物流センターの仕事内容20個の業務。経験者が教えます!
今、物流業界が盛り上がってきています。
通販市場の拡大や大手Eコマース業界が盛んに拡販している影響もあります。
そのため、ファンド会社(投資会社)の中には物流倉庫だけをターゲットにして開発に力を入れている会社もあります。
つまり、郊外の広大な敷地を確保し、その敷地を依頼主である物流業者に売却したり、賃貸しをしたりするというビジネスモデルが業界で流行しているのです。
依頼主の方から物流倉庫の大きさや地域を指定して依頼をしてくる場合もあり、盛況になっているようです。
そうした開発の手が伸びている物流業界での求人募集について、様々な視点から紹介したいと思います。
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物流のおおまかな仕事内容
物流という言葉の通り、モノを流す(動かす)仕事になります。
各社の製品を倉庫に集めて必要があれば仕分けを行い、そこから配送するというものです。
つまり「運輸業」と「倉庫業」の両者を合わせて「物流業」と言います。
荷主に依頼された商品を倉庫で管理し、適切な時期に適切な数量を配送先に配送します。
このようなサービスによってサービス料を稼ぐというビジネスモデルです。
荷主や配送先に満足をしてもらえるようなサービスを提供するには、人手がかかったり大きな設備投資が必要になったりします。
ここでは、人手の面を中心に物流会社にはどのような仕事があるのか、その募集内容がどのようなものであるのかについて簡単にご紹介したいと思います。
物流求人にはどんな働き先があるの?
一口に物流と言ってもそれぞれの会社で得意とする分野があります。
逆に言うと各社不得手な分野もあり、そのような分野は取り扱いをしない場合があります。
衣類の物流のみを専門に行っている会社や、医薬品の物流を専門に行っている会社などがあります。
しかし近年、その取り扱う分野を拡大して業務内容を拡大している元気の良い物流会社も多くなってきています。
そのような意味では、物流業界自体が非常に活気のある業界になってきているのです。
そこで、物流業界の中でもよくある働き先について、いくつかの例を上げてご紹介したいと思います。
商品の検品作業
様々なメーカーから輸送されてくる商品や材料(原材料等)が間違いなく搬入できているかをチェック、検収する作業です。
物流倉庫にて発注依頼をした物品が間違いなく納品されているかを確認します。
差異なく納品されている場合は、メーカー等の荷主に対し納品証明を行う立場でもあります。
物品の中には、商品名は同じだが色や型番が異なるなど複雑な物品もあり、検品作業が困難な場合があります。
外部からの搬入物で梱包が汚れていて、そこに貼付されている送り状の読み取りが難しいこともあります。
今では多くの物流会社でバーコードリーダーを取り入れ、検品作業が楽になりました。
しかし一方で、小規模の物流会社では目視で検品する場合があり、その場合は検品担当者の能力に依存した検品になります。
商品の分類・ピッキング作業
納品された物品はそれぞれに分類分けして保管しなければなりません。
保管にあたっては、ピッキングを考慮した設計での保管倉庫になっていますので、その配置通りに補充していきます。
新製品などの場合には、新たな場所に保管することになります。
納品され保管庫に保管された物品を仕分けする作業がピッキングです。
1オーダー毎にピッキングする場合もありますが、まとまった数量を一挙に出荷する場合もあります。
また、ピッキングの自動化が行き届いていない倉庫では、物品が配置された場所等を自分で覚えなければならないということもあります。
運送補助作業
物流会社での作業における最終業務は、配送業務になります。
トレーラーやトラックでの配送業務については配送ドライバーが専任で運転をし、配送を行います。
配送ドライバーが運転をしますが、配送先に荷下ろしをする際に補助する役としてもう一人相乗りする場合もあります。
この作業はあくまでも補助作業ですので、運転できる免許があればより良いですが、無くてもできる作業になります。
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物流求人でよくある募集内容とは?
物流業界では各社様々な趣向を凝らして人材獲得を目指しているので、募集内容も様々になっています。
しかし、物流業界の本質は同じなので、業務内容としては同じような内容になっていることが多いようです。
ここでは、その募集内容について項目毎にどのようなものが代表的な業務なのかをご紹介します。
給与相場
ここまでで、物流業界における職種の紹介を行いました。
その職種ごとに、個人的に調べたレンジ(給与の幅)を示したいと思います。
まず、「検品作業」に関する調査結果では、平均時給が1,050円程度で、平均月給で見ると16万6千円程度になっています。
短期での就労やアルバイトなどでの就労者が多いようです。
次に、商品の仕分けやピッキングなどの職種に関しては、同じ調査で時給960円~1,600円となっています。
また運送補助に関しては、時給的には1,000円前後が主なレンジになっています。
この点を考慮し、現在の職場での時給や月給と比較してみるのも良いかもしれません。
勤務時間や休日、残業
勤務時間に関しましては、通常職種(昼間勤務)の場合には8:30~17:30という時間帯がフルタイム勤務として多い時間帯になります。
しかし、ピッキングや検収担当になれば入荷時間や出荷時間に合わせて作業を行うため、勤務時間は限られる場合が多いようです。
中には午前中のみの勤務であったり、午後の一定時間帯のみの勤務であったりします。
残業時間に関しては、通常の倉庫ではできるだけ残業時間を削減する方向で運営されている場合が多いようです。
しかし、従業員数が少ない職場では一人あたりの作業量が多いため、残業が多くなってしまう場合があります。
そのような職場では、残業は月平均20時間程度となることがあります。
ただし24時間稼働倉庫に関しては3交代制など人員の入れ替え制度を取っており、早番、遅番、深夜番というシフトが組まれる場合が多いようです。
こうした職場の場合には、休日がランダムになってしまうケースも多くなります。
自分の希望の時間帯を指定することはできますので、何らかの理由で昼間の仕事ができない人にとっては良い職場かもしれません。
福利厚生
物流業界の中でも特に倉庫業のような場合には、この福利厚生制度が手厚い場合が多いようです。
福利厚生制度の中には、社宅完備であったり、送迎バス完備であったりする場合もあります。
女性の多い職場では、倉庫工場内保育園等の育児施設も整っている職場もあります。
こうした福利厚生は給与には代えがたい条件を持っていることも多くありますので、注目ポイントになります。
また、各種補助制度や勤続年数に応じた奨励金制度などを持っている会社もあります。
更に、交通費全額支給は当たり前としても、社宅全額補助等もあったりしますので、この項目はしっかりと見ておく方が良いでしょう。
勤務場所
倉庫勤務の場合、多くは郊外の広大な敷地に立地しているため、同じ敷地内に本社機能も併設している場合が多いようです。
ただ、大手になれば本社機能を大阪、東京、名古屋のような大都市に持ち倉庫のみ郊外で運営している場合もありますが多いようです。
このような場合、倉庫は倉庫内で労務管理や各種経理業務等もあるため、事務作業のスタッフとしての求人もあります。
求められる人物像
ほとんどの会社では、どのような人物像を求めて求人するかを「求める人物像」としてホームページや求人情報誌に端的に掲載しています。
そこで、どのような人物像が全体的に求められるのかをまとめてみましたので、ご紹介します。
一般的に倉庫の人事担当者にも温度差があります。
熱望する人物像を劇的な言葉で記載している場合もあります。
あるいは、一般的な求める人物像を書いているだけの求人広告もあります。
掲載原稿を考える人事担当やその会社の姿勢によって記載内容が大きく異なります。
そのようなことを念頭に置きながら、この求める人物像の欄を注意深く見る必要があります。
以下、主な例としていくつかの「求める人物像」をご紹介します。
「元気があり、やる気のある人」
求める人物像としてはごく一般的なものですが、
応募者の中には非常に暗い雰囲気の人がいるので敢えて書いている場合があります。
倉庫勤務における作業は単調な作業の連続になりがちです。
そのような中でも元気でやる気のある人であれば職場の士気を上げながら頑張ってもらえる、と考えての文言になります。
細かなことをコツコツ積み上げられる人
この表現は、実作業の内容を反映していると言えます。
作業自体が細かな作業が多く、その作業に耐えられる人を求めているのが伝わってきます。
倉庫作業そのものの性格を表していると言えるでしょう。
体力に自信のある人
この表現も同じように、倉庫作業の性格を表したものと考えられます。
倉庫作業は体力勝負というところも多いのです。
倉庫作業では、就業時間中は立ち仕事が多く座れない場合があることや、絶えず動き回らなければならない場合もあります。
しかし、人によってはじっと座っていることが苦手な人もいますので、そのような人にとっては良い職場ということになります。
必要なスキルや資格、経験
職種によって必要になるスキルや資格、経験は異なります。
ここでは、職種ごとに必要になるスキル等をご紹介したいと思います。
大型の物品を搬送する作業職種の場合
このような場合には、フォークリフト免許が必要になります。
倉庫内の重量物を移動させる場合等を想定してみて下さい。
大型重量物の移動などを含めて、一般の小物を取り扱う倉庫でも、大きく梱包されたものを移動する時にはフォークリフトが必要になります。
輸送業務に携わりたい場合
輸送業務の花形は、何と言っても、トラックやトレーラーの運転になります。
そうした車両を運転する際には、大型車両の運転免許が必要になります。
一般的に取得が難しい免許の一つに挙げられます。
輸出入を主とする物品を取り扱う場合
海外への輸出、輸入を手掛ける物流倉庫になれば、ある程度の英語の教養があれば有利に働きます。
添付されているインボイス(送り状)等を見てある程度理解できるような場合は、働くのに有利となるでしょう。
慣れてくれば、決して難しくはありません。
おすすめ求人のポイント
物流業界でどの会社の求人項目に目を付けるかがキーポイントになります。
ここではそのおすすめするポイントについていくつかご紹介したいと思います。
資格手当や資格取得支援などの制度がある
先ほども述べましたが、物流業界に限らず何らかの資格を持っていると得する場合が多くあります。
数ある会社の中には通信教育制度を充実させている会社があります。
そのような会社の場合、通信教育や講習会を受講する際に補助金が付いたり、全額補助を受けられるような制度を持っている場合があります。
更に、所定の資格に対して資格手当を給付する会社もあります。
そのような資格を持っていないからと言って、求職する際に資格の項目を読み飛ばす人もいます。
しかし、入社後に取得できる資格に補助金制度や手当があることを考えると、非常に充実した仕事ができる可能性があります。
福利厚生制度に優れたものを持っている
福利厚生制度は現在、「働き方改革」の方針に沿って充実を図ろうとしている会社が多くなりました。
「あの会社は福利厚制度が充実していない」と言われた会社が、突然手厚い福利厚生制度を持つこともあります。
以前の印象や噂にごまかされないように、求人広告やその会社のもつホームページ等を丹念に見てみるのも良いかもしれません。
元気のある職場だと感じられる
どの職場でも、明るい雰囲気の会社はそこで働いている人たちが喜んで仕事をしているということになります。
皆が暗い顔で苦しそうに仕事をしている状態の会社は、熟考した方が良いでしょう。
これは、求人票を見ている段階では発見できません。
就職のために面接をしますが、その時に是非とも自身が働くであろう職場を見学させてもらうことをおすすめします。
そこで自身が働く姿を想像し、元気のある職場なのかを考えてみることも重要なポイントになります。
まとめ
今回は、物流業界に関する求人内容やポイントとなる点をご紹介しました。
今後ますます伸びていく業界ですので、求人数も飛躍的に伸びることが予測できます。
その点では多くの人の手がより一層作業現場には必要になります。
皆さんも一度トライしてみてはいかがでしょうか。
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