2021年3月12日

通訳求人に興味のある方は参考までにご一読ください。

外国語を駆使している姿や、外国人に頼りにされている様子をイメージしやすいことから、ハイステータスな職業と捉えられることもある「通訳」。

今回は通訳の仕事の種類や役割、雇用形態による違いなどを解説していきます。

通訳に関して気になる疑問についても取り上げていますので、最後までご覧ください。

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通訳のおおまかな仕事内容

まずは、通訳のおおまかな仕事内容を確認しておきましょう。

通訳が実際の現場でどんな仕事に従事しているのか、また職場ではどのような役割を求められているのかを、把握しておきましょう。

おおまかな仕事内容

通訳の仕事内容は、使用言語の異なる人たちのコミュニケーションの間に入ってそれぞれの発言を「訳す」ことですが、ただ直訳するだけであれば最近の高性能なスマホを使用すれば事足ります。

通訳の本来の仕事は直訳ではなく、「微妙なニュアンス」を意味が通じるよう場合によっては意訳をしながら伝えることです。

一言一句完璧な訳文を考えることは難易度が非常に高く、実際の現場においてもそれほど求められません。

通訳を介してコミュニケーションしている人たちは、相手の主張・意見の内容などを理解したいと思っています。

そのため、通訳のおおまかな仕事内容をまとめるならば、「円滑なコミュニケーションを実現するために、正しいニュアンスを汲み取って伝える」ことと言えるのです。

通訳はどういう役割を求められる?

会話当事者が通訳に求めていることは「コミュニケーションの仲介役」、つまりコミュニケーションを円滑に行うための「橋渡し」的な役割と言えます。

この役割を全うするために、通訳は会話当事者の主張・意見を訳すだけでなく時には自身の言葉を伝える場面もあります。

例えば、双方の主張が食い違っているケースで、その原因が文化的な違いなどによるものではないかと気づいたときには、通訳は自身の経験・知識を駆使して「こういう意図で言っているのではないでしょうか」「こういう仕草はこんな意味を表現しているのですよ」といったアドバイスを行うこともあります。

基本的には表に出ずに「黒子」としての役に徹することになりますが、通訳としての本来の職務や求められる役割を充分に理解している人は、このようなプラスアルファの仕事もこなすことができると言えます。

通訳にはどんな種類があるの?

他の仕事と同様に、通訳の仕事にもいくつかの種類があります。

ここではそれらの中から、代表的なものを二つ紹介します。

通訳の募集でよくある事業形態のパターン

通訳求人でよく見かけるパターンは、取引先への対応等で必要とされる「対外的業務」に従事するものと、外国人社員とのコミュニケーションの橋渡し役となる「対内的業務」に従事するタイプの二つがあります。

それぞれのパターンの特徴を、以下で確認しておきましょう。

取引先への対応、営業等の補助として通訳を必要としているパターン

海外企業と取引がある会社や海外拠点を有している企業などにおいては、日々の業務遂行や契約に関すること、会議や合意形成に至るまでの過程等の場面で通訳が必要になることがあります。

このような現場で働く通訳は、使用される外国語能力に長けているだけでなく業界知識が豊富であったり、その分野に精通しているといった特徴が求められることがあります。

取引先への対応、営業等の補助として必要とされる通訳の場合取り扱う情報も機密性の高いものであることが多く、よりハイレベルな通訳が働く職場と言えるかもしれません。

社員として雇う外国人と日本人との間の円滑なコミュニケーションを求めているパターン

通訳求人としてよくあるパターンには「対内的」、つまり社内でのコミュニケーションを円滑にする役割としての仕事もあります。

外国人を社員として雇っている会社が、日本語を全く話せないか、少しは理解しているが円滑なコミュニケーションには通訳が必要である人材を雇い入れたときに、この仕事への需要が生まれます。

私が経験した通訳職もこのパターンで、私以外の日本人はほぼ英語を話すことができず、且つ来日した外国人2名は全く日本語を使ったことがない、という状況でした。

「対内的コミュニケーション」のサポート役としての通訳は、基本的な通訳業務に加えて外国人の日常生活のサポートや、日本人向けに行う外国人との文化の違いに対する理解の促進活動などの職務を担うこともあります。

どういう事業形態が良いか決まっていますか?

上記以外にも様々な通訳職種が考えられますが、それらを含めどのような種類・事業形態が良いのかという点は、これから通訳の仕事にチャレンジしようと考えている人にとっては気になるところでしょう。

現実的には、一概にどのパターンがおすすめということはなく、個々人の希望や特性を考慮して最適なものを選ぶことが大切であると言えます。

通訳業務に特化してレベルアップを図りたいのか、外国人との触れ合いに重きを置いたフレンドリーな通訳を目指したいのか、求める給与水準はどれくらいか、その後のキャリアアップまで見据えているか、といった点を一度自分自身で整理してみることで、本当に自分がしたいことや通訳業務を通じて成し遂げたいことが明確になるでしょう。

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通訳でよくある募集内容とは?

ここからは、通訳の仕事の求人としてよく見かける募集内容をいくつかの観点に分けて解説していきます。

給与相場

通訳の仕事の給与相場は、その職務内容の高度さから比較的高めに設定されているようです。

具体的な給与額に関しては、事業形態や会社規模の違い、通訳として求められる立場・役割の違いなどにより様々です。

ちなみに通訳職種は、固定給で働く職場が大半であると考えられます。

通訳の仕事はコミュニケーションが発生する場面で常に必要とされるものであり、例えば営業職のように「一つの成約ごとに〇〇円」といった評価のもとでの歩合給を含む給与システムは成り立ちにくいと言えます。

勤務時間や休日、残業

勤務時間や休日、残業等の勤務形態については通訳だからといって特別なシフトで働くことはなく、他の従業員と同じ時間帯に働き、同じ日に休日を付与される職場が多いでしょう。

ただし、「会社で雇用する外国人のコミュニケーションサポート役」としての通訳業務に従事するケースでは、業務時間外においても外国人の私生活に関してのサポートを求められることもあります。

勤務場所

勤務場所は雇用される会社内であり、内勤業務が大半でしょう。

取引先との間の通訳に従事する場合には、ネット環境を利用した会話になることが想定されますが、社外で仕事をするケースも時にはあるでしょう。

外国人従業員に対応する通訳の場合は、その従業員が配属される場所で通訳も勤務することになります。

求められる人物像

求人探索の参考として、通訳に求められる人物像についても簡潔に紹介しておきます。

正確で適切な訳をすることができる人

一つ目は「正確」且つ「適切」な訳を提供することができる人です。

「正確な訳」というのは比較的イメージしやすいですが、「適切な訳」とはどういうことでしょうか。

通訳に真に求められるのは発言・主張の直訳ではなく、その発言・主張をした意図を示す「ニュアンス」を汲み取って伝えることです。

言語にはそれぞれニュアンスがあるため、聞き取った内容そのままの訳では意味が伝わらないケースも度々発生します。

通訳は、「正確」な訳をすることと同程度、もしくはそれ以上に「適切」な訳の提供という点を意識する必要があるのです。

自分の頭で考えて、適切な訳を瞬時に判断することができる人

上述のように、通訳には暗に示されたニュアンスをも含む適切な訳を提供することが求められますが、併せて通訳はその作業を「瞬時に」行わなければなりません。

ある程度の訓練を積んだ人であれば、ニュアンスまで理解して適切な訳をすることはできるようになりますが、更に一歩進んでスピーディにその仕事をこなせるようになって初めて一人前の通訳として認められるようになります。

通訳がもたついているがために会話がスムーズに行われない、という事態は、通訳として働く以上は最も避けなければならないシチュエーションです。

様々な分野でのリサーチができる人

ほとんどの通訳は、会話を行う両者、又は内容によって訳を伝える表現法を工夫しています。

時にはシリアスに表現したり、時にはユ-モアを取り入れたりして場の雰囲気を考えながら訳しています。

そういうことができる通訳は、事前にどのような方たちの、どのような内容の訳をするのかの情報収集を行い、表現法を見出しているのです。

事前準備なしで、本番を迎えることはほとんどありません。

前もってその分野のリサ-チを充分に行い理解を深めておかなければ、その場に相応しい表現法で訳を提供することはできません。

様々な分野でのリサ-チ力のある人は、通訳者としても求められる人材となるでしょう。

通訳の雇用形態による違い

ここで、他職種との違いを明らかにするために、通訳の仕事において雇用形態のバリエーション(正社員、アルバイト、契約社員等)はあるのか、またあるとすればそれぞれの雇用形態により働き方はどのように異なるのか、という点を確認しておきましょう。

正社員とバイトなどでの違いは?

結論から言うと、通訳の仕事にアルバイト等いわゆる「非正規社員」として従事するケースは稀でしょう。

通訳にはそれなりの能力・スキルや実績が求められると共に、その業務成果は雇用主の事業にとても大きな影響を与えます。

コミュニケーションの要としての通訳の役割を考えれば明らかでしょう。

アルバイトや派遣社員・契約社員としての働き口が全くないとまでは言えませんが、基本的には通訳の仕事をするならば、正社員として働くことになるケースが多いでしょう。

もっとも、スポット契約をして個々に契約を結んでいく「プロ通訳」や、スポーツチームや芸能関係等特殊な現場における通訳の仕事は、個人事業主として業務委託契約をするといったケースも少なくありません。

雇用形態ごとに必要なスキルや資格、経験

通訳は結局のところ、どのような雇用形態で働く場合であっても求められる役割に違いは見られません。

そのため、必要になるスキルや(あれば)資格、経験などに関して、雇用形態を理由とした違いはないでしょう。

通訳についてよくある疑問

最後に、通訳業務に関してよく耳にする疑問を二つ取り上げておきます。

語学力には自信があるが、未経験でいきなり通訳として働く自信がないけど大丈夫?

通訳の仕事は、はたから見れば語学力に自信がある人がバリバリ働く現場のように映りますが、実際に語学力に自信がある人にとっては「私の語学力で充分なのだろうか」という不安を持っている人も少なくありません。

また語学力だけでなく、コミュニケーション能力やその他一般的に求められる社会人としてのスキルについても自信がない人もいることでしょう。

たしかに通訳の仕事は語学力だけで通用するほど甘い現場ではないですが、語学力を身につけている人の多くは同時にコミュニケーション能力も高いというのが私の感覚です。

なぜなら語学力が高いということは、母国語以外の言語でもコミュニケーションを取れることを意味しており、外国の文化に対する理解度も高い傾向にあるからです。

留学経験などがある人はもちろん、日頃から語学力を駆使して外国人と会話をしている人は、自身のコミュニケーション能力に不安を抱く必要は全くないでしょう。

通訳として求められる役割はどこに線を引けば良いの?

「通訳として求められる役割」についての疑問もよく耳にします。

厳密に考えれば、通訳は求められる「訳」を提供するだけで良いようにも思いますが、現実的には「コミュニケーション全体」を通してその橋渡し役を担い、また場合によっては外国人の私生活のケアまで任されることもあります。

私が経験した通訳の仕事でも、外国人の運転手役になったり買い出しに付き合ったりといった一見「通訳業務」とは言えないような業務も経験しました。

このような本来業務に付随する業務の全てを片っ端から断ることはできませんが、それらの業務に適正な対価が支払われているか、という点はシビアに判断する必要があるでしょう。

つまり、自身の給与額がどこまでの業務を含めた形で定められているのか、また会社側はどこまでを通訳業務として定義しているのか、という点をしっかり把握しておくことが大切なのです。

契約書にサインする前に必ずチェックしておきましょう。

まとめ

今回は「通訳」の仕事を、求人内容や求められる役割などの観点から紹介していきました。

また、正社員・バイトなどの雇用形態による違いや、気になる疑問についても手短に解説しました。

未経験から始めるときにはなかなか勇気のいる職種ではありますが、やりがいも非常に大きく魅力が沢山ある仕事です。

興味があればぜひチャレンジしてみてください。

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