2020年12月18日

看護師の求人は病院だけではありません。

介護施設の看護師も沢山の求人があります。

介護施設の看護師求人は病院の求人とは求められる人材が違ってきます。

ここでは、介護施設の看護師の求人の募集内容と、どのような人材が求められるのかをご紹介しましょう。

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介護施設看護師求人でよくある募集内容とは?

ここでは、高齢者施設の看護師の求人の内容をご紹介します。

病院の看護師と違って介護施設の看護師は、介護の現場を経験したことのある人が採用されやすい傾向にあります。

病院と介護施設では、給与面や福利厚生等に若干の違いがあるようです。

給与相場

介護施設の給与は夜勤の有無でも変わってきます。

介護施設で働く看護師は、夜勤業務ではなく「オンコール体制」であることが多いようです。

看護師がオンコール体制なのは、日勤帯の看護師の人数を確保する為です。

介護施設によって看護師の人員基準に違いがありますが、日勤帯の看護師の確保が必要となってきます。

介護施設によりますが、1回のオンコールでおおよそ1,000円~3,000円のオンコール手当が付きます。

夜勤の勤務体制にも若干の違いがあるようです。

病院では3交代制が多くなりますが、介護施設では2交代制が多くなるようです。

看護師の夜勤手当の相場は、1回でおおよそ3,000円~5,000円程度です。

夜勤手当が高額の施設では、7,000円という所もあるそうです。

その為介護施設の看護師の給与は、月の手取りでおおよそ150,000円~190,000円程が一般的なようです。

介護施設の看護師は病院と比較すると若干給与は低くなりますが、病院と違ってモニターの管理もあまりなく、入院患者ほど医療依存度の高い方は少ないでしょう。

公休や勤務時間及び残業

勤務時間は大体8時前後~17時前後となります。

病院の日勤帯の時間とほぼ同じ時間帯となります。

夜勤がある介護施設では日勤の出勤か夜勤の出勤となりますが、早出や遅出などの時間帯の勤務はほとんどないようです。

公休は月に8日~9日の施設がほとんどですが、施設によって変わってきます。

また夜勤明けが休みの扱いになる施設もあるようなので、面接時や求人情報をしっかり確認するようにしましょう。

残業は病院と比較して少ない傾向です。

しかし施設によっては介護と看護の仕事が完全に分離されていない所もあり、分離されている方が残業が少なくなってくるでしょう。

福利厚生

福利厚生についても病院と比べて違いがあります。

介護介護施設は、大規模な民間経営や社会福祉法人等は病院並みの福利厚生サービスがありますが、民間の小規模の施設はギリギリで運営している所もあるようです。

利益を沢山出さないと人件費や光熱費で消えてしまう場合もあるのです。

社会保険等の法定内福利厚生に関しては保障されてますが、住居手当や家族手当などの法定外福利厚生は会社独自が決定するものであり、業績に応じて削減することもあるようです。

福利厚生等も気になるようでしたら、入社前までには確認をしておくと良いでしょう。

勤務場所

病院と比較して看護師の人数は少なくなります。

介護施設では看護師の業務よりも介護の業務の方が圧倒的に多い為です。

介護施設は全国展開している企業もありますが、数としては地域に根付いて近隣で併設している法人の方が圧倒的に多いでしょう。

他県に何ヶ所も施設を運営している所は少数です。

1ヶ所で運営しているいない所が多いですが、何ヶ所も運営している所は同じ敷地内であったり歩いていける距離で新しい施設を運営することが多いようです。

これは、入居者の要介護状態が変化した時も同法人で対応できるようにするためもあると思います。

法人や企業内の移動などで勤務地が変更になる場合はありますが、勤務すること自体が困難になることはあまりないでしょう。

求められる人物像

介護施設で求められる看護師の人物像は、どのようなものでしょうか。

ここではどのような人材が求められるのかをご紹介しましょう。

介護施設で働いたことのある人

病院と介護施設では看護師の働き方が違ってきます。

病院では治療が大前提となりますが、介護施設では生活が中心となるため禁忌事項に違いが生じます。

そういった意味では病院勤務しかない看護師と施設の介護士ではご利用者に対する視点に相違が見られるため、意見が食い違うこともあるようです。

介護施設で働いた経験のある方が採用されやすい傾向があるでしょう。

医師との連絡が取れる人

介護施設の看護師は、医師との連携が密に図れる人が求められます。

高齢者施設では医師が常駐していない施設がほとんどです。

日頃から医師と連携を図ることが看護師が求められます。

病院勤務の経験がない新人看護師は、敷居が高くて医師との連携が苦手だという場合があります。

介護施設で勤務を希望している新人看護師さんには、病院等で臨床を経験してから介護施設で働くことをおすすめします。

必要なスキルや資格、経験

看護師の資格を持っていれば、介護施設で働くことができます。

また介護職員職員初任者研修の資格がないと勤務できない訪問介護サービスも、看護師の資格があれば勤務可能です。

看護師は介護職員初任者研修修了者とみなされるからです。

訪問系サービスや施設系サービスはいずれも、介護業界での看護師は引く手数多です。

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介護施設看護師求人にはどんな種類があるの?

介護施設の看護師の業務について簡単に説明してきましたが、次に介護施設の看護師の求人ではどのような業務の求人があるのかをご紹介しましょう。

介護施設看護師求人の募集でよくある施設や事業形態のパターン

介護の業務と看護師の業務が分離された有料老人ホーム

規模が大きい有料老人ホームでは介護の業務と看護師の業務が分離され、看護師だけ求人が出されている場合があります。

介護と看護の業務が分離されている場合は、内服の管理やご利用者の体調の管理が主な仕事になります。

私が勤務していた有料老人ホームでは看護師4人でご利用者で90人の体調管理をしていました。

介護業務と看護師業務が分離されていない有料老人ホーム

介護業務と看護業務が分離されていない所は、規模が小さい有料老人ホームが多いです。

看護師がご利用者の内服管理や体調管理などの看護師業務のほか入浴介助や食事の介助も行うことがあります。

おおよそ15人~30人程の入居者が対象になるでしょう。

介護施設看護師求人の募集でよくある職種

看護業務

介護施設で1番多い看護師の求人はやはり看護業務です。

病院の求人と比較しても介護施設の看護師はお給料の問題もあるからか、あまり応募がないのが現状です。

その為、求人広告を見ると介護施設の看護師の求人が多く見られます。

管理職

高齢者介護施設の管理職に看護師が就くことは特に珍しいことではありませんが、施設の営業を行ったり人材の確保や職員の管理を行います。

管理業務を行う看護師は、介護施設での勤務経験がある人が多いでしょう。

どういう事業形態や職種が良いか決まっていますか?

特に事業形態や職種自体で何が良いのかは決まっていません。

事業形態や職種にしても人間関係が良い所が良い介護施設と言えるでしょう。

管理職よりも一般的な看護師の業務の方が精神的には楽でしょう。

しかし人間関係が悪い施設では、一般的な看護業務も辛いものになってしまうことがあります。

介護施設看護師のおすすめ求人のポイント

介護施設の看護師の業務について簡単にご説明してきましたが、次に介護施設の求人でのおすすめのポイントをご紹介しましょう。

お給料が高すぎない所

上記でご説明した通り、介護施設では看護師の応募は少ない状況です。

その為、看護師の給与等の待遇を良くして募集している施設もあります。

しかし待遇を良くしても看護師の応募が少ない所は、「何か働きにくい条件がある」と疑うことも大切でしょう。

お給料だけ貰えれば良いと思う人もいらっしゃると思いますが、働きにくい職場は自分を苦しめることになってしまいます。

自分に合った介護施設を探す

介護施設の勤務を希望をする場合は、看護師業務以外の業務について確認する必要もありそうです。

私がいた介護施設では、看護師で応募したのに入浴の介助をするなんて聞いていないという理由で早々に退職した先輩看護師がいました。

いざ就職してみたら、求人情報に記載がない業務をさせられたという話はよく耳にするものです。

事前に入念に確認すると良いですね。

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介護施設看護師求人の雇用形態による違い

正社員の募集が多い病院と違って、介護施設は正社員よりもパートタイムの求人の方が多い所もあるようです。

これは日勤帯の業務しかない施設に多いようです。

正社員と比べ、パートタイムでは人件費を削減することができるということでしょう。

しかし事業所によってはパートタイムでも時給が高い所があり、正社員と変わらない手取りの支給がある所もあるようです。

介護施設看護師求人についてよくある疑問

介護施設における看護師の求人についてご紹介してきましたが、ここでは看護師の求人内容についてよくある質問にお答えしましょう。

面接でよく訊かれることは?面接合格の秘訣!

介護施設でよくある質問は、土日の勤務が可能かということです。

子供がいる看護師は、土日は勤務できないという人も多数いるようです。

しかし介護施設にお休みはありません。

その為、土日や大型連休等の出勤がどの程度できるかご家族と相談しておくと良いでしょう。

未経験でも応募できる?

病院で看護師の経験がなくても介護施設の看護師として応募することはできますが、なかなか採用されないのも現状です。

これは介護施設の看護師は医療的な研修期間があまりないからです。

看護師として勤務する以上、看護師のスキルは求められます。

もちろん自分で勉強すれば良いのでしょうが、医療的な判断や手技など経験がないとできないことが多すぎます。

経験がある看護師と無い看護師では、現場の対応力や観察力が全く変わってくるでしょう。

残業って多いの?

介護施設の残業はその施設毎で違ってきます。

看護業務が分離されている介護施設ではあまり残業がない所が多いようですが、介護と並行して行わなければならない所は日々の介護の進行状況で残業があるでしょう。

しかし看護業務が分離されている所でも、ご利用者の急変など緊急性ある場合は比較的長い残業もあるでしょう。

病院の看護業務との違いは?

介護施設では医師が常駐していない為、看護師の判断が重要となってきます。

病院で行う業務と違い病院に搬送するまでの看護となりますので、モニターや点滴の管理はほとんどないでしょう。

もちろん、緊急時は心臓マッサージなどの蘇生術を行わなければならないこともあります。

その為、緊急時対応や蘇生術はしっかり覚えておく必要があるでしょう。

また、介護の職員に指導することも大切な看護師の業務になるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

病院と高齢者介護施設の看護師の業務についてご紹介してきましたが、病院と違う所は多々あります。

看護師の判断が重要になる施設もありますし、看護師としての業務よりも介護の業務を主に行う施設もあります。

しかし、ここで忘れてはいけないことは「病院でも介護施設でも人を相手にしている」ということです。

体調を管理する対象が、病状が悪化した患者さんなのか、病状が落ち着いているご利用者になるかの違いです。

介護施設では、医師がいない分看護師が背負う責任は大きいものになるでしょう。

看護師は医療行為を行わなければなりません。

介護職員と看護職員ではご利用者を観察する視点が違ってきますので、普段から介護の職員と連携を図りながら、ご利用者を充分に観察し体調の変化を早期に発見することが、介護施設の看護師の1番の業務と言っても良いでしょう。

看護師として、介護職員やご利用者、ご家族と信頼関係を築いていけるように研鑽していきましょう。

そして、ご利用者の方々が安心して日常生活が送れるような支援ができるよう応援しています。



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