泌尿器科看護師の仕事内容10個の業務。どんな役割があるの?病棟と外来の違いも説明します!
泌尿器科看護師という職業を皆さんは耳にしたことはありますでしょうか。
具体的な仕事内容については意外と分からない方が多いと思います。
今回は、そんな看護師の中でも泌尿器科の仕事内容について解説していきたいと思います。
興味がある人、または目指している方のために泌尿器科看護師求人の情報についてもまとめてみましたので、ぜひご一読ください。
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泌尿器科看護師のおおまかな仕事内容
手術後の状態観察・点滴・注射
泌尿器は主に、外科治療です。
手術前に患者さんをオペ室へ送り出し、手術後の治療観察をしていきます。
「腎結石」「尿路結石」」「膀胱結石」「腎盂腎炎」「腎臓がん」「前立腺がん」「膀胱がん」と様々な疾患の方がいるので、一人一人に合ったオペ後ケアを行う必要があります。
また、患者さんの治療に応じた点滴をしていきます。
特にがん治療をされている方は、特殊なスケジュールを立てて行っていきます。
疾患やがん治療が何度目なのかで点滴・注射が変わってきますので、かなり様々な知識を獲得することができますよ。
泌尿器科看護師の仕事内容は、こちらの記事を参考に!
泌尿器科看護師求人でよくある募集内容とは?
泌尿器科看護師と聞くと「怖そう」「私には無理だ」と思われる方もいらっしゃると思いますが、そんなことはありません。
どなたでもできる診療科です。
気になるのが、就業形態ですよね。
ここでは、給与相場、勤務時間や休日、残業、福利厚生、勤務場所、求められる人物像について解説していきます。
給与相場
給与は夜勤をするかしないかで、金額に差があります。
私の経験を例に挙げますと、(正看護師の7年目27歳)1回の夜勤手当が15,000円程でした。
夜勤は月5回〜6回でシフトを組まれているので、5回夜勤をこなすと75,000円となります。
平均給料は、月28万円~33万円程。
平均年収は、330万円~400万円程でした。
これに時間外手当も追加になる形です。
病院や夜勤をするかによりお給料は大きく変動します。
お金を取るか、夜ゆっくり休める夜勤なしを選ぶかは、自分の体と相談しましょう。
勤務時間や休日、残業
勤務時間は平日勤務はもちろんのこと、休日もシフトを組まれれば出勤です。
看護師は、サービス業です。
勤務時間ギリギリに出勤するのではなく、30分前には詰所へ行き、その日の業務にすぐ取り組めるよう準備をしておかなければなりません。
特に看護師1年〜2年目の人は、業務が始まる前に教育指導員に今日1日の流れを理解できているのかなどのチェックが入ります。
しっかり答えられるよう、情報収集や予習をしておきましょう。
また、患者さんの急変や突然の入院、家族と先生の話し合い等があれば、当然長い時間残業しなければいけなくなります。
自分の担当業務が終わって早く帰れる日には、早く仕事終了することをおすすめします。
と言っても看護師は、チームで動いているので、当たり障りのない程度に「何かすることはないか」と訊いてから帰るようにしましょう。
福利厚生
福利厚生は勤める病院により異なります。
正社員は通勤費・社宅などの給与住宅等優遇されている病院がほとんどですが、非常勤やパート勤務になると福利厚生が違ってきますので、再度確認する必要があります。
有給休暇については忙しさのあまりなかなか貰えない病院があるので、面接の際詳しく質問することをおすすめします。
勤務場所
総合病院や大学病院であれば、勤務する場所は、病院内の配属されている科になります。
個人クリニックであれば、クリニック内そして先生に頼まれた案件で近隣の薬局(ほぼ病院の隣に設置されています)に行くことも稀にあります。
老人保健施設であれば、施設内です。
その中のデイサービス勤務であれば、利用者さんの自宅までの送迎も含まれます。
求められる人物像
看護師の世界はキツい労働が多くある為、辛い壁に何度もぶち当たります。
「こんなことには負けない」「絶対最後まで頑張る」といった強い意志を持ち、精神面が強くないと務まりません。
結論から言いますと、精神的に打たれ弱い人はあまり看護師には向いていません。
勉強も沢山しなくては仕事についていけませんし、仕事が務まらなくなります。
先輩看護師に、時折胸に突き刺さるようなキツい言葉も浴びせられたりもします。
ということで、精神面の強さや勉学に励む努力について話をしていきたいと思います。
負けず嫌いな、精神面の強さ
仕事上、患者さんが亡くなることもあります。
大きな精神的ダメージを受け、無力感に苛まれたり自分を責めることもあります。
しかし、いちいち感情的になってしまうと、心が病んでしまうということにもなりかねません。
他の業務に支障が出たりもします。
そのため、看護師としての職務を全うできるだけの「負けず嫌いな気持ち」「物事を深く考え込まない精神面」が求められてきます。
また「こんなことも分からないの!」と、先輩看護師に時折嫌な言葉や叱責を浴びせられたりします。
いちいち気にしていては、前に進めなくなります。
「この野郎!」と負けない気持ちでいましょう。
勉学に励む・努力
実際現場で働き始めたら、看護学生時代に勉強してきた内容だけでは足りませんし、現場の業務内容で分からないことばかりです。
頭の中がパンク寸前の状態が、すぐ現実に起きてきます。
先輩看護師から「勉強してきてね」と言われる前に、自分から進んでレポートを書いて来たり、勉学に励む努力をしましょう。
そんな人であれば看護師に向いているので、病院側も大歓迎でしょう。
誰にでも挨拶をする
日々の忙しさに追われるとどうしても周りが見えなくなってしまうのが人間です。
他人のことなんて二の次になってしまいがちです。
しかし、職業は「看護師」です。
人を助ける、援助をする仕事です。
病棟には、入院されている患者さんの家族や医療関係者、様々な方が来られます。
「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」など必要最低限のあいさつは、できなければ苦情殺到です。
その為、気持ち良く誰にでも挨拶できる人が求められます。
必要なスキルや資格、経験
看護師の資格があれば、特に必須資格はありません。
ケアマネージャや褥瘡専門看護師資格、他にも特殊資格をお持ちの方も歓迎されるでしょう。
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泌尿器科看護師のおすすめ求人のポイント
総合病院の場合、泌尿器科は「腎臓内科」「腎臓外科」「皮膚科」「整形外科のリハビリ科」「透析病棟」と混合病棟であることも多いです。
その為、「泌尿器科のみ」で探すのは求人が限られてしまい、少ない結果に終わるかもしれません。
更に、クリニックも泌尿器科は多くありますが、病棟と同様、他の科と一緒になっていることが多いのです。
このように言われると悪いイメージがつくかしれませんが、決してそんなことはありません。
良い求人ポイントがありますので、これから泌尿器看護師のおすすめ求人のポイントをご紹介します。
女性専用病棟がある
泌尿器科はデリケートな分野の為、女性専用となると患者さんにとって嬉しいことです。
そして、トラブル防止に繋がるため、看護師にとっても看護ケアにあたりやすい、働きやすい環境と言えます。
私が勤務していた病院も、女性専用病棟がありました。
患者さん側が訊きたい質問も男性の目を気にすることなく発言できていたので良いなと感じていました。
クリニック勤務(土・日休み・入院設備なし)
土・日は休みで、入院設備がないという所もあります。
泌尿器科以外に内科などの診療も行っているけれど夜勤はないという病院もありますので、プライベートのスケジュールが立てやすいメリットがあります。
クリニックは「勤めたことないしやめておこう」などと敬遠されてしまいがちなので、求人の応募に対して給与高めに設定している所も多くあります。
診療科の募集が分かれている
病院もクリニックも、外来や病棟の看護師、そして透析室専門の看護師を別々に募集しています。
その為、「透析室で勤務したい」「病棟の看護師がいい」などの明確な希望がある場合は、より希望に合った仕事・診療科に就ける可能性があります。
私が面接に行った時は、第一希望・第二希望・第三希望まで訊かれました。
面接時に勤めたい診療科をしっかり伝えると、希望に配慮してもらえます。
泌尿器科は、特殊だからこそ様々なことを学べる科です。
そして良い求人ポイントもありますので、自分が何を学び、どのような働き方をしていきたいかによって、どのタイプのクリニック・病院を選ぶかを考えると良いでしょう。
是非、求人内容を吟味して自分に合った求人内容を見つけましょう。
泌尿器科看護師求人についてよくある疑問
泌尿器科で働く上で、不安や疑問に感じることはあると思います。
「泌尿器科看護師の経験がないけれど、大丈夫かな」「他の科と比べて、大変なことはあるのかな」と疑問に思うことでしょう。
しかし、大丈夫ですよ!不安になることはありません!「私が働く前に疑問に思っていたこと」や「周りの人によく訊かれること」などについて、ご紹介していきます。
泌尿器科看護師に向いているのはどんな人?
結論から言いますと、向いてる人はどんな人か分かりません。
こればかりは働いてみないと分からないものですが、患者さんを思いやる「優しさ」があれば大丈夫です。
泌尿器の患者さんは、「こんなところを見せないといけないなんて恥ずかしい」と思い、処置の際は羞恥心を感じていることでしょう。
その気持ちに寄り添い、共感できることが大事です。
「恥ずかしさを軽減するためにはどうしてあげたら良いのか」について行動できる能力や優しさがあれば、泌尿器科は働きがいがあると思います。
看護師としての経験が浅くても大丈夫?
看護師としての経験が浅くても問題ありません。
新人は3ヶ月ほど研修期間を設けているので、その間に教育指導ナースがあなたにつきます。
そのプリセプターが、日々働くあなたを見て「どこまで理解しているのか」をジャッジしていきます。
「分かっていないな」と言われればレポート提出していく形になりますので、何を勉強すれば良いか分かってきます。
そして1日の流れを大体理解すれば、自ずと分からないことが自分で見えてきます。
分からないことはここでしっかりと学習すると、自分の知識アップに繋がります。
他の診療科に比べて大変なことはある?
どこの科に勤めようと、大変なことは必ずしもありますよね。
泌尿器科も同じで、自分が勤務してみて大変だなと感じる時があります。
それは、「施術が立て込んでいる時」です。
2日〜3日連続で手術のある患者さんを受け持つと神経・体力を使いますので、疲労感が蓄積してきます。
そんな時は他の同僚と助け合いながら、仕事内容をこなしていきましょう。
手術のある病棟経験がないけど、大丈夫?
手術のある病棟経験がなくても、何の問題もありません。
なぜかというと、働き始めると自然に身についていくからです。
1日に1回手術の患者さんを受け持てば自ずとオペ前オペ後のやるべきことが分かってきますので、心配要りません。
休憩時間は、しっかりある?
手術のある病棟なので、「忙しくて休憩がなさそう」「しっかり休憩もらえるの?」と思われがちですが、しっかりと60分なり決められた休憩時間があります。
私が勤めた病院では、休憩中の間に午前中のオペが終わった患者さんが病棟に帰ってきたりするので、その辺を考慮した休憩システムになっていました。
例えば午前中オペ出しした看護師については、その日のリーダーがオペ室に進行状況を確認して、オペが終わりそうであれば休憩を遅上がり(1時間遅めに休憩に入る事)にして、オペがまだかかりそうであれば早上がり(先に休憩に入る事)にするという判断をします。
このように、他の科と連携を取りながら休憩時間がきちんと取れるようにしてくれていました。
休憩時間について不安であれば、面接時にしっかりと確認することをおすすめします。
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まとめ
以上、泌尿器科看護師についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
泌尿器科看護師の業務は手術がありますので、忙しく目まぐるしい日もあります。
しかし、他のスタッフと連携を取ることによってスムーズに仕事をこなすことができますし、団結力も養えます。
そして、お仕事をしながら人間関係も学べます。
働いていく上で、患者さんに合った知識・技術が身につくこと間違いなしです。
泌尿器科と言っても病院によってシステムは様々ですので、必ず病院に確認することをおすすめします。
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