現在高齢化が深刻な問題となっています。

どの業界・業種でも起こっている問題が人手不足。

もちろん医療業界にもその深刻な問題は広がっています。

反対に小さな子供さんがいらっしゃるご家庭では、保育園・幼稚園が決まらないという理由で、復職が困難になっている現状もあります。

物価は上がり、消費税まで上がるこの昨今、共働きをするご夫婦も大変多いのではないでしょうか?

ご縁があり、すぐにお仕事が決まれば幸いですが、希望する条件が増えると、なかなか仕事は見つかり辛くなり、そして気持ちばかりが焦り、その焦りから冷静な判断ができず、少し条件を緩和して就業してみたものの、家庭に皺寄せが行き、結果、長くお勤めできない状態がグルグル・・・自分に合うお仕事を探すのは至難の業。

そんな悪循環の求職活動をされていた方々も多く見てきました。

ですので今回は派遣コーディネーターを5年間経験してきた私が、看護師派遣求人でよくある募集内容や働き先の種類・おすすめポイントをご説明・ご紹介したいと思います!

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看護師の派遣は、正職員と比べてどう違う?

まず「派遣」と「正職員」とはどのような違いがあるか説明していきます。

実はお仕事内容を見ましたら、派遣も正職員もさほど変わりはありません。

医療機関側からすると「特定行為」も、もちろん行うことができますので、派遣される看護師は即戦力として頼りにされることが多いかもしれません。

ではどこが大きく違うか、いくつかまとめてみました。

  • ①昇給制度・昇格制度が少ない
  • ②ボーナス・退職金・各種手が無い場合が多い
  • ③社会保険等は派遣元の所属になる
  • ④福利厚生も派遣元の条件に沿うので、他社派遣スタッフと条件が異なる場合が多い(暗黙の了解で自分の条件を他言しないと約束している会社もある)

あとは派遣の場合、「働きたい時期や時間を選べる」・「自分の都合に合わせて仕事ができる」・「職場の人間関係に深く入り込まなくて良い」・「責任の重い仕事は任されにくい」・「勉強会等は強制でない」・「残業をした場合、きちんと手当が出る」・・・等が上げられます。

かと言って、メリットばかりではなく、デメリットも存在します。

自由にお勤めができるイメージですが、同じ職場で働くことができる期間は上限3年まで。

それを過ぎますと法律違反になります。

長期派遣でようやく仕事場に慣れた頃にお別れの時期が来てしまいます。

様々な職場でお勤めしたい方にはおすすめですが、同じ職場で長くお勤めしたい方には不向きな場面もあります。

看護師派遣でよくある働き先の種類

この業界に携わっていないと分からない部分が少しあるので、簡単にご説明します。

まず、看護師派遣はどこの勤務先でもお勤めできると思われがちですが、実はそうではないのです。

大前提なことは「無条件の看護師派遣は原則禁止!」なのです。

ではなぜ看護師派遣が成立しているのか、大きく分けて3つの条件があるので順番にご説明します。

1つ目は紹介予定派遣であること。

こちらは一定期間は派遣スタッフですが、その後お互いに合意すれば正職員に雇用が変わる制度です。

2つ目は産休・育児休暇の代替スタッフとして。

正職員の方が復職されるまでの間、派遣での勤務が認められています。

3つ目は医療行為を伴わない施設であること。

健康診断センター・保育園・幼稚園・児童福祉施設・障がい者施設・老人ホーム・デイサービス等のことです。

アルバイトやパートさんは「直接雇用」となるので労働派遣法に関係なく、病院やクリニックでお勤めすることができます。

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看護師の派遣ではどんな科の募集が多い?

看護師派遣で多い科は私の経験上、内科が多かったです。

そして続いて言うと消化器内科・整形外科・小児科・皮膚科等です。

検診専門の施設での求人も多いです。

看護師派遣でよくある募集内容とは?

一番多かった募集内容はフルタイムで勤務でき、夜勤勤務も可能な方。

仕事内容は「採血・点滴・注射」等のルーチン業務で、採血の得意な方は重宝されます。

給与相場

各都道府県によって大きく異なり、都心になりますと高くなり、地方に行きますと安くなる傾向があります。

お勤めする時間帯等で異なりますが時給制のところが多く、金額にしますと日勤だと時給およそ1,500円~高いところでは2,500円と示されている施設もあります。

月給にすると20万円~42万円くらいの間。

日勤フルタイムの年収を単純計算すると年収300万円~500万円くらい。

ここから社会保険料等が差し引かれた額が手取りとなります。(加入条件・お給料に応じて差し引き額は変動します)

その他、経験や資格、2交替や3交替制など様々な形態がありますので、あくまで参考として見ていただけたら幸いです。

勤務時間や休日、残業

勤務時間は日勤だと9:00~17:00(休憩60分)という表記が多いと思います。

休日は週休2日取れる施設が多いです。

土日休みの施設もあれば日祝、平日、隔週土曜日勤務、水曜日午後休診など、お勤め先によって様々ですので、ご自身の条件をある程度固めておいた方が就業先も決めやすいです。

しかし多少の融通は考えていた方がお仕事が決まりやすいとも思います。

派遣の場合、残業をすることはほとんどなく、全国的に1日30分~1時間くらいの残業が平均と思われます。

10年ほど前には60時間を越える残業もあったようですが、健康面を考慮し、無理な残業は無くなっています。

福利厚生

先にも記載しましたが、看護師に限らず派遣の立場でお勤めをすると、融通は通りやすいし月収だけを見れば正職員より高い場合もありますが給料はほぼ一定。

そしてボーナスも賞与も無い場合が多く、あっても寸志程度。

派遣期間の間に給料が上がることは、本当に稀です。

雇用はあくまで派遣会社になりますので、単発・短期のお仕事ばかりですと、各個人で確定申告等を行わなければいけないですし、福利厚生を受けることができません。

半年以上勤務して、その間社会保険に入れる事ができる会社であれば有給休暇も取ることができます。

何を重視するかにもよりますし、こちらも自分で選択することができます。

求められる人物像

看護師だけに限らないかもしれませんが、気持ちが前向きで、人と接することが好きな方が求められると思います。

病院や施設に来られる方々は病気やケガ、若しくは精神的に苦しみ弱っている方が非常に多い場所です。

相手は心ある人なので、医療現場で携わっていいではなく、やさしい笑顔や「言葉の看護」があるように、人間性も問われるお仕事ではないかと思います。

技術面も必要ですが、患者様が何を望まれているか、察する力も必要ではないでしょうか?

看護師の派遣求人のオススメを見分けるポイント

派遣会社のHPのTOPに出てくる求人がおススメかと言いますと、実はそうではない場合が多いです。

これは派遣会社の内部事情ですが、スタッフを集めるにはまず、求人広告を見てもらわなければいけません。

ですので比較的条件の良さそうな求人をTOPに掲載することも多いのです。

全てがそうとは限りませんが、問い合わせをして「その求人はもう決まりました」と断られた経験のある方も、多くいらっしゃると思います。

では、どのような求人がおススメできるか、いくつかご紹介いたします。

具体的な求人内容の表記

勤務時間や給与など、最低限の条件は当たり前で。

しかしその中でもミスマッチを起こさないように職場の雰囲気や現在働いている方々の年齢層など、求人に目を通してイメージが沸くような求人を選びましょう。

情報が多いと言うことは、それだけ担当者同士の交流が深いと言う事です。

簡単に出てこない求人(非公開求人)

なぜ?と思われるかもしれませんが、本当に良い条件の求人というのは表に出ていません。

それは求人数が少ないので、媒体に出さなくてもスタッフはすぐ見つかるのです。

派遣先の輪を乱さない、人間力の高い方・経験値の高い方にしか出せない求人もあるため、やはりまず、きちんと登録をして担当者と面談をしながら紹介を受けるお仕事をおススメします。

HPの求人に翻弄されないことが大切です!

看護師派遣の仕事の見つけ方

いざ、転職をしようと思い切ったものの、どこでどのように求職活動をすればいいのか戸惑われる方も多くいます。

だからと言って、手当たり次第、求人を探すのはおススメできません。

ご自身の経験を整理できていないままだとせっかくのチャンスを逃してしまう可能性もありますので、できる限り失敗しない様に準備をしましょう。

まず、ご自身の経験を整理しましょう。

文字に書き出す事も頭の整理ができて有効です。

次にこれからの条件を整理しましょう。

勤務時間・給与・待遇など、これだけは譲れないという部分はあるはずですから。

その情報を元に、都道府県のハローワークなどで検索するのもあり、行ってみたい病院のHPや派遣会社のHPをインターネットで調べてみるもあり。

ただ、応募するとなると、少し踏み留まってください。

むやみに登録をするのは避けた方がいいです。

無料登録できるサイトは本当に沢山ありますが実際のところ、一人でも多くの登録者を集めてるので個人情報を預けて安心かどうかは別なのです。

ネット上だけの口コミやレビューの良い所だけを過信しすぎないように気をつけましょう。

要は、登録するより、事前にリサーチすることが大変重要です。

派遣会社を探すときは、こちらの記事を参考に!

看護師派遣についてよくある疑問

正職員から派遣を選ぶ看護師さんも少なくありません。

働き方や法律は正職員と派遣とでは異なる場面もありますので、よく質問された事お伝えしたいと思います。

内科の仕事を検討している方が疑問に感じる事・・・「仕事内容は?」

ひと口に「内科」と言っても多くの診療科目があります。

消化器内科・呼吸器内科・循環器内科・呼吸器内科・神経内科など。

主にはどの内科にお勤めが決まっても多くは一般業務がほとんどです。

注射・点滴・内服薬の投与など、病棟ではほぼ同じルーチン業務です。

その代わり重視されますのがコミュニケーション能力です。

入院の患者様に接するのはほとんどが看護師ですので良い人間関係を築き、そのご家族ともコミュニケーションが取れなければお仕事になりません。

健康診断センターの仕事を検討している方が疑問に感じる事・・・「簡単ですか?」

健康診断を受ける人たちが利用する施設を「健診センター」と呼ぶことがあります。

誰もが一度は経験したことがあると思いますが、お仕事内容は問診から始まって採血・測定・検尿などが主な業務になります。

最近ではバリウムを使用した検査も増えていますので内視鏡検査の介助経験も重視される部分です。

案外軽く思われがちな健診センターですが、患者様の情報量が莫大なため、絶対に間違える事もできませんので非常に緊張感のある職場です。

しかしながら勤務は平日の時間が多いので、お子様を持たれている方に人気なお仕事です。

美容外科の仕事を検討している方が疑問に感じる事・・・「初めてでもできますか?」

実は意外と希望の多いのが外科(美容外科)を希望する方々。

キレイになれる場所なので看護師さんも興味をもたれるのですが、外科の経験が重視される科でもあります。

採血や注射のような基本的な看護技術はもちろん、患者様の対応、そしてスタッフ同士の連携も必要になるので、より細部に気が回らなければ重宝されません。

夜勤勤務を検討している方が疑問に感じる事・・・「夜勤は必須ですか?」

派遣看護師を選ぶ方にはご家族がいらっしゃる方が多いです。

就業する場合、必ず夜勤をしないといけないのか、この質問も多くありました。

子供さんが小さいと、ご主人の協力も得られなければ夜勤のお仕事はできませんし、最初は大丈夫と言われていたのに、途中から夜勤はできないと言われる方も多くいらっしゃいます。

勤務先によって相談する事もできますので、無理なさらず長く勤務できことを前提に考えられたらいいと思います。

献血ルームの仕事を検討している方が疑問に感じる事・・・「残業はありますか?」

「採血はできるけれど、点滴に自信がない。」「何のスキルが必要ですか?」と聞かれる事もありました。

実際、献血センターで必要なの採血の技術です。

「やったことがある」ではなく「ちゃんと採血ができる」レベルでないと勤まりません。

これは想像できますよね…。

献血のお仕事で点滴をすることは大変稀なのでその心配は必要ありません。

針が太いので採血に慣れていなければ神経損傷の可能性がありますので、熟練の看護師が重視されやすいです。

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まとめ

新しい職場でお勤めするときは誰しも不安が付き物だと思います。

お仕事は人生のベースとも考えられますし、できれば環境の良い場所でお勤めしたいですしね!

看護師派遣は派遣会社が間に入ってくれるので、心細さは軽減されますし、不安な求職活動も共に乗り越えてくれるので頼りにしたいひとつでもあります。

かと言ってすべてを任せきりでも失敗することがありますので、ご自身の環境・今後の希望・どこまで融通がきくかなど、明確にした上でお仕事探しをした方が、失敗は少ないでしょう。

看護師派遣で働く場合は、味方になってくれる人ができますので上手にシステムを活用して、笑顔で転職できるといいですね!


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