大型トラックの運転手は、免許さえあれば誰でも出来ます。

しかし、大型トラック運転についてを知れば知るほど、トラックの運転手の向き不向きの差は明確になっていきます。

ここでは運転のセンスがある人とはどんな特徴があるのか詳しくご紹介します!

大型トラック運転手になりたい方はぜひ参考までにこの記事を最後までご覧ください。

あなたにトラック運転センスがあればこの職業は天職です。

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大型トラック運転手とはどんな仕事?

大型トラックの運転手に限らず、トラック運転手の仕事は、「お客様から預かった荷物を、指定された時間に、指定された場所に、安全に届ける。」これがトラックドライバーの基本姿勢になります。

大型トラックの運転手においては、そのお客様から預かった荷物の量が多い、荷物が重いなど各状況が更に厳しくなります。

この各状況の荷物を、基本姿勢に合わせて運ぶ仕事です。

大型トラック運転手の大まかな仕事内容

大型トラックの運行の場合、長距離運転手というイメージを、お持ちではないでしょうか。

実際のところ、長距離運行もあります。

しかし、長距離運行だけではありません。

中距離運行(一日かけて往復するぐらいの距離)や、地場回り(半径150㎞ほどの距離を動き回る仕事)運行を合わせると、約2/3ほどの仕事量が中距離・地場回りの仕事になります。

トラック運転手の荷物の積み下ろしは、基本的に運転手が行います。

大型トラックの積荷の場合、多くがフォークリフトなどを使用して積み下ろし作業を行います。

しかし、中にはフォークリフトを使用せず、人力で荷物の積み込みや、荷物の降ろし(手積み手降ろし作業と言う)作業もあります。

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大型トラック運転手が向いている人の6個の特徴とは?

クルマの運転が大好き

まず、第一に「クルマの運転が好き」と言うことです。

一日のほとんどの仕事として運転を行うため、運転そのものが好きでないといくら仕事といえども、続けて行くことは大変難しいです。

まずは、クルマを動かすことに興味があることです。

トラックが好きな人

クルマの中でも特にトラックの好きな人には、合致する職業です。

トラックが好きな人は、整備や洗車なども細かく行います。

土日が休みなどの会社の運転手などは、土曜日は丸一日かけてトラックを磨いていたりします。

また、簡単な整備などは自分で行い、トラックの調子を自分の目で確認しています。

トラックを、自分の大切な人のようにかわいがる人もいます。

地図が読める人

「地図が読める」という人は、地図がわかるということです。

「方向音痴でない」ということも当てはまるかもしれませんが、まず地図を見て、自分が今どの辺にいるのか、どっちの方向を向いているのかが、理解できる力が必要です。

そして、目的地までのルートが大まかに理解できることです。

大型トラックは、道を間違えた時ほど、大変なことはありません。

乗用車のように「通り過ぎた」、「一本道を間違えた」などのように、すぐに引き返えすことはほどんどできません。

車体が大きいために、すぐに切り返して方向転換をすることが、物理的にも安全上でも難しいからです。

人付き合いが苦手な人

「人好き合いが苦手な人には向いている仕事」とよく言われます。

トラック運転手は、会社を一歩出てしまうと、まるっきり一人になります。

トラックを運転している間は、必ず一人です。

この間は、煩わしい人間関係など全くありません。

必要最小限の人間関係だけでよいと、考える人にはよいでしょう。

トラックに車中泊ができる人

「車中泊ができる」と、いうのは、トラックの運転席後方にある、通称ベットで眠るということです。

長距離運行などの仕事で利用します。

意外と慣れていない方や、神経質な方は車中泊が難しい場合が多いです。

理由は、車中が狭く落ち着かない、温度調節が難しい、エンジンの音がうるさいなど、人によって様々な理由があります。

特に長距離運行の場合、トラックの車中泊は寝不足になりやすい可能性があります。

睡眠が摂れないと、次の運行にも大きな影響をあたえます。

大型トラックの運転手として、長距離便を希望するならば、どこでも寝ることができる人にが向いているでしょう。

家族が運転手の仕事に理解のある人

長距離運行を行うと、家に帰る時間が全く無くなる場合があります。

家に滞在できる時間は、極端な場合一週間のうち、1.5日ほどになります。

これは、土日休みの場合、長距離運転手は、荷物が月曜日着で遠方に行くと、日曜日の午後や夕方から出発するケースが多いです。

その分、家族との時間も削られます。

従って、「ご主人やお父さんがいない」ということを十分理解してくれる家族が必要です。

大型トラック運転手が向いていない人の3個の特徴とは?

大型車両の運転が怖い人

たまにいらっしゃるのですが、平成19年6月以前に大型自動車免許を取得されてる方で、「大型自動車の運転は、怖くてできない。」という方がいます。

これは、平成19年6月以前の大型自動車の免許取得のため使用された車両は、現在の中型車で行われていました。

現在のように教習中に、大型自動車の運転を行う教習ではありません。

大型自動車免許を取得して、初めて業務で大型自動車に乗るのです。

そこで「大型自動車は思っていた事と違っている。」などの、ギャップが明らかになり、「怖い!」と思ってしまい運転ができなくなるというケースがあります。

また、平成19年6月以降に、大型免許を取得された方でも、免許取得後に時間が空きすぎてしまってから、大型トラックを運転しようとしても、大型車両が怖くて運転ができない方も、ごくたまにいらっしゃいます。

大型自動車の運転センスがない人

大型自動車はの横幅は、2.5mあります。

日本の道路は片側一車線の場合、約3mです。

数字上みると、道路に対しての車幅がかなり取られてしまいます。

そのため、大型自動車は、横幅においても特別の感覚が必要になります。

前述した、大型自動車の運転は「怖い」と感じられるのは、この車幅にも理由があるでしょう。

従って、車両の決められたのサイズに対し、対物の接触事故等を起こす人は、まずセンスがないと判断されます。

責任感がない人(時間の概念がない人)

責任感の代表例として、時間の概念で説明します。

トラック運転手は、すべて時間で動いています。

お客様のもとへ荷物をお届けする時間は、ほとんどが指定されています。

そのため、その時間を逆算して行動を起こさなければなりません。

また、荷物の到着時間が、「午前中着」などの表記がある場合があります。

この場合は、午後12:00までにお客様に荷物を届ければよいのではなく、午前9:00~10:00頃にはお届けするようにします。

実際は、荷物の引取る場合や、荷物の降ろし先、いずれのお客様に対しても時間は厳守なので、理由がどうあれ延着は許されません。

大型トラック運転手の仕事経験は、その後どんな職種・仕事に活かせる?

ダンプカー・ミキサー車の運転手

大型トラックの運転手の仕事経験を活かす場合、やはり同じ運転手の仕事がメインになります。

同じ大型自動車免許で運行できる運転手です。

しかし、大型トラックとダンプカー・ミキサー車の違いが、大きな意味を持ちます。

大型トラックの場合は、全長12mの長さになります。

ダンプカー・ミキサー車の場合は、約8m弱になります。

この長さの違は、大型トラックからダンプカー・ミキサー車へ転職した場合は、車長が短くなります。

短くなった分だけ、小回りが効きます。

その逆の、車長が短い車から長い車への変更は、大変苦労する場合があるでしょう。

倉庫作業員

大型トラックの運転手に限定したことではありませんが、自社や他社の倉庫業務に従事される方がいます。

倉庫業務の基本は、荷物の移動はフォークリフトを使用します。

大型トラックの運転手は、特に荷物の積み下ろしで、フォークリフトの使用が求められます。

したがって、同じフォークリフトを使用して、倉庫内で荷物の移動をさせるのは、難しい仕事ではありません。

このような意味で、運転手業務を卒業される方が、自分の持ってる技術を活かせる場所として、選択される可能性の高い職場です。

自社の配車係

この場合、転職等の場合ではなく、昇格の一面を持っています。

運転手が、運転業務から事務職になることを「事務所に上がる。」あるいは「事務職になる。」と言います。

ある意味出世を意味しています。

運転手が事務職になった場合、多くは自社の配車業務に就きます。

ドライバーとして経験してきた内容、例えば現地の様子や仕事の流れ、運行時間など様々な知識と経験を活かして、会社の核となって活躍することができます。

これから大型トラック運転手の仕事をはじめるには、どうしたらいい?

全くの未経験から、大型トラックの運転手を始めるにあたっての心構え等を、中心にお話していきましょう。

大型トラック運転手の仕事で就職するために

就職するための特別な準備はいりません。

「やる気」と「健康」だけで大丈夫です。

まずは、面接をクリアしなければなりません。

面接をクリアするのは、未経験だからとか、経験者だからということは、関係ありません。

確かに、「経験者優遇」という言葉があるように経験者は強いです。

従って、未経験者であると少し不安になったりします。

しかし、そこは心配するところではありません。

社会人として、恥ずかしくない身なりや振る舞い(一般常識)が、あれば大丈夫です。

また、就職を本気で考えるならどの業界でも同じですが、面接時に少しでも良いので「やる気」を見せてください。

方法は、簡単です。

余談になりますが、一例として私の経験を踏まえて、以下にその方法を、簡単にお話します。

面接が開始したときは、皆さん結構緊張しています。

履歴書を拝見しながらお話しをしていると、よくわかります。

次に会社の説明を始めるころになると、皆さん結構緊張が少しずつほぐれてきます。

ここで皆さん、膝やテーブルの上に準備しているメモを取り出し、メモを取ろうとします。

面接開始から中盤に差し掛かったころ(開始から20分~30分ほど経過)に、私は一番肝心な「お給料」の話をします。

このころ皆さんの緊張は、結構ほぐれてきてます。

私が作成した資料を基に説明を始めるのですが、ここで皆さん、メモをとる方はほとんどいなくなってしまいます。

資料を見ているだけです。

いろんな手当や、数字が出てくるのに大丈夫かとも思います。

その後、ほとんどの方は、メモを取ることはありません。

ここが違いを見せるところです。

「やる気」を見せてください。

方法は、面接官の顔を見ながら、メモを最後まで取り続けることです。

これで、面接官の評価は、「うちの会社に来る気がある・やる気がある」と上がります。

理由は、面接官も人間です。

自分の話していることをメモに取られ、真剣に顔を見られて話しを聞かれると、悪い気分は全くしません。

真剣に話を聞こうとする態度は、好印象を与えます。

資格は必要?

大型自動車の運転資格は、あったに越したことはありません。

しかし、資格がないからと言って、諦めることはありません。

大型運転手の資格は、面接に合格して入社してからでも十分間に合います。

焦って取得する必要はありません。

入社前から取得した方がよいのは、フォークリフトの「技能講習修了証」です。

この資格は、今日のトラック乗務員とっては、不可欠です。

フォークリフトを使用して荷物の積み下ろし作業を行うことが、ほとんどだからです。

運転免許を持っていなくて、フォークリフトの資格があれば、仕事はいくらでもあります。

しかし、いくら大型自動車の免許を持っていても、フォークリフトの資格がないと、荷物の積み下ろし作業ができないので、仕事になりません。

技能講習は、5日間連続で行われる場合と、週に1回ずつ5週間に渡って行われる場合があります。

費用は、普通自動車の免許を所持していると、3万円~5万円と幅が広いです。

理由は、講習を行っている会社や団体が、それぞれに費用の設定をしているので、差が出てしまいます。

必要なスキルや経験は?

大型自動車の運転スキルや経験は、あったほうが良いかもしれませんが、無くても大丈夫です。

むしろ、ないほうが良いです。

大型自動車の運転経験者でも、転職などをした場合、転職先の会社では、新人扱いになります。

その場合、いくら大型自動車の経験が豊富でも、2t車からの再出発になる可能性が大です。

運送経験がない方は、なおさら「運送会社の仕事は何か」と、いうことから勉強開始です。

ですから、いきなり大型自動車の運転手になる可能性はほとんどなく、2t車などからの勉強になります。

まとめ

もし、本当に大型トラックの運転手になりたいと、考えるのであれば、頭の中で悩んでいても結論はでません。

実際にトラック業界に飛び込んでみて下さい。

人それぞれに事情は違うでしょうが、許される範囲で挑戦をしてみるのが良いでしょう。

しかし、その時は、クルマの運転業務に就くということで、しっかりと家族との話し合いを行って下さい。

なぜなら、周りの人たちは、あなたがトラックを運転する業務に就くことで、自動車事故に合わないかと、非常に心配します。

あなたが、心配する方の立場だとして考えて見てください。

大型トラック運転手の第一歩を踏み出すには、家族等の話し合いが、最初にクリアしなければならない課題です。

実際に大型トラック運転手の仕事を探す時は、こちらの記事を参考に!

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