アパレル販売が上手な人の9個の特徴とその力を活かしたキャリアプランとは?店長を目指すべき?
アパレル販売と一口に言っても様々あります。
綺麗な仕事と思われがちですが、裏作業も沢山ありますし、個々で接客についての勉強や洋服の知識をつけるためにリサーチしたり等と努力をすることも多々あります。
商品を売るだけでは顧客様獲得にはなりませんし、お店のファンを増やすこともできません。
商品を売ることも大事ですが、どれだけお客様の気持ちを汲み取って応えてあげられるかどうかが重要です。
目次
閉じるアパレル販売とはどんな仕事?
アパレル販売はショップスタッフとも言われます。
キャリアアップとしては店長やエリアマネージャーです。
接客を極めたい、新人スタッフを育成したいとなれば、店長を目指す人も多いです。
仕事は主に接客とレジです。
お客様が購入する商品をレジに打ち込んで包装します。
お客様の要望によってはプレゼント包装、配送の手続きを行います。
また商品の納品の整理やディスプレイの変更、店内掃除、備品管理、顧客データの管理など店舗運営に関することを行います。
店長やエリアマネージャーともなれば業務内容は増えてきます。
接客に加え売上や予算の管理、スタッフ育成等です。
定期的に本社での展示会に行くこともあります。
展示会は、新商品の発表や営業やデザイナーが売りたいと思った商品を販売員に伝える場です。
直接販売員と意見交換し売れるかどうか、販売員が売りたいと思えるかどうかを話し合います。
お店の立地や客層によって売れる商品も違ってきますので、一つの商品をどの店舗にどれだけ積むのかどうかも展示会で決めていきます。
展示会では実際に商品を手に取って試着をすることもできます。
デザイナーが同席していますので、改善点があれば提案を向けることもできます。
また他の店舗の店長等もいますので、様々な意見を聞くことができます。
そしてフォローバックとして、展示会での商品の情報、他の店舗での情報を他のスタッフに伝え共有していきます。
また、定期的な研修も設けられています。
接客に関するものからメイク研修など様々です。
いずれも自身のスキルアップのための研修なので、積極的に参加することが求められます。
そして、他の店舗にヘルプとして行くことも多いです。
スタッフの人数に欠員が出てしまった場合やリサーチとして行きます。
普段とは違った雰囲気での接客となりますが、自分の販売力を試す良い機会になります。
アパレル販売の大まかな仕事内容
一日をほぼお店で過ごします。
オープン前にお店の清掃から始めます。
納品があれば店頭分とストック分に分け、その他にもお客様からの取り寄せ商品もありますので、それらをチェックします。
オープン前にディスプレイ変更やミーティングを行う店舗もあります。
オープン直後はお客様の来店も少ないので事務的な作業が多く、新商品のチェックやスタッフ自身が商品の試着をしたりストック整理に回ったり等、何かしらの作業を行います。
そして、お客様が来店されたら接客に移ります。
午前中のお客様は目的があって購入されるお客様が多いことが特徴なので、しっかり接客に入ることが多いです。
単に商品を売るだけではなく、お客様の好みや要望に合わせて商品を提案します。
トータル的に提案することもありますので、お店にある商品を把握しておきましょう。
素材や色・形・最新の流行を知っていると、お客様に的確なアドバイスができます。
お店にはスタッフが常時2人以上はいますので、一方は接客、一方は裏作業をするというイメージです。
接客については基本的に、お会計までを一連の流れとして通して行います。
セールやイベントなどの繁忙期は、レジと接客は分担して行います。
接客も普段のようではなく、商品をより多く提供することが重要です。
お客様の要望もはっきりしていますので、接客のし易さはあります。
午後になれば遅番のスタッフが出勤してきますので、引き継ぎを行います。
新商品の情報やディスプレイを変えたことなどを引き継ぎます。
午後から夕方にかけては主に接客中心です。
現時点での売り上げ報告も同時に行います。
そして閉店間際にレジの点検を行います。
どの商品が売れたのかをチェックし日報を記入します。
内容はディスプレイ替えの反応の有無や売り上げについてです。
スタッフ同士で気づいたことがあれば記入しておきます。
最後に売り上げと客単価を計算します。
閉店後は商品をきちんと畳み直し、翌朝オープンできる状態にしておきます。
その後スタッフ全員でミーティングをします。
今日の反省点や明日の目標を決めて業務終了です。
アパレル販売が上手い人の9個の特徴とは?
最初の声がけが上手
お客様の来店時に「試着してみますか」「何かお探しですか」ではなく、様々なバリエーションのお声がけができる人は、接客が上手です。
「試着してみますか」のお声がけはお客様にとってあまり気持ち良いものではない場合が多いです。
特に、ただ見ているだけのお客様は購買意欲が薄いので、急に試着を勧めるお声がけをしてしまうと引いてしまいます。
そうならないために、接客が上手な販売員は様々な声がけのパターンを持っています。
動待機が上手
動待機とはお客様がお店に入りやすい環境を作ることです。
販売員がお店に立っているだけだと入りにくいと思いますので、商品を畳み直すなどしてお店に誰かいるような雰囲気を作り、来店を促します。
大切なことは雰囲気を作ることです。
いくらお店が暇でも怠そうな感じでは来店を見込めませんので、笑顔で姿勢良くお店の中を移動することがポイントです。
ファッションビルにある店舗の場合ですと、お店の前を通る人にいらっしゃいませとお声がけしたり、コーディネートを変えたりします。
お客様が来店したら会釈をして、お客様に向かって「いらっしゃいませ」、とお声がけします。
イメージとしては自分の家に親戚が来たような感じで接します。
お客様に興味を持っている
販売が上手な人はお客様のことを考えています。
ざっくりと言えば目的があるのかないのかを念頭に置いて接客しています。
ただふらっと来ただけのお客様、イベントごとがあって商品を探しているお客様など来店理由は様々ですが、動待機しながらお客様のことを見ていれば大体は分かります。
お客様のことを知るためにも動待機は大切です。
商品のことを説明する際にもお客様の要望を同時にヒアリングしていきます。
こちらが一方的に勧めるのではなく、お客様と一緒に選ぶようにします。
コーディネート提案が豊富
一つの商品に対していくつかの商品提案、つまりコーディネート提案できる人は販売能力が高いです。
カットソー一つにしても、カジュアルやきれい目などコーディネートは様々です。
今あるお客様のアイテムに合わせたコーディネート提案をしていくとイメージがしやすいので、購入してくださる確率が高いです。
商品知識が豊富
お店に商品は沢山あります。
似たような商品も非常に多いので、それぞれ差別化しておくことが大切です。
ニットでも洗えるものや洗えないもの、ウールの配合なども違ってきますのでお客様の使うシーンによってそれぞれ提案していきましょう。
在庫把握ができている
お店の広さは限られていますので、全ての商品をお店に出すことはできません。
お店にないものでもストックにある可能性はありますので、確認しておくことが大切です。
売り逃し防止にも繋がります。
お客様によっては先週見た商品が欲しい、ということもあります。
万が一ストックにも商品がなければ取り寄せもできますので、それを踏まえてお客様にお伝えしましょう。
試着室へ案内する
何点かの商品で悩んでいるお客様には、とりあえず試着室へ案内するのも一つの方法です。
試着してもらうことによりイメージがつきやすいので、お客様自身に選んで頂きやすいです。
その中でまた悩んでいるようでしたら、今度は選択肢を減らしていきます。
お客様が合わせたいアイテムは何なのかを聞き、アドバイスします。
お客様と一緒に悩んでしまっては意味がないので、的確に行います。
再来店を促す
購入されなかった場合にも「ありがとうございます」と必ず言います。
そして、次回入荷のものでお客様が好きそうなものがあれば紹介します。
購入まで至った場合にはレジ作業が機械的にならないよう、お客様との会話を楽しみながらレジを進めることが大切です。
商品を包む際に自分の名刺を入れておくことも忘れずに。
お客様に自分の名前を覚えてもらいましょう。
例え購入商品が一点でも、顧客になる確率が高いです。
接客が上手な販売員はお客様一人一人を大切にしています。
しつこい接客はしない
売り上げを取ろうというあまりにしつこい接客をしがちな販売員もいますが、接客が上手な人はお客様に対してしつこい対応はしません。
自らアクションを起こして接客に入りますが、お客様の反応が薄ければ潔く引きます。
買ってくれたら嬉しいな、くらいの気持ちで接客しています。
アパレル販売が下手な人の6個の特徴とは?
動待機ができていない
お客様の来店がない時間帯に動待機ができていない人は、例えお客様が来店されても接客までに結びつかないことが多いです。
何故なら、お客様にも怠さが見え隠れしてしまうからです。
スムーズな接客に移るためにも動待機は接客と同じくらい大切です。
来店がない時間帯でも来店があるかのように振る舞い、お店の雰囲気を良くしておかなければ来店自体望めません。
動作が機械的
新卒やベテランスタッフがよくやってしまいがちなことです。
作業に慣れることは大切ですが、機械的になっては意味がありません。
販売員はお客様に寄り添ってコーディネートを提案する仕事です。
ただ洋服を売るだけではありません。
コーディネート提案ができない
お客様が商品で悩まれてしまった時にコーディネート提案ができないと、購入にまで結びつきません。
せっかく試着したのに購入がないのは、スタッフのコーディネート提案がないのが原因の一つです。
そうならないためにも、一つのアイテムに対して三つほどコーディネートのバリエーションを増やしておきましょう。
お客様に興味を持っていない
来店してくださったお客様に対して興味を持つことができないと、お客様との距離も近くなりません。
商品を購入してくれたらお店の売り上げにもなりますし嬉しいことですが、まずはお客様自身に興味を持ち、寄り添うような接客を心がけることが大切です。
商品に興味がない
そもそも自社製品に興味を持つことができないと、コーディネート提案も出来ません。
自分が好みでない服でも、お客様にとっては欲しい商品かもしれません。
アイテム一つ一つに興味を持ってどう着たら良いのか、を考えることが大切です。
しつこい
商品を売りたい、もしくは自分の売り上げノルマを達成したいと思うあまりに、お客様に対しての接客がくどくなっている人がいます。
これはいただけませんね!
アパレル販売のスキルを活かせる職種・仕事にはどんなものがある?
靴・バッグ専門販売
アパレル同様販売の仕事ですので、延長線上として取り組めるのではないかと思います。
靴の販売もアパレル同様センスを問われます。
トータルのコーディネートとしてアパレル販売での経験を活かせます。
また、服装は自由なところが多いので、自分の好きなファッションスタイルで仕事ができるメリットがあります。
アパレルでは自社の服を着なくてはいけませんが、靴の販売であればそれはありませんので、個性を活かせるのではないかと思います。
バッグ販売も同様です。
ビジネスバッグや旅行用バッグを扱うと時にはスーツ着用が多いですが、それでも接客に関しては変わりありませんので、スムーズに取り組めるのではないかと思います。
飲食業
飲食店もアパレル同様対面販売がほとんどです。
似たような接客スタイルです。
来店したお客様に対し笑顔で「いらっしゃいませ」とお出迎えをしたり、お客様が気になっている商品を勧めたり等、似たようなものが多いです。
受付
主に美容室やエステのレセプションや会社の受付案内等の事務的な作業です。
アパレルでも事務的な作業は行っていますので、同じような感覚で取り組めます。
また、美容室やエステサロン等は美意識が高い環境ですので、アパレルの環境と似ています。
店内を常に清潔にし、自分たちも美意識をもって仕事をしなくてはいけません。
常にお客様と接する環境ですので自分の美意識を保つきっかけにもなります。
インストラクター
人に何かを教えるのが好きな人や、役職がついてそういう立場だった人は特に向いていると思います。
インストラクターの仕事はお客様の要望がはっきりしていることが多いので、その要望を叶えるお手伝いをします。
アパレルの時に比べて、お客様をよく見て要望を汲み取る必要はないので、お客様との距離も初めから近いままで接することができます。
お客様と何かを一緒に達成する喜びは、インストラクターにしか味わえないものだと思います。
事務
こつこつした作業が好きな人に向いています。
顧客のデータ管理や売り上げ入力等アパレルでもExcelを使用することがあります。
パソコン作業や地道な作業が好きな人は、事務員に転職する人もいます。
これからアパレル販売の仕事をはじめるには、どうしたらいい?
アパレル販売は経験もスキルも必要ない場合が多いので、仕事としては取組みやすいと思います。
しかし、アパレルという華やかなところですので身なりには気を遣った方が良いです。
あまりにおしゃれに無頓着だと面接で落とされてしまう可能性が高いので、最低限のおしゃれを心がけましょう。
自分ではおしゃれと思っていても、他人から見た場合にはそうでないことも多いので、自分の概念にとらわれずに雑誌等から情報を得ましょう。
そして、自分が普段行くお店の接客スタイル等を見ておくと勉強になります。
接客中心なのか、商品を捌く目的なのか程度で構いません。
スタッフ同士の会話や雰囲気もつかむことができたら、自分がお店で働くイメージが掴みやすいと思います。
また自分が普段行かないようなお店でも、接客に関しては素晴らしい部分が沢山あります。
自分で何かテーマを決めていくと尚良いです。
例えば、友人のプレゼントを買いに来た設定等です。
販売員がそこまで気持ちを汲み取ることができるかどうか、実際に自分が接客を受けて感じてみてください。
アパレル販売の仕事で就職するために
基本的には未経験歓迎な職場ですので前もって何か準備する必要はありませんが、アパレル業界ですので身なりには気を使っておきましょう。
面接官やお店で働いているスタッフでも、実際に着ている服でその人が洋服に興味があるのかないのかが分かってしまうためです。
おしゃれかどうかは別として、まずは洋服に興味を持っておきましょう。
洋服の知識は後からついてきますので心配はいりません。
資格は必要?
販売員は資格の有無は問いません。
しかし、外資系ブランドの場合は英語が話せる方が優遇されやすかったり、扱う商品やサービスによっては専門知識や資格が必要な場合もあります。
必要なスキルや経験は?
スキルや経験も不問のところがほとんどですので、心配いりません。
入社してから様々な研修制度がありますので、しっかりと受けてもらえれば問題ありません。
しかし、接客という仕事ですので、アルバイトで何かしら接客をしていれば役に立つことが多いです。
特にアパレルのアルバイトをやっていた人であれば、会社の業態や扱うブランドは違っていても接客ということに変わりはないので、スムーズに仕事に就くことができると思います。
そしてお客様の洋服の好みや要望を会話の中から引き出すコミュニケーション能力も必要となってきます。
すぐにできないのは当たり前なので、お客様に寄り添うような接客を心がけていくことが大切です。
そして何より大切なのは、笑顔でお客様を迎え入れることです。
最新の流行・ファッションの情報にも常に敏感でいること、ファッションセンスはすぐには身につきませんので日々心掛けておくと良いです。
ズバリ!アパレル販売の店長は目指すべき?!
アパレル販売として就職したのであれば、最終的には目指すところかと思います。
しかし、販売を通して様々なことが見えてきます。
接客が好きな人はどんどん自分なりのスタイルを探して追及していってほしいです。
お客様によってニーズが異なることはもちろん、雰囲気も違ってきます。
極端に言えば、ハイテンションなお客様から大人しいお客様まで様々です。
お客様の雰囲気によって声のトーンや仕草を変えることも、接客の中では大事になってきます。
そこを追及して楽しいと思えることができるのであれば、是非店長クラスを目指していって欲しいです。
また、人に教えることが好きな人も店長に向いていると思います。
店長はお店のお手本となる存在です。
ファッションセンス、メイク、ディスプレイ、接客と総括して他のスタッフより上に立って教育をしていきます。
人に教えることによって自分自身を見返すきっかけにもなりますし、何をするにもぎこちなかった新人スタッフがある程度業務をこなせる様になった時は嬉しいものです。
そういう部分にもやりがいや嬉しさを感じる人は店長を目指してみてはいかがでしょうか。
逆に商品の整理や納品を捌いたりすることが好きな人もいます。
そういうタイプの人は店長ではなく、商品管理や営業のサポート等の裏方に合っているかもしれません。
どの店舗に商品の在庫があるのかどうかを把握し、余っている場合は他の店舗へと回して商品を売れるお店に移動していきます。
売れるか売れないの判断は各々でできますので、お店にいた経験が活かせると思います。
裏方と言っても大事な役割です。
そもそも商品がないと売り上げは立てられませんので、しっかりと在庫を把握しておくことが大切です。
一定の作業が好きな人や体力に自信がある人は、裏方に回ってみてはいかがでしょうか。
働いていく内に自分の適性が分かってくると思いますので、日々の業務が単純作業になることがないように気を引き締めましょう。
まとめ
商品を売って売り上げを取ることが主な仕事ですが、接客が機械化されていては思うように売り上げは伸びません。
接客が上手な販売員は、お客様と適度な距離感を保ちながら要望を汲み取り、接客しています。
お客様が商品を買うことによって少し勇気が出たり、新しい自分を発見できたら販売員として嬉しいものです。
お客様目線で接客することは大切ですが、販売員はファッションのプロであることを忘れずに、的確なアドバイスをはさみながら接客していきましょう。
キャリアップとしては店長になる人が多くいます。
しかし、何年か働くにつれて店長ではなく違う部署に配属したいという人もいますので、自分に合ったキャリアを積むことができますよ。
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