北海道で看護師が転職するなら目指したい年収や仕事環境とは？おすすめの働きやすい、年収が高い病院はどこ？
2021年3月4日
医療の発展と共に日本人の平均寿命は年々延びており、平成28年には女性が87.34歳、男性が81.32歳（厚生労働省調べ）となりました。
それに伴い看護師を含める医療系スタッフの需要も増えています。
人手不足問題は深刻で、現場では「人がいれば、もっと様々な看護ができるのに」「人手が足りなくて勤務がキツいから辞めようかな」というような声が聞こえてきます。
筆者が住んでいる北海道という地域でもそれは同様です。
北海道というとどのようなイメージがありますか？
広大な大地や美味しい海産物、綺麗な雪景色などに憧れを持ち移住してくる方も沢山いらっしゃいます。
また北海道出身で一度は本州で就職したけれど再度戻ってくるというケースも多いようです。
そこで今回はそんな魅力たっぷりな北海道での看護師求人事情について書かせて頂きたいと思います。
目次
閉じる北海道看護師求人の特徴は？
求人の数が多い
平成26年衛生行政報告概要によると北海道の看護師数は57,732人で全国平均から比べると約2.5倍。
看護師の数が多いということはそれほど求人が豊富だということです。
給料が高めの求人が多い
後に詳しく記載しますが、北海道の看護師平均年収は全国47都道府県中10位と比較的高い水準にあると言えます。
病院や施設の数が多いため、雇う側も考慮しているのかもしれません。
病院以外で看護師資格を活かせる職場が多い
高齢者の増加に伴い、施設や訪問看護を利用される方も増えてきています。
北海道の高齢者の割合は平成29年住民基本台帳によると29.7％で全国比率に比べ2.5ポイント高くなっています。
そのため、在宅での生活を支援する訪問看護や高齢者施設など病院以外で看護師が活躍できる職場が多いのかもしれません。
北海道看護師求人の年収・給与相場
前述したように北海道の看護師平均年収は比較的高い傾向にあります。
ここでは、年収、月収、ボーナス、北海道に多い嬉しい手当について記載します。
- 年収：490.4万円
- 月収：33.3万円
- ボーナス：90.8万円
これは平成28年調べによるもので、年収に関しては全国10位です。
北海道は年収、月収、ボーナス共に全国平均を上回っています。
北海道に多い嬉しい手当：寒冷地手当
冬は寒い寒い北海道。
灯油代が嵩みますが、ここで嬉しいのが寒冷地手当です。
金額は病院や施設によりますが寒冷地手当が記載されている求人も多いので、チェックしてみて下さい。
北海道で人気なエリア
北海道での人口が多い市町村は1位札幌市、2位旭川市、3位函館市です。
ここからは、札幌市、旭川市の医療傾向についてご紹介します。
札幌市
広大な北海道の中で主要都市と言えば札幌。
札幌市には道内の約30％の看護師が住んでいると言われています。
道内の中でも病院施設や求人が多いのも特徴です。
専門性の高い医療現場も多数あり、看護師のスキルが求められます。
旭川市
道北医療の中心は旭川市です。
旭川以北には町や村が多く、重症患者の主な搬送先は旭川市が担っています。
地域医療に力を入れていることも特徴です。
北海道看護師求人で人気な職種とその理由
では北海道看護師求人で人気の職種をご紹介しましょう。
外来看護師
外来勤務は医師の診察介助、検診や採血、点滴、書類整理など幅広いのが特徴です。
救急患者が搬送されてくる場合も多く、看護師としてのスキルと判断力も求められます。
また毎日違う患者さんと接するという意味では、病棟の継続看護とは違う魅力があるのではないかと感じます。
私事ですが実際外来勤務を経験し、目まぐるしく変わっていく看護場面に最初は戸惑いましたが、仕事終了時の達成感は大きかったように思います。
また外来勤務は夜勤がなく、パートタイムで働いてるスタッフが多いのが特徴です。
人気な理由
まだ小さいお子さんがいて「夜勤ができない」「保育園のお迎えまでには帰りたい」「それでもやっぱり働きたい！」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
外来勤務はそんな看護師に人気の職種と言えます。
北海道の看護師求人では求人数が多い分パートタイムの募集も常に絶えません。
病棟看護師
病棟看護師の特徴と言えば継続看護です。
毎日同じ患者さんに継続的に接することで病状の変化を見ることができ、信頼関係の構築に時間をかけることが可能です。
日常のお世話を通して患者さんに愛情が湧くことも、看護師としての喜びと言えるでしょう。
人気な理由
北海道の看護師求人は豊富なので、幅広い診療科や病院の形態・規模の求人があります。
病棟勤務においてスタッフ間の連携は大切です。
情報の共有や共通の看護手順の周知など話し合うことが、より良い看護の提供へと繋がります。
またそれが看護師の意識向上や「やりがい」を高める理由なのかもしれません。
「やりがい」を求める上で自分がどのような分野の看護をしたいのかということは重要です。
急性期や慢性期、診療科も様々あり、それぞれに得られる経験が違います。
オペ室看護師
オペ室の看護師というと手術室という閉ざされた環境の中でイメージが湧かない方も多いかと思います。
一口にオペ室の看護師と言っても「器械出し看護師」と「外回り看護師」では仕事内容が違います。
「長時間の手術でヘトヘト」「患者さんとあまり接する機会がない」と言った声も聞かれますが、術前術後の患者さんとのコミュニケーションや術中の医師との連携、専門的なスキルも求められ、手術が終了した時の達成感は大きいと言えます。
人気な理由
専門的なスキルが求められることもあり、向上心の強い方にはおすすめです。
オペ室の看護師は基本的に夜勤がなく平日勤務という病院が多いので、プライベートも充実させたいという方にも人気です。
繰り返しになりますが北海道の看護師求人数は沢山あるので、希望に合った募集を探すことができるでしょう。
北海道看護師の求人で人気な病院
北海道の病院数は575ヶ所、診療所なども含めると3,979ヶ所と膨大です。
その中でも病院数の約5割が札幌圏内にあります。
そこで今回は札幌で人気な病院と、道南にある高齢化社会において需要の高い施設を1ヶ所ずつご紹介します。
医療法人讃生会宮の森記念病院
宮の森記念病院は札幌市にある病床110床の病院です。
宮の森と言えば札幌の中でも比較的高所得者層が多い地域です。
周りを見渡すと素敵な一軒家が何軒も連なっています。
宮の森記念病院では回復期リハビリテーション病棟や血液透析室が完備されており、体制が整っているのが特徴です。
地域連携室もあることで病院から在宅へのスムーズな移行をサポートでき、安心して医療を受けることができます。
医療法人社団明山会道南森ロイヤル
道南森ロイヤルは全国展開しているIMSグループの一環です。
皆さんの中にもIMSグループという言葉に聞き覚えがある方もいらっしゃるかもしれません。
介護老人保健施設の他に訪問看護・介護部門があり、地域と連携し様々な施設の利用が可能です。
これだけ充実してると利用者様はもちろん、ご家族も安心して利用することができるでしょう。
人気な病院の特徴はこれ！
人気な病院の特徴と言えば、教育制度や福利厚生の充実、また院内保育所が完備されている、有給が取りやすいなど様々です。
その他北海道の特色と言えるかもしれませんが、車通勤可というのも重要です。
札幌など公共交通機関が充実している都市では問題視されませんが、広大な北海道では車がないと生活に支障が出るというケースも多いです。
「働きたいけど車通勤ができなければ通えない」というのは道民にとって深刻です。
そのため、求人情報の「車通勤可」に注目してみるのも良いでしょう。
求人の選び方のコツやポイント！
就職や転職は一大イベント！
就職してから「イメージと違う」「働きづらい」「嫌だ」といった理由ですぐに辞めてしまう人もいます。
そうなるとまた就職や転職活動を一から始めなくてはなりません。
それならば見極める力をつけて希望の就職先を見つけられたほうが良いですよね。
まずは自分でリサーチをしましょう。
求人サイトは沢山あります。
多くの中から自分の本当にやりたいことに見合った求人を見つけることは大変な労力かもしれません。
ただしそれを逆手に取れば、それだけ多くの可能性があるということです。
自分に合った北海道看護師の求人の選び方や注意点
求人情報が多い北海道では、数ある求人からやりたい仕事を見つけるためにポイントを絞って検索してみることも重要です。
ここではポイントごとに求人の選び方、注意点をご紹介していきます。
【選び方①】雇用形態から探す
一般的に雇用形態には正社員、派遣、パートなど様々あります。
看護師であれば、外来やオペ室など特殊な勤務先を除き夜勤がある職場が多いです。
まずは自分のライフワークに合った雇用形態を探しましょう。
ポイント：時間外労働に注意！
患者さんの状況や職場の人手不足によっては時間外労働が発生することがあります。
パートだからと言って優遇されるかは分からないのが現状です。
就職活動の際に直接、または人材派遣会社を通して確認しておくと良いでしょう。
【選び方②】職種から探す
看護師の職種には外来や病棟、訪問、特殊なもので言えばオペ室や透析室などがあります。
経験年数や今までの経験業務、希望する科によっても選び方は変わってきます。
自分の経歴を考えて職種選びをすることが重要です。
ポイント：新人は特殊な診療科に注意！
新卒看護師に多いのが、意欲が充分で希望に満ち溢れている人です。
これ自体はとても良いことで頑張ってほしいなと思います。
ただし、配属先選びに落とし穴があります。
例えば「スキルを磨きたいからまずはオペ室！」「子供が好きだから小児科！」と最初から特殊な科を希望する方がいます。
まさに私はそのパターンでした。
子供が大好きな私が新卒1年目に選んだのは産科と小児科、NICUのある周産期病棟でした。
約10年勤めてから一般的な看護を学びたいと異動した時に「薬の量が全然違う！」「高齢者との接し方が分からない！」など毎日試行錯誤。
そのため、まずは一般病棟での教育課程を学ぶのがおすすめです。
【選び方③】会社の業態から考える
会社業態は病院や診療所、施設、訪問看護ステーションなど様々です。
それと共に業務や対象者も変わってきます。
病院や診療所は幅広い年齢層の患者さんが対象ですし、施設や訪問看護ステーションは高齢者の方が中心です。
求められるスキルも変わってきます。
対象者や自分の経験業務を踏まえて選択しましょう。
ポイント：施設にも様々あります！
施設と言っても老人ホームや介護保健施設、福祉施設など業態は様々です。
対象の利用者も介護度に応じて対応が違うため、求められる看護も変わってきます。
施設への就職を希望される方は、利用者層や看護業務についてリサーチすることが大切です。
【選び方④】給与や雇用条件から考える
前述の北海道の平均年収や月収を参考に検討してみて下さい。
「患者さんのために」ということは重要ですが、自分の生活水準に合った給与を貰うことは必須でしょう。
また雇用条件は確認が必要です。
2交代制なのか3交代制なのか、賞与は何ヶ月分か、時間外労働は月何時間くらいか、どのような福利厚生があるかなど就職する前に吟味しましょう。
ポイント：通勤方法も併せて検討を！
北海道では車通勤が可能か確認する必要があると述べましたが、札幌では地下鉄やバスなど公共交通機関での通勤も多いです。
2交代制が推奨されていますが3交代制の病院施設も未だ多く、「準夜勤務の後に帰る手段がない！」なんてこともあるかもしれません。
お住まいの地域に合わせた勤務形態を選びましょう。
【選び方⑤】エリアから考える
自宅から職場まで通勤にどれくらいかかるか計算してみてください。
ほとんど毎日通う職場ですから無理のない範囲の勤務地を探すことも大切です。
ポイント：北海道の車通勤、夜勤の後は要注意です。
車通勤を選択される方が多いかと思いますが、夜勤の後は要注意です。
広い真っ直ぐな道を走っているとついつい眠気が襲ってきます。
夜勤のある職場で働きたい場合はできるだけ近い勤務地を見つけると良いかもしれませんね。
まとめ
いかがだったでしょうか？
一口に就職すると言っても検討することは山ほどあります。
何より数ある求人サイトも北海道と同じくらい広い視野で多方面からリサーチすることが大切です。
北海道は素敵で魅力溢れる場所です。
この記事を読んで少しでも「北海道で看護師がしたい！」と思って頂けたら幸いです。
看護師求人サイトを利用する時は、こちらの記事を参考に！
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