「リハビリ助手」という仕事をご存知ですか?

主な仕事内容としては理学療法士のサポートをすることです。

サポートと言ってもどこまでが仕事なの?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

リハビリ助手って聞くと「体を動かす仕事」というイメージがあるかと思いますが、体を動かすだけでなく、PCへ入力したり電話対応などの座ってする仕事もありますので、仕事内容は多種多様です。

今回は意外と知られていないリハビリ助手の仕事内容についてお伝えします。

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リハビリ助手の仕事は大きく4個の役割に分けられる

理学療法士のサポート

リハビリ助手の主な仕事は、理学療法士のサポートです。

理学療法士になるには国家資格が要りますが、リハビリ助手になるのに特別な資格は必要としません。

知識・経験のない方でも就くことができるので、どなたでも気軽にチャレンジできます。

仕事内容は基本的に、医師や理学療法士の指示のもとで仕事を進めていきます。

その為、リハビリ助手の仕事は誰でもできる単純な仕事が多く、責任を押し付けられたり判断を求められることはありません。

一方、理学療法士の仕事はマッサージや機能訓練など豊富にあります。

理学療法士がリハビリに専念できるように、院内の環境を整えたり、患者さんを誘導し、機械の操作をすることがリハビリ助手の役目です。

そんなリハビリ助手が助け舟となり、患者さんはもちろん理学療法士にも「ありがとう」と言ってもらえる素晴らしい仕事です。

事務作業

リハビリの仕事と聞くと、「体を動かす仕事」のイメージが強い方も多いのではないでしょうか。

患者さんを誘導する業務が主な仕事ですが、一方でPCを使用して入力する業務や、電話対応など座って行う仕事もあります。

リハビリ助手の仕事は多様にあるため、病院によっては毎月シフトを組んで、役割分担を決めているところもあります。

事務処理をする日もあれば、患者さんを機械へ誘導する日があったりと、日によって仕事内容が違うのもリハビリ助手の魅力です。

患者さんのサポート

ご来院された患者さんの中には、足が不自由で車イスを使用している方、一人で歩行することが困難な方など、症状の度合いは人それぞれです。

転倒事故を防ぐために、車イスの患者さんを待合室まで迎いに行ったり、歩行のお手伝いをするなど、患者さんの症状に合わせてサポートします。

万が一、介助している際に、患者さんがバランスを崩してしまっても、支えられる程度の体力が必要です。

雑務

患者さんが気持ちよくリハビリができるように、清潔な環境をリハビリ助手がつくります。

オープン前に清掃を行い、床に埃が落ちていないか、ベットの上に髪の毛が落ちていたり、汚れがないか等、細部のチェックをします。

また、リハビリで汚れてしまったタオルやシーツもでてきますので、リハビリ助手が洗濯をします。

雑務も多いですが、患者さんに気持ちよくリハビリしてもらうためには欠かせない業務です。

理学療法士をサポートする3個の業務

オープン準備

オープン前にリハビリの機械の電源をオンにしておきます。

オープンしてからモタモタすることが無いように、機械をすぐに使える状態にセットします。

リハビリで使用する機械は、首のけん引、腰のけん引、電気を流す低周波治療器、赤外線(レーザー)、ウォーターベットなど多様にあります。

これらの機械が常に安全に使用できるとは限らないので、オープン前に異常がないかをチェックします。

安全にリハビリに取り組んで頂くための大切な業務です。

リハビリ前のバイタルチェック

安全にリハビリを行うことができるように、リハビリ前にバイタルチェックをして健康状態の確認をします。

リハビリ室に入られた患者さんの血圧・脈を測定し、数値が高すぎないか、低すぎないかの確認をします。

数値が正常だった患者さんから順番に誘導していく流れですが、もし異常があった方には、再度測定して頂きます。

「たまたま高かっただけだから大丈夫だよ」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、リハビリを行って危険が生じてはいけないので、看護師に相談し判断を仰ぎます。

患者さんの誘導、機械操作

マッサージや機能訓練で、手が回らない理学療法士の代わりに、リハビリ助手が患者さんを順番に誘導し、機械の操作を行います。

患者さんの誘導がリハビリ助手のメインの仕事と言ってもいいでしょう。

患者さんによって腰の治療をする方もいれば、首や膝の治療をする方もいらっしゃるので、リハビリ内容も施術する機械もそれぞれです。

誘導する際は、患者さんの身体の負担を考慮して、なるべく少ない待ち時間で誘導しなければなりません。

そのためには、どのメニューから進めると効率良く誘導できるのか、最適な順番をリハビリ助手が決めます。

誘導した患者さんに、機械の注意点を説明をし、機械の操作に入ります。

機械の操作と言うと難しそうに聞こえますが、ほとんどがボタンを押すだけの簡単な操作です。

たくさん覚えることがあるので、慣れるまでは頭が混乱してしまい「この機械はここを押せばスタートだっけ?」と不安になると思いますが、先輩スタッフが一緒について指導してくれるので大丈夫です。

とにかく正しい操作方法を覚えることが大切なので、教えてもらったことをしっかりとメモにまとめ、積極的に機械に触れることが大切です。

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事務作業の2個の業務

電子カルテへ入力

電子カルテの入力は、金銭に関わる重要な業務です。

PCを使って、電子カルテに『リハビリ内容(点数)』と『測定した血圧・脈の数値』を入力することによって、会計時の請求額が決まります。

簡単な入力業務なので、PCを使ったことがない方でも、2週間もあればマスターできるのでご安心ください。

しかしリハビリには毎日たくさんの患者さんが来院されるので、カルテを処理するのは大変忙しい業務です。

午前中はご高齢の方、午後17時以降は会社帰りの方で混み合うので、混雑している時間帯は特に処理するスピードが求められるのです。

処理が遅いと、患者さんを会計で待たせてしまうことに繋がるので、いかに効率よく処理するかが重要なポイントです。

慣れるまではがむしゃらに処理をしても間に合わなかったり、とにかく焦りますが、先輩スタッフが手伝ってくれるので安心します。

そのうえ何度も回数を重ねれば、徐々にコツを掴んでスピードも上がってくるので、どんどん処理していくのが楽しくなります。

電話対応

主にリハビリの予約を受け付けます。

医療事務の手が回らないときには、ヘルプで電話対応をすることがありますが、基本的に電話対応はリハビリ予約のみです。

病院ではガチガチの敬語で話す必要は求められませんので、基本的なビジネスマナーさえ守っていれば大丈夫です。

「電話に出るの緊張するな…」と思う方もいるかと思いますが、リハビリの予約でお電話頂くのは、よく顔を合わせている患者さんがほとんどなので、声を聞くとホッとして、緊張していたのを忘れてしまうほどです。

リハビリ助手の仕事はどんな人に向いている?

リハビリ助手は簡単な仕事が多いですが、誰にでもできる仕事ではありません。

それでは、どんな人が向いていて、どんな人が向いてないのでしょうか。

コミュニケーション能力が高い人

リハビリ助手は老若男女問わず様々な年齢の方と接することができる楽しいお仕事です。

特にご高齢の方は「話を聞いて欲しい」方が多いので、コミュニケーションが上手にとれる人が向いています。

人見知りで「会話を続けられるかな?」と不安になる方もいるかもしれませんが、大事なのはトーク力ではありません。

自分の話をベラベラ話すことよりも、傾聴する=「聞いてあげたい」気持ちが大切です。

患者さんの中には、悲しそうに体の痛みを語られる方もいらっしゃいます。

悲観的になっている患者さんの気持ちに寄り添い、その時々に合った明るい言葉を掛けてあげられることも必要です。

また、会話の中から患者さんの身体の異変が分かることもあるので、必要に応じて理学療法士に報告します。

そういった点でも、コミュニケーション能力が必要不可欠です。

協調性のある人

医療の現場には、医師や看護師、医療事務などの他部署との連携をとって業務を行うことがあります。

他部署のサポートをするケースもあるので、協調性がある人が向いています。

リハビリ助手の仕事もチームワークが大切です。

例えば患者さんを誘導する順番を決めるとき、リハビリ助手同士で声を掛け合って進めていくと、より円滑に誘導することができます。

そのため、個人プレーが好きな人は向きません。

みんなで協力しあうことができる、協調性が必要です。

体を動かすのが好きな人

リハビリ助手の仕事は肉体労働なので体を動かすのが好きな方や、体力のある人が向いています。

基本的に事務作業以外は座って仕事をすることはなく、バタバタと動き回っていることが多いので、体力的に決して楽ではありません。

また、介助時に患者さんが倒れてしまいそうになった時に、支えられなければいけないので、事故を防ぐためにも十分な体力が必要です。

逆にリハビリ助手の仕事に向いていない人とは?

主体性をもって仕事をしたい人

リハビリ助手の仕事は、名前の通りあくまでも「助手」です。

自分で判断して仕事を進めたい人には向きません。

もし業務中に、分からないことがあった場合は素直に理学療法士や先輩に相談し、決して自己判断で進めないことです。

リハビリ助手が勝手な判断で仕事を進めて、患者さんの身体が悪化してはいけませんので、必ず確認を怠らないようにしましょう。

体を動かすのが好きではない人

前述したとおり、体を動かすのが苦手で、座って仕事をしたい人は向いていません。

座って行う業務もありますが、ほとんどの業務が体を動かす肉体労働です。

「長時間立っている自信がないので、座って行う仕事を希望している」という人は、事務系の仕事を探してみてはいかがでしょうか。

医療事務との仕事内容の違い

医療事務とリハビリ助手の違いは、大きく分けて3つあります。

まず1つ目は患者さんと接する距離感にあります。

医療事務は基本的にカウンター越しで業務をしますが、リハビリ助手は患者さんとの距離が近く、一人一人の患者さんと密にコミュニケーションがとれます。

毎日顔を合わせるので、まるで家族のように仲が良くなります。

2つ目は、日によって業務内容が違う事です。

医療事務は、基本的に患者さんをお迎えする受付業務、カルテの入力、電話対応を毎日行います。

対して、リハビリ助手はシフト制で役割分担をしており、カルテ入力する日もあれば、患者さんの誘導を行う日、洗濯をする日など、日によって業務内容が違うので、ルーティンワークが苦手という方はやりがいが感じられる仕事です。

3つ目は、残業が少ないことです。

医療事務は月末・月初はレセプト業務が忙しく、忙しい時は23時頃まで残業することもあるので、残業が多いと言えます。

リハビリ助手は、最後の患者さんが帰るまで待っていたとしても、19時台で上がることができるので、残業時間は比較的に少ないです。

その分、給料は少ないですが、家庭と両立するには働きやすく、結婚する予定のある方も安心して勤めることができます。

リハビリ助手の仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

毎日たくさんの患者さんと接する事ができるリハビリ助手の仕事。

仕事内容は簡単ですが、患者さんから感謝されることはもちろん、業務内容にもやりがいがたくさんありますので、やりがいを感じるポイントをまとめてお伝えします。

チームで味わう達成感

効率よく患者さんを誘導するためには、チームワークが大切です。

リハビリ助手がお互いに声を掛け合い、確認しあうことで最短ルートを見つけることができるのです。

例えば「○○さん(患者さん)、首のけん引から誘導しますね」と相談し「もうすぐ電気が空くから、電気から誘導した方が良いよ」と声を掛け合うことで、よりスムーズに誘導することができます。

特に午前中は混雑していて、バタバタ走り回るように仕事をしますが、忙しい午前中の仕事をみんなでやり遂げると、笑顔で「お疲れさま」と言い合います。

まるでスポーツの試合が終わったかのような、清々しい気持ちになります。

作業効率が上がる

どの業務にも当てはまる大切なポイントは『作業効率を考えて仕事を進める』ことです。

例えば、患者さんの患部を温めるホットパックが少なくなっていたら、汚れたタオルを片付けるついでに、ホットパックを補充するような感じで、移動するときは、動線から「ついでの用事」を見つけます。

忙しいからこそ、なるべく無駄な動きをせずに効率良く仕事をする力が身につくと言えます。

電子カルテの入力も、優先順位を考えて処理していくと、処理能力が徐々に上がっていくので、日に日に感じる自分の成長が嬉しいです。

コミュニケーション能力が身につく

老若男女問わず、毎日たくさんの患者さんとお話できるのがリハビリ助手の仕事の醍醐味です。

人と接することが苦手な方でも、この仕事に就けば、自然とコミュニケーション能力が磨かれます。

実は、私も初めのうちは、人見知りで、先輩スタッフのように上手にお話ができず悩んでいましたが、徐々に慣れていきました。

ご高齢の方は、お喋りが好きな方が多く「今日も良いお天気ですね」と話しかけると、そこから家族の話に発展したり、どんどん話が展開していきます。

若い患者さんには、仕事の話や、好きな映画などの趣味の話、「近くに、おいしい和食屋さんがあるから行ってみなよ!」とオススメのお店の話など、色んな情報を教えて頂きました。

大切なことは、自分がお話しすることよりも、患者さんに『気持ちよくお話ししてもらうこと』です。

患者さんと会話を重ねることによって距離が縮まったと感じるときや、「○○さん、いつもありがとね」と名前を覚えてもらったときは本当に嬉しかったです。

面白いポイント

昼休みが長い

基本的に昼休みが長いです。

病院によっては2時間~3時間も昼休みが取れるところがあります。

家が近所のスタッフは、昼休みに自宅へ帰って家事をして、少しお昼寝してから出勤できるので、リフレッシュして午後の仕事をスタートできます。

昼休みの間に家事を済ませておけば、仕事を終えて帰宅してからの家事が少し楽になるので、本当に気持ちが楽になります。

リハビリ助手は、家庭と両立したい主婦が働くのに、最適な環境です。

リハビリ機器を使わせてもらえる

整形外科のスタッフとしてのメリットは何と言っても、リハビリの機械を使わせてもらえることです。

ちょっと肩が痛い時は自由に電気をかけたり、理学療法士と仲良くなれば、昼休みにマッサージをしてもらうこともありました。

無料で機械を使って、無料でプロにマッサージしてもらうなんて、贅沢ですよね。

仕事やプライベートの身体の疲れを、仕事をしながら回復できるのは、リハビリの仕事に携わっている特権です。

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リハビリ助手として働いた経験をどんな仕事に活かせる?

リハビリ助手の仕事で培った経験は、どんな仕事に活かすことができるのでしょうか。

介護職

介護の仕事と同様に、高齢者と接する機会が多いリハビリ助手の仕事。

リハビリ助手で培ったコミュニケーション能力や観察力、人間関係を構築する力は、介護の現場でも活かすことができます。

介護の仕事には排泄、食事、入浴など身の回りの介助を行います。

リハビリ助手は歩行介助などの簡単な介助の経験を活かして、専門的に介助方法を学ぶ必要がありますが、高齢者との会話に慣れているので、利用者さんとすぐに信頼関係を築くことができるはずです。

医療事務

医療事務の仕事は受付業務・電話対応・カルテ処理などのリハビリ助手と同様の仕事があります。

カルテ処理は、リハビリ以外の入力方法を覚える必要がありますが、リハビリ助手で培ったカルテの処理スピードや、正確に入力する土台を活かしてステップアップできます。

医療事務も様々な年齢層の患者さんとコミュニケーションをとったり、他部署との連携をとって仕事を進めていくので、リハビリ助手と似通ったところもあり、すぐに馴染むことができるでしょう。

理学療法士

理学療法士の仕事が気になっていて、リハビリ助手を受けようか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

まず理学療法士になるのは簡単ではありません。

社会人で理学療法士を目指しているのであれば、実際にリハビリの現場で働いてみることをオススメします。

理学療法士の国家資格を受けるには、専門学校か短期大学に入学して単位を取得する必要があります。

それから国家資格に合格して、やっと理学療法士になることができるので、お金も時間もかかってきます。

そのため、リハビリ助手として仕事をしながら理学療法士が実際にどういった仕事をしているのかを見て、生の声を聞いてから決断するのも手でしょう。

仕事を通じて、知識や専門用語が学べますし、患者さんとの接し方や機械の操作も身につくので、現場の経験がある人は理学療法士になってからも成長が早いです。

まとめ

今回はリハビリ助手の仕事についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

リハビリ助手は結婚してからも長く勤めやすいので、これから結婚する予定のある方、主婦の方にオススメ出来るお仕事です。

資格はもちろん、キャリアがなくてもチャレンジしやすいので、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

実際にリハビリ助手の仕事を探すときは、こちらの記事を参考に!