ガソリンスタンドと言えば、生活に欠かせないガソリンや灯油を販売しているお店というイメージがあるかと思います。

とあるガソリンスタンドのCMに、「心も満タンに~♪」ってありましたよね。

ガソリンを販売するだけではなく、心も満タンに満足してもらうことが、実はガソリンスタンドの目指すところ。

給油以外にも様々なサービスを提供しています。

そんなガソリンスタンドのお仕事について、有人型の店舗で働いていた筆者の経験を基に、おすすめの理由をお伝えしたいと思います。

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ガソリンスタンドのバイトのおおまかな仕事内容

筆者は有人型のガソリンスタンドしか勤務経験がないため、今回は有人ガソリンスタンドについて、ご紹介していきたいと思います。

大まかな仕事の流れ

まず給油に入ってきたお客様を、給油機の前に誘導します。

次にどの種類のガソリンをどれだけ入れたいのか確認し、同時に窓ふきやゴミの有無を確認します。

給油を開始して、窓をふき、灰皿の洗浄をして返却します。

この時にお車のブレーキランプが切れていたり(運転する人は後ろが見えないので、ブレーキランプが切れても気づきにくい)すると、報告します。

また、タイヤの状態や目視できる車の異常が見つかった場合はお客様にお伝えしておきます。

これは販売や修理が目的というだけでなく、安全にお客様に運転してもらうためです。

この際に、「じゃ、ライトの交換お願いするよ」とか「タイヤの溝が少ないのなら交換していこうかな?」というお客様もいます。

ガソリンを入れ終わったら、運転席まで代金を受け取りに行きます。

お釣りと領収書を渡し、お帰りの道まで誘導して終わりです。

更には、ボンネット整備点検、オイル交換、タイヤ交換、タイヤのエアー調整、ライトやランプの部品交換、洗車などが基本のサービスになるでしょう。

その他、私の働いていたガソリンスタンドでは、インキー(車の中に鍵をいれたままロックしてしまう)の出張サービスや、ガス欠で車が止まってしまったお客さまにガソリンを届けたり、クーラーガスの補注入もしていました。

整備士さんがいるガソリンスタンドでは、このように様々なサービスをしているのです。

ガソリンスタンドの仕事内容

注意点も含め、もう少し詳しく書いてみましょう。

給油

レギュラー、ハイオク、軽油の3種類のガソリンと量をお客様の指定で給油します。

稀に、間違えてガソリン車に軽油を入れてしまったり、軽油の車にガソリンを入れてしまったりという場合もあります。

その時に絶対してはいけないことは、そのままエンジンをかけて走ってしまうことです。

車は壊れてしまいます。

その場合はガソリンタンクの中のものを全部抜き取って正しいガソリンを入れ直すことになりますが、車をピットまで押していかなくてはいけませんし、時間もかなり取られてしまいます。

ガソリンと軽油を逆に入れることは絶対にしないよう気をつけましょう。

また有人のガソリンスタンドは、機械を操作し給油口にガソリンソケットを入れてレバーを引っ張ると、設定量に達した時自動で止まるようになっています。

その間は手を離すことができるので、窓ふきやエアーチェックなどをしておきましょう。

ゴミ捨て

ガソリンスタンドが全て有人だった時代は、ガソリンスタンドに行くと「車内の灰皿やゴミはいかがなさいますか?」のフレーズが必ずありました。

お客様は缶やゴミ袋を「これ、お願いね」と渡してくれるので、ガソリンスタンドで車内のゴミを捨てることは当たり前。

預かった灰皿は綺麗に水洗いして乾燥機にかけてから返却するので、灰皿がとてもきれいになった時代です。

もちろん今も、そのようなサービスのある有人ガソリンスタンドもありますよ。

窓ふき

窓ふきは、基本中の基本です。

働いていると「いかにきれいに拭き上げられるか?」など、ちょっとしたコツをつかめるようになっていきます。

今ではセルフになっているところが多いので窓ふき作業はほとんど見かけなくなりましたが、全て有人店舗の時代は窓ふきが当たり前のサービスでした。

給油に行けば、自分の車の全ての窓をスタッフが綺麗にしてくれることは、お客様とって大きなメリットでした。

ピークの時間帯は窓ふきに時間がかかってお客様をお待たせしてしまうこともありましたが、窓を拭いて嫌がるお客様はほとんどいませんでした。

洗車

洗車は、ガソリンスタンドではかなり利益になるサービスの一つです。

ガソリンには原価があるため、立地にもよりますが、利益を見込むなら相当数のお客様がいなければ成り立ちません。

しかしガソリンに比べて、洗車の原価は安いです。

私が働いていたガソリンスタンドは「洗車がきれいで上手!」と有名でした。

洗車にとても力を入れていて、新人研修でも洗車を徹底的に教え込まれました。

そのため洗車のお客様がとても多く、これは会社の良いアイデアだと思いました。

洗車は利益が見込めますし、一緒にガソリンを入れてくれるお客様も多いからです。

「早くて綺麗」がモットーだったので、洗車の数は毎日とても多かったです。

しかし、洗車の技術が学べたので得をしたと思っています。

また、手洗い洗車、機械洗車、ワックスがけ、室内洗車など様々なコースがガソリンスタンドにはあります。

各コースや車種によって、必要な時間や体力も変わってきます。

タイヤ交換や修理

実はガソリンスタンドでも、タイヤを交換されるお客様は結構いました。

有人ガソリンスタンドでは、スタッフはさりげなくタイヤの溝チェックをしています。

あまりにも溝がなくツルツルのタイヤを履いているお客様にはタイヤの溝の度合いを説明し、どのくらい危険かを説明します。

この時に「わざわざ言ってくれてありがとう。じゃあ、タイヤを今から替えてもらえる?」と言ってくれるお客様もいました。

車検

有人、セルフに関係なく、車検を受け付けているガソリンスタンドがありますよね。

車検時期は、車のフロントガラスを見るとシールが貼ってあるのですぐに分かります。

有人ガソリンスタンドの場合は、車検時期が近いお客様に声掛けします(声掛けするようにという指示がありました)。

しかし、余程顔なじみのお客様でない限り、車検の注文はなかったです。

今はセルフのガソリンスタンドが多いですが、「当店で車検を受けたお客様はガソリンを3ヶ月3円引きいたします」という誘導看板などがあって、その車検が意外と人気があるようです。

車検価格もガソリンスタンドによってはピンキリなので、私の働いていた店舗ではあまり受注はありませんでした。

タイヤなどのセールス

タイヤ交換と言えば、みなさんはどこでされているでしょうか?

ガソリンスタンドにあるタイヤは「高そうだから要らない」というお客様もいますが、ガソリンスタンドにあるタイヤのほとんどは某有名ブランドの良いタイヤが多いです。

そういう意味では値段は相応かもしれません。

タイヤメーカーから直接仕入れているのでそこまで割高ではなく、長く使える良いタイヤを好むお客様に説明すると、すぐに交換を依頼してもらえることもあります。

タイヤ交換はガソリンスタンドにとって利益になりますが、あまりタイヤを意識していないお客さまに、タイヤの状況の説明や「良かったらこんなタイヤがこの値段で交換できますよ」とアドバイスできるような知識が役立ちます。

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ガソリンスタンドのバイトをおすすめしたい理由

ここまで、ガソリンスタンドの仕事内容について少し詳しく書いてきましたが、次にガソリンスタンドのバイトをおすすめする理由をいくつか挙げてみましょう。

ガソリンが安く給油できる従業員割引

大抵どこでもありますが、従業員は少し値引きしてガソリンを入れることができます。

堅物なガソリンスタンドにはこういったメリットはないようですが、大概は安くなります。

洗車が無料でできる

お店の忙しい時間帯によっては無理ですが、大抵のガソリンスタンドでは従業員の機械洗車は無料です。

ガソリンスタンドで働く人の車は大概いつもきれいです。

掃除機もあるので、室内もいつもきれいにできるというメリットがあります。

部品交換も安い

タイヤ交換、ランプ交換、エアフィルターやオイル交換など全てに従業員割引があります。

私が働いていた職場では、大体20%オフで交換ができました。

また、オイル交換は余りオイルを使えば無料でした。

知識が身につく

ガソリンスタンドで働く人は車好きな人が多く、車の知識が豊富です。

業務するにあたっても知識は必要ですが、車好きな人が多いので分からないことを訊けば快く教えてくれます。

私自身も車がとても好きで、ガソリンスタンドで働き様々な車を見る内に、パッと見ただけで車の種類が分かるほど車についての知識が増えていきました。

整備も教えてもらうことで自分の車に関して最低限の整備はできるようになったので、未だに役立っています。

おすすめできるガソリンスタンドのタイプ

丁寧な洗車ができる

ずばり私がおすすめするガソリンスタンドは、丁寧な洗車ができるガソリンスタンドです。

一度プライベートで愛想の良いスタッフがいるガソリンスタンドで洗車を頼みましたが、残念な仕上がりでした。

大抵どこのガソリンスタンドでも洗車料金は同じですが、洗車の仕上がり具合を見ると丁寧さの差が分かります。

丁寧な洗車ができるガソリンスタンドでは、他の部分についても丁寧を心がけています。

トイレがきれい

トイレがきれいなガソリンスタンドは良いと思います。

古くてもしっかりと掃除が行き届いているトイレのガソリンスタンドが増えてきています。

衛生面にも気を配れるガソリンスタンドはとてもおすすめです。

活気がある

車でガソリンスタンド内に入った瞬間に、「いらっしゃいませー!」と声掛けしてくれるガソリンスタンド。

お客様がどこに行けば良いのか分からなくても、気配りを常に意識しているガソリンスタンドのスタッフはすぐに「こちらへどうぞ」と笑顔で誘導してくれます。

お客様がお店に入ったのにスタッフが適当な接客しかしないガソリンスタンドは愛想も悪いことが多いですし、ひどい時は窓ふきも省略されてしまうので気分が悪いです。

価格に注目!

有人型のガソリンスタンドは、人件費がかかっている分ガソリンの値段が普通よりやや高めですが、中には値段が異常に高いガソリンスタンドがあります。

大抵は個人経営の店舗に多いです。

お店側としては安い単価で販売していくことが難しいのも事実ですのである程度は仕方ありませんが、買い手の私たちからすれば同じリットルで少しでも安い方を選びたいというのが本音です。

販売価格を看板に表示することは義務付けられていますが、看板が出ていないガソリンスタンドは、後でレシートを見てビックリすることもあるので気を付けたいところです。

スタッフが馴れ馴れしすぎないところ

初めてのお客様にも愛想が良い親切なスタッフがいるところはおすすめです。

しかし初めからやたらと馴れ馴れしすぎるスタッフがいるガソリンスタンドは、気を許すと営業の嵐に遭ってしまうのでやはり気を付けたいですね。

バイト先のガソリンスタンドを選ぶ上での注意点や知っておくべきこととは?

バイトをする前にまずはそのガソリンスタンドを一度利用し、お店の雰囲気やスタッフの表情などを予め見ておくことをおすすめします。

その時のチェックポイントを以下にまとめました。

スタッフに活気があるか

先ほどもお伝えしましたが、活気のあるガソリンスタンドで働くことをおすすめします。

活気があるお店は忙しいところも多いですが、なぜか人間関係も悪くないところが多い気がします。

お客様がいるか

私は3件のガソリンスタンドで働きましたが、きれいで大きいのに、なぜかお客様がいないスタンドがありました。

理由はずばり、スタッフの人間関係が悪くチームワークが取れないため、暗い印象を与えてしまうからでした。

お客様がいないということは、空き時間ができてきます。

そうなると陰口のオンパレードで仕事に集中できていないスタッフが多く、ストレスも溜まります。

活気のあるスタンドは、忙しくみんなが働いています。

時間が経つのも早いし、チームワークでどんどん仕事をこなしていけるので、基本的にみんな仲良しです。

休憩時間は車の話や世間話で盛り上がるし、人間関係での悩みは少ないように思います。

まとめ

ガソリンスタンドのお仕事は、実は魅力が沢山あります。

車好きの人には苦にならないポイントが多いことも、おすすめできる理由です。

冬は寒く夏は暑い、キツい仕事として捉えられがちですが、その分お給料も良かったです。

私も別の仕事をしていなければ、ガソリンスタンドで働きたいと今でも思っています。

働いてみると意外におすすめなガソリンスタンドのお仕事について、紹介させて頂きました。

ガソリンスタンドのバイト求人を探すときは、ぜひこちらの記事を参考に!

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