整体師になる為にはどんな努力が必要なのか。

また、資格はどんなものが必要なのでしょうか。

整体師を目指す上で真っ先に気になりますよね。

今回は整体師になる為に必要なものについてご紹介します。

整体師になるには?

整体師になる為にまず必要なことは、自分がどんな整体師を目指したいのか、色んなお店を回ってある程度目標を立てることです。

というのも、実は整体師になる為の必須条件に、資格や学歴は必要ありません。

例えば、世間一般で知られている整体師を目指したいのであれば、極端な話、全くの未経験でも雇って一から育ててくれる企業は沢山あります。

その為、資格も学歴もなくても整体師になれる道は存在しています。

とはいえ、基本的にはしっかり自分で勉強したという意欲の証明はあった方が、就職活動も円滑に進むため、最低限色々な店を回って見識は広げておいた方がよいでしょう。

面接時に整体師を目指す理由は必ず聞かれる為、それに関連した質問が来た際に、スムーズに答えられる準備はしておきましょう。

整体師になるための資格についてまとめました!

整体師になる為には資格は必須条件ではありませんが、あった方が自分の努力と意欲の証明にはなります。

では、どんな資格があれば整体師になる上で優位に就職活動を進められるでしょうか。

ここからは、それぞれの目標に対して必要な資格についてご紹介いたします。

推拿整体師(すいなせいたいし)

中国の整体技術ですが、世間一般に流通している整体の中で最も多い技法が、この推拿整体です。

様々な手技を用いた整体であり、特徴的なのは時折ストレッチを用いた施術を行うことでしょう。

日本に数多く展開されている整体店のほとんどは、それぞれの店舗独自で考案した施術を用いたサービスを提供していますが、その根幹にある技法はこの推拿整体となります。

「推拿整体」といった名前で資格を発行しているところは少ない為、資格の名前は各スクールで定められた資格の名前で発行されます。

その為、「基本技術は実は推拿整体でした」といったことは少なくありません。

資格の名前はこだわらず、その内容に着目して、資格を発行するスクールを選びましょう。

推拿整体の受験資格

推拿整体の資格は、中国では国家資格ではあるものの、日本では海外の技法である為、扱いは民間資格となります。

その為受験資格はなく、通信教育でも資格の講座は受講できます。

合格率はどれくらい?

合格率は、正直なところお金さえ払えば誰でも取得できます。

というのも、推拿整体の資格は通信教育によるルートが多く、合格試験は筆記によるテストと、DVDで学んだ施術を誰かに試したレポートを提出することによって取得できるからです。

その為、資格を持っている=整体師の技術を持っているという証明には全くなりませんが、その事情を知っているのは同業者くらいの為、一般のお客様には有効なアピール材料にはなります。

「世間体の合格基準を満たす為の証明書」くらいの認識に留めておきましょう。

カイロプラクティック

アメリカの整体技法であり、主に背骨の歪みをアジャストという技法で瞬間的に矯正する整体となります。

特徴的なのはアジャストを入れた瞬間に「ボキッ」という音がなることで、この音で体を矯正している実感を感じられるお客様も多くいます。

また、背骨を矯正することで神経回路が整う為、各器官の新陳代謝が改善されることからカイロプラクティックの効果を実感できる方も多いでしょう。

とはいえ、初めからアジャストで背骨を矯正できるわけではなく、ある程度揉みほぐしによって筋肉を柔らかくしてからでないと、骨格の歪みは矯正できない為、初めの数十分間は揉みほぐしによる施術がメインとなります。

その為、骨格矯正と筋肉の疲れを取り除きたい方にはオススメの整体です。

カイロプラクティックの受験資格

カイロプラクティックもまた、通信教育で取得できる資格となっていますが、アジャストの技法は、その扱いを間違えると脊椎の神経を痛めてしまう非常にリスクの伴う技法の為、専門の学校を卒業することで資格を得るケースがほとんどです。

また、アメリカでは国家資格であるカイロプラクティックの資格ですが、日本では推拿整体と同じく民間資格の扱いとなります。

その為受験資格は特にありませんが、その技法の性質上専門学校を卒業することをおススメします。

合格率はどれくらい?

カイロプラクティックの合格率は、専門学校を卒業できれば取得できる為、その卒業試験のレベルによります。

有名な企業の専門学校では求められるスキルが高い為、その卒業試験もレベルが高いものとなっていますが、通信教育で取得する分には、合格率そのものは難しいものではありません。

しかし、通信教育で取得した資格は信用性に欠ける為、事実上使い物にならないでしょう。

それだけアジャストという技法はリスクが高い技法であり、しっかりと学校で学ぶ必要があるということです。

按摩師

按摩師は主に視覚障碍者の人が働くケースが多く、学校も視覚障害者が通えるよう、様々な設備が備え付けられていることが多いです。

按摩師は日本の技法であり、日本では国家資格として扱われています。

その特徴としては、衣類も脱ぎ直接肌に触れ、一定のリズムで筋肉をほぐす技法ですが、視覚障害が多い為、女性の利用者も少なくありません。

また、あん摩マッサージ指圧師と整体師の境界線を設ける為に、民間資格の整体師は「マッサージ」「指圧」「治す」といった言葉を使ってはいけないという法律があります。

「あはぎ法」とも呼ばれ、この法律がある為に、整体師は言葉の表現で様々な規制がありますが、その事情を知る一般客はほとんどいません。

按摩師の受験資格

按摩師の資格は、あん摩マッサージ指圧師という国家資格となります。

国家資格の為、受験資格を得るには文部科学大臣が認定した学校で一定水準の技術を習得する必要があります。

しかし、基本的には視覚障害者の為の仕事となるので、その認定校は非常に数が少ないです。

按摩師になりたいのであれば、まず真っ先に認定の学校がどこにあり、自分が通える学校がどこになるのか、しっかり調べておきましょう。

合格率はどれくらい?

あん摩マッサージ指圧師の合格率は86%と高めになっています。

しかし、そもそも学校に入学する為のハードルが高い為、簡単な道のりではないでしょう。

柔道整復師

主な業務は脱臼や捻挫の治療であり、整体とは少し離れた分野となります。

筋肉をほぐす技法でも、現代では機械による温熱治療が主流の為、揉みほぐしといったことはほとんどしません。

その為、揉みほぐしを希望して来店した人にとっては期待外れとなることも少なくありませんが、怪我の具合によっては保険適用となる為、料金は割安です。

また、柔道整復師は国家資格である為、表現方法として「治す」といった言葉を使うことを許可されています。

あはぎ法によって整体師は「治す」といった言葉を使ってはいけないことを先ほど説明しましたが、柔道整復師の場合は怪我を直すことをメインとしている為、堂々と「治せます」と言えるのは柔道整復師の特権とも言えるでしょう。

お客様は体の不調を改善したくて来店される方も多い為、その特権は民間資格では敵わない強みとなります。

柔道整復師の受験資格

柔道整復師という国家資格になります。

こちらも国家資格の為、受験資格を得るには、文部科学大臣が認定した学校で一定水準の技術を修得する必要があります。

しかし、柔道整復師の学校は全国各地に点在する為、按摩師に比べて入学のハードルはそれほど高くないでしょう。

合格率はどれくらい?

柔道整復師の合格率は58%です。

決して簡単な試験ではありませんし、学校で一定水準の技術を修得しないと受験資格も得られない為、こちらも簡単な道のりではありません。

国家資格=資格取得の道に簡単な道はない、と認識しておきましょう。

整体師になるために役に立つ経験やスキルにはどんなものがあるの?

整体師になる為にはどんな経験やスキルが必要なのでしょうか。

いくつかご紹介していきましょう。

解剖学

整体師になる為の基本知識として必ず必要なのが、解剖学です。

つまり、人体構造を詳しく理解できていないと整体師にはなれません。

というのも、お客様は様々な体の不調を訴えて来店される為、それを治療できる見識と技術がないと、その期待には応えられないのです。

とはいえ整体師は医者ではない為、医療行為や治療行為は法律的に認められていませんが、お客様にとっては関係なく体の不調改善のために来店される為、事実上医学の知識は必要不可欠となります。

経絡と経穴の知識

世間ではよく「ツボ」と呼ばれるものですが、ここを押すとこの臓器が反応するといった、神経と臓器の関連性の知識が整体師には必要となります。

お客様は整体をしている最中に時折ツボの説明を求めてくるため、知っておいて損はないでしょう。

カウンセリングスキル

整体の仕事はお客様と1対1の接客です。

そして、お客様のほとんどは疲れを癒すために来店される為、カウンセリングの基本スキルが求められます。

もし担当している整体師がおしゃべりで、こちらの心境も察すること無くべらべらと話していたら?

もしこちらが漏らした愚痴に対してお説教が飛んで来たら?

余計に疲れて、もう二度とその店には行きたくないですよね。

お客様を癒す仕事である以上、接客の基本であるトークスキルは必須となります。

整体師の就職先や募集状況は?

整体師の資格や知識を身につけたとして、就職先としてはどんなところがあるのでしょうか。

また、求人倍率はどれほどのものなのでしょうか。

ここからは、整体師として働ける就職先についてご紹介します。

整体師の主な就職先

まずは整体師としての主な就職先について、いくつかご紹介します。

温泉施設の整体店

温泉施設には常備されていることの多い整体店。

その温泉施設が大きければ大きいほど、その募集人数は多くなります。

またリゾートホテルでの就業となると、ホテルにタダで泊まれるといった特典があるところも少なくありません。

街中の整体店

近年では格安の整体店が数多く出店していますが、その中には業務委託による整体店も多くあります。

基本的に格安の整体店は業務委託の店舗が多く、そういった事情から格安の料金でサービスを提供できるといった仕組みになっています。

また、業務委託でなくても求人を出している街中の整体店は多く、それほど近年では整体の需要が増えているということになります。

整骨院

整骨院の場合は、柔道整復師の資格を必須条件としているところがほとんどですが、その求人数は全体の半分となるほど、整骨院の求人は多くあります。

しかし、国家資格を必須とする為、柔道整復師のがある人しか応募できないといったデメリットはあります。

整体師の働き口はどの程度あるの?

近年では整体の需要は非常に多くなっている為、都会であればコンビニの数に匹敵するほど整体のお店は数多く存在しています。

そして整体は手職の仕事となる為、一度そのスキルを身につければ職に困ることはないでしょう。

整体師の転職事情

異職種から転職するケースとして多いのが、お客様と1対1で接客する仕事をしていた方、学生時代に柔道をしていた方が、転職先として整体師を選ぶパターンです。

というのは、整体は1対1で接客する仕事の中では比較的単調的で、尚且つお客様も疲れを癒しに来るケースが多い為、施術中に寝てしまうケースも非常に多いです。

となると、1対1の接客でありながらトークをほとんどしなくても成り立つ仕事でもある為、ゆるやかな時間の中で接客をしたい方にとっては絶好の職種となるでしょう。

また、過去に柔道をしていた方であれば、柔道整復師の技術を自然と身につけていることも多い為、その経験を活かして働きたいという志望動機を持った人も少なくありません。

整体師の仕事に興味がある方へ

いかがでしたでしょうか。

整体師になる為に必要な条件について詳しく案内してきましたが、「あはぎ法」や業務委託といった情報については、知らない人も多かったのではないでしょうか。

整体師の資格や雇用形態については非常に多岐に渡る為、整体師を目指している人は、自分がどんな整体師になりたいのかをまず明確にし、そこに向けて必要な資格や知識を身につけながら就職を目指すことをおススメします。