今回は「広告制作」の仕事内容についての解説を行っていきます。

テレビCMや雑誌広告など、アートワークの制作で華やかなイメージがある広告制作ですが、実際にはどのような業務があって、どんな世界であるかについて解説をしていきます。

広告制作とはどんな仕事?

「広告制作」とは、その名の通りに「広告を作る」仕事になりますが、現在の日本においては、ひと言で広告といってもさまざまな種類の広告が存在しています。

広告の代表的なものと言えば、テレビやラジオ、映画などのCMや、雑誌や新聞などに掲載される広告などがあげられます。

さらに、現在広告の主流となっているのが、各種インターネットサイトなどに表示されるWeb広告になります。

いずれも、企業やサービス、商品などを世の中の人に対して告知することを目的とした販売促進のツールというのが広告の役割りになります。

この広告の製作を行うのが、広告制作の仕事になります。

広告制作の大まかな仕事内容

広告を作る過程において、いくつかの作業に分かれて、作業ごとに担当する人や仕事内容が変わります。

広告制作に関する大まかな流れになりますが、先ずは広告制作の依頼主であるクライアントから、広告の目的や意図、ターゲットなどを確認をし、広告全体のアウトラインを決定します。

このアウトラインを決めて、制作全体を指揮する人を「ディレクター」と呼びます。

クライアントとディレクターが広告全体の方向性やスケジュールを打ち合わせで決定すると、実際の広告制作に入っていきます。

どういったメディアを使用した広告にするかによって、変わってきますが、広告制作に関わる人たちには、以下のような人たちがいます。

  • コピーライター:キャッチコピーや宣伝文など、文章作成を行う人
  • アートディレクター:広告全体に関わるビジュアル面での内容を考える人
  • グラフィックデザイナー:実際の広告に関するビジュアル制作を行う人
  • CMプランナー:テレビやラジオのCMに関する企画を立案する人
  • カメラマン:映像制作に関する撮影を行う人

など、各種クリエイターに全体の流れを指示することで、広告を作り上げていきます。

これら全体を総合して「広告制作」という仕事が成り立っています。

広告制作が向いている人の6個の特徴とは?

クリエイティブな仕事が好きな人

広告というものは、基本ゼロからイチを作り上げていく作業になります。

広告制作を依頼するクライアントは、目的やターゲットなどについては、ある程度明確なものを提示してきますが、それをどのような形で広告にしていくかについては、ほとんどの場合、具体的な指示やイメージはありません。

クライアントでさえも、イメージがし切れていないものを、想像して形にしていく作業が必要となるため、クリエイティブな発想が求められます。

ハードワーカー/仕事熱心なタイプ

広告制作という仕事は、非常にハードな仕事として知られています。

その一番の理由は納期があるからです。

決められた期限内に広告を作りあげて納品しなければならず、いかなる理由があろうとも、納期遅れは許されません。

また、制作については定められた予算があり、資材や人材に対して無制限に投資することができないので、予算を管理しつつ、厳しい納期を守りながら、質の高い広告を作り上げるという、非常に厳しい条件が広告制作には加えられています。

限られた予算、人員で、定められた納期を遵守しようとすれば、制作スタッフに架かる負荷は当然大きくなり、そのために非常にハードな仕事にならざるを得ません。

このような厳しい状況に対しても、心折れることなく、前向きに従事できるような情熱をもったタイプが、広告制作には向いている人材と言えます。

デザインやアートワークに関する志向をもった人

広告制作を実際に行っていくメンバーのなかには、グラフィックデザイナーや、Webデザイナーなど、映像やビジュアル関連のアート制作というものが必須になります。

もちろん、これらの作業を実際に行う場合には、デザイナーやアーティストとしての知識やスキル、経験などが必須となりますが、全体を管理するディレクターのような立場の人間に関しても、これらの素養がゼロでは、制作されているものの良し悪しを判断することが難しいため、ある程度の志向性を持っていた方が向いています。

広告はある種のアート作品ともいえるものになるので、そういった面でも、デザインやアートワークに対して興味がある人のほうが、より有意義に仕事と向き合えることになります。

全体調整を図ることが得意なタイプ

広告は、単独ワークで、デザイナーやプランナーが作成していくイメージがあるかもしれませんが、実際には、分業された業務の集合体となるので、各種作業を行うメンバー同士の調整などを行うことが、ディレクターにとっては最重要タスクとなります。

誰かの作業が滞ってしまった時点で、全体の制作スケジュールが止まってしまうことになり、あらゆる方面に対して、支障をきたすこととなります。

また、プランナーやデザイナーなどのメンバー同士よる意思疎通などがうまく行かない場合についても、意図とする作品を作り上げるうえでの、重大なインシデントになりかねないため、メンバー間のコミュニケーションを円滑に進めるための、ハブとしての役割りも重要となります。

このように、1つのプロジェクトや作品に対して、さまざまなプロフェッショナル達が、同時進行で作業を進めていくチームワークとなるのが、広告制作という仕事であることから、全体調整を図ることができる、幹事のようなタイプが強く求められることになります。

聞き上手なタイプ

広告制作において、一番重要となるのが、クライアントが求めるニーズというものを、いかに正確に引き出すことができるか、ということです。

前述の通りに、広告の依頼主であるクライアントは、広告で求める「成果」については、具体的な数字やイメージを示してきますが、それを実現するために必要となる広告そのものについては、ぼんやりとしたイメージでさえ、持っていないことが多々あります。

それを、クライアントが求める広告に仕上げていくためには、打ち合わせなどから、一つでも多くの情報を引き出していくということが重要になります。

クライアント自身も気が付いていない、潜在的なニーズというものを、打ち合わせを通じて、具体的なイメージや言葉に落とし込んでいく作業が、広告に関するアウトラインを形成していく道しるべになっていくのです。

このような潜在的ニーズをいかに、上手に引き出せるかは、いかに上手に、相手が話したいことを話せるように、聞き役として徹することができるかという、一種のヒアリング能力にかかってきます。

広告制作というと、どちらかというと自己発信型の仕事で、聞き役というよりかは、どれだけ多くの自己アピールができるのかが求められそうですが、広告というものは、あくまでもクライアントが発信したい情報の代弁となるので、聞き役としてのスキルが非常に重要となります。

ポジティブで、ストレス耐性に優れた人

広告制作というものは、非常にストレスの大きい仕事になります。

ディレクターであれば、クライアントからは広告制作状況に対する進捗確認や、内容に対する批判、コスト削減に対する要望などが日頃から訴えられ、制作サイドのデザイナーなどからは、費用アップや納期の延長など、全く別の要求が突き付けられる状況が日常茶飯事となるため、いちいち全てを真に受けて、気にしていたら、メンタルが持ちません!

こういった状況でも、常にポジティブにとらえて、ときには気にしないぐらいのストレス耐性に優れたタイプが求められます。

広告制作が向いていない人の3個の特徴とは?

何事も大雑把で、ルーズなタイプ

広告業界は、一見すると華やかな世界で、豪快なタイプが闊歩しているようなイメージが持たれるかもしれません。

確かに、メディアとの関連が強く、芸能やアートワークなどにも関わる仕事であるために、華やかで豪快な側面があることも否めません。

ですが、広告制作の裏側に関しては、常にタイトなスケジュールで管理され、細かな調整などにも気を配らなければならないのが現実となるために、大雑把で豪快に仕事を進めるということは不可能な世界です。

むしろ、1つの小さなミスが、致命傷となり兼ねない繊細な作品作りとなるので、些細なことにも気が付ける、きめ細やかなタイプが求められます。

また、納期というスケジュールを遵守しなければならない期限厳守の仕事でもあるので、時間にルーズなタイプはもってのほかとなります。

自己中心的なタイプ

デザイナーやプランナーなど、職人気質で自己中心的な人物像を思い描くかもしれませんが、こういったタイプも現実には、広告制作には向いていません。

そもそも、広告というものが、自己表現としての作品ではなく、あくまでもクライアントの意向を実現するための販促ツールであるため、常にクライアントの意向というものが最優先される仕事になります。

また、自分ひとりでのソロワークではなく、ディレクターや他のデザイナー、ライターなどとのチームワークとなるため、マイペースに業務進行をすることは厳禁となります。

常に、チーム全体での業務進行に気を付けて、それに合わせる心遣いが必要となります。

そういった点では、いわゆるアーティストによるアートワーク制作とは異なる点が、この点かもしれません。

トレンドに対して意識が低い

こういったタイプは、広告業界などにあまり興味を持たないかもしれませんが、広告というものは、世の中のトレンドの影響を強く反映するものになります。

そのため、何が流行っているのか、社会全体の意識などがどのように変化しているのか、そういったトレンドに対する意識が低いと、仕事を進めていくうえでの障害となってしまいます。

時代の意識を反映する広告が、世の中のトレンドを生み出してきたという、トレンドリーダーとしての側面があることからも、流行に対しては、敏感でなければなりません。

広告制作の仕事経験は、その後どんな職種・仕事に活かせる?

イベント企画業務

広告制作のディレクションに似た業務としては、イベント企画などにおけるディレクション業務があげられます。

アートワークや芸能などに関連する業務という点でも、広告業界でのコネクションやネットワークなどが活かせるという点でも、経験が直結する仕事と言えます。

Webサイト制作

広告制作のなかでも、Web広告に従事していた人材であれば、Webサイトの制作の仕事がオススメになります。

Webサイト自体が、広告としての側面を持っているため、広告制作とサイト構築に関する基本的な流れやポイントなど共通する部分が多く存在しています。

Webデザイナーやプログラマーなどとのコネクションも、そのままダイレクトに活用することができるために、経験を活かすというよりかは、広告制作の延長線上にサイト制作があるという風に考えた方が正しいかもしれません。

企業における広報部門での仕事

広告制作に関してクライアントとなっていた広告依頼主である企業担当者は、所属企業の広報部門の担当者になります。

企業において、企業ブランドの向上や自社商品のPR活動などを企画・運営していくことが仕事になるため、基本的には広告制作のディレクターやCMプランナー業務と共通している仕事ということになります。

長年、広報部門の担当者と折衝をしていれば、大体どのような仕事を行っているかは理解できていますし、何よりも自社広告を制作するようなプロジェクトが進行していれば、これまでの経験をフル活用することが可能です。

企業における企画・マーケティング業務

広報部門よりは、どちらかというと企業内での発信がメインミッションとなる業務ですが、企画やマーケティング部門での仕事も、広告制作の経験を活かすことができる企業内部門と言えます。

これら間接部門は、社内において横断的な立ち回りを期待されている部門となり、広告制作において、さまざまな立場のメンバーを取り持って、プロジェクト進行をこなってきた経験を活かすことができます。

また、広告についてはマーケティングが重要となるので、マーケティング部門での業務にも経験が活用することが可能です。

企画やマーケティングは、同一部門で担うことが多いため、このような間接部門での業務については、広告制作のノウハウを活かすことが可能となります。

これから広告制作の仕事をはじめるには、どうしたらいい?

広告制作の仕事に従事するためには、どのようなことが必要となるのでしょうか?

広告制作の仕事で就職するために

広告制作を行う企業への就職をすることで、広告制作の仕事に従事することが可能です。

広告制作会社には、主に、クライアントから広告を受注をする営業活動から作成のディレクションまでを執り行う「広告代理店」と、実際の広告を制作する「制作会社」の2つに分かれます。

自分自身が、広告制作のどの部分に関わりたいかによって、就職する企業を選択しましょう。

資格は必要?

特に必要はありません。

デザイナーやカメラマンなどについては、専門学校などで知識や技術を学ぶ必要があるものもありますので、その点は良く調べるようにしましょう。

まとめ

広告制作に関する解説を行ってきました。

広告業界と言えば、華やかで派手な印象のある世界に思われがちですが、制作現場においては、細かな作業の積み重ねによって作り上げていく、地道な世界になります。

広告を作ることに対する情熱を持っていて、そのためのハードワークを厭わないタイプに適した仕事になると思いますので、改めて自分自身に適正があるかをよく考えて、エントリーすることが重要となります。


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