トラック運転手の仕事内容って具体的にどんなことをしているのでしょうか?

実は、トラックの運転手の仕事といっても色々な種類があるんです。

毎日たくさんのトラックを見かけますよね?

トラックドライバーの仕事内容を知れば、自分に向いてる職業なのかもわかるはずです。

職探し中の方は、この記事を読んで参考にしていただければと思います。

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トラック運転手はどんな仕事?

トラック運転手の仕事はお客様からお客様に荷物を運ぶことです。

大きいことでは港から倉庫へ、産地から市場へ、小さな仕事では店から各家庭までとあらゆる物を荷主の依頼通りに運ぶことなのです。

トラック運転手の大まかな仕事内容

物を運ぶことは同じですが運ぶものによって内容は様々です。

ビル建設の資材を運ぶ、タンクローリーでガソリンを運ぶ、宅配便で通販の荷物を運ぶなど運ぶものをあげたらきりがありません。

しかし仕事の基本は荷主の所に行き、荷物を車に積み込んで荷受人のところまで走り、そこで荷降ろしすることです。

仕事上の役割とは?

簡単に言い表すなら、速く確実に丁寧に物を人から人に運ぶ事です。

速くとは納品時間に遅れずお客様の期待を裏切らないことです。

確実にとは荷物を間違えたりせず荷送人から指定された荷受人に荷物を届けることです。

丁寧にとは荷物に傷をつけることや壊す事なくお客様への対応、接客にいつも心がけることが役割なのです。

トラックといってもいろんなトラックが走っています!

トラックといえば、小型トラックから中型トラック、大型トラックとあり、それぞれ重量により、様々な大きさのトラックがあります。

その上に運ぶ荷物を運びやすいように改造したものや、仕事がしやすいように改造された特殊な形状・仕様のトラックもあります。

どんなトラックがあるのかを見ていきましょう。

重量によるトラックの種類

関係する法律によりトラックの分け方が違います。ここでは一般的な言い方に従います。

  • 小型トラック : 一般的に積載量が2トン以下のトラックをさします。
  • 中型トラック : 一般的に積載量が4トンクラスのトラックをさします。
  • 大型トラック : 一般的に積載量が10トンクラスのトラックをさします。

形状・仕様によるトラックの種類

  • 平ボディー(荷台がフラット)
  • バンボディー(荷台がアルミの箱型)
  • 保冷車(荷台の箱型が断熱加工されたトラック)
  • 冷凍冷蔵車(荷台の箱型が冷凍冷蔵庫になっているトラック)
  • ウィングボディー(バンボディーの両側が開くようになったトラック)
  • 幌ボディー(荷台が幌で覆われたウィング車)

特殊車両

ダンプ車、タンクローリー、水素運搬車、ミキサー車、塵芥車(じんかいしゃ)、鉄道コンテナ、散水車、現金輸送車、霊柩車、超重量車など他にも様々な種類があります。

トレーラー

トラックでは運べないような大きな荷物を運ぶために、トレーラーがあります。

トレーラーも一般的なセミトレーラ以外に運ぶ物によって車両運搬車、タンクトレーラー、コンテナトレーラー、など様々な種類のトレーラがあります。

事業用トラック(緑字に白色)と自家用トラック(白字に緑色文字)という分け方もあります。

自家用トラックを使って商売をすることはできません。

また、誰でも運転できるのではなく、それぞれ法律で定められた運転免許証がいります。

普通免許で運転できる車両は、車載総重量3.5トン未満、最大積載量2トン未満、乗車定員11人未満のものです(道路交通法)。

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トラックの仕事を役割から見ると

広域配送、地域配送という昔からの大きな物流の流れがあります。

物流の世界の移り変わりがあり、それに対応した運送会社の営業努力もあって様々な営業形態ができています。

特にインターネット通販の増大で宅配便業務が増え、そのための営業所も新たに増えています。

広域配送

全国各地で水揚げされる水産物、全国各地で作られる農作物、全国に散らばる製造工場で作られる工業製品。

これらの水産物、農作物、工業製品を、産地や製造工場から中央市場や配送拠点に運ぶトラック、港に水揚げされた工業原料を全国に散らばる製造工場に運ぶトラック、これらの広域を走るトラックは長距離の大型トラックとなります。

夜中に走るのがほとんどで、ルート配送が普通です。

その中で多少変更がある程度です。

地域配送

ルート配送

次に、中央市場や配送拠点から小売店、スーパーマーケット、販売店へはルート配送になります。

運ぶ量で小型トラック、中型トラック、大型トラックに分かれます。

自動販売機へのルート納品の仕事、企業の売上金をルートで回収する警備輸送というのもあります。

市町村の委託を受けた地域のゴミ収集の仕事は、塵芥車(ごみ収集車)でおこないます。

そして、バスもこれにあたります。

学校、幼稚園、塾、病院の送迎バスなども同様で、それらは人の命を預かる訳ですからトラックとは違ってきます。

顧客配送

顧客(荷主)の企業から連絡があれば、企業内外への荷物の移送をする仕事があります。

顧客(荷主)から注文を受けた商品を、倉庫や配送所から顧客に配達する仕事があります。

宅急便もこれにあてはまります。

タンクローリー車がコンクリート基地から現場へコンクリートを運ぶという仕事もあります。

これらの配送に使うトラックも荷物の量によって小型、中型、大型と分かれます。

その他

産業廃棄物の廃棄場への運搬の仕事など、これら以外にも、たくさんの種類の仕事があります。

トラック運転手の仕事はどんな人に向いている?

とにかく車の運転が好きだという人に向いている仕事です。

趣味は車、旅行といった人や運動が好きで体を鍛えたいと思っている人にはピッタリの仕事でしょう。

長時間の運転が苦ではない人

近距離輸送をしていてもこの仕事は長時間の運転をすることになります。

もちろん休憩時間もありますが1日8時間は運転します、長距離輸送でさらに長くなることもあります。

なので長時間運転が平気な人に向いているのです。

体を動かすのが好きな人

荷物の積み下ろしは想像以上に体を動かします。

業種にもよりますが、全て手積み手降ろしで行うことがあります。

大型トラック1台分の荷物は何トンもあるのにです。

かなりハードな運動になりますが運動が好きな人にはいい仕事でしょう。

トラック運転手の仕事で活かせること

トラック運転手の仕事は運転と荷物の積み下ろしが主なものです。

長時間運転で疲れている時に渋滞に巻き込まれイライラすることもあります。

トラック運転手になるためにはどんな事が役にたつでしょうか。

体力がある

荷物の積み下ろしや長時間運転をすることは体力がないときつい仕事です。

荷扱いでは腰を痛める危険があり長時間の運転は想像以上に疲れます。

体が強く体力がある人はトラックドライバーに向いています。

ストレスに強い

トラック運転手の仕事では、納品時間に追われることや高速道路の数十キロにわたる渋滞に巻き込まれることなどがあります。

時間に追われることは自分の工夫で対抗する、渋滞は開き直ってあきらめる事で気持ちを取り直します。

ストレスに強い事はこの仕事をするうえで大切なことです。

トラック運転手で働くメリットとは?

運転が上手くなる

1日中運転をしているので自然に運転に慣れて上達していきます。

荷台が箱になっているトラックは後方が全く見えません。

最近はカメラが取り付けられていて後方を確認できますが、初めて乗った時は非常に心配してしまいます。

しかしすぐに慣れてしまうでしょう。

何事も練習次第で上手くなります。

1人でいられる時間が長い

現在のトラック業界は基本的にワンマン運行です。

人手不足もありますが効率化のためでしょう。

荷物を積み終わり車を発進させたら1人です、目的地まで何をしても自由です。

やる事さえやればいいので1人でいる時間は自分のためだけに使えます。

その後のキャリアについて

この仕事についた後のキャリアアップの道は?

最初の業務は運転免許の範囲もあり2、4トン車に乗ることが多いはずです。

例外はありますがほとんどが走行距離の短い近距離輸送の仕事をすることになります。

運転に慣れてきたら中型、大型免許にステップアップして中、長距離輸送に挑戦するなど大型トラックやトレーラーに乗務する事を考えていけます。

他の仕事にもこの経験を活かせる?

4トン車の大きさは大型バスとそんなに変わりません、大型トラックなら大体同じ大きさです。

トラックの運転に慣れていたらバスの運転もさほど変わりませんので、大型2種免許に必要な実技はクリアできているのです。

簡単にはいきませんがバスの免許は取りやすくなっているので、経験を生かして観光バスドライバーに転職を考えられます。

そして何よりも車の運転技術は一生物ですからいつかどこかで必ず役に立つはずです。

どんな会社でトラック運転手の募集がある?

1. 福山通運グループ

福山通運グループは、国内に400箇所の拠点を持っています。

集配先は企業や店舗などの法人が主で、拠点ごとのチームで協力体制があります。異業種・未経験、中型免許を持っていない場合も応募可能です。

タイミングによって募集が終了している場合もあるため、詳細はリンク先でご確認ください。

2. コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社

コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社は、コカ・コーラ社の製品を扱うボトラー企業です。

自販機へのルート配送担当であれば普通免許のみの方も未経験で応募可能です。倉庫や拠点への配送担当は大型一種免許が必要で、大型トラックやトレーラーのドライバーとしての応募となります。

タイミングによって募集が終了している場合もあるため、詳細はリンク先でご確認ください。

その他のトラック運転手の仕事は?

上記の会社以外にもトラック運転手の仕事はたくさん募集されています。

見てみたい人は、以下のボタンからチェックしてみて下さい。

\他にもたくさんトラック運転手の募集中の仕事があります/

(他の会社も含めて募集を確認できます)

給料

距離に関係なく会社によります。

完全歩合給、固定給、固定給プラス歩合給のどれかになります。

ほとんど固定給プラス歩合給が多いようです。

その他に諸手当がつきます。

大手運送会社と下請け、孫請け運送会社では給料だけでなく厚生施設からすべてが違ってきます。

宅配便は委託契約も多い

最近増えている宅配便ですが、委託契約のフリーの人に委託する形で社員の手の回らない所を埋めています。

委託契約(アルバイトといえばアルバイトですが)は、ほぼ完全歩合制で、1個130円などです。

休日

長距離トラックの運転手は、数週間に1度、数日しか休めないのが普通です。

行事や年末年始の前は普通以上に忙しくなります。

地域のルート配送の場合は、荷主の休日が運転手の休日になります。

宅配便の委託契約は自由がきき、曜日時間などは相談となります。

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トラック運転手の仕事(体験者の話から)

私の場合、アルバイトで大手お菓子メーカーのルート配送を半年ほどしていましたので、それを例にトラック運転手の仕事内容をご紹介します。

アルバイトの私は比較的やりやすいデパート配送で、3件のデパートへの納品を担当していました。

他の社員はスーパーや小売店へのルート配送です。

この会社では、社員教育のようにいろいろと学ばせていただくことができました。

商品の説明はもちろんのこと、会社がこういう戦略だから、これぐらいの値段のこういう物を主力商品として売っているのだと聞いた時は、お菓子販売でもそういった戦略のようなものがあるのだと始めて知り、驚きました。

また、運転技術や荷物運びのコツや方法なども実地で教えていただきました。

デパート配送(アルバイトの場合)

出勤後は荷物の積み込み

朝6時前に配送センターにいきます。

倉庫には朝3時に長距離トラックが到着して、大量のお菓子類を入れていっているので、事務所で伝票を受け取ったら、倉庫から自分の運ぶ荷物を自分の乗るトラック(普通免許で乗れる2トンの保冷車)に運びます。

道路が混まないうちにできるだけ早く出発します。

納品先での仕事

納品先に到着しても、呼ばれるまでは仮駐車場で待機します。

呼ばれたら納品場まで行き、台車を持って待機している担当者と一緒に商品をおろします。

すべておろしたら今度は、製造日から4日以上経過した商品を回収します。

これを3件分おこない、お昼頃に帰ってきます。

帰社後

デパートから回収してきた商品を巨大なゴミ箱に入れて、伝票を渡して終わります。

デパートがやりやすいのは、納品場の担当者が手際よく、すべてのことを流れるように手配してくれているからです。

仕事自体も難しいことはなく、マイペースでできるので体に負担がかかると言うこともありませんでした。

ただ運転中は非常に神経を使うので、体調管理には十分に気をつけなければなりません。

スーパーへのルート配送(社員の場合)

納品後、商品を運んでお店の棚に並べる

スーパーへの配送では、荷物を運んでお店の棚に並べるのですが、厳しく指定されていますので、少し隣にずれただけで注意を受けます。

当たり前と言えば当たり前なのですが、私にとっては驚きでした。

隣の商品の会社も自社の商品が売れるように少しでもいい棚、いい場所に陳列したいわけで、スーパーの担当者がきちんと管理をしないと、反対に指摘を受けてしまうのです。

あんな狭い場所でも厳しい競争があるのです。

商品のセールスや試食販売

そして納品が終わるとセールスです。

新しい商品を置かせてもらえるように担当者に売り込みます。

場合によっては試食販売や店頭販売のお願いもあります。

自分の担当のお店での試食販売や店頭販売が決まると、販売日(その日の分、社員の休日は消えます)の朝早くに、用具をそろえてお店に行き準備をします。

そのうちにアルバイトの販売員さんが来るので、来たら交代します。

販売員さんが慣れた方なら、任せてすぐに帰ります。

しかし経験の浅い学生さんだったりすると、しばらく様子を見ながら一緒に販売をしてみて、任せられるようなら一旦帰ります。

そして時間がくれば、また道具類を引き取りに行きます。

帰社後の仕事

社員は帰ってからさらに、別ルートを回ります。

それから帰っても、担当のお店から連絡が入っていたりするとすぐに対応しなければなりません。

結局帰りは9時頃だと聞きました。

ルート配送の難しさ

何度か社員のルート配送へ一緒に行ったこともあり、そこではルート配送の難しさを体験しました。

ルート配送では車を止めて商品を納品するのが大変なこともあります。

車を止められないような所に止めざるをえなかったり、荷物を運べないような狭いところへ運ばなければならなかったり。

また、階段を使用して運ぶしかないところへの大きな荷物は本当に大変です。

一度で運ぼうと台車にいっぱい積んで、かえって手間取ったりなんてこともありました。

さらに納品先では様々な人にお会いするので、対応にも気を遣いました。

長距離トラックの運転手の仕事

数十年前に大ヒットした菅原文太の「トラック野郎」シリーズを見て、憧れてトラック運転手になったという人は仕事に誇りを持って前向きにがんばっています。

このような方は結構います。

一人なので何でも自分のやりたい方法で自分のペースでできます。

休憩もいつどこでとるのも自由です。

特に人と接するのが苦手な人には、こんなに気が楽でいい仕事はないでしょう。

また、決まった時間さえ守れば後は自由です。

仕事を終えた後全国各地の温泉に入ったり、ご当地グルメを食べたりできるのはいいですね。

しかし、どの仕事も同じですがこの仕事なりの厳しさもあります。

長距離トラックの運転手にとって一番大きいのが睡眠です。

一昔前まではひどいブラック企業もありましたが、ここ何年かで大きなバスの事故もあり、4時間に1度30分の休憩を取らないといけないなど、安全への配慮が法制化されて良くなっています。

大手では営業所に仮眠室があります。

同じ会社でも回される仕事によって休日も給料も違ってきます。

固定給プラス歩合給が普通です。

固定給はさほど多くはありませんが、各手当で増えるところが多いようです。

休日も自分の担当しているところが土日休みの荷主なら、自分も土日休みになりますし、土日休みでないところは土日は休めないということになります。

長距離トラックでの仕事は数週間家に帰れないことも多いです。

休日が家族と合わず、小さな子供がいると、家族のことを考えて転職する方もいます。

また、時間厳守の配送も大変なプレッシャーになります。

受け取り主もその時間に合わせて仕事の段取りを付けているため、遅延があるとご迷惑がかかるからです。

さらに荷物がすべて手で上げ下ろしする仕事と、そうでない仕事では仕事のきつさは全く変わってきます。

重たいドラム缶を100本も自分で揚げたり降ろしたりするだけで大変な肉体労働になります。

一方で、パレットやフォークリフトで揚げ降ろしする荷物もあります。

また荷物に傷を付けたり、誤配などがあった場合も大変なことになりますので、運転以外にも神経を使わなければならないところはたくさんあります。

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トラックの仕事をする上での注意点

まず、事故を起こしたり、荷物を損傷した場合の保険については必ず確認しておきましょう。

会社によってはすべて自腹というところもあるようです。

また、トラックの仕事をするなら,フォークリフトはくっついてきます。

免許を持ってないならとっておいた方がいいでしょう。

トラック運転手に営業を課している運送会社もあります。

営業のような仕事ができないのでトラック運転手を選んだという人にとっては、大きなマイナス要素です。

しっかり確認しておきましょう。

以上のこと以外にも給料、仕事の内容は詳しく聞いて、明確にしておきましょう。

さらに実際に仕事をしてみて額面通りでないところがあった場合、それでもメリットのほうが大きいのでこのまま働けられるというのなら続けましょう。

これでは無理で改善への期待も持てないという場合は、勇気をもってやめましょう。

ずるずるいくのは一番よくありません。

これらのことをふまえて、自分に合った運送会社を探して、喜んで気持ち良く働けるトラックの仕事を見つけましょう。

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