スポーツジムインストラクターの仕事内容12の業務。きつい?向いている・向いていない人の特徴。
スポーティーでキラキラしたイメージがある、スポーツジムのインストラクター。
実際はどのような人がどのように業務をこなしているのでしょうか。
また、雇用形態はどのようなパターンがあるのかも気になりますよね。
そこで今回は、スポーツジムのインストラクターを目指す人のために、仕事内容や向いている人、向いていない人の特徴などご紹介します。
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目次
閉じるスポーツジムインストラクターの大まかな仕事内容
スポーツジムのインストラクターのメインとなる業務は、大まかに以下の二つが挙げられます。
- お客さんのトレーニング指導
- スタジオレッスン
多くのジムではインストラクターの他に受付スタッフがいますが、小さなジムや24時間営業のスポーツジムなどはインストラクターがフロント業務も兼務している場合があります。
受付・フロント業務のメインになるのが、入会と退会の受付です。
入会や退会にあたってお客様に書類を記入してもらい、スポーツジムの利用に関する注意点などを説明します。
また、入会後の顧客情報の管理などを行うこともあります。
今回は、お客様のトレーニング指導とスタジオレッスンについて雇用形態別に、下記で詳しく解説していきます。
スポーツジムインストラクターの雇用形態は大きく3つに分けられる
正社員・契約社員
スポーツジムを運営する会社、もしくはそのスポーツジムの社員として働きます。
この場合はインストラクターとしての業務のみではなく、売り上げの管理やクレーム処理、施設の改善なども行うことがほとんどです。
給料は月給制のケースが多いです。
また、一般的な会社員のように他の店舗へと異動を伴うこともあります。
契約社員の場合はその店舗との契約になることもあるため、異動がないというケースも考えられます。
これは会社によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。
アルバイト
主に雇用された店舗でインストラクターや安全管理を行います。
給料は時給制です。
基本的に異動などはありませんが、他の店舗にヘルプとして出向くこともあります。
フリーランス
自身の得意とする分野のインストラクションを行います。
スタジオレッスンであったりパーソナルトレーニングであったりと内容は様々。
給料は出来高制です。
決められた店舗に所属するわけではなく、仕事の依頼があった店舗へ出向くという働き方です。
フリーランスの場合はスポーツジム1社のみで働かず複数のスポーツジムで働くというケースもあります。
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正社員・契約社員の主な5個の業務
パーソナルトレーニング
お客様に対して1対1でトレーニングを行います。
どのくらい痩せたいか、どんな体になりたいかなどお客様の希望を叶えるようなトレーニングメニューを考えて提供します。
資格所持者のみがパーソナルトレーニングを行うジムや、ジム独自のテストに合格した人のみがパーソナルトレーニングを行うジムなど様々です。
パーソナルトレーニングは社員だからと言って必ずしも行うわけではありませんが、主な業務の一つです。
スタジオレッスン
スタジオにて複数人のお客様に対してレッスンを行います。
ヨガやエアロビクスなど内容は様々ですが、レッスン1本あたりの時間は30分〜60分が多いです。
こちらも資格所持者やジム独自のテストに合格した人のみが行うというジムが多いです。
持ち合わせている資格や合格したテストによって担当レッスンの内容が変わります。
売り上げ管理
スポーツジムの運営には、もちろん資金が必要です。
一定の売り上げがなければ運営できません。
売り上げの目標を立て、利益をどのように生み出し、何に使うかというのを考えるのも社員の重要な仕事です。
スポーツジムで利益をあげるための方法は、主に下記の二つです。
会員数を増やす
スポーツジムのほとんどは月会費制です。
会員数が多ければ多いほど月会費が集まるので、どのように会員数を増やすかを考えることが重要です。
入会キャンペーンを行ったり退会を防ぐためのキャンペーンを行ったりと、常に企画を考えます。
物販での購入率を上げる
スポーツジムでは、栄養補助食品やサプリメント、スポーツウェアなどちょっとしたものを販売する売店を構えるところが多くあります。
この売店でいかに売り上げを出すかというのも、重要なポイントです。
販売する商品のラインナップはもちろん、購買意欲が高まるようなセールなどを企画します。
また、時にはプロテインや健康グッズなどを扱う他の会社と協力し販売会を行うということもあります。
クレーム処理・それに伴う改善
一般の方が多く出入りするスポーツジムは、クレームもつきものです。
鍛えたいのにマシンが少ない、あんなお客さんがいた、フロアが汚れている…というように多くのクレームをいただきます。
そのクレームに対する返信を行ったり、クレームを基に改善案を考えるのも社員の仕事です。
安全管理
トレーニング中に体調不良になっているお客様がいないか、異常を起こしているマシンはないか等を確認するのも、社員の大切な仕事です。
お客さんが安心してトレーニングできる環境を整えなければなりません。
アルバイトの主な4個の業務
パーソナルトレーニング
正社員の項目でもご紹介しましたが、アルバイトでもパーソナルトレーニングを行うことがあります。
この場合も同様に、何らかの資格やテスト合格が必要になるケースがほとんどです。
パーソナルトレーニングを行う場合は、インセンティブが貰えたりパーソナルトレーニング中のみ時給がアップしたりと給料がやや上がります。
スタジオレッスン
こちらも正社員の項目でご紹介した通りです。
アルバイトでも希望すれば行えるケースがあります。
パーソナルトレーニング同様、インセンティブが貰えたりレッスン中のみ時給がアップしたりとやや給料が上がります。
安全管理
パーソナルトレーニングやレッスンを行っていない時間は、ジムを監視します。
体調が悪そうなお客様がいないかはもちろん、使い方が分からなそうなお客さんはいないかなども確認します。
また、正社員が作成した安全管理のマニュアルやチェック項目に沿って点検を行うのがアルバイトの仕事です。
プールであれば塩素を測ったり、トレーニングマシンであれば異音がしたりしないかなどを確認します。
清掃
スポーツジムによっては清掃員を雇っているところもありますが、アルバイトのインストラクターが行うジムもあります。
ジムエリアだけでなく、更衣室やトイレ清掃も行うというケースもあります。
大手スポーツジムなどでは清掃員を別に雇うケースもあります。
フリーランスの主な3個の業務
パーソナルトレーニング
フリーランスのパーソナルトレーナーとして活動するのであれば、何らかの資格は必須です。
また今まで担当したお客さんの数や結果など、活動実績もあると仕事に結びつきやすいでしょう。
フリーランスの場合はトレーニング方法などに特に縛りはないため、自身の得意とするトレーニング方法をお客様に提供しても良いです。
加圧やコアトレーニングなど、何か一つ専門分野を持つとより良いでしょう。
スタジオレッスン
自身の専門とする内容で2本〜3本ほどレッスンを行います。
レッスン開始時間に合わせて契約した店舗へと出向き、レッスンのみを行います。
一つの店舗で2本〜3本のレッスンを行う場合もあれば、複数の店舗を移動して2本〜3本のレッスンを行うということもあります。
レッスンをスムーズに行えるよう、練習や振付の暗記などといった事前準備も必要です。
ワークショップへの参加
フリーランスとして活動する以上、お客様を飽きさせないような魅力的なレッスンであったり、確実に結果を出せるような豊富な知識は必須です。
そのため仕事がない日はワークショップへ参加し、新しい情報を手に入れます。
そしてそこで得た情報を基に、新たなレッスンやパーソナルトレーニングを行います。
スポーツジムインストラクターの仕事はどんな人に向いている?
上記でご紹介した通り、スポーツジムインストラクターの業務は多岐にわたります。
トレーニング指導などの接客だけが業務だと思っていた方は、やや驚いたかもしれませんね。
では、上記でご紹介した業務をこなすのに向いているのはどのような人なのでしょうか。
下記に向いている人の特徴についてまとめますので、ぜひ参考にしてみてください。
人と関わることが好きな人
スポーツジムに通うお客様は職業も年齢も様々。
つまり、スポーツジムで働いていると日々沢山の方々と関わることになります。
アパレルの販売や飲食店のように決められたトークスクリプトがあったり、短い会話のみで接客が完結したりする接客業であればそこまで人が好きでなくてもこなすことができますが、スポーツジムインストラクターはそうはいきません。
初対面のお客様と上手くコミュニケーションを取りながらどのようになりたいかヒアリングをし、トレーニングメニューを提供する必要があります。
また、スタジオレッスンに参加してもらったりパーソナルトレーニングを申し込んでもらったりするためにも日々のコミュニケーションが必要不可欠。
したがって、人と関わることが好きな人の方が向いていると言えるでしょう。
人のサポートをすることが好きな人
スポーツジムのインストラクターは、ジムに通うお客様のダイエットや運動をサポートする仕事。
担当するお客様の目標達成に向け、食事や運動方法などを細かく考えていかなければなりません。
無理があるようであれば変更が必要ですし、途中結果が芳しくなければ改善の必要があります。
また、スポーツジムによってはお客様から毎食のメニューを送ってもらい、毎回コメントしなければならないなんてことも。
このようにインストラクターはかなり密なサポートが必要になるため、人のサポートをすることが好きな人の方が楽しく仕事に取り組むことができると言えます。
追求することが好きな人
世の中では、常に新しいトレーニング方法が発明されています。
また、沢山存在するトレーニング方法の中でも、人によって合うものと合わないものがあります。
お客様の目標を達成させるためには、常にそれらの研究が必要となります。
自身が活躍していくためにも勉強は必要不可欠な存在です。
したがって、勉強熱心であったり何かを追求することが好きな人の方が向いているでしょう。
体を動かすことが好きな人
スポーツジムのインストラクターは、毎日のように体を動かします。
トレーニング指導やパーソナルトレーニングであればそんなにハードには動かしませんが、スタジオレッスンを行うとなればその運動量はかなりのもの。
体を動かすことが好きでないと務まらないと言っても過言ではありません。
逆にスポーツジムインストラクターの仕事に向いていない人とは?
「向いている人」の項目をお読みいただければ、コミュニケーション能力や勉強が必要不可欠なことはお分りいただけましたよね。
裏返しにはなりますが、スポーツジムインストラクターに向いていない人の特徴に関してもまとめますので、就職の参考にしてください。
人と関わることが苦手な人、1人でいるのが好きな人
スポーツジムの利用人数は、その土地にもよりますが少なくとも1日100人はいると言っても過言ではありません。
つまり、スポーツジムのインストラクターとして活動すると、毎日100人ちかくの人と顔を合わせることになります。
顔を合わせるだけならまだしも、上記でも説明した通り密な接客が必要です。
したがって、人と関わることが苦手な人、人見知りの人、1人で過ごすことが好きな人にはあまり向いていないでしょう。
面倒見の悪い人
スポーツジムのインストラクターは、ジム内に困っているお客さんがいないか、お客さんが順調に通えているか、目標達成に向かっているかなど毎日沢山の人の様々な様子を観察し、それに見合ったサービスを提供しなければなりません。
人の様子を観察したり、より良くするためにはどうしたら良いかを考えたりすることが必要不可欠です。
そのようなことが苦手な面倒見の悪い人は、スポーツジムインストラクターに向いていないと言えます。
勉強嫌いな人
スポーツジムインストラクターとして活動するにあたり、筋肉や骨の名前を覚えるのは必要不可欠です。
また、どのようにしたら痩せる&筋肉がつくのか、食事や栄養はどのようなものがいいのかなど覚えることは沢山あります。
しかも、それらを覚えたからと言って勉強をしなくても良いということはないのです。
なぜなら、トレーニング方法やその理論は常に更新されているからです。
日々の勉強が必要です。
したがって、勉強嫌いな人ではスポーツジムインストラクターは務まらないと言えるでしょう。
運動が嫌いな人
体を動かすことが仕事と言っても嘘ではないスポーツジムのインストラクター。
特別に運動神経が長けている必要はありません。
しかしながら、運動や体を動かすことが嫌いという人には務まりにくいのが正直なところです。
スポーツジムインストラクターの仕事のメリット
スポーツジムインストラクター業務を通して感じる良いところとはどのような部分なのでしょうか。
- やりがいを感じる時
- 仕事が面白いと感じる時
をそれぞれご紹介します。
ジムインストラクターがやりがいを感じる時
スポーツジムのインストラクターは、れっきとした接客業です。
そのため、やりがいもお客様との接触の中で生まれることが多いです。
例えば、痩せたくても痩せられないと相談してきたお客様が自分のトレーニングの結果少し痩せたと喜んでいる時などです。
自身の仕事を通して誰かを喜ばすことができたと思うと、やりがいを感じます。
また、結婚式や卒業式といった行事に向けてダイエットしたいと言っていたお客様が、目標達成後に写真などを見せてくれることもあります。
この時も、「あぁ、喜ばせることができて良かったな」とやりがいを感じます。
その他、「●●さんのレッスンが毎週楽しみ」といったお声を頂いたり、親しくしてくれるお客様が増えてきたときにやりがいを感じることもあるでしょう。
ジムインストラクターが業務を面白いと感じる時
面白味を感じるポイントはズバリ、様々な人と関わることができることです。
スポーツジムのインストラクターは運動やダイエットに関する知識は豊富なものですが、それ以外の知識は未熟だったりします。
しかし、日々様々な人と関わっていると、運動やダイエット以外の知識も自然と養われていくのです。
また、他のお客様との会話がまた別のお客様との会話に生きたりと、常に知識が増えていくというのも面白さを感じる時です。
様々な情報から刺激を受け日々成長しながら働けるというのは非常に面白味があります。
スポーツジムインストラクターの仕事のデメリット
スポーツジムインストラクターの仕事も、良いことばかりではありません。
例えば
- 土日が休みではない
- 困ったお客さんもいる
- 思った以上に体力が必要
などのデメリットも生じます。
それぞれを詳しくご紹介します。
土日が休みではない
スポーツジムインストラクターの正社員・契約社員・アルバイトとして働く場合は、基本的にはシフト制です。
休み自体はきちんと取れる所がほとんですが、土日休める所は稀です。
フリーランスとして活動する場合であれば選ぶことができますが、スポーツジムの需要が高まるのは仕事終わりの時間と土日がメインです。
日によっては時間は18時以降、活動日は土日が多くなるという場合があります。
困ったお客様もいる
担当するお客様がみんな良い人であれば問題ないのですが、なかなかそうはいきません。
執拗にクレームを言ってきたり、心ない言葉をいただいたりすることもあります。
スポーツジムのインストラクターはお客様との距離感が特別近い接客業だからこそ、心ない言葉に傷つくこともあります。
また女性のインストラクターであれば、プライベートを詮索されたり、必要以上に距離を縮めようとしてくるお客様が現れるということもあります。
お金を払ってトレーニングやレッスンを受けてくれているため邪険にはできませんが、自分の身はしっかり守りたいものです。
困った時には、先輩や上司に相談しましょう。
思った以上に体力が必要
インストラクターを目指す人であれば、基本的には問題ないと思います。
しかし、風邪を引いたときや怪我をしたときなどはとりわけ辛いです。
デスクワークなどであれば多少熱があっても座っていられるのですが、インストラクターはそうはいきません。
特にスタジオレッスンは自分がお手本となって動かなくてはなりません。
きちんと体調管理をし、一定の体力をキープしておく必要があります。
まとめ
以上、スポーツジムのインストラクターとしての業務内容や、メリット・デメリットについてまとめました。
いかがでしたか?
インストラクターは資格が必要になることもある特殊な職業です。
自分の知識を活かしながら、自分独自のやり方でお客様を喜ばせることができます。
スポーツジムインストラクターを目指したいという方は、まずはアルバイトから初めてみるのも良いかもしれません。
それが難しいという方は、得意とするトレーニング方法やスキルを身につけましょう。
武器となるような得意分野があれば、それを用いてパーソナルトレーニングができたりスタジオレッスンを行ったりすることができます。
ヨガ、エアロビクス、ダンスなど、なんでも構いません。
強みを作り、それを武器に活動を始めてみてくださいね。
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