着ぐるみのアルバイトをやってて良かった3個のこと
着ぐるみは女性でも可能なバイトなのでしょうか?
着ぐるみといえば、中に入っているのが男性か女性か分からないですよね。
体力も必要とされるため、男性にしかできないと思われがちですが、実は着ぐるみのお仕事は女性でも出来るんです。
着ぐるみの中身を女性で経験のある私が、着ぐるみ仕事で女性だからこそ出来たこと・大変だったことを解説します。
着ぐるみの中の人が女性だった時事情をここでのぞき見してみてはいかがでしょうか?
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目次
閉じる着ぐるみの仕事のおおまかな仕事内容
着ぐるみの仕事は、日雇いの場合とイベント会社などに登録し、正社員や契約社員で行う場合があります。
日雇いの場合は決められた日時に指定された場所に行き、着ぐるみを着て子供たちやお客さんに対しグリーティングやショー、集客を行います。
イベント会社の場合は、動きや仕草に指定のあるキャラクターの着ぐるみに入ることも多く、事前にダンスレッスンや動きの研修を受けることもあります。
着ぐるみの仕事ってどんな人がやっているの?
なかなかその「中の人」がどのような人かうかがい知ることが難しい着ぐるみの仕事ですが、どんな人がやっているのでしょうか。
多くの人は男性が中に入っているイメージを持つのではないでしょうか。
中身は男性であることが多いのでしょうか?
その内情に迫ります。
ほとんどは男性であることが多い……その理由とは
着ぐるみの仕事をしている人は、イベント会社などで着ぐるみを本業としている人も、日雇いのアルバイトでやっている人もほとんどは男性であることが多いです。
その理由は、やはり体力を必要とされるイメージ、さらには大きな動きなどが求められるため、筋肉などがある方が仕事がしやすいというイメージが大きいと思います。
実際に応募をしてくる人も男性が多く、特にそのキャラクターの種類に関わらず男性の多い現場であることは確かです。
しかし、必ずししも男性にしかできない・男性が来てくれた方が雇う側も嬉しいというわけではありません。
女性にももちろん可能
前述のように、着ぐるみの仕事は男性にしかできない仕事というわけではありません。
イメージほど体力や筋肉がないと務まらない……というわけではなく、女性でも充分にお仕事は可能です。
着ぐるみの頭部分をかぶるために髪型は乱れますし、汗をかいてしまうため、化粧が取れてしまうこともあります。
そういったことが気にならなければ女性でも体力的には問題なく対応ができる仕事です。
逆に、そこまで想定してすっぴんで現場に登場する女性も多くいます。
そういったことに抵抗がなければ女性でも活躍できる仕事であるといえます。
後述しますが、むしろ女性にしかできない着ぐるみというのも存在します。
多くは日雇いのアルバイト
多くの場合は日雇いのアルバイトであることが多いです。
特にスキルを必要としないものが多く、動きや導線などの注意点がある場合でも、当日簡単に口頭で説明するだけで充分であることが多いためです。
むしろ長く着ぐるみの仕事をしようと考える人が少ないため、「1回くらい経験してみよう」「この日なら空いているから簡単にできるバイトがいいな」などと考える大学生に人気のアルバイトです。
アルバイト情報誌などで日付を指定されているものから応募してくるといったことが多いようです。
日雇いのアルバイトを経て、「キャラクターの着ぐるみを本業にしたい!」と思った場合はイベント会社の常勤スタッフとして着ぐるみの仕事を本業にする人も多くいます。
表現力が身につくため、舞台をやっている方や、俳優志望の方などが多いのも特徴です。
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着ぐるみの仕事の大変だった経験をご紹介!
着ぐるみの仕事はとても楽しそうだし夢がある……と思っているかもしれません。
しかしその中身は想像以上に大変です!
その経験についてお話します。
季節を問わず、冬でも汗だくになる
着ぐるみは多くの場合、外側は布地で覆われており、中は形状を安定させるために発砲スチロールなどで出来ています。
そのため、かなり蒸れます!
夏はもちろん、冬であっても約40分の着ぐるみ出演時間を終えると汗だくになってしまうほど蒸れ、汗をかきます。
もちろん髪型は崩れますし、女性であれば化粧はほとんど落ちてしまいます。
それほどに蒸れるのです。
動きだけでなく着ぐるみ自体の重さにも耐える体力が必要とされる
着ぐるみはできるだけ大きな動きをしなければ、その動作が目立ちません。
ただ立っているだけでは置物のように見えてしまうからです。
そのため、できるだけ着ぐるみとして人前に出ているときや、集客をする際には大きな動きをするように常に手や足を目立つように動かします。
着ぐるみは丸みを帯びた体つきであることが多く、動きづらいためそれだけでも体力を消耗しますが、さらに着ぐるみ自体の重さというものもあります。
その着ぐるみ自体の重さの中でも、特に頭部の重さが頭・肩から腰にかけて負担を強いられます。
あまりにも重い物は頭だけでなく支えるつっぱり棒のようなものを使い、肩でも支えることがありますが、体への負担は同じです。
この動き+重さのコンボがかなりの体力を奪います。
子供たちは容赦なし!もみくちゃにされることもある
遊園地やアミューズメント施設での着ぐるみの仕事の場合、子供たちが多く着ぐるみに詰めかけることがあります。
子供たちは本物のウサギやクマなどのキャラクターだと思っているため、容赦なく飛びかかってきたり、抱き着いて来たり、突進して来たり、人数が多ければもみくちゃにされることもあります。
場合によっては頭部と体の隙間を広げようとしたり、背後のファスナーをこじあけようとすることもあります。
常に気を付けなければいけないこともある
着ぐるみ全体がビニール製で風船のようになっており、送風機で空気を送り込みふくらませることで着ぐるみの形状を保っているタイプのものであれば、常に送風機の状態に気を配らなければなりません。
送風機は約50分ほど送風し続けることができるように出来ていますが、充電が不十分であったり、途中で故障してしまったり、送風部分に自分の体の一部や服が覆いかぶさり送風がうまく行かないこともあります。
そのため、着ぐるみとして人前に出ているときも、常に送風機の音に耳を傾け、問題なく風を送り込むことができているかに常に気を配らなければなりません。
最悪の場合は、送風機に異常があることに気が付かず、着ぐるみが楽しそうに動いているのにどんどんしぼんできた……ということもあり得ます。
そのキャラクターに親しみをもって一緒に楽しんでいた子供たちにとっては相当なトラウマとなるうえに、キャラクターのイメージを著しく損なうため絶対に避けたい事態です。
もちろん、事前に送風機の充電が充分にできているか確認することや、コードなどが中で絡まっていないか、不具合や変な音などがしないかを確認することも重要です。
着用時にすべてチェックをしたあと着用し、送風機のスイッチを入れて、アテンド役のスタッフに見た目に問題がないかを確認してもらいます。
この送風タイプの着ぐるみは布タイプのモノよりも軽く、送風により涼しいのが特徴ですが、送風を気にするストレスがあることは事実です。
しかし、送風タイプなのか、布タイプなのかは事前に知ることが難しいことがほとんどのため、タイプによって選ぶということは難しいでしょう。
着ぐるみの形状によってはありえない体制になることも
一般的に想像される着ぐるみであれば服のように着用し、立ち姿での動きが可能ですが、着ぐるみの形状によってはありえない体制になることもあります。
マメのキャラクターの着ぐるみを着たときには、マメということもあり地面に這いつくばるような姿のため、ゴーカートに乗るような姿勢で車輪を漕ぎながら前に進むスタイルでした。
座りっぱなしで楽といえば楽なのですが、前に進むにはペダルを漕がなければならないこと、さらにキャラクター自体が低い身長のため子供に上に乗られるというハプニングもありました。
さらに、太鼓のキャラクターの場合は、太鼓の形の着ぐるみを胴部分に着ながら、両手でつえを突くような前傾姿勢で前に進み続ける必要があったため、とても腰に来たということもありました。
特に、ゆるキャラなど地方や、そこまで資金的な余裕のない企業が作成した着ぐるみは節約のため、中に入る人の負担でどうにかまかなっているモノも多く、ありえない体勢になることも珍しくありません。
事前にどういった着ぐるみなのか分かっている場合には過去のイベントの写真などを調べておけば、少なくとも心の準備ができるので安心です。
着ぐるみの仕事って女性でもできるの?
体力に自信があれば、着ぐるみの仕事は女性でもできます。
もし仮に体力にはあまり自信がない……ということであれば、1日に何度かあるグリーティングの時間ごとに2~3人での交代制で行なうことで、体力の温存をしながら行うことも可能です。
着ぐるみは視野が狭いため、1人では動くことが難しく、必ずアテンド要員が必要とされます。
このため、このアテンドと着ぐるみを交代で行えば、そこまで体力を消耗することはありません。
着ぐるみの仕事、女性の私だからこそできたこと
実は「女性にしかできない着ぐるみ」というのも存在します!
その2つの特徴についてご紹介します。
身長制限のあるもの
着ぐるみによっては、全体のバランスや可愛らしさを重視した結果、中に入れる人への身長制限があるものも多く存在します。
想像以上にその数は多く、やはりデカい着ぐるみはあまり可愛くないというイメージがあるためか、その多くは「150センチ以下」「155センチ以下」程度のものが多く、女性でないと難しい場合があります。
こういった身長制限のある着ぐるみの場合、背の低い男性ではなく、女性で着ぐるみの仕事をしてくれる人へのニーズが集中します。
キュートな動きが必要なもの
男性でも得意な方がいるかもしれませんが、特にキュートな動きや仕草を求められるものは女性の方が得意とする場合もあります。
女の子向けのキャラクターや、スカートを履いたキャラクターなどの場合は、手をふる仕草やスカートを可愛く持ち上げる仕草など、女性の方が可愛い動きを再現できることもあります。
こんな人にはおすすめ!着ぐるみの仕事!
それでは、着ぐるみの仕事はどのような人におすすめなのでしょうか。
以下3つのポイントに当てはまる方は1回は日雇いのアルバイトとしてでも体験してみることをおすすめします。
たとえ1回の経験であっても、話のネタとしても経験者が少ないだけあってとてもウケるテッパンネタとして使えます。
キャラクターが好きな人
キャラクターが好きな人で、1度はそのキャラクターになりきってみたいと思ったことのある人もいるのではないでしょうか?
自分の好きなキャラクターの着ぐるみ募集に狙い撃ちで応募しても良いですし、「動物系」「戦隊系」など系統で好きなものを選んでも楽しいかもしれません。
子供たちと触れ合うのが好きな人
多くの着ぐるみの仕事は子供たちに囲まれ、触れ合うことができます。
そのため、子供が好きで子供に囲まれてたくさん触られてもあまりストレスにならないタイプの方や、子供たちを喜ばせるのが好きな人にはぴったりの仕事です。
抱き着いてきてくれたり、そっと手を振ってくれる子供たちとのふれあいは癒しになります。
体力に自信があって、暑さへの耐性のある人
たとえ、1回40分の登場であっても、とにかく体力は奪われるので、体力に自信のある人であれば望ましいでしょう。
さらに、着ぐるみ内部は暑く、汗をたくさんかくので、暑さへの耐性がある方か、あまり汗をかかない……という方にはちょうど良いかもしれません。
イメージとしてはサウナよりは少し涼しく、閉め切った真夏の4畳の部屋よりは暑いという印象です。
必ずタオルを用意して着ぐるみの中に入ることをおすすめします。
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まとめ
女性だからこそ着ぐるみの仕事できたこと・大変だったことについて知ることができたでしょうか?
体力に自信がなくても交代制と書いてあればぜひ応募してみてください!
さらに、身長制限のある着ぐるみの仕事であれば、女性が中に入ることを前提としており、そこまで無理のない登場スケジュールを組んでいることが多いので安心です。
1度はやってみたいと考えている方も、女性だからと気おくれすることなくぜひチャレンジしてみてくださいね!
実際に着ぐるみ求人を探すときは、こちらの記事を参考に!
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