のスタッフで1台を仕上げることもあります。

車内の掃除がメニューにある場合は掃除機を使うなど、お客様の要望に合わせたサービスを提供します。

エンジンオイルの交換やタイヤ交換などの機械的メンテナンス

ガソリンスタンド内には大型のジャッキ(車を持ち上げる機械)を備えたピットと呼ばれる作業スペースがあり、ここではエンジンオイルの交換やエアコンガスの補給・タイヤのメンテナンスなどを行います。

ガソリンそのものの売上よりこういった作業が生む売上の方が大きいので、経営上はとても重要なセクションです。

知識はあるに越したことはないですが、作業自体に関しては全てのスタッフができるわけではありませんので気負うことはありません。

カーケア用品の販売・会計

ガソリンスタンドでは様々なカーケア用品も販売しています。

この販売促進、また、それに伴う会計業務もガソリンスタンドの士フォト内容に含まれます。

構内と店内の清掃・洗濯

屋外スペースが広いガソリンスタンドの構内はいくら掃除を念入りにしても、すぐに風に運ばれてゴミが集まってしまいます。

落ち葉やビニールゴミは雨に濡れると滑りやすくなるので、まめに清掃をしなければなりません。

また、窓ガラスや車内拭き用・洗車用のタオルは店舗内の洗濯機で洗うというスタイルが多いので、1日に何回かの洗濯も必要な業務の一つです。

ガソリンスタンドバイト、おすすめ求人の特徴とは?

ガソリンスタンドでの求人情報を探す時のポイントは一つ、紙媒体の求人誌でもネット上の求人でも同じで、お店の情報をどれだけ求人スペースに詰め込んでくれているかという点です。

このお仕事は自動車整備士資格保持の男性から、業種問わずアルバイト未経験の女子高生まで応募可能の層がとても幅広いという特徴があります。

応募する側が情報は多い方が助かるというのは当たり前ですが、お店側も店舗の様々な情報を求人に載せてその上で応募してもらった方が、面接のみにしても働いてもらうにしても決定や手続きがスムーズに進むはずです。

それなのに他の店舗に比べて求人に情報が少ないと感じる店舗には、明かさない情報の中にあまり知られたくないポイントが含まれている可能性があるのです。

例えばシフト勤務とだけ記載があって具体的な日数や時間の縛りが明記されていない求人は、実は人手不足が深刻でアルバイトの勤務希望を聞いている余裕がないのかもしれません。

求人情報に載せる文面は会社や店舗に今勤務している人たちが考えて決定しますので、求人情報そのものの情報量やその内容から受ける印象は店舗や会社の今の状況をある程度反映しています。

ガソリンスタンドは条件の幅がとても広く働き方の選択肢も多いことがメリットですから、この点をしっかりと選ばせてくれる求人がおすすめと言えるでしょう。

ガソリンスタンドバイトはこんな人に向いている!

仕事への適性は一方向から決められるものではありませんが、どんどん仕事を覚えて職場に馴染んでいく人には似たような傾向があるもの。

ガソリンスタンドの場合はどんな傾向があるのか並べてみたいと思います。

ガソリンスタンドバイトが向いている人1:運動部のような体育会系の雰囲気が好きな人

ガソリンスタンドは比較的大きな敷地で、ある程度車の往来がある道沿いにあります。

そのような環境の中ではゆっくりと動作するよりもキビキビと時に走るくらいの勢いがある方が周囲に好印象を与えます。

道行く車のドライバーも通りすがりに意外とガソリンスタンドの中を見ているので、お客様が敷地内にいなくても元気に立ち回れる人が向いていると言えるでしょう。

働いているスタッフにそういった雰囲気があるので、運動系の部活動のような雰囲気が好きな人なら自然に職場へ馴染んでいくことができるでしょう。

ガソリンスタンドバイトが向いている人2:大きな声が出せる人

道路沿いの広い敷地にあることがほとんどであるガソリンスタンドでは大きな声を出すことが最初の関門です。

接客業が初めてだったりそもそもアルバイトが初めてだったりすると、大きな声で「いらっしゃませ!」と叫ぶことは誰にでもできるわけではありません。

大抵出勤を重ねる内にだんだんと慣れてくるものですが、最初から大きな声を出せている人は印象が良くなります。

この関門は、社会人よりもまだ学校生活に身を置いている高校生の方がすぐに突破してしまうかもしれませんね。

ガソリンスタンドバイトが向いている人3:きれい好きの人

灰皿交換、窓拭きに洗車と車をきれいにするという動作の多いこのお仕事では言われなくてもきれいにしてしまうような人は向いているでしょう。

給油中にちょっと気になった車体の汚れを拭き取ってあげるだけでお客様は喜んでくれます。

掃除は大変でもきれいになるのは楽しいと思える人だと、様々な作業も楽しく感じられるかもしれません。

逆に向いていない人の特徴は?

ガソリンスタンドは誰でも挑戦ができるお仕事ではありますが、誰にでもできるわけではありません。

この仕事は向いていないのでは?と感じる人の特徴をいくつか挙げてみましょう。

ガソリンスタンドバイトが向いていない人1:匂いに敏感な人

ガソリンや車の排気ガスの匂いは人によっては体調不良を起こす原因となる場合があります。

また車内の灰皿の清掃なども行うので、煙草の匂いで気分が悪くなってしまうような人も注意しなければなりません。

洗車の際などにお客様の車に乗り込むこともありますが、お客様が使っている車の芳香剤の中にはかなり強く独特な香りのするものがあるため、鼻からの情報に敏感な人にとっては苦痛に感じてしまうかもしれません。

ガソリンスタンドバイトが向いていない人2:車に興味のない人

気まぐれでは買えない物の一つである車は、所持している人にとって非常に大切なものです。

フルサービスでもセルフサービスでも、自分の自慢の車のお話をスタッフ相手にしてくださる方は沢山いらっしゃいます。

洗車中、傷が入ったりしないか心配で度々見にやってくる方もよく見受けられます。

そんな時にお客様を安心させる言葉や喜んでいただける会話をするのは、車に全く関心のない人には難しいかもしれません。

もしガソリンスタンドでお仕事をするなら、詳しいと言えなくても興味を持って車を扱える人の方がふさわしいと言えるでしょう。

ガソリンスタンドバイト求人でよくある募集内容とは?

応募する前にお仕事の情報はある程度知っておきたいものですよね。

ガソリンスタンドは地域や立地によって募集条件が変わってきますが、よく見られる募集内容について見ていきたいと思います。

時給相場

ガソリンスタンドは揮発性の高い危険物を扱い、労働環境も夏冬を中心に過酷なため、比較的高い時給である場合が多いと言えます。

地方でも900円台後半~、都市部では1,000円超も多く見られ1,200円くらいまでの求人を見つけることができます。

早朝・深夜営業があると25%以上の割増時給となるので、しっかり稼ぎたい人には注目のポイントでしょう。

仕事中のユニフォームは支給される場合がほとんどで、お仕事を始めるにあたって購入が必要なものもあまりないので、お仕事開始時の投資を最小限にして稼ぎ始めることができます。

また、アルバイトでも危険物取扱者免許(後述します)などを持っていると、時給+100円~150円の手当が支給されます。

17時から22時まで勤務の高校生でも1日5時間で5千円前後、週3日勤務で約6万円の収入が可能ということですので、身近で思いつくアルバイトの中では高水準と言えるでしょう。

ガンガン稼ぎたい人にはうってつけですが、逆にご両親やご主人の扶養内での働き方を考えている人は勤務時間や日数をよく考えた上で応募の条件を決めるように気をつけましょう。

他に時給に大きな影響を与える点はセルフかフルサービスかという点です。

セルフスタンドの方が同地域でも50円~100円位低い時給設定になっていることが多く、応募先を決める際には仕事内容と併せて重要な注目ポイントとなります。

シフトの入れ具合

ガソリンスタンドの多くの店舗でシフト制が採用されていますが、面接・採用時に大まかな勤務時間を決定した上である程度柔軟な対応をしてくれる場合が多いです。

最近では「週1回~・1日1時間からでもOK」というかなり自由度の高いシフト勤務が可能な店舗も増えてきています。

近年派遣会社の募集でもガソリンスタンドの求人がよく見られるようになっていて、これは直接雇用のスタッフが不足している傾向にあることを示していると言えます。

一昔前には「曜日固定で週〇回・〇時~〇時まで」という型通りの勤務形態が多く見られましたが、現在こういった縛りがしっかりとある店舗の方が少ないほど、働く側の自由を尊重した勤務形態が多くなっています。

主婦向けに「お子さんの学校行事考慮します」や学生向けに「テスト期間はお休み可」という条件も多く見られるので、自分のライフスタイルに合ったお店を探してみましょう。

求められる人物像

ガソリンスタンドでは幅広い年齢のスタッフが活躍していますが、年齢と資格以外の部分で求められる人材とはどんな人なのでしょうか?

慎重に物事の判断ができる人

お客様の高価な財産である車に密接に関わるガソリンスタンドスタッフには、様々な面での慎重さが求められます。

例えば油種(ガソリンの種類)の選択一つにしてもそうで、これを間違えると車の故障や事故の原因を作りかねません。

年配や女性のお客様の中には油種の違いを正しく理解していない人も多く、単純に「安い方で」と本来その車に給油してはいけない種類を指定してくるという場合があります。

言われたことをそのままやるだけではなく、自分で正誤判断を行いながら慎重に物事を前に進めていけるような人が歓迎されます。

接客経験がある人

ガソリンスタンドのお仕事では、お客様との会話が必要不可欠な業務です。

その場にふさわしい挨拶と言葉遣いなど、異業種であっても接客業の経験があって基本が身についている人は、すぐにお客様の対応に入れるので喜ばれるでしょう。

車の運転はとてもストレスがかかり、長時間の運転をしてきたお客様はスタンドスタッフの態度や言葉遣いにいつもよりも敏感に反応してしまうこともあります。

トラブルになると車に傷が付いてしまったりなど大きな事案になりかねないので、言葉遣いや接客態度はとても重要なポイントなのです。

元気と頑張る意気込みのある人

知識がなくても経験がなくても、元気さえあればカバーできる部分も沢山あるのがガソリンスタンドのお仕事です。

まだ何も分からないから元気に挨拶だけはしようという、仕事に対する意気込みが感じられる人が求められます。

必要なスキルや資格、経験

必須とされる資格やスキルは特になく、やる気さえあれば高校生からシニアまで誰でも勤務可能です。

車を扱うお仕事なので自動車免許はあるに越したことはありませんが、これも必須ではなく免許がなくても勤務することは可能です(ただし、店舗によって免許保持者優先採用などがある場合も有)。

車の点検や各種作業も行うお店なので、整備士の免許保持者はとても歓迎される存在でしょう。

他には危険物取扱者免許という資格も、必須ではありませんが保持しているとガソリンスタンドでは歓迎される資格です。

ガソリンなどの危険物を扱う施設であるガソリンスタンドにはこの危険物取扱者免許保持者が常駐している必要があり、営業をする上では欠かせない人材なのです。

危険物取扱者免許の中でもガソリンスタンドでの業務に役立つのは「乙4種」と呼ばれる種類ですが、テキストも市販されていて独学での取得が比較的容易な資格なのでアルバイトをしながら取得を目指す人も数多くいます。

自分にあったガソリンスタンドバイト求人の選び方や注意点

求人を探していて一つしか募集が出ていない業種というのは珍しいですよね。

ガソリンスタンドも一つの店舗だけしか求人を出していないということはほぼないので、いくつかの店舗を比較して応募先を決定することになるでしょう。

ではその時にどんな点に着目して選んでいけば良いのか、何点かポイントを挙げてみたいと思います。

【選び方①】店舗の営業時間から考える

ガソリンスタンドの営業時間は店舗によって千差万別で、早朝に開店して夜中前に閉店するお店から24時間営業までとても幅があります。

車に乗ったお客様が主なので、店舗のある道の交通量によって営業時間が変わる傾向があり、同じ県内や市内でも交通事情により差が出てきます。

例えば都会の方が夜中までや24時間の営業を行っていそうな気もしますが、逆に都心は夕方になってビジネスマンが帰路につくと交通量が減るので比較的早く閉店する店舗が多いです。

対して、地方でも高速や幹線道路が近く夜中でも交通量がある道沿いの店舗は24時間営業を行っています。

このお仕事の時給はコンビニなどに比べて高めの水準なので、22時以降や夜勤・早朝の勤務が可能な場合はお給料が大きく変わってきます。

毎回22時から早朝のシフトに入ることができなくても、週1回や月2回〜3回なら大丈夫という人なら、深夜・早朝手当というミニボーナスを得られるのでちょっと嬉しいですよね。

午後や夕方からお仕事をしたい場合にも、希望通りの労働時間を確保できる営業時間なのかはとても重要です。

例えば高校生が17時から働くとすると法的には最大で22時までの勤務が可能ですが、もし21時閉店のお店だったらそこまで働くことは不可能になってしまいます。

早い場合は19時頃に閉店の店舗も存在しますので、自分が1日何時間働きたいのかをよく考えた上で検討すると良いでしょう。

【選び方②】交通手段から考える

車に乗ったドライバーがお客様であるガソリンスタンドは、車で移動するという視点から店舗の場所が選ばれています。

そのため車やバイクでの通勤を想定している人には好都合でも、バスや公共交通機関を通勤手段と考えている場合には不便な場所であるという場合があるのです。

車両通勤が条件付きでOKという場合もありますから、求人情報の内容はしっかりと確かめておくようにしましょう。

【選び方③】給与や雇用条件から考える

ガソリンスタンドの時給は全体的に見て高めの水準ですが、その中でも営業タイプや立地条件などで同一地域でも100円位の差が出る場合があります。

フルタイムで沢山稼ぎたいと思っている人は時給は高い方がメリットがありますが、親や配偶者の扶養範囲内でのお仕事を希望している場合だと高ければ良いとも限らないでしょう。

時給が高いから週2日で充分と思っても店舗側が週3日の勤務からしか募集していなかったり、扶養内とフルタイムで時給に差があるということもあり得ます。

自分が月にいくら稼ぎたいのか、一週間に何日働けるのか、1日の勤務は何時間か望ましいのかという点を明確にして、単に時給だけではなく雇用条件の希望も含めて考えてみると、最適な働き方が見つかるかもしれません。

【選び方④】店舗の営業形態から考える

ガソリンスタンドにはセルフサービスとフルサービスという二つの営業形態があるという点を前述しましたが、この点もお仕事をする店舗を決める上では大きなポイントになります。

セルフとフルサービスで大きく異なる点は仕事内容と時給で、フルサービスの方が業務が多いためセルフよりも50円~100円位時給が高くなっています。

どちらを選ぶかは自分が何を重要視したいか次第ですので、自分が望む働き方と相談して選んでいきましょう。

ガソリンスタンドのアルバイトで働くメリット

アルバイトの経験自体が人生ではプラスになるものですが、もっと実感しやすいメリットがあるとやる気も出てくるものです。

ではガソリンスタンドでアルバイトをしたらどんなメリットがあるのか挙げてみましょう。

車についての知識が身につく

ガソリンスタンドには様々な種類の車が日々訪れ、スタッフはどんな車種にもサービスを提供します。

このお仕事を続けていくと、車についての知識が知らぬ間に身についてきます。

アルバイトを辞めた後も、自分や家族の車を見た時にタイヤやワイパーの減り具合をチェックしたり、簡単なトラブルの解決方法がぱっと浮かぶくらいにはなれてしまいます。

免許を取るために教習所へ通うと車についてのひと通りの知識は習うのですが、ただ乗っているだけでは問題やトラブルに遭う回数は1年に1回かそれ以下でしょう。

しかし、日々車に接する仕事をしていると経験の数が違いますし新しい知識で肉付けされていくので、習ったことを忘れるどころか更に知識を育てていくことができるのです。

ガソリンや洗車、作業メニューを社員価格で購入したり利用することができる

販売系の職種でよくあるスタッフの特権である社員割引が、ガソリンスタンドでも存在します。

ガソリンの1リットル単価の割引もありがたいですが、とてもお得感があるのはガソリンよりも単価の高い洗車や作業メニューです。

エンジンオイルやタイヤ交換などになると割引額は数千円単位になり、車検の取扱がある店舗だとより大きな恩恵が感じられます。

働いている本人からどの範囲(家族や友人など)まで社員割引が適応されるかは会社によって判断が異なります。

しかし、本人名義の車にしか適応されないというケースはあまりないので、車を所持していなくても両親や兄弟の車などで制度を活用することができますよ。

時給が高めで福利厚生も手厚い場合が多い

ガソリンスタンドは高校生からでも応募可能なアルバイトの中ではトップクラスの高時給である上、石油という国家的に重要な資源を扱う職種であることから母体の会社がしっかりとした大企業である場合がほとんどです。

自社が扱う製品の割引以外にも提携会社の商品や施設の割引制度が受けられる場合もあるので、有効に使っていきたいですね。

経験者がよくある質問にお答えします!

ガソリンスタンドは店舗自体は近くにあっても身近なお仕事というほどではありませんので、実際にアルバイトをやっていた筆者の経験からよくある疑問や質問にお答えしてみたいと思います。

どんな人が採用されやすいですか?

元気良くはきはきとした話し方をできる人が好印象でしょう。

どんな職種でも共通することですが、ガソリンスタンドでははっきりとした話し方が特に好まれます。

他には指示を待つタイプよりも自分から指示を仰ぎにくることができそうな人が望ましいでしょう。

面接でこの点を示すのは難しいですが、積極的に色々と質問をしたりすることで積極性を示すことはできると思います。

うるさくするのは問題ですが、あまり静かな人では大丈夫かなと不安になってしまうので、お話は積極的にした方が良いと思いますよ。

未経験でもなれますか?

整備担当としての採用だと経験や資格が必要になりますが、そうでなければ未経験者でもお仕事は可能です。

免許保持者優遇としている店舗もありますが、基本的に車の免許がなくても勤務することはできます。

フルサービスでもセルフサービスでも機械の操作が必要ですが、専門的な知識は必要ないのでお仕事を始めてから覚えていけば問題はありません。

逆にガソリンスタンドのお仕事は、特別な勉強や受講をしなくても仕事の中で身につけていくことができる知識や経験が沢山あるお仕事です。

経験者よりも未経験の人の方が成長の伸びしろが大きいものになるので、頑張りがいを感じられると思いますよ。

持っていると有利になる資格ってありますか?

ガソリンスタンドの売上の主力は実はガソリンではなく、エンジンルームの整備や外装メンテナンスの売上が主です。

この部分の専門である整備士・自動車検査員(整備士の上位資格)の保持者は優遇されます。

整備士・自動車検査員は受験資格が色々と必要なので「ちょっとやってみよう」では難しいですが、他に誰でも挑戦できるもので危険物取扱者免許があります。

危険物取扱者免許は甲・乙・丙と複数種類があり、年齢や職歴に関わらず誰でも受験することができます。

ガソリンや灯油などの危険物を扱うガソリンスタンドは、危険物取扱者免許のうち「乙4種」の資格保持者が1人以上常駐していなくてはならないという法律のもとで営業をしているので必要不可欠な存在です。

乙4を受験するためのテキストは本屋さんで簡単に手に入りますし、実技試験はないので勉強さえすれば取得できる可能性は高く、仕事をしながら受験する人が沢山います。

ガソリンスタンド以外の異業種でも危険物を扱う仕事だと重宝される資格で、学歴も必要なく高校生でも受験が可能で時給も上がりますよ。

このお仕事をしていて嬉しかったことは何ですか?

女性でも男性と同じように仕事ができるということが自信になりました。

なんとなくこのお仕事は男性向けという気がしていたのですが、実際には性別はあまり関係ありません。

体力的には辛い面もありますが、スタッフ全体で仕事をするという一体感が心地良く、学生の頃に戻ったような新鮮な環境の中で働けることがとても楽しくて原動力になりました。

このお仕事をしていて一番辛かった業務は何ですか?

ガソリンスタンドは仕事をする場所の大半が屋外のため、天候を体でダイレクトに感じることになります。

夏と冬はやはり体力が必要な仕事でした。

夏はピット内(整備作業をする場所)の温度が車のエンジンの熱も相まって更に高温になるので、暑がりの人には特に辛いでしょう。

逆に冬は冷たい水で行う洗車作業がとても堪えます。

そういう時こそお客様も誰かに洗車を頼みたいと思うものなので、それが仕事のスタンドスタッフは頑張るしかありません。

余談ですが、ガソリンスタンドは年末の12月30日と31日がとても混雑します。

お正月は休業や営業時間の短縮を行う店舗が多い業界なので、年末に集中するのです。

良い新年を迎えるにあたって車もピカピカに!というお客様も多いので、年の瀬の大変さはびっくりするほどですよ。

シフトの自由度ってどうなの?

店舗によってかなり差があると思いますが、飲食店や他の販売系に比べると自由度はかなり高めではないでしょうか。

急なお休みはやはり迷惑になってしまいますので極力控えなければなりませんが、様々な年代が働いているからか事情をよく汲んでくれると感じます。

スポット派遣に近いような自由度ですが直接雇用の保障はしっかりとあるので、恵まれた環境だと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。

ガソリンスタンドのお仕事は大変なこともありますがその分時給単価が良く、短時間しか働けない人にもしっかり稼ぎたい人にもそれぞれのメリットがある職場です。

身近な車の知識を身につけられる場所でもあるので、日常生活にも役立つお仕事です。

求人も常に出ている業界なので、よく比較して自分にぴったりの職場を見つけましょう。




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