救急外来看護師の仕事内容を役割に分けてご紹介!一日の流れに沿ってお話しします!
救急外来看護師の求人について、ここで詳しくお話させていただきます。
よくドラマで取り上げられることの多い「救急外来」。
「カッコイイけど、大変そう!」「高度なスキルが必要」など、看護師の救急外来について、あなたはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
ここでは、そんな救急外来看護師の募集内容や求人のポイントなどについてご紹介していきたいと思います。
よくある疑問にもお答えしていきますので、救急外来看護師になりたい方はこの記事を参考に、あなたに合う求人を探してみてくださいね。
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目次
閉じる救急外来看護師求人のおおまかな仕事内容
おおまかな仕事内容
救急外来では、救急車の受け入れから救急蘇生処置、外傷の処置、一般外来の時間外対応などを行います。
つまり、全ての診療科やあらゆる年齢層の患者さんが看護の対象となります。
救急外来看護師は職場でどういう役割を求められる?
救急外来は一刻を争うような重篤の場合や救急蘇生処置が必要な場合もあり、より高度な知識や技術、その場で最優先すべきことを実践するための判断力などが求められます。
また、具合が悪くなった患者さんがまず最初に訪れる場所でもあります。
救急外来看護師の対応一つで、その病院全体の印象に繋がることも少なくありません。
「病院の顔」であることを意識した言動、行動も大切です。
救急外来看護師求人でよくある募集内容とは?
給与相場
一般的に、救急看護師は一般外来で働く看護師よりも給与が高いという話を聞きます。
私はどちらの経験もありますが、あくまで所属が「〇〇科」か「救急外来」かというだけで、特別な差はありませんでした。
もし給与面での差があるとすれば、救急看護の認定看護師であること(専門的な資格を持っていること)、一般外来勤務に比べて夜勤の回数が多いこと、時間外勤務が多いことなどが挙げられるかもしれません。
また救急専門の病院であれば、他の総合病院に比べてそもそもの基本給を高く設定しているところもあるでしょう。
勤務時間や休日、残業
「外来」と名前がついていても、救急外来は一般外来と違い365日24時間稼働しているということです。
したがって、そもそも一般外来勤務とは勤務時間が異なってきます。
夜勤についても、二交代制、三交代制と病院によって違います。
ただ1回の勤務時間などにどんなに違いはあっても、休日数に違いはないので安心してください。
また、気になるのが残業時間だと思います。
救急外来のイメージ的には忙しくて残業も多そう…と思うかもしれませんが、個人的には病棟勤務よりは残業時間は少ないのではないかと感じています。
もちろん来院されている患者さんの状態や人数によっては勤務時間が過ぎてもその場を離れられないという状況もありますが、病棟に比べると記録が圧倒的に少ないのです。
申し送りの人数も少ないので、勤務交代は比較的スムーズに行えるでしょう。
福利厚生
救急外来看護師ということで一般外来看護師や病棟看護師と待遇面での差がつく、ということはないでしょう。
あくまでその勤務先の規定に準じます。
勤務場所
総合病院の救急外来や救急専門病院の他にも、ドクターヘリでの活動や災害救護活動もあります。
求められる人物像
テキパキと迅速に動ける人
救急の現場では、一刻を争う状態の患者さんに対応しなければならないことが多いものです。
先述した通り救急外来では、より高度な知識と技術、判断力と行動力が求められます。
「次、どうすればいいんだっけ…」「えーっと、分からないから本で調べてこよう」などと思っている時間はありません。
とにかく、その場その場で状況を判断して動かなければなりません。
患者さんの状況を把握したら、医師への連絡や必要物品の準備、患者さんへの処置、ご家族への対応などやらなくてはならないことが沢山あります。
一人で全部はできませんので、チームで声を掛け合い役割分担して動きます。
動揺せずに、落ち着いて行動できる人
心肺停止状態で運ばれてくる方、大出血のある外傷の方など、経験がなければ思わず驚いてしまいそうな患者さんが多くいらっしゃいます。
それでも怯まずに初期対応にあたらなくてはなりません。
また、軽傷であっても動揺している患者さんや、患者さんを心配するご家族の方への対応も看護師の役割です。
看護師が動揺していては、患者さんやご家族の不安を増長させてしまいます。
落ち着いた態度や言動で接することが大切です。
相手の立場を考えられる人
救急外来には、救急車で搬送されて来る患者さんもいらっしゃれば、自分で歩いて来院される患者さんもいらっしゃいます。
どうしても重症な患者さんの治療が優先になってしまい、軽傷の患者さんが長時間待たされてしまうこともあります。
そのような患者さんへのフォローも忘れてはなりません。
また重篤な状態にある患者さんや残念ながら亡くなってしまった患者さんのご家族への対応も、とても気を遣うところです。
看護師の言葉一つで、意図せずとも不快に思われてしまうこともあります。
どんな時でも相手の立場を考えて行動することが大切です。
気持ちの切り替えができる人
先ほど相手の立場を考えることが大事であると述べましたが、逆に患者さんやご家族に感情移入しすぎるのも良くありません。
もし患者さんが残念な状況になってしまった場合にあまりに感情移入しすぎると、こちらが辛くなってしまいます。
また、その想いを引きずって他の患者さんへの対応に支障が出てはプロとして失格です。
かと言ってあまり淡々としすぎると、人によっては「冷たい看護師だ」と思われることもあるかもしれません。
一つ一つ気持ちを切り替えていかなければならず、これが看護師として働く上で最も難しいところかもしれませんね。
必要なスキルや資格、経験
看護師の資格を持っていれば、救急外来で働くことはできます。
救急の現場で働くにはある程度の知識と経験がなければならないと思うかもしれませんが、逆に、救急外来で働くことで様々な経験を積みスキルを身につけることができます。
また、看護師としての実務経験が5年以上、専門分野での経験が3年以上で認定看護師の取得に挑戦することもできます。
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救急外来看護師おすすめ求人のポイント
何次救急で働くのか
救急外来の求人を探す上で、まず初めに必ず確認しておく必要があることがあります。
それは、その病院が何次救急を担っているのかということです。
入院や手術の必要がなく帰宅可能な比較的軽傷の患者さんを受け入れる一次救急(初期救急)、手術治療が可能で入院設備があり24時間体制で救急患者の受け入れをする二次救急、二次救急では対処できないようなより重篤な状態の患者さんに医療を提供する三次救急と三段階にカテゴライズされています。
ただ一次救急が軽傷の患者さんだから楽であり、三次救急が重症患者さんだから大変というものではありません。
軽傷の患者さんを受け入れるということはその分受診患者数が多くなり、かなり忙しくなってしまうこともあります。
教育体制が充実しているかどうか
救急外来で働きたいと思っている方は、少なからず「より様々な経験を積みたい」「救急対応の実際を学びたい」など、看護師としてのスキルアップを望んでいる方が多いかと思います。
ですので、先述しました認定看護師をはじめとする様々な資格取得へのサポート体制や、救急看護の研修会の実施などといった教育体制が整えられているのかどうかというところも押さえておきたいポイントです。
認定看護師の取得には長期間教育機関に通う必要がありますので、その資金の貸与の有無や休職中の扱いなども病院によって差があります。
資格取得を考えている人は、この点についてもしっかり情報収集しておきましょう。
夜勤体制はどうなっているのか
これは病棟で働く場合も同じですが、夜勤において二交代制をとっている病院と三交代制をとっている病院があります。
二交代制のメリットとしては休みや休憩が取りやすい、夜勤手当が充実していることが多いなどが挙げられます。
一方デメリットとして単純に勤務時間が長くなるので、身体的・精神的負担が大きい、ミスをしやすくなるなどが挙げられます。
三交代制のメリットは、勤務時間が短いので集中して働くことができる、忙しくても身体的・精神的に楽などがあります。
デメリットは、シフトによっては勤務と勤務の間が短いので休んだ気がしない、連休を取りづらい、生活リズムが安定しない、夜間の通勤が心配などです。
この他にも早出勤務や遅出勤務を取り入れている病院もあります。
最近では二交代制をとっている病院のほうが多いようですが、人それぞれ働きやすさは違うと思いますので、勤務体制のチェックも必要です。
救急外来看護師の雇用形態による違い
看護師の求人の中には「夜勤専従」というものもあります。
家庭の事情や体調の管理、まだ小さなお子さんを持つ看護師にとっては夜勤が難しかったりもしますので、夜勤ができる人は重宝されるかと思います。
自分に合った救急外来看護師の求人の選び方や注意点
自分に合った求人の選び方では、どのようなポイントを見ていけば良いのでしょうか。
いくつか求人の選び方を挙げますので、参考になさってください。
【選び方①】雇用形態から探す
正職員なのか、パートなのか。
日勤のみや夜勤のみで働くことが可能なのか。
自分が勤務できる状況と照らし合わせて考えましょう。
【選び方②】病院形態から考える
何次救急を担う病院なのか、救急外来のある総合病院なのか、専門の救急センターなのか。
働きたい現場、学びたい医療は何か、今一度振り返ってみましょう。
【選び方③】給与や雇用条件から考える
勤務時間や勤務内容から適切な給与が設定されているのか、夜勤手当や休みの日数がどうなっているのかをチェックしてみましょう。
基本給と各種手当の有無で年収は大幅に違ってきますし、有給休暇の日数でプライベートとの両立のしやすさも変わります。
【選び方④】エリアから考える
通勤方法と通勤時間を考えましょう。
公共機関を使う場合、三交代勤務の夜間帯での通勤は困難になります。
自家用車やバイク通勤の可否、タクシー券の有無なども重要です。
注意点
給与面を重視して就職してみたら激務だった、高度な医療技術を学びたくて就職したものの一次救急ばかりで自分が求めていたものではなかったなど、いざ働いてみたら自分の思っていた職場ではなかったということのないように、総合的に情報収集する必要があります。
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救急外来看護師求人についてよくある疑問
救急外来で働いてみたいけど果たして自分でも働けるのかな?経験がなくても大丈夫かな?など心配事は多いと思います。
よくある疑問について一つずつ見ていきましょう。
面接でよく訊かれることは?面接合格の秘訣!
やはり「なぜ救急外来を希望するのか」という動機です。
この質問にはしっかり答えられるようにしましょう。
また大抵の場合は夜勤が必須条件ですので、夜勤ができることもアピールすると有利です。
未経験でも応募できる?
もちろん未経験でも応募できます。
向上心さえあれば、働いてから知識や技術を身につけることは充分可能です。
職場の雰囲気は?
救急外来という特性上、どちらかというとテキパキサバサバとした体育会系のような人が多いかと思います。
一般の病棟と比べると医師と関わることや男性看護師も多いので、女性だけの職場とはまた違った雰囲気なのではないでしょうか。
残業って多いの?
先述したように一般病棟よりも患者数が少ないため、記録物や申し送りに取られる時間が少ないことから残業は少ないように感じます。
向き不向きはある?
求められる人物像として、テキパキと迅速に動ける人を挙げました。
ということは、おっとりとマイペースに動く人は救急外来に向いていないのか?と思われるかしれませんが、そうではありません。
患者さんやそのご家族への対応として余裕のある態度でゆっくりと話を聞くことができれば、それだけで安心感を与えられることもあります。
どんなタイプの人でも、「救急で働きたい」という気持ちさえあれば大丈夫です。
まとめ
救急外来の特徴や求人のポイントなどについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
大事なのはなぜ救急で働きたいと思ったのか、何次救急でどういう経験をしたいのかなどをきちんと明確にしておくことです。
そして、自分がどのような性格でどのようなことが得意なのか、救急の現場で活かせる自分の強みは何か、それらを把握しておくことも重要です。
現在一次救急で働いている方はより高度な知識と技術の習得を求めて三次救急の現場へ転職するのも良いでしょうし、三次救急で働いている方が精神的に解放されたいと二次救急、一次救急への転職を考えるのもありだと思います。
救急の現場は緊迫感のある場面が多く、高度な知識と技術、迅速な判断力と行動力が求められるなど、とてもハードルが高いイメージがあるかもしれません。
しかしその分とてもやりがいのある現場ですし、救急看護の経験があればその後どこの現場へ行っても役に立ち重宝されるでしょう。
救急でのあなたの活躍を期待します!
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