2020年12月26日

ルート配送とはどのような職業なのか触れていきたいと思います。

運送関係のお仕事を探していると、ルート配送の求人を目にすることがあると思います。

今回は、敢えてルート配送の仕事内容について述べるのは、他の配送方法と区別することでその違いを分かりやすく説明する為です。

ぜひその違いを知ってルート配送の仕事をご理解いただけたらと思います。

「ルート配送」が自分に向いているか診断するにはこちら →

ルート配送とはどんな仕事?

まずはじめに、ルート配送とはどういったものか説明します。

ルート配送が通常の配達業務と大きく異なる点は、荷物のお届け先と商品が最初から決まっているという点です。

例えば、Amazonのようなネットショップで買い物をした場合には、あなたの自宅までヤマトや佐川などの運送業者が、注文した商品を届けてくれますが、この場合の配達業務はルート配送とは異なります。

ルート配送とは、事前に契約された内容に従い、商品を決められた道順に従って車で運び納品を行う配送です。

ルート配送は、コンビニエンスストアやスーパー、宅配業界、一般の企業や個人に対しても広く行われています。

例えばスーパーで多くの小売店を展開しているような会社になると、各店舗や支店に必要となる商品を毎日補充する必要があります。

このようにルート配送とは、決められたお届け先へ商品を配送する仕事なのです。

「ルート配送」が自分に向いているか診断するにはこちら →

ルート配送の仕事に就くためにはどうしたらいい?

運送や物流業界では慢性的なドライバー不足に悩まされていますので、ルート配送の求人を見つけて仕事に就くのは難しいことではありません。

ただし、車の運転ができないと仕事に就くことができないので、まずはあなたが運転免許を所持している必要があります。

ルート配送の仕事に就くために

何処の会社に行っても、やることは同じですので、一度でもルート配送の経験があれば転職は可能だと思います。

また、未経験でも転職しやすい場合が多いです。

求人は、ルート配送をしている運送会社などが求人サイトで沢山募集をしています。

まずはリクナビNEXTあたりのサイトを覗いてみましょう。

資格は必要?

言うまでもありませんが、あなたが仕事で使用する運転免許の所持は必須です。

大型免許が必要なのか普通免許で良いのかは、面接時に会社にしっかりと確認しましょう。

必要なスキルは?

ルート配送に限らず、あなたがドライバーの仕事に応募する場合には、単に運転免許があるというだけのペーパードライバーでは少々問題があります。

実際に車の運転ができて尚且つ以前に運転の仕事に就いていたという経験があれば会社も採用に踏み切ると思いますが、そうでない場合は面接で落とされることもしばしばで、事前に運転のスキルをテストする会社もあります。

その場合は、安全でスムーズな運転が問題なくできるかが重視されます。

やはり募集をかける会社側も、即戦力となるドライバー経験者ならば事故やトラブルを起こされる心配も少ないので、そうした方を優先して採用するのは当然でしょう。

しかし慢性的な人手不足に悩んでいる会社では、初心者やドライバー未経験者歓迎といった求人もありますので、運転に自信のない人はそういう求人を探して応募すると良いでしょう。

「ルート配送」が自分に向いているか診断するにはこちら →

ルート配送の仕事の役割とは?

定期的に商品の仕入れを必要とする人達にとって、ルート配送は欠かせない仕事です。

決まった日時に確実に商品が届けば、企業や店舗も安心して仕事ができるからです。

「ルート配送」が自分に向いているか診断するにはこちら →

ルート配送の仕事の具体的な内容とは?

具体的な業務

配送先が飲食店であれば料理に使用する食材や調味料を、スーパー等の小売店であれば店舗で販売する商品を、開店前にお届けすることになります。

企業が工場や倉庫間で保管する為の荷物を移動させる時にも、ルート配送は利用されています。

定期的に食品やウォーターサーバーを個人宅に、また薬を病院や薬局にお届けしたり、自販機の商品を補充したりすることもあります。

仕事の流れは?

ルート配送の仕事では、朝出社し当日のルート確認や配車準備等を整え、車に商品を積み込みます。

会社の人がフォークリフトを使用して車に商品を積んでくれるような時もあれば、自分の手で全てやらなければならない時もあり、ケースバイケースです。

その後は商品の配送先まで車を運転して、現場に着いたら商品を降ろして終了。

次の現場に向かいます。

これを一日何回も繰り返すことがルート配送の毎日です。

ルート配送の仕事はどういう人と関わるの?

基本的に運転中は一人ですが、会社や個人宅へ商品を受け取りに行ったりお届けした際には、人と関わるでしょう。

人間関係は大切

ドライバーの仕事というと、人とあまり関わらなくて気楽だ、人間関係のストレスがなくて良い、などと考える人も中にはいると思います。

しかし、ルート配送では商品のお届け先が自社の店舗であれば気も楽ですが、他社となってくればお得意様なので最低限のビジネスマナーや礼儀は必要となります。

取引先の相手に対して愛想が悪く挨拶もきちんとできないドライバーは、例え運転能力に優れ仕事が早いとしても、やはり良い印象は持たれません。

仮に技術の進歩によって人とのやり取りが全てAIやロボットに任せるような時代になれば話は別ですが、今はまだ人間同士の生身のやり取りは重要です。

プロとしてミスなく正確に仕事をこなすのは当然として、それ以外の人間的な部分というのはどんな時も大切です。

「ルート配送」が自分に向いているか診断するにはこちら →

ルート配送の仕事の給料事情は?

他の配達業務に比べて、ルート配送だけ給料が良いというわけではないと思います。

配達の仕事で給料を追及したければ、仕事をした分稼げる出来高制のバイク便やメッセンジャーが良いでしょう。

現在は、個人事業主として配達を請け負い、配達個数に応じて報酬を頂き、稼いでいる人もいます。

ルート配送の仕事でやりがいを感じること

ルート配送に限定した話ではなく配送業務全般に言えることですが、お客様に大切な商品を無事にお届けすることでお客様から喜ばれることが、最大のやりがいであると言えます。

ルート配送の仕事に向いている人のタイプは?

決まったルートを覚えればいい

ルート配送の良い所に、配達先が毎回同じ場所であるという点が挙げられます。

毎回違った家や会社に配達する業務ではないので道順はしっかりと頭に叩き込む必要がありますが、一度そのルートさえ覚えてしまえば道に迷って遅れたりするようなトラブルの心配がほぼありません。

ですから、地理に弱い人、毎回同じルートだけを繰り返し運転してればいいやという人には、ルート配送は向いていると言えます。

「ルート配送」が自分に向いているか診断するにはこちら →

ルート配送の仕事で大変なこと

配達する箇所数が多い

毎回違う場所に配達するというのは、仕事に慣れた人にとってもなかなか大変です。

実は私が配達の仕事をしていた時に一番苦労しストレスが溜まると感じたのがコレでした。

自分が配達を任せられた商品は当然その日にしっかりとお客様にお届けしなければなりませんが、お届け先が分かりにくい場所だったりすると迷ったりして予想以上に時間がかかることがあります。

また時間指定のあるような商品は、遅れたりするとお客様のクレームにも繋がりかねません。

更に、お中元・お歳暮の繁忙期や交通渋滞が重なったりすれば、あまりの忙しさに、気の短い人であれば発狂しそうになるかもしれません。

バイク便も単価の高い商品は急ぎの場合が殆どで、指定の時間内に配達ができなければライダーがお客様に謝罪することもあります。

このような時間に追われる仕事に比べるとルート配送は、心に余裕があると言えますが、一日に何箇所も回らなくてはならない場合、ルート配送と言えどあまりのんびりとやるわけには行きません。

ルート配送の仕事で気を付けるべきこと

渋滞に気をつける

時間帯によっては渋滞に巻き込まれることもあります。

渋滞はルート配送の仕事に限らず全てのドライバーにとって決して歓迎されない現象です。

運悪く渋滞に巻き込まれてしまうと時間に遅れてしまい、残っている配達に影響が出ます。

混雑した道を迂回したり抜け道を使うことができるように、事前に色々と対策を考えておくと良いでしょう。

駐禁に気をつける

デパートや工場、スーパー等のルート配達先には駐車スペースがあるものですが、個人宅やマンションへの配達先には駐車するスペースが見つからないこともしばしばあります。

適当な場所に停めたりすると、たちまち駐禁のチェックをされてしまいます。

これは本当にドライバー泣かせの悪習で、運送会社も皆頭を悩ませる問題です。

その場合は、離れたパーキングから台車に商品を積み変え、お届け先まで運ぶことになります。

繁忙期は忙しい

特に物量が増えるお中元やお歳暮、特別なイベントの時期には物流業界は鬼のように忙しく、残業は当たり前のこととなります。

この時期になると、足りない人手を増やす為に会社はこぞって求人をかけますので、応募するならばそういう時を狙ってみると受かりやすいと思います。

ただし、この時期は仕事がとても忙しくなるので楽ではありません。

「ルート配送」が自分に向いているか診断するにはこちら →

ルート配送の仕事の将来性は?

会社や企業、商店は必ず何処からか商品を仕入れ補充する必要がありますから、それに伴う配送業務がなくなることは考えにくいです。

いずれAI制御の自動運転技術が完成し本格的に企業に導入されるようになれば、人間のドライバーは要らなくなるのかもしれません。

しかし、海外では事故が起きて自動運転の実験を中断したりするようなトラブルも起きたばかりですので、まだ暫くはそのような時代は来ないと考えて良いでしょう。

どんな会社でルート配送の仕事があるの?

1. ASKUL LOGIST株式会社

ASKUL LOGIST株式会社は東証一部上場企業で、アスクル株式会社の100%出資会社です。

『ASKUL』商品を法人に、『LOHACO』商品を個人向けに配送するルート配送の求人があります。

法人向け配送がほとんどのため、土日休みが中心&遅い時間の配送がほとんどないことが特徴です。

配送計画システムの活用によって効率よく配送できる環境も整っています。

タイミングによっては募集が終了している場合もあるため、詳細はリンク先でご確認ください。

2. シグマロジスティクス株式会社

シグマロジスティクス株式会社はコカ・コーラ社の公式パートナーとして、コカ・コーラ製品のルート配送を行っています。

未経験歓迎で、普通免許のみのペーパードライバーの方にも挑戦しやすい研修が用意されています。

中型、大型免許取得支援や寮完備など、全国70拠点以上を持つ大手だからこその環境があります。

ただ、タイミングによっては募集が終了している場合もあるので、詳細はリンク先でご確認ください。

その他のルート配送の仕事は?

上記の会社以外にもルート配送の仕事は数多く募集されています。

ルート配送の仕事がおすすめな理由

ルート配送の求人は比較的多くあり、仕事探しにはあまり苦労はしません。

もちろん経験者が優遇されるとは言え、他の職種に比べると仕事に就くことは難しくありません。

運転免許以外の特別な資格や技術も必要がない場合が多いです。

つまり、一部の限られた特別な人だけが就くような仕事ではないので、誰でもチャレンジできることが大きなポイントです。

最後に

今回はルート配送の仕事について書いてみました。

私の経験から、運送や物流業界ではいわゆるブラック企業も少なくありません。

それは、企業が売り上げの為に顧客のサービス向上ばかりを追及するあまり、シワ寄せが社員や従業員にまわってくることもあるからです。

このような事情を知らずに気軽に入ってしまうと、後になって後悔することにもなりかねません。

その辺もよく心得ておく必要があります。

会社は何社も同時に応募して、あらゆる角度から比較検討してみる慎重さが欠かせません。

「ルート配送」が自分に向いているか診断するにはこちら →



関連キーワード

ルート配送求人

ルート配送求人についてもっと深堀りした情報を見る

ルート配送の仕事に向いてる人は?楽?大変?自分はどっちか向き不向きを確認しよう!

今回のテーマは、ルート配送の仕事は一体どのような方に向いているのか?ルート配送が得意な方の特徴やキャリア等についてです。ドライバーの仕事には様々な種類や形態の募集がありますが、中でもルート配送に注目して仕事を探す方もいらっしゃるのではないでしょうか。ルート配送は、経験があり業務を熟知している方であればともかく、今まで経験したことがない方にとっては自分に向いているのだろうか?という不安があるでしょう。もちろん実際にやってみなければその仕事の良いところや悪いところはなかなか見えてきませんが、事前にリサーチしておくと、いざやってみてから「こんな筈ではなかった」という事態をある程度回避できるかもしれま

ルート配送の転職を成功させるために!狙い目な会社の3個の特徴と上手に転職するための2個の注意点

これからルート配送へ転職を考えている人に向けて、転職を成功させるために狙い目な会社の特徴や上手に転職するための注意点をお伝えしていきます。どんな仕事でも楽ではありませんが、ルート配送の仕事も例外ではありません。今の仕事に満足していない、給料も今より良いところがないかなと思っている人。この記事を読んで上手に転職し、是非年収アップを目指してくださいね。ルート配送へ転職する人は多い?ドライバーの仕事をしようと思った時に、まずはルート配送について考える人もいるかと思います。ルート配送というのは、一般的に通常の配達業務に比べて楽なイメージを持っている人が多くいます。確かにひと昔前は、ルート配送と言えば警