『薬剤師っていいよね』とよく言われます。

確かにハローワークなどに掲載されている給料や時給は高い方だと思います。

だからといってお金がもらえることが良いことばかりとは限りません。

多くの人が憧れる薬剤師にも仕事上の悩みだってあるんです。

薬剤師は楽しくていい仕事なんだ。

そんな一面ばかりでない薬剤師を辞めたいと思う理由を紹介していこうと思います。

薬剤師を辞めたいと感じた4個の理由と乗り越え方とは?

薬剤師として働き出して順風満帆だったかと言われるととても答えにくいというのが正直な意見でしょうか。

大学を出て働き出すときは、夢と希望に溢れていましたが、いざ現実を突きつけられてしまうと辛いなと思うときがあります。

この小さなつらいという気持ちがいずれは辞めたいに変わっていくのだなと思います。

薬剤師が仕事を辞めたいと感じる理由を紹介していきましょう。

嫌な先輩がいる

薬剤師が働く場所は主に薬局と病院です。

余程の田舎で薬剤師不足がない限り、一人薬剤師で仕事を行っている施設は少ないでしょう。

そのため、入職したときには先輩薬剤師がいます。

憧れの薬剤師生活を始めるには先輩というのはなくてはならない存在です。

いくら6年間という長い学生生活で実務経験を積んだといっても即戦力として通用するわけがありません。

薬の調剤を基本として、薬の使い方や疾患への理解など勉強することは山ほどあります。

また、社会人としてのスタートも切っているため、言葉遣いなど最低限のマナーも身に付けていく必要があります。

これをサポートしてくれるのが先輩薬剤師という存在です。

頼りない先輩がいるならば、違う先輩に頼ったりすればまだ対応できます。

だた、大きな集団となると一人くらいはいますよね。

言葉を選ばない罵声を浴びせるような指導をする先輩。

陰湿ないじめで業務の連絡もできなくなってしまう間柄。

そんな嫌な先輩薬剤師を疎ましく思っているのは私だけではありません。

もちろん周りの薬剤師の同僚も同じように思っています。

先輩薬剤師とシフトが重なると仕事になりません。

こんな職場辞めたいって気持ちになるには充分ですよね。

その乗り越え方とは?

周りを頼ることを忘れないで!!

同期入職した同僚や先輩、後輩など周りを巻き込みましょう。

一人で考えても絶対に答えなんて出てきません。

むしろ考え込むことで活路を見いだせず悪循環に陥ってしまいます。

傷をなめあうと言ったらいいかたが悪いかもしれませんが、苦しいことはみんなで共有しましょう。

しかし、それでは根本的な解決にはなりません。

気持ちの整理がついた後は、きちんと周り(特に上司)に相談してシフトの工面をしてもらったり、部署や店舗の異動などを考慮してもらえるようにしましょう。

仕事が多忙

私たちの時間は、主に睡眠・仕事・プライべート(自由な時間)の3つで構築されています。

この3つのバランスが大切です。

だいたい8時間ずつと考えればいいと思います。

睡眠は体調管理や休息を得るために必要です。

仕事も生きていくためには必要不可欠です。

なんと言ってもご飯が食べれませんからね。

お金がなければ好きなものも買えません。

ここで大切になるのがプライベートの時間です。

ストレス発散や自己研鑽、もちろん睡眠や仕事に使ってもいい時間です。

ただ、この時間をすべて仕事に使ってしまっては体を壊してしまいます。

心身の健康あっての仕事です。

多忙な仕事で毎日のように残業をしていては体がもちませんね。

体だけでなく心まで病んでしまっては仕事復帰が出来るかどうかさえ疑問です。

心身のバランスを崩してしまうような職場であれば『仕事を辞めたい』という気持ちが自然と浮かんできても不思議ではありません。

その乗り越え方とは?

一番簡単な方法は転職でしょう。

キャリアアップに対する不利益や負荷がかかるとすぐ仕事を辞めてしまうといった体質を構築しないためにもできれば転職は避けておきたい選択肢です。

終わらない仕事を一生懸命にする。

この選択も取りたくありません。

では、どうすれば良いのかというと、システムや機械の導入で業務の効率化を図ることが出来れば、職場環境は大きく改善されるでしょう。

自然と残業時間は減り、自由な時間を楽しむことができます。

しかし、これには上司や職場の理解が必要です。

自分一人のわがままでないことを訴えながら必要な機器はしっかりと導入してもらえるように工夫してみましょう。

仕事がうまくいかない

薬剤師はそれなりの給料が見込まれています。

おそらくそれほど贅沢をしなければ生活に困ることはありません。

この状況で薬剤師は、ほかの職業にはないものを目指すことができます。

それは、『やりがい』です。

薬剤師としてのやりがいは人それぞれでしょうが、私の場合は『私を頼ってくれること』です。

それは、先輩・同僚薬剤師、医師や看護師などの他の医療スタッフ、医療事務に至るまで私を必要としてくれることにやりがいを感じます。

”○○さんがいてくれたから良かった”、”○○さんに聞きたいことがあるんだけど”と名指しで呼ばれるととても嬉しいです。

しかし、仕事はいつも順風満帆なわけではありません。

調剤でミスをしてしまったり、患者さんに上手く服薬指導を行うことができなかったり、医師からの質問に答えることが出来なかったりと失敗は必ずと言っていいほど起きます。

失敗しないために日々研鑽するのでしょうが、失敗してしまうものは仕方ありません。

ただ、ここで気持ちを切り替えることができないと失敗が続いてしまい、何をやっても上手くいかないという悪循環に陥ってしまいます。

何をやっても上手くいかなければ、仕事が楽しいはずがありません。

○○さんはミスが多いから気をつけようね、などと言われてしまうとその印象を取り除くことも難しいです。

辛い気持ちが先行してしまえばいくらいい仕事でも辞めたくなる気持ちが芽生えてしまいます。

その乗り越え方とは?

失敗から学ぶことが何よりも大切です。

失敗をしてまた失敗してしまう、人間なのでミスはあります。

何をしたから失敗してしまった。

これを怠ったからミスに繋がった。

など発生した事案をきちんと分析し解決策を練ることで同じような失敗を繰り返さないようにする姿勢が必要です。

薬剤師一人のミスを予防し、補い合うために一緒に仕事をしています。

良い職場環境つくりと日々の研鑽を忘れなければきっとうまくいかなかった仕事も軌道に乗ってくるでしょう。

給料が低い

薬剤師の給料がいくら高いといってもすべての薬剤師が平等に高給取りなわけではありません。

薬剤師は主に薬局やドラッグストア、病院で働いています。

福利厚生や資格手当などにもよりますが、一般的に薬局やドラッグストアに勤務する薬剤師は病院に勤務する薬剤師より給料が高い傾向にあります。

大学の友達と久しぶりに会うと身に付けているものが違ったり、乗っている車のランクが明らかに高いなどその生活の質が異なることに気付いてしまいます。

お金がすべてではないとは思っていますが、自分が働いた分に見合う給料がもらえない時、辞めたいと思うのは自然な流れではないでしょうか。

このまま働いていていいのかと自問自答する薬剤師も多いです。

その乗り越え方とは?

自分が働いた分に見合った給料がもらえていなければ転職の文字がちらつくでしょう。

ただ、職場環境はどうでしょう?

辞めたい理由が給料だけであれば、一度考え直してみることが良いと思います。

転職や異動で環境が変わればそれに合わせて給与面の条件が変わります。

そうすれば満足のいく給料をもらうことが出来るかもしれませんが、今の職場にいる同僚や仕事に対するやりがいは何物にも代えられません。

当直の回数を増やしたり、兼業をしてみるなどで対応してみるのも一つだと思います。

いろいろ試したけれど、やっぱり辞めたい!辞める前にやっておきたいこととは?

転職や兼業がささやかれる時代です。

最初に勤めた職場にずっと勤め続けるという美学もあるかと思いますが、一段決心で辞めるというのも選択肢の一つとなるでしょう。

薬局から薬局、病院から病院など職種が変わらない場合もあれば、薬局から病院、病院から薬局など全く違ったステージに立つ人もいると思います。

同じようにできることとできなくなることがあります。

薬剤師を辞めてしまう前にやっておきたいことを紹介しましょう。

もう一度考え直す

人生何事も経験が必要です。

どの薬剤師も就職活動は初めてで不慣れなので失敗したと思うこともあるかもしれません。

ただ、その答えが返ってくるに十分な時間を過ごしたでしょうか?

仕事の本質を見ないままで辞めてしまうのはとてももったいないと思います。

少なくとも5年は同じ職場・職種で経験を重ねてから判断するのが良いでしょう。

悔いのないようにやりたかったことをしておく

仕事を辞めた場合、転職後はやりたかったことを退職するまでできなかったなんてこともあり得ます。

つらいと思われがちな学会発表も人前で話したり、データをまとめたりとても良い経験になります。

薬剤師として働く上で必要ないと思っている薬剤師も少なくないですが、コミュニケーション能力が必要な薬剤師には必要不可欠な能力です。

専門知識を用いた質の高い介入が出来る職種は他にありません。

出来ることをできるうちにしておく。

何にでも当てはまる当たり前のことですが、次の環境でできないことを考えて今できることをしっかりとしておきましょう。

交流を深めておく

仕事を辞めても薬剤師として働いていく上では医療から離れることはないでしょう。

今の職場の人との関わりがなくなってしまうことも考えられますが、何かの縁で仕事をする機会だってあるかもしれません。

辞めるからと言って毛嫌いして人間関係を悪化させるよりは、気持ちよく出ていけるように最後まで交流を深めておきましょう。

転職先で何かの役に立つかもしれませんよ。

薬剤師を辞めた後にはどんな仕事がおすすめ?

薬剤師を辞めてしまっても薬剤師として働くという人が大部分を占めるでしょう。

逆に薬剤師免許を使わないで生きていくという人がいれば是非とも教えてほしい限りです。

薬剤師が仕事を辞めて再出発する際には辞めた理由をきちんと整理して解決しておかなければ二の舞になってしまいます。

ここでは、辞めた理由毎におすすめの転職先を紹介します。

人間関係で辞めた場合

人間関係など職場環境が原因で仕事を辞めた場合に適した転職先は、規模の大きい薬局や病院がおすすめです。

薬剤師は比較的少数精鋭で仕事をすることが多い職業です。

そのため、職場環境の変化があまりないことから、一度険悪になってしまった環境を改善することは難しいです。

人間関係の構築が苦手な人は、当たりの職場であれば問題ないですが、外れてしまってはどうすることもできません。

苦手な人がいてもその分母で薄めてしまえば問題ありません。

大きな人間関係に発展することも危惧されますが、規模の大きな職場でできるだけ苦手な人を作らないように心がけるようにしましょう。

残業が嫌で辞めた場合

新しい職場の残業状況は正直入ってみないとわからないのが現状です。

見学にいっても残業の状況を見せることはしないでしょう。

ただ、見学でついてもらっている薬剤師ではなく、実働部隊として働いている若い薬剤師に質問をしてみてください。

『時間外はどれくらい働いていますか?』とストレートにぶつけてみれば跳ね返るように素直な意見が返ってくるでしょう。

濁された場合は限りなく黒なのでご注意を。

また、転職サイトなどに登録して希望の職場環境をリサーチしてもらうことも効果的です。

薬剤師だけでなく医師や看護師なども担当している転職サイトであれば、他職種からの評判を聞くことができます。

むしろ中にいる薬剤師も知りえない情報を聞くことができるため、とても有意義です。

給料の低さで辞めた場合

これは単純明快です。

薬局やドラッグストアに転職しましょう。

病院を希望するのであれば田舎の病院に行く必要があります。

何も考えずに給料を上げるには薬局やドラッグストアは適任です。

地方の薬剤師不足はまだまだ解消されていない問題なので、給料には大きく影響します。

都会の快適さはないかもしれませんが、田舎の病院だと基本給や待遇が全然違います。

まとめ

薬剤師は多くの人が羨む職業だと思います。

しかし、いざ薬剤師になってしまうとやはり給料ややりがい、職場環境などで不満を持つことも多いでしょう。

職を転々とするのは自分の人生に穴をあけてしまうリスクがあるためおすすめできません。

辞めるのであればそれなりにの理由と責任をもって決断しましょう。

国家資格のためきっと満足のいく条件を見つけることができます。

自分の価値を下げないように目の前の仕事に取り組めば辞めるといった選択肢を回避できるかもしれませんね。



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