ここでは、スポーツジムインストラクターとして優れた人の特徴と、その力を活かせる職種・仕事も紹介していきます。

スポーツジムには、トレーニングを指導してくれるインストラクターがいます。

しかし、インストラクターによっては説明が分かりづらかったり、訊きたいこととは別の回答が返ってきたりしてしまう…なんて経験をしたことはありませんか?

トレーニングの効果を最大限に出すには、きちんと説明や指導をしてくれるインストラクターに訊きたいですよね。

この記事では「スポーツジムインストラクターの概要」「頼れるインストラクターとはどんな人か」「ジムインストラクター経験を活かせる仕事」をご紹介します。

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スポーツジムインストラクターとはどんな仕事?

スポーツジムのインストラクターは、施設管理やマシンの使い方指導等を通して利用者の安全を守ります。

また、利用者の健康維持や筋力アップ、ダイエットの効果を最大限に出してもらえるように適宜指導やアドバイスを行います。

店舗によってはスタジオレッスンを担当し、参加者と一緒に運動をする場合もあります。

スポーツジムインストラクターの大まかな仕事内容

スポーツジムのインストラクターの仕事内容は、主に以下のようなものです。

  • トレーニング指導
  • プラン・計画立案
  • プールの監視員
  • スタジオレッスンの担当
  • トレーニングの補助
  • トレーニングマシンの修理・清掃
  • スポーツジム内巡回

大勢の前で注目を浴びる仕事から裏方の仕事まで、多岐にわたる業務内容です。

スポーツジムインストラクターの詳細な仕事内容は、こちらの記事を参考にしてください。

頼れるスポーツジムインストラクターの7個の特徴

ここでは、スポーツジムのインストラクターとして、説明が分かりやすく頼りになる人の特徴をご紹介します。

利用者の悩みの根本を突きとめるインストラクター

トレーニングを重ねていくと必ず経験するのが「停滞期」。

これは筋肉が刺激に慣れてくる時期です。

この時期に多くの利用者は不安を覚え、インストラクターに「どうしたら良いか」と訊いてくるケースが多いのですが、「とりあえず続けていればなんとかなりますよ」と答えてしまうインストラクターは頼れる存在とは言えません。

インストラクターとして頼りになる人は、まず利用者の利用ペース、利用マシンの種目、こなしている回数等を確認します。

その上で、どの運動をしている時が一番楽に感じてしまうのか、より負荷の強いトレーニング種目を試したかどうかを訊いて、悩みの根本にアプローチしていきます。

こういったインストラクターであれば、トレーニングの悩みを相談しやすいですね。

実際にトレーニングのフォームを見るインストラクター

トレーニングのフォームや癖を直すには、別途パーソナル契約の必要なジムがほとんどです。

しかし、パーソナルを頼むと料金がかかるため、独自のフォームや癖のままトレーニングをしてしまう人も少なくありません。

それではトレーニング効果が薄れてしまう可能性があります。

インストラクターの中には、隙間時間にフォームを見てくれる人もいるので、そういう人にフォームを見てもらうと良いでしょう。

利用者にとって声をかけやすい存在であることも、頼れるインストラクターの要素の一つです。

体のフォルムがきれいなインストラクター

インストラクターなのにお腹がポッコリ出ている人にダイエットのノウハウを教わったらどう思いますか?

まったく信憑性がないですよね。

インストラクターでも特に体のフォルムがきれいなスタッフは、それだけしっかりとトレーニング効果を出せている人と言えます。

体のフォルムがきれいなインストラクターは、トレーニングを行う際のポイントをしっかり把握していることが多いと言えます。

利用者によって言葉遣いを変えられる

利用者と言っても、トレーニングを始めたばかりの人からトレーニングの熟練者まで、経験値の異なる人が沢山います。

そんな中、極端なレベルの会話だけしかできないスタッフは良いスタッフとは言えません。

トレーニングを始めたばかりの人には、始めたばかりの人なりの用語の使い方があります。

専門用語を羅列しても、慣れていない利用者は戸惑うだけでしょう。

トレーニング熟練者にも同じことが言えます。

既に知っている内容を細々と言いすぎると「そんなことは分かっている」と反感を持たれてしまう可能性があります。

利用者一人一人の熟達度に合わせた声かけや用語の使い方、アドバイスができる人は良いインストラクターと言えるでしょう。

他のスタッフから信頼されているインストラクター

利用者とスタッフ仲間では、インストラクターを見る視点が違います。

もちろん利用者の視点から見るインストラクターの印象も大事なのですが、良いインストラクターというのは、一緒に働いているインストラクターからも信頼されていることが多いです。

仲間に信頼されるインストラクターとは、誠実に利用者に向き合うだけでなく、職場の仲間にも思いやりを持ってフォローできるような人物です。

利用者の前だけでなく、仲間に対しても真摯なインストラクターでありたいですね。

勉強会や研修に積極的に参加しているインストラクター

スポーツジムのインストラクターは常に勉強が必要です。

そのため、施設の休館日や個人の休暇日を利用して研修や勉強会に参加し、様々な知識やノウハウを学ぶ必要があります。

良いインストラクターとは、そのような勉強会や研修に定期的に参加し、学んだ知識を自分のものとしてアウトプットできる人でしょう。

最新の知識やトレーニング理論などを心得ているインストラクターは、利用者にとっても心強い存在になると言えます。

新しい知識・ノウハウを自分で試しているインストラクター

新しい知識やノウハウをそのまま鵜呑みにして利用者に伝えることは、利用者にとってあまり良いとは言えません。

良いインストラクターは、新たな知識をまずは自分で試しています。

知識を自分なりに解釈をした上で、利用者にとって必要な情報を提供できる人が理想です。

インストラクターが先に新たな知識やノウハウを体験することは、利用者にとって決してマイナスになることはないでしょう。

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頼りないスポーツジムインストラクターの3個の特徴

感覚でアドバイスをするインストラクター

利用者の悩みに対して深く掘り下げることもせず、「多分、回数が足りないんですよ」「重さが合っていないのかもしれませんね」などと、いい加減なアドバイスをするインストラクターは頼りになる存在とは言えません。

利用者の個々の悩みを深く掘り下げながらアドバイスができ人が、良いインストラクターであると言えます。

これからインストラクターを目指す人は、思い付きでアドバイスをしないように気をつけましょう。

自分の考えを曲げないインストラクター

トレーニングの方法には、唯一無二の正解はないと言っても過言ではありません。

自分とは違う意見や考えを話すインストラクター仲間に対して、自分の意見や考えを押し通す人は視野が狭いので、あまり良いインストラクターとは言えません。

経験の長短を問わず幅広い意見を受け入れられる人は、頼れるインストラクターになれると言えるでしょう。

体がだらしないインストラクター

インストラクターは、利用者の見本になるような体を作理、維持することを求められます。

体がだらしないと、「トレーニングについての知識が乏しいのではないか」「あのインストラクターのおすすめしているトレーニングには信憑性がない」と噂をされても何も言えません。

利用者の目から見れば、常に向上心を持って心身共に己を鍛え続けられるインストラクターのほうが魅力的です。

スポーツジムインストラクターのスキルを活かせる職種・仕事にはどんなものがある?

理学療法士・看護師

体の仕組みについては、理学療法士の学校に入学すれば習得できます。

しかし、事前にある程度の体の構造を理解していれば、資格取得のアドバンテージは大きいと言えるでしょう。

その分、理学療法士としての深い知識の勉強を先取りできます。

更に、ジムインストラクターとして培った利用者への声かけやアドバイス方法などは、理学療法士になっても使えるスキルでしょう。

看護師も理学療法士とほぼ同じ理由なのですが、特にインストラクターのスキルが役に立つのはリハビリ病院や整形外科の分野でしょう。

スポーツジムのインストラクターとして働いている人でしっかりと体の仕組みについて勉強していた人は、理学療法士や看護師になるという選択肢を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

スポーツトレーナー・アスレチックトレーナー

プロのスポーツ選手や実業団チームに同行して、選手の体のメンテナンスを行うのがスポーツトレーナーです。

スポーツトレーナーは大抵チームに一人ないし二人しか選ばれません。

とても狭き門ですが、もし目指すのであればインストラクター時代に得た知識は相当活かせる職種です。

アスレチックトレーナーは、スポーツ選手が最高のパフォーマンスを発揮できるように努めます。

健康の管理、怪我の予防、応急処置、リハビリ、体のコンディションを整えるなどの業務を行い、各方面からスポーツ選手を支えていくことが主な仕事です。

スポーツ選手にとってはアスレチックトレーナーがメンタル面の支えになることもあるので、とてもやりがいがある仕事です。

柔道整復師・鍼灸師

柔道整復師や鍼灸師も、インストラクター時代に培ったスキルが役に立つ仕事です。

理学療法士と同じく、体の構造をしっかりと理解しないと仕事ができません。

柔道整復師や鍼灸師の資格を持っている人の中にはアスレチックトレーナーとしての資格を持っている人が多く、資格を併用して実業団やプロのチームに帯同しています。

医療系の仕事は国家資格が必要なので、仕事を始めるのに時間と労力がかかります。

国家資格さえ取ってしまえば専門職として場所を問わず働けるのが魅力です。

長期的なキャリアプランの一つとして、スポーツジムのインストラクターのスキルを活かした仕事を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

これからスポーツジムインストラクターの仕事を始めるには、どうしたらいい?

スポーツジムのインストラクターの仕事を始めるためには、実は必要な資格等は特にありません。

しかし、事前に各部位の筋肉の名前を覚えておけば役に立つかもしれません。

スポーツジムのインストラクターは、アルバイトも社員も働き始めてから覚えることが多い仕事なので、知識や経験がなくても問題はないでしょう。

人前で話すことが苦手だったり恥ずかしくなったりしてしまう人でも、働いている内に必ず慣れます。

ジムインストラクターは、未経験でも尻込みせずに挑戦できる分野であると言えます。

スポーツジムインストラクターの仕事で就職するために

スポーツジムのインストラクターは、仕事の休みが不定期になりがちです。

スタジオレッスンなどの担当も任せられるとプログラム変更が行われるまでは原則としてその曜日を休むことはできません。

そのため、体調管理は徹底しなければなりません。

体調管理ができないというのはジムインストラクターとしてマイナスイメージにもなりかねないので、気をつけたいところです。

ジムインストラクターとして必要なスキルや経験

運動部に所属していた人がインストラクターとして働いていることは多いです。

学生時代に部活をしていたかどうかで採用や不採用が決まるとは思いませんが、運動経験があるに越したことはないでしょう。

また、全校生徒の前でスピーチをしたことがある人や人見知りをしない自信がある人なども、スキルや能力として重宝されるでしょう。

上記のようなスキルや能力、経験がない人でもスポーツジムのインストラクターになれないというわけではありません。

就職してからのやる気や向上心が大切なので、少しでも興味があればぜひチャレンジしてみてください。

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まとめ

この記事では頼れるスポーツジムインストラクターの特徴と、その力を活かせる職種・仕事をご紹介しました。

ジムインストラクターの仕事を経験しておくと、人前に出るのが苦手だった人でも人前で緊張もしなくなるなどのメリットがあります。

職場も体育会系の人が多いので、職場の人間関係も明るくサッパリしていて働きやすいです。

私の経験上、就職活動の時に「スポーツジムのインストラクターをしていました」と言えるのは、面接官にかなり好印象を与えることができるようです。

一般的にスポーツジムのインストラクターには爽やかなイメージがあるので、将来の就職や転職の選考時に思わぬ効果が期待できます。

興味のある方はぜひ、ジムインストラクターとして働くことを視野に入れてみてください。

実際にジムインストラクターの求人を探す時は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。

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