アミューズメント施設やイベント、催事などで登場する着ぐるみは子供たちに大人気です。

そんな着ぐるみとして活躍できる仕事をやってみたいと考えたことがある方は多いと思います。

着ぐるみの仕事はどんな人に向いているのでしょうか。

着ぐるみの仕事が得意な人の特徴やその秘密のベールに包まれた仕事内容などについて解説します。

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着ぐるみの仕事はどんな仕事?

着ぐるみの仕事は、多くの場合単発のアルバイトであることが多いです。

イベントの期間中の短期の募集であったり、アミューズメント施設での期間限定での募集であったりします。

その期間中、決められた時間に着ぐるみの中に入り、20分~40分程度着ぐるみとしてお客さんの前に登場することを1日に4回~8回程度こなします。

着ぐるみの中に入っていない間は、体力の回復と温存のために休憩であることが多いです。

また、キャラクターの版権元などの指示により、着ぐるみを演じることができる人間が決まっている場合もあります。

その場合は、事前の研修や指導などを充分に受けたアクターと呼ばれる人間のみがその着ぐるみに入ることを許されるため、単発ではなく継続したお仕事になります。

毎週土日の遊園地でのショー、決まったアミューズメント施設でのミュージカルなど場所が決まっている場合もあれば、週末ごとに異なるショッピングセンターに巡業することもあります。

このような場合は着ぐるみあっせん会社やイベント会社などの正社員として採用され、勤務をすることになります。

着ぐるみの大まかな仕事内容

それでは着ぐるみの仕事内容を具体的に見ていきましょう。

実は事前準備が必要であったり、かなりの体力勝負であるなど知られざる苦労も多い仕事です。

今回は単発のイベントでのアルバイトの着ぐるみの仕事内容について見ていきます。

当日のイベント内容や着ぐるみの動きを確認する

まずは出勤し、当日のイベントの内容や着ぐるみの登場時間帯と回数、そのイベント内での着ぐるみの動きを確認します。

着ぐるみ担当と着ぐるみの傍について誘導したり補佐につくアテンド担当が交互の場合もありますので、どの時間帯に自分がどの役割をするかも確認をしておきます。

また、キャラクターの着ぐるみで、独自の動きや決めポーズなど決まり事がある場合には確認をしておくこともあります。

過去の着ぐるみの映像や、アニメの映像などでその動きなどをしっかりと身に着けます。

着ぐるみの導線を事前に確認する

自分の担当や、登場時間などの確認が終わったら、一度着ぐるみの導線を確認します。

特にショッピングセンターや遊園地などでは、裏口からお客様の多くいる表へ登場するまでの通路が狭かったり、道順がわかりづらかったりします。

そこで、事前に着ぐるみを着ていない状態で同じ場所を通ってみて確認をすることが必要です。

その際に、「この通路は横向きに歩かないと通れないな」などといったことも確認をします。

さらに、前日の夜など余裕があれば実際に着ぐるみを着て予行演習をする場合もあります。

どうしても着ぐるみのサイズが大きすぎて導線上の通路を通ることが難しい場合は、途中まで頭を外して歩いたり、しぼませた状態で歩くこともあります。

しかし、絶対にその中途半端な姿をお客さんの前にさらすことはできません。

細心の注意を払いながら体だけ着ぐるみの状態で歩く姿は傍から見ると面白いこともあります。

着ぐるみの状態確認と下準備をする

着ぐるみの状態確認も欠かせません。

多くの場合、着ぐるみは箱などに入って保管されていたり、宅配便で配送されてきたりします。

そこで、まず広げてみて、汚れや破損などがないかを確認します。

しわが寄っている場合もあるので、広い場所で広げておきつつ、しわを伸ばしたり換気をよくします。

さらに、登場時間が近づいてきたら、着ぐるみの中に入りやすいように、ズボンを脱いだ状態のように足を整え、足を入れて持ち上げればすぐに履けるようにします。

サスペンダーのようなもので体を固定するタイプの場合はサスペンダー部分のねじれを整えておくなど、すぐに着ぐるみに入れるように形を整えておきます。

また、空気を送り込みふくらませるタイプの着ぐるみの場合は送風機を十分に充電しておくことも忘れてはいけません。

登場時間5分前になったら着ぐるみの中に入る

登場時間の5分前になったら、着ぐるみ担当者は着ぐるみの中に入ります。

この時に、着ぐるみ内は冬であっても予想外に汗をかくので、タオルを首にかけておくこともあります。

また、直前にもしっかりと冷たい飲料で水分補給をしておきます。

アテンド担当者は着ぐるみの外から完成状態を確認しながら、着るのを手伝います。

おかしな箇所や、ずれている箇所がないかどうか、中身が見えていないかどうかを確認し、ファスナーなどをしっかりと閉めるところまで責任を持って行います。

お客様の前で着ぐるみとして登場する

いよいよお客様の前に登場します。

登場までの導線はアテンド担当がぶつからないように誘導します。

着ぐるみは多くの場合手足がそこまで長くなく、丸っこい分、大きな動きをしなければ置物のように見えてしまいます。

そこで、出来るだけ常に手をふったり、足踏みをしたり、ジャンプをするなど大きな動きをし続けなければいけません。

アテンド担当は、あまり周囲が見えていない着ぐるみ担当に代わり、「お友達が来てくれたよ!」「後ろにもお友達がいるよ!」「写真を撮るよ!」など声掛けを行います。

この際、例え着ぐるみ内にいるのが先輩や初対面の相手であっても、あくまで着ぐるみのキャラクターに話しかけるようにしなくてはなりません。

送風機の充電が持つ時間、あるいは着ぐるみ内の体力が持つ時間がおよそ30分程度のため、登場時間は20分~40分程度までであることが多いです。

最後の方は意識がもうろうとしてくることもありますが、キャラクターのクオリティを保つために、力の限り最後まで大きな動きをし続けます。

バックヤードに戻ったら着ぐるみの換気を行う

登場時間が終了し、バックヤードに戻ったら次の登場時間までの間に着ぐるみを換気します。

一度の登場であってもかなりの汗をかくため、着ぐるみの内部を開いておきしっかりと換気をしなければ汗臭く、時にカビが生えてしまうこともあります。

さらに、空気を送り込みふくらませるタイプの着ぐるみであれば忘れずに送風機の充電を行います。

そして、着ぐるみ担当者はしっかりと休息を取り、次の登場時間まで体を休めます。

多くの場合は、アテンド担当者と着ぐるみ担当者は交互に担当を交代しますので、先ほどの登場での注意点やアテンドの仕方などの意見交換をすることもあります。

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着ぐるみの仕事はどんな人に向いている?向いている人の3個の特徴とは?

そんな着ぐるみの仕事はどんな人に向いているのでしょうか。

向いている人の3個の特徴についてご説明いたします。

人を楽しませるのが好きな人

多くの場合、着ぐるみは子供たちのためのイベントや、ショッピングセンターなどの集客のために行われます。

そのため、子供たちをはじめとする「人を楽しませるのが好きな人」に向いていると言えます。

「こんな動きをしたら喜んでもらえるかな」「こんな風に踊ってみたら盛り上がるかな」などと考えながら可能な限り限界まで楽しませるチャレンジが出来る人は向いているといえるでしょう。

また、着ぐるみを着た自分が登場することで多くの人が大喜びをしてくれることに、楽しさや喜びを感じることができる人は、やりがいをもって着ぐるみの仕事を続けることができるでしょう。

体力がある人

着ぐるみ内はかなり蒸れる上に息苦しく、さらに着ぐるみ自体が重いこともあります。

その状態で大きな動きやダンスをしたり、30分以上もの間動き続けたり写真撮影に応じなければいけません。

そのため、体力のある人でなければ1回の登場でバテてしまいます。

体力に自信がある人でも慣れるまでは苦労することもあります。

キャラクターが好きでなりきったり物まねが得意な人

着ぐるみは、特定のキャラクターのことも多くあります。

そのため、そのキャラクターになりきった動きが求められることも多く、事前にビデオなどで動きを確認したり、決めポーズをしなくてはなりません。

キャラクターが好きな人や、ものまねやなりきりが好きで得意な人には天職といえるでしょう。

逆に、着ぐるみの仕事は向いていない人はどんな人?

それでは、逆に着ぐるみの仕事に向いていない人はどのような人なのでしょうか。

3個の特徴をみていきましょう。

ぜんそくなど、呼吸器官や体力に不安のある人

着ぐるみは、健康な人であっても1回の登場でかなり体力を奪われます。

ぜんそくをもっていたり、呼吸器官に不安のある人や、激しい運動を得意としない人は避けた方が良いでしょう。

また、体調の悪い日であれば可能な限りアテンド役にまわしてもらうなど、体力に自信のない日の勤務にはあまり適していません。

子供があまり好きではない人

多くの場合着ぐるみはたくさんの子供たちに囲まれます。

時に抱き着かれたり、殴りかかってきたり、子供たちは自由に接してきます。

また、本当にそのキャラクターだと信じて話しかけられることもあります。

そのため、子供と接するのが苦手な人や、子供があまり好きではない人には向いていません。

大きな動きやひょうきんなポーズをとるのが苦手な人

前述のように、着ぐるみは常に大きな動きをし続けなければなりません。

また、時にひょうきんなポーズが求められたりすることもあります。

普段からあまり大きな動きをすることが得意ではなかったり、たとえ着ぐるみを着ているとはいえポーズをとることが恥ずかしいと思ってしまう方はあまり向いていないでしょう。

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着ぐるみの仕事をするにあたって覚えなければいけないこと

着ぐるみは1人では動けないのでチームで行う

着ぐるみは1人では周囲が見えづらく、危険です。

そのため、必ずアテンド担当と一緒にチームで動きます。

あるいは、キャラクターショーなどの場合であれば司会者やほかの着ぐるみと共に動きを合わせることもあります。

動きづらく周囲も見えない中でもチームとして協力し合いながら1つのショーや着ぐるみ撮影会を行なっているということは常に意識する必要があります。

想像以上に体力を奪われるので水分補給を忘れない

どんなに体力に自信のある方であっても、1度の登場でかなりの体力を奪われます。

夏であれば、登場前後に必ず充分な水分補給をすることを忘れないようにする必要があります。

また、冬であってもかなり汗をかくため、やはり水分補給を忘れてはいけません。

着ぐるみの仕事で活かせる経験

かなり特殊な着ぐるみの仕事ですが、経験したことをその後活かすことができる仕事には何があるのでしょうか。

主には子供たちの心をつかむ動きや対応力が活かせる仕事があります。

子供向けイベント司会者

大きな動きや、子供たちの心をつかむコツが身に着く着ぐるみの仕事は、その後子供向けのイベントや司会者などに転身した際にそのコツが役に立ちます。

子供たちの注目を集めるための大きな動きは、着ぐるみを着ていない時でも発揮されます。

また、着ぐるみの登場するショーなどの司会者であれば、着ぐるみの気持ちがわかるため、アテンドやトラブル時の対応など臨機応変に対処できるのもポイントです。

子供向け施設のイベントスタッフ

子供たちのあしらい方や、集め方、喜ばせ方などが身に着く着ぐるみの仕事は、その後子供向け施設のイベントスタッフなどでも役に立ちます。

特に、写真撮影スポットがある場所であれば、着ぐるみ時におこなっていたさまざまなポーズを子供たちに伝授したり、一緒にポーズを取り喜んでもらうことも可能です。

まとめ

見た目よりも実は前後の準備や体力管理がとても厳しい着ぐるみの仕事ですが、とにかく楽しく多くの人に喜んでもらえることが魅力の仕事です。

多くの場合は1日限りや短期間限定のアルバイトとして募集をしていますので、学生時代や時間のあるときに一度経験してみるとその苦労がわかります。

そして、一度経験すると街でみかけた着ぐるみたちに思わず「頑張ってください!」と声をかけたくなってしまう不思議な連帯感の生まれる仕事です。


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