大手から中小企業、更には個人経営に至るまで様々な業態で広がる英会話教室。

一つの街にも沢山の教室があり、それぞれ特徴を持っています。

英会話教室は小さな子ども向けからビジネスマン向けのクラスまで授業内容が豊富であり、業態別に仕事の内容が異なります。

英語で話すことへの憧れと英会語を上達させたい願望から学習意欲のある人が増え、英会話は人気の習い事として定着してきました。

皆さんの中には「英語は得意ではないけれど、英会話教室でバイトをしてみようかな?」と考えている方もいるでしょう。

英会話教室でのバイトに求められる語学力には、かなりのばらつきがあります。

こうした情報も含め、今回は英会話教室でバイトをしたい方に向けて、その仕事内容やよくある募集内容、おすすめの求人ポイントなどを紹介していきましょう!

英会話教室のバイトってどんな仕事?

まず、英会話教室におけるバイトの仕事内容はどうでしょうか。

バイトの仕事内容は教室の業態によって異なります。

例えば子ども向けの英会話教室ですと、受付兼営業、保護者とのコミュニケーション、講師の指示を受けて教材の準備や資料のコピーなどがメインの仕事になるでしょう。

外国人講師が所属する教室であれば、子ども向けクラスに付き添ってクラスのサポートを行うこともあります。

大人向けの英会話教室では、予約の受付や講師のスケジュール管理、新規入会者への学校説明、そして教材や資料の準備などが主な仕事となり、授業に直接関わることは少なくなります。

また、都市部では繁華街や駅前で英会話教室のチラシを配布するなど教室の宣伝活動もバイトの仕事に含まれることがあるでしょう。

英会話教室のバイト求人でよくある募集内容とは?

続いて英会話教室のバイト求人でよくある募集内容を見ていきましょう。

企業経営と個人経営は、仕事内容や求められる能力、労働条件にも差があります。

ご自分の働きやすい環境や英会話教室のバイトを通して身につけたい能力などをよく考えて、職場を選ぶようにしましょう。

職種

大学生や主婦のアルバイトの場合は、受付や日程管理などの「事務」が主な業務になるでしょう。

教室内での仕事がメインで、授業で使う教材準備の他、授業の予約受付、金銭の管理、レベルに合うクラスや教材の紹介などカウンセラー的な役割もこなします。

営業活動が含まれることもあり、駅前でのビラ配りや体験教室参加者への入学提案など、人とコミュニケーションを取る仕事内容は多岐にわたります。

またパート・アルバイトであっても、授業に直接関われる仕事もあります。

特に英語が得意であったりTOEICの得点など必要な条件を満たしていると、希望次第で講師として活躍することができます。

近年は特に子ども向けの英会話教室が充実しており、アルファベットの読み方など初歩から教えるクラスも設定されているので、こうしたクラスの補助役が回ってくるかもしれません。

パート・アルバイトが講師として働くために、研修を実施する教室があるので、希望する方は求人内容を確認してみましょう。

給与相場

受付や教室の運営補助の場合、時給は1,000円前後が多いでしょう。

また、講師の時給は1,500円〜2,000円と高時給の教室や、時給の代わりに受け持つ授業数で講師の給与が決まることもあります。

個人教室よりも、全国展開する知名度の高い英会話教室の方が時給が高いという傾向が見られます。

勤務時間や休日、残業

大学生や主婦など働ける時間に制約があると、勤務時間帯や残業の有無は気になりますね。

パート・アルバイトの場合は、週に3日程度の勤務で充分な教室が多いのではないでしょうか。

大きな収入や安定した給与を得たい方はパート・アルバイトの代わりに短時間正社員という選択肢があります。

短時間正社員とは、一日、週、月、年の所定労働時間が、または、週、月、年の所定労働日数が正社員より少ない社員を指します。

勤務時間帯は教室の事業内容で異なりますが、子ども向けをメインとしている教室では、昼の12時頃から夜の9時頃の間になるでしょう。

子どもが学校から帰る夕方の3時頃から夜の8時頃までが一番忙しい時間帯ですので、大学生にとっては働きやすい時間帯かもしれません。

大人向けの英会話教室では、勤務時間帯がより遅くなります。

とは言え、朝から営業している教室は沢山ありますから、朝晩のシフト勤務になることがほとんどです。

主婦の方や子育て中の方は午前中からのパート勤務もできるのではないでしょうか。

福利厚生

アルバイトでも一定の条件を満たしていると福利厚生を受けることができます。

例えば公的保険の場合、勤務期間が2ヶ月以上で週の所定労働時間か月の所定労働日数が正社員の4分の3以上であれば社会保険を、31日以上の雇用見込みがあり週の所定労働時間が20時間以上であれば雇用保険に加入できます。

短時間正社員は正社員と変わらない福利厚生を受けることができますので、長時間勤務は難しいが一般的な待遇を確保したいという方に適しています。

求められる人物像

英会話教室の求人で求められるのは「コミュニケーション能力の高さ」や「接客技術」「事務処理能力」です。

講師として働く場合は、もちろん高い英語能力も求められます。

応募に備えて、英検やTOEICなど履歴書に記載できる資格の取得をおすすめします。

しかし、最初から英語が話せる人のみが採用されるわけではありません。

大学在学中であったり販売接客の経験が豊富であれば、採用される確率はぐっと上がります。

英会話教室のバイト求人のおすすめのポイント

英会話教室のバイトは沢山ありますので、どこが働きやすい職場なのか?と迷ってしまいますね。

求人を見る際に必ずチェックしてほしいポイントを紹介していきましょう。

業務マニュアルはきちんとあるのか

大手の教室でスト、業務マニュアルは完備されています。

求人に「未経験歓迎」や「職歴・学歴問わず」と記載されていれば、新人教育をしっかり行う教室と考えて間違いありません。

教室の雰囲気を知ることが大切!

英会話教室と一言で言っても、メインの受講生層によって雰囲気が変わります。

子ども向けの教室では季節ごとに様々なイベントが用意され、「みんなで楽しく英語を学びましょう!」という雰囲気で、堅苦しくなく、保護者の方との関わり合いも深くなります。

一方、社会人・ビジネスマン向けの英会話教室では、落ち着いた中にも学ぶ意欲が漂う空気を感じることができるでしょう。

働く側も自分に合った教室かどうかを事前に見極めておきましょう。

正社員への登用はあるのか

正社員への登用制度を整えている英会話教室が数多くあることは、アルバイトから将来正社員として働きたい方に朗報と言えます。

今は子どもが小さいけれど、ある程度手が離れたらもう一度正社員として働きたいというママさんたちも活躍できることになります。

英会話教室で働いて良かったこと!

英会話教室の仕事の利点を見ていきましょう。

明るく楽しい職場が多い

英会話教室はその業種から、外国人の方や留学経験者などが沢山所属しています。

そのためか、リラックスしたフレンドリーな雰囲気の職場が多く、働きやすいのも特徴です。

もちろん良いことばかりではなく、時間にルーズな従業員がいたり、文化の違いに戸惑ったりすることもあります。

文化の違いを楽しむことができる方におすすめのアルバイトです。

英会話能力が身につくことも

外国人講師が常に在籍している教室では英語での会話を必要とするので、仕事上のコミュニケーションから実践的な英語が身につきます。

従業員に対して割引価格、もしくは無償で授業を提供するサポート制度が整った教室もあるので、英語能力を身につけたい方には適職かもしれません。

コミュニケーション能力が身につく

外国人講師とのコミュニケーションだけではなく、受講生やその親御さんとの関わり合いも発生します。

受講生が小さな子どもである場合、付き添いのお母様たちに今日の授業や今後のプランを説明をしたり、授業見学に同行したりと人との関わりが多い職業です。

コミュニケーション能力はかなり磨かれますし、接客技術も向上していきます。

英会話教室バイト求人についてよくある疑問

最後に英会話教室で働いてみたい!と思う方の疑問を解決していきましょう!

疑問を解決しておくことで安心して応募に臨むことができます。

英語は話せないといけない?

まず一番多い疑問が「英語は必ず話せないといけないの?」ということでしょう。

そこで、英会話教室内のポジション別に説明します。

まずは、パート・アルバイトにとって一番オーソドックスな「受付業務」です。

受付を担当する方は、英語が話せないと不採用になるわけではありません。

受講生である日本人に対して適切な対応ができるよう、英会話能力よりもコミュニケーション能力の高さや接客能力が求められます。

続いて「講師」はどうでしょう。

こちらは言うまでもなく英会話能力が求められます。

しかし、TOEICの得点を条件にする教室から簡単な日常会話ができれば良しとする教室もあり、基準は千差万別です。

また、社会人向けの授業を行う教室では講師に高い語学力が求められますが、子ども向けのクラスが中心の教室では日常英会話で充分という場合もあります。

更に講師が単独で授業を行うこともあれば、日本人講師が外国人講師の補助役で授業に参加することもあります。

特に子どもクラスの場合、生徒たちが楽しく授業を受けられるように、日本語で簡単な通訳をしたり、ゲームのルールを説明するのが日本人講師の仕事となります。

パソコンは使うの?

今やどんな職種にも求められる「パソコン」に不安を感じる方もいるでしょう。

英会話教室も例外ではなく、授業の予約や教材の管理などパソコンに頼っています。

しかし高度な技術は必要とせず、WordやExcelで文字を入力するなど簡単な作業が中心ですから、タイプができれば大きな心配は要りません。

また、パソコンの知識と技術に精通していると、教室のホームページやブログの更新を任されることもあります。

バイトでも授業を行うの?

アルバイトでも授業を行うの?と心配な方もいるでしょう。

しかし、これは本人の希望次第ですので安心してください。

例えば、将来英語の教師を目指す大学生のアルバイト、増えつつある英語保育の保育士を目指す方などは、経験を積むために授業を補助する仕事も与えられます。

講師の仕事に興味が薄ければ、社会人向けの英会話教室で受付業務のポジションを中心に求人を探すと良いでしょう。

営業活動があるの?

営業活動は基本的には正社員が行います。

しかし、教室の見学者へ料金体系を説明したり、レベルに合うクラスを勧めたりといった業務を内容をこなす必要はあるでしょう。

もともと英語に興味のある方へ教室で説明するわけですから、飛び込みの営業や強引な勧誘をすることはありません。

マニュアルに沿った対応が基本なので、初めから接客上手でなくでも大丈夫です。

週に何日くらいから始められる?

パート・アルバイトでの雇用であれば、週に3日〜4日から仕事を始めることができます。

教室では勤務時間帯や勤務日数の希望も聞き入れてくれるので、率直に相談してみましょう。

まとめ

今回は「英会話教室」のバイト求人について説明しました。

日本中に広がる英会話教室は、安定した雇用と正社員への道も開ける職場です。

日本に居ながらにして国際的な雰囲気を味わえる職場環境ですので、異文化交流に興味のある方はぜひ応募してみてください。

きっと毎日楽しく働けることでしょう!