期間工として働く場合には、時間に制約されます。

2交替制や3交替制などの勤務形態を採用している企業が殆どです。

そうした期間工におけるスケジュールがどのようになっているのかを簡単にご紹介したいと思います。

ここでは、そうした交替制の部分も含めてご紹介します。

また、単に勤務形態のご紹介でだけではなく、そうした勤務体系に基づく生活パターンという側面からの選択基準にも触れてみたいと思います。

これから期間工として就労したいと思われる方にとって、どの会社の期間工が自分に合っているかを選ぶ基準としてもご活用ください。

期間工の大まかな仕事内容

期間工に関する仕事の内容は、既に多くの方々がご存知だと思います。

まず、期間工を多く採用している企業は製造業が殆どです。

製造業の中でも有名自動車メーカー等は常に期間工募集を行っています。

仕事の内容は、自動車の組立がメインでベルトコンベアのように流れて来る車体に部品取り付けなどを行っていきます。

鍛造、鋳造等を初めとして塗装工程や仕上げの行程も含まれます。

そのため、期間工としてはどのラインに入るかは予め決められていると言って良いでしょう。

この場合、経験者であればそれに熟練していると言うことでそのラインに入ることが多くあります。

期間工の勤務実態とは?

それでは、期間工における勤務実態についてご紹介したいと思います。

まず、期間工として働く場合には、大部分が交替勤務制であることを覚えておいてください。

工場では、24時間休みなく行程(ライン)を動かすことで生産コストを下げようとしています。

そのため、それを扱う就労者も24時間で勤務しなければなりません。

また、食品工加工工場などの場合は、季節要因から2交替、3交替と使い分けている工場も多くあります。

したがって、日勤、夜勤を採用している2交替制勤務の場合や、早番、遅番、夜勤の3交替で稼働している工場があります。

期間工の就労実態として、その例が最も多い3交替の場合、勤務実態の時間割を例にとってご紹介しましょう。

例えば、有名自動車メーカーでは、以下のような就労時間帯により6つほどに分けて勤務されています。

つまり、

  • ①6:25~15:05
  • ②16:00~24:00
  • ③7:55~16:50
  • ④6:25~15:05
  • ⑤13:55~22:35
  • ⑥22:10~6:50

といったタイムシフトを採っています。

①、②の場合、勤務実働は7時間35分で、③~⑥の実働は7時間50分になります。

このような1日のタイムスケジュールで就労するため、初めのうちはなかなか慣れないかもしれません。

しかし、数か月経てばこれにも慣れてきます。

早い人では1、2週間で慣れてしまう人も多くいます。

また、早朝や深夜における時間帯で勤務すると給与に深夜・早朝勤務手当が加算されます。

そういった意味で、より高給をゲットできるような仕組みになっています。

このことが理由で、夜勤帯や深夜勤帯だけを目指して就労する期間工の人もいます。

次に、実際にどのような勤務時間と内容になるのかを密着報告を行いましょう。

期間工の1日の流れに密着!

それでは、上にご紹介しました有名自動車メーカーでの期間工の働き方に関して1日分を密着した形でご紹介したいと思います。

代表的な1日の働き方として「1直」をまず例にとります。

「1直」とは6:25~15:05の就労時間帯の事を指します。

会社や工場により呼び名は多少異なりますが、概ねこの時間帯で就労することになると考えて下さい。

この「1直」は、上に示しました6つの時間帯では①に当ります。

次に、「2直」についてもご紹介しましょう。

「2直」とは、16:00から12:40迄の勤務を言います。

上に示しました6つの時間帯では②に当ります。

その他の③~⑥に関する時間帯での勤務は、①、②の応用でほぼ仕事の内容的には同じで単に時間帯が異なると言うことになります。

それでは、1直のご紹介をしましょう。

5:30~6:25(出社)

概ねこのシフト(1直)の場合、起床は朝の5時半ごろになります。

起床後、洗面や布団上げ等がありますが、最近はベッドでの就寝になっている場合が多く、布団上げまでは行わなくなりました。

その後、食堂で朝食をとります。

その後、部屋に戻り、制服や作業着、持回り品等の身支度を整えます。

多くの場合、寮は工場に隣接するか、あるいは徒歩通勤圏内にありますので、そのまま出勤になります。

地域や工場によっては、寮が離れた場所に有る場合があり、その場合には専用の送迎バスがあります。

この場合には、寮前に集合して一定人数ごとに乗り込み出社と言うことになります。

6:25~8:30 1回目休憩

出社後直ぐに、勤務開始となります。

勤務開始が6:25ですので、2時間勤務して休憩を10分間入れます。

これには、期間工の仕事内容が肉体的にややきついと言うこともあり設けられています。

具体的には、期間工の作業上のミスを防止するとともに、安全を確保するために設けられている場合が多いです。

この休憩時間には、私物の携帯電話やスマホなどを使える場合もありますが、当然作業勤務中には持ち込み禁止です。

8:40~10:40 昼食

午前中の1回目休憩が終われば勤務の再開になります。

したがって、ここでは8:40の開始になります。

その後、出勤が早い分昼食の時間も10:40分スタートとなり、一般的な昼食時間よりやや早めに設定されています。

昼食時間は一般的に45分間と設定されている場合が多いです。

これは、通常のサラリーマンや工場就業者と同じになります。

普通は、工場内の食堂でとるようになっています。

食堂と言っても、最近オシャレなカフェテリアのような場所を提供している工場もあります。

昼食メニューは定食が数種類、うどんや麺類、カレー等自身の好みに合わせてとることができる場合が多いです。

多くの場合、事前に食券の販売が行われており格安に済ませることが可能になっています。

工場によれば社員カードにICチップが入っており給与に連動している場合もあります。

この場合には、月給からの天引きになり毎日の食事では現金を使う必要を無くしている会社もあります。

中には、外のコンビニや構内の売店で昼食を買って食べる人もいますが、なんといっても食堂の方が安く上がります。

11:25~13:25 2回目休憩

昼食時間が45分間なので、昼食後の勤務再開は11:25に設定されています。

その後、午前中の休憩と同じく、2時間の勤務の後に午後休憩が入ります。

その時が13:25になります。

午前中の休憩10分と午後の休憩10分になります。

この時、多くは作業場所の近隣に休憩所が設けられており、そこで休憩することになります。

自動販売機や喫煙もそこで出来るようになっている場合が多いようです。

最近は禁煙方針の職場もあり、喫煙者の方は、工場の敷地内全体が禁煙に指定している会社もあるので確認が必要です。

13:35~15:05 終業

午後の仕事が再開されます。

それが13:35です。

その後、2時間を勤務し15:05に終業となるのが一般的です。

しかし、ライン故障で作業が中断してしまった場合や人手不足等でそのラインでの生産目標が追いついていない場合には残業があります。

この場合当然、残業手当はつくので、かえって残業を喜ぶ期間工の方々も多いようです。

16:00 ~ 20:00 就寝

15時過ぎに終業してから少しの残業が入ったりしますが、その後は出社した手順と逆のコースで寮に帰ります。

寮に帰ってからは、早めの夕食をとる人、入浴する人、テレビを見る人など様々で自由時間になります。

さらに、期間工と言っても同好会のようなサークル活動等にも参加する人がいます。

しかし、翌日の勤務のことを考えて就寝時間は早く20時前後にする人もいます。

翌日が休日であれば、外に出ていく人もいます。

以上のように1日が過ぎますが、多くの期間工の働く現場では土曜日、日曜日、祝日等が休みの場合が多くなっています。

昔は、土日祝でも稼働している工場がありましたが、正社員の休みに合わせてきています。

2直の場合のおおまかなスケジュール

2直の場合でも、1直とほぼ仕事内容は変わらないと言って良いでしょう。

ただし、時間帯が大きく異なり生活のリズムと言うことを考えると、大幅に異なっていると言えます。

勤務開始時間が、16:00からになりますので、寮を出るまでは自由時間です。

この為、多くの期間工の人には思い思いの生活パターンがあるようです。

眠気覚ましに入浴をしたり、夕食がやや遅くなるので軽食をとったりする人もいます。

また、溜まった洗濯物を洗濯すると言った人もいます。

仕事の流れは、ほぼ1直と同じで、夕食の前後の時間帯で10分づつの休憩が入ります。

夕食は、20:15~21:00までの45分間に設定されています。

2直の場合も、1直同様で終業時間の24:40を過ぎても残業がある場合があります。

1直の場合には、残業が深夜勤務にならない場合が多く一般的な残業代でしか支給されません。

しかし、2直での残業の場合、残業が発生しますと深夜勤務となりますのでやや1直に比べて手当が上昇します。

期間工の場合、時期的に増産体制に入る季節や月があるため、残業が頻発する時期があります。

会社によっては、繁忙期として事前に従業員に知らせてくれる場合が多いようです。

また、季節的な繁忙期とは異なり、一時的、突発的な増産体制に入る場合もあります。

一時的、突発的な増産の原因としては、海外工場が稼働しなくなったとか、国内での他工場を閉鎖したとかが原因になる場合が多いようです。

期間工を選ぶ基準としての生活サイクル

期間工の場合、大部分が寮で生活しながら勤務することになります。

期間工として就労する2年11カ月の間における生活サイクルを想定することは、非常に重要な選択基準になります。

言い過ぎかもしれませんが、1日24時間にわたって会社が設定した生活サイクルが基本に置かれることになります。

つまり、自由時間は何を行っても良いことになっていますが、時間制限がある分生活サイクルは限定されます。

そこで、ここでは、期間工として就労しようとする場合の会社の選択基準を生活サイクルと言う視点で見てみましょう。

期間工にとっての生活ベース(基盤)を確認する

期間工にとっての生活ベースは、寮になります。

どういった雰囲気の寮に入るのか、賄い(まかない)はどのようなもので、時間はいつ利用できるのかなどが着目点です。

さらに、風呂、洗濯場等の供用エリアでのルールやしきたり等も事前に調べられれば知っておくと良いでしょう。

最も寛ぐ自分の部屋もどんな仕様になっているかを見ておくのも良いでしょう。

職場(工場)内での福利厚生制度を確認する

先ほども1日の流れの中で書きましたが、喫煙者の場合その喫煙ルールを知っておきましょう。

また、殆どの有名自動車工場の場合にはありませんが、たまに休憩場所が遠くて10分の休憩にならない場合があります。

そうしたことも日々の勤務には重要な要素になってきます。

さらに、食事の補助制度等どのようになっているのかも大切です。

中には全額補助や、1食200円程度というような食事を提供している工場もあるので注意してみましょう。

寮での生活パターンを確認する

先ほども、例として1直、2直のタイムススケジュールを示しました。

全ての期間工の皆さんは、1日8時間弱の勤務になるわけですから、1日24時間の内、3分の2は寮を拠点に動くことになります。

当然、睡眠時間を入れての話ですが、そうした拠点での生活パターンを事前に把握しておくことも重要です。

まとめ

このコラムでは、期間工として働く場合の1日のスケジュールを代表的な自動車工場での1例をご紹介しました。

多くの場合、時間差での勤務になっている場合が多いです。

これは、工場を24時間近く稼働させるための方策として取り入れられている制度です。

期間工にとっては、生活リズムという点ではやや苦しい部分になります。

しかし、これらは給与に反映される部分が多いので、その面では嬉しいと思える人が多いようです。

また最後には、生活面から期間工を選択するに当っての選択基準として何に着目するのかについても言及しました。

約3年間勤務するのですから、やはり生活周辺の状況を事前に把握しておくことは非常に重要なことだと思います。

期間工に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。


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