運送業の年収・給料はどのくらい?私の周りの相場や年収の決まり方を紹介します
どの業種もそうですが、転職が成功か失敗かの判断は、実際に働いてみて給料を貰ってからでないと分からない部分が多いです。
運送業界の場合、運転手同士の口コミが非常に多い業種ですが、残念ながら間違った情報も多々発信されています。
運送業界未経験者の場合は、そもそも情報が取得できないことが多いです。
異業種から運送業界に飛び込もうとする未経験者や運送業界の経験者に対して、転職を成功させる為の「間違った情報等に惑わされない方法」を紹介します。
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目次
閉じる転職を成功させる為には何をすれば良い?
面接をクリアしないと転職は始まりません。
まずは面接を成功させることを考えてください。
世間の常識を守る
運送業界だからと言って、特別なことは何もありません。
世間一般に言われている常識の範囲内で面接を行ってください。
面接の際はスーツを着用して会社を訪問する、履歴書は手書きであれば丁寧に書く、といった転職アドバイスにあるようなことができていれば問題はありません。
このような当たり前のことを言う理由は、運送業界で転職する人は面接に関して常識外れの部分が多いからです。
私が面接を行った経験から事例を紹介すると、年齢が上がるにつれて面接時の服装がラフになります。
中にはTシャツ1枚で面接に来られる方もいました。
また、履歴書に関しても職歴などが省略されていて、読んだだけでは分からない場合もありました。
常識を弁えて面接を受けるように心がけて下さい。
質問は3つは考えよう
面接アドバイスにおいて、よく「必ず質問をすること」と言われます。
これも大切な部分です。
質問をすることにより、面接への前向きな姿勢を面接官に見せることができます。
それがあなたの評価を上げるきっかけになるからです。
ただこのように「面接時には質問をするように」と聞いているので面接の時に何か質問をしなければならないと思い、無理やり取って付けたように質問をする方がいます。
このような場合、面接官も「この人は無理やり質問を作っているな」と分かります。
質問をしている方の気持ちも分からないではないですが、取って付けたような質問はあまり評価はされません。
評価を上げる為にも、自分が面接を受ける会社のホームページなどで事前に情報収集を行ってください。
ホームページから1~2問ほどの質問、面接時の会社説明や給料システムなどから1~2問、あるいは事前情報があればそこから1問ほどで合計3問ぐらいの質問ができれば良いでしょう。
「やる気」は不可欠
未経験の場合で特に物理的に準備するものはありません。
どの業界でも当てはまりますが「やる気」を準備しておいてください。
面接で「やる気」を見せることができれば、運送業界は採用通知が来る可能性が高いです。
「やる気」を見せる方法ですが、必ずメモを取り尚且つ面接官の顔をしっかり見て面接を受けることです。
この時、面接官の顔の中でもなるべく鼻を見るようにして下さい。
面接官の目を見ようとすると、緊張感などからつい目を逸らしてしまいます。
また、目を見ると相手に対して挑戦的な印象を与えるので、目から少し離れた鼻を見るようにした方が良い雰囲気になります。
狙い目な会社の5個の特徴
福利厚生が充実している会社
現在は運送会社のほぼ全てで社会保険に加入することが基準になってきています。
社会保険未加入の会社はないと言って良いでしょうが、稀に未加入の会社もあります。
ハローワークやフリーペーパーの詳細欄に必ず記載がありますので、会社を選ぶ時は必ず確認してください。
また、中には会社の特徴として固有の社員福利厚生制度を挙げる会社があります。
例えばリフレッシュ休暇の取得がある、社員の家族への福利厚生(社員宅、育児休暇など)が充実しているなどがあります。
ただしこのような会社は退職する人が少なく、人材の空席ができることがないので求人が出ることは滅多にありません。
このような福利厚生が充実しているケースは本当に稀で、実際にはほとんどありません。
こういう情報は一般的には知られることはなく、業界の中で口コミで広がる程度です。
従って、未経験の方には少し入手し難い情報でしょう。
車両の清掃が行き届いている会社
あなたが街で見かけたトラックが洗車をしている車両であるかそうでない車両かで、その会社の質を判断することができます。
今の世の中、トラックが洗車されている状態で運行しているのが当たり前です。
天候によるので一概に言えませんが、常に車両が洗車されていない状態で運行されている会社はあまり良い会社とは言えません。
トラックは会社の名前を背負っています。
そのトラックが洗車されずに汚れていたら、街中はもとより客先で会社の名前を汚すことになります。
トラックの洗車は運転手が自発的に行うのが普通ですが、もし運転手が洗車を行わない場合は会社側が運転手にトラックを洗車するように勧告します。
運転手が洗車されていない車両を運行している場合、会社はそれを放置していると判断されます。
その結果、その会社は運転手の管理が行き届いていないと言う証明になります。
逆に、洗車されているトラックを運行している場合、運転手は自分の務めを果たす環境にいる為、会社は運転手の管理ができているとみなしても良いでしょう。
求人広告が頻繁に出ている会社
求人広告が頻繁に出ている会社はあまり良いとはみなされない場合が多いです。
理由は、人が定着しないということが挙げられます。
人が定着しないのは会社に何らかの理由があるからでしょう。
給料面、労働時間の問題、仕事内容などと推測できますが、一概には言い切れません。
会社の抱える問題が多い為、人が定着しない以前にもともと人材が少ない場合もあります。
求人広告が頻繁に出ている会社ならば、面接で給料面、労働時間、仕事内容、福利厚生などを聞いてみてからあなたの考えで判断しても遅くはありません。
尚、求人広告が頻繁に出ている会社ほど採用率は高いです。
コンプライアンスに対し厳しい会社
7年〜8年前ほど前から運送業界はコンプライアンスを重視する傾向にあります。
コンプライアンスとは、会社の運営を行っていくために法令を守ることです。
例えば運転手の運行状況(運転手はトラックの運転において4時間の運転中に30分以上の休憩を取ることが義務付けられている)などが法律から逸脱していないか。
労働時間が長くないか、運転手の出発前の点呼は確実に行われているかなどです。
コンプライアンスを逸脱していてもすぐにペナルティー等を受けることはありません。
陸運局等からの定期監査などによりコンプライアンスから逸脱していることが分かると、まずは改善を求められます。
しかしその改善がいつまで経っても不十分であると、最悪の場合会社は「営業停止処分」となります。
大きい会社ほどコンプライアンスに対し厳しく確実に実行されています。
ただし、外観からの判断はほとんど不可能です。
面接時に「御社のコンプライアンスの取り組みは、どのようにされていますか。」と質問するのも、その会社の社会的価値観を知る上で重要なことです。
運転手の管理が厳しい会社
高速道路の走行は各会社の運転手の管理への取り組みがよく分かります。
高速道路の大型トラックの法廷最高速度は80㎞/hです。
そして、3車線の道路であっても、大型トラックの走る車線は路肩側の車線(第一車線)と定められています。
高速道路上で大型トラックを見かけた時、そのトラックが最高速度の80㎞/hで常に第一車線を走行していれば、その会社は運転手に管理に厳しい会社と考えられます。
現在、運送会社のほとんどがデジタルタコグラフを使用しています。
タコグラフというのは運行中の全てのことが細かく記録されます。
例えば、高速道路を何kmのスピードで何時間走行したか、一般道を何kmのスピードで何時間走行したか、休憩をどれぐらい取ったか、客先で荷物の積み下ろし作業をどれくらいの時間で行ったかなど、一日の運行状態が全て記録されます。
そして高速道路の80㎞/hの速度超過はどれほどの時間あったか、最高速度はどれぐらいかなども表示されます。
そのデジタルタコグラフをもとに運送会社は運転手の速度超過や連続運転の時間などの管理を行っています。
この管理が厳しいと運転手は高速道路では80㎞/hの速度を守ります。
いい加減な管理しかされていないと、アクセルを全開にして速度超過を何時間も行ってしまう運転手が多くなります。
もしあなたが高速道路で大型トラックを見かけた時、80㎞/hで走行していたのならば運転手管理が行き届いている良い会社と判断しても良いでしょう。
90㎞/h(大型トラックの最高速度は90㎞/h以上のスピードが出ないようにスピードリミッターが装着されています)で走行しているトラックの会社は、運転手の管理やコンプライアンスへの取り組みがいい加減な会社と考えられます。
もしあなたが運送会社に転職するのであれば、少しでも運転手管理の厳しい会社を選択してください。
実際、働くと「うるさい会社だ!」と思うかもしれません。
しかし厳しい会社ほど、あなたとその家族は守られます。
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上手に転職するための3個の注意点
求人広告を自分の都合の良いように理解しない
求人情報に給料が○○万円~▲▲万円とあります。
必ず下の金額(○○万円)の方を念頭に置いて下さい。
高い給料の方に目が行ってしまいがちですが、入社したばかりの段階でそれほど多くの給料が貰えるわけがありません。
また、表示金額は総額であり手取り金額ではありません。
その金額から各種税金や社会保険料が差し引かれます。
会社などの都合により仕事が変わる
大型トラックの運転手募集に応募し入社したとしても、会社の運行の都合や客先の都合で大型トラックの運転手でなくなる場合もあります。
4t車や2t車の運転手になる場合もあります。
また長距離便の運転手として入社しても、会社や客先の都合で近場の運行に変わってしまうこともあります。
そのことは理解しておいて下さい。
面接応募に迷ったらなるべく早くに行動する
求人広告を目にして「いいな!」と少しでも感じた場合は応募してみるのが一番です。
仮に面接を受けたとしても、その会社に絶対に就職しないといけないルールは全くありません。
未経験の方が面接などで会社を訪問した場合、運送会社の雰囲気を感じ取ったり運送業界のことについて少しでも知識を吸収できます。
話を聞くだけのつもりで、気軽に応募してみましょう。
その結果「良い会社だ」「やってみよう」など感じ取ることができたなら、就職してみるのも有りです。
転職するにあたっての必要な心構え
やる気
運送業界で働く場合に必要なのは、先ほども言いましたが「やる気」だけです。
どんなにベテランの運転手でも、皆0からのスタートをしてきました。
長く続けるコツは「やる気」を持って続けることです。
そうしてベテラン運転手は様々な知識や経験を積み、信用を勝ち取り、自分なりの仕事の仕方を習得してきました。
特に未経験の方は不安や心配が表立ってきます。
この不安や心配は自分のやる気次第で徐々に解消することができます。
最初に目にした時は「こんなことをするのか!」と驚いたり「自分にはできるだろうか?」と不安に思うでしょう。
しかしやる気を出してやってみたら、すぐにではありませんがそれほど時間も掛からずにできるようになります。
継続は力なりです。
運送業の転職で年収を上げるためにやるべきこととは?
短~中距離運行の場合
運送業界で年収を上げるのはそれほど簡単なことではありません。
短~中距離運行運転手の場合、自分の持っている仕事のコースが固定されていると給料の変動はあまりありません。
荷主さんが余程運賃を上げてくれたのなら話は別ですが。
今の運送業界は土日が休みとなるパターンが多いので、そのような中で土日に運行がある場合は、いずれかに出勤して運行することです。
長距離運行の場合
長距離運行と言ってよくイメージされるのが、自宅には帰らずにトラックの中で生活しながら1週間や2週間をかけて荷物がある所を日本全国飛び回る仕事です。
この場合、荷物を降ろしたら常に次の荷物がすぐにあるわけではなく、1日から1日半は何もすることなく待機を余儀なくされることが多々あります。
短~中距離の運転手よりも給料は高いですが、そこからアップさせるとなると大変難しいです。
出世
トラックの運転手から管理職になることです。
運送業界の場合、管理職になるということは出世を意味します。
運転手として管理される側から運転手を管理する立場になるということです。
この場合、責任や資格(社内での肩書等)が付随してきます。
その分の手当が基本給にプラスされます。
5〜6年で取締役になれるなどと言われることがありますが、決してそのようなことはありません。
出世は自力で何とかなるものではありませんが、出世する為には自分自身の努力も大切になってきます。
運行管理などの資格取得の為の勉強は、自己啓発の意味も含め行っておいた方が良いでしょう。
自分に合った運送業求人の選び方や注意点
自分に合った運送会社を見つける為の一番良い手段は、面接に出向いてその会社の話を聞くことです。
そこで、求人情報の情報収集から面接時に行う情報収集まで、その収集の仕方を解説します。
【選び方①】雇用形態から探す
運送会社の基本的な雇用形態は正社員です。
逆に正社員の募集でない場合は特記されているはずなので、確認してみてください。
見習い期間においては準社員という形態を設けている会社もあります。
また、見習い期間中は給料形態が別となる場合があります。
見習い期間の長さも会社によって違います。
見習い期間については、募集要項で「見習い期間あり」と明記されている程度です。
【選び方②】職種から探す
職種から探す場合、自分のスキルと照らし合わせてください。
大型トラックの運行経験がある方は大型運転手募集の案件に応募されるでしょう。
しかし、大型自動車の免許を保持していても経験がない場合や、ましてや運送業界の経験もないとなると、更に不安や心配が起こります。
このような場合は、自分が気になる募集が出ている会社に問い合わせてみるのが一番です。
「運送業界の経験がない」「大型自動車の運行の経験がない」など自分の状態をハッキリと伝えて問い合わせてみてください。
先方からは「経験がなくても大丈夫です。一度面接に来てください」と言われるかもしれません。
逆に「今回は大型トラックの運転経験者の募集だけです」と言われるかもしれません。
気になることがあるならば、まずは問い合わせて訊いてみることです。
【選び方③】会社の業態から考える
会社の業態というと難しくなります。
簡単に言うと、その運送会社は「何を運んでいるか」ということです。
例えば…
野菜を運んでいる。
鮮魚を運んでいる。
宅配関係の物を運んでいる。
ブルドーザーなどの特殊車両を運んでいる。
このように、一口に運送会社と言っても様々な荷物があります。
運送会社に勤務した経験のない方は、意外と積荷のことは分かりません。
先述した特殊車両の場合は積荷が外から見えますが、ほとんどのトラックの積荷は外からは見えません。
募集要項にも積荷の種類は明記されていません。
積荷の部分については、問い合わせるよりも気になる会社に面接で出向き、会社側から自分が分かる説明がなければハッキリ質問をするのが良いです。
【選び方④】給与や雇用条件から考える
大まかに見て、会社の違いによる給料額の違いはそれほど大きな差はないでしょう。
中型車の運行の場合は月給25万円前後から30万円ぐらい。
大型車の場合の場合は月給30万円から40万円ぐらいが平均です。
中には大型車の運行で月給60万円などという場合もあるでしょうが、これは稀に見る金額です。
余談ですが、昔は運転手になる最たる理由が「稼ぎたいから」でした。
しかし現在は運転手も稼げなくなってきています。
理由は「働き方改革」による余波です。
この余波が運送業界にも影響を及ぼし、残業時間を減らそうという指導が起こっています。
それまでの運転手は月の残業時間が130時間~150時間は普通にありました。
だから稼ぐことができたのです。
しかし2年前ぐらいから「月の残業時間を100時間以内に設定せよ」と行政指導があり、現在においては「残業時間80時間を目標にせよ」と指導されています。
仕事があるにも関わらず残業を少なくすることで、稼ぐことが徐々に難しくなっているのが現状です。
このあたりの情報は一般的に外部に流れない為、意外と知らない人が多く運送業界を知る上で貴重な情報です。
もし面接で質問に困ったら「御社の残業時間の目安は何時間ほどですか」と訊いてみるもの良いでしょう。
【選び方⑤】エリアから考える
エリアの問題は通勤の問題にもなります。
通勤距離は遠くても30㎞ぐらいの範囲内に収めましょう。
トラック運転手になると、毎日決まった時間に帰宅できるとは限りません。
例えば事故渋滞に合い帰社時間が遅れた場合など、毎日のことでないとしても体を休める時間に皺寄せが来ます。
遠距離通勤で精神的に疲れを残したり体力的に疲労を残したりしない為にも、自分の勤める会社は近いに越したことはありません。
まとめ
運送会社には様々な会社があります。
その中から自分が安心して働ける会社を見つけて就業したいと思うのは誰しも同じです。
ただ、そう簡単には見つかりません。
見つける方法はただ一つ、情報収集を行うことです。
自分の気になる会社があれば、まずホームページでその会社を確認することです。
そして、前述したように「話を聞いてみよう」と気軽な気持ちで面接などに出向いてください。
例え採用されたとしても、必ずその会社に就業しないといけないルールはありません。
気になったことは面接時に確認するなど、不安を払拭してから転職されることをおすすめします。
リクナビNEXTに会員登録をした後、自分の経歴やキャリアプランを匿名で登録してみましょう。そうすると、企業から好条件のスカウトを受けることがあるのでお得です。転職の成功確率も上がりやすくなります。
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