今回は、携帯ショップで働くスタッフが『辞めたい』と感じる理由・それを乗り越えるテクニックをお伝えします。

携帯ショップのおおまかな仕事内容とは?

まずは携帯ショップの仕事について知っておきましょう。

携帯ショップでの仕事内容は、大きく分けて3つあります。

管理業務・バックヤード業務・お客様応対です。

まず管理業務では、店舗運営のための企画や売上管理、売上報告、シフト作成などを行います。

この業務は取引先と密に連絡を取り合ったり、営業管理部に店舗状況を都度報告する必要があるので、店長・副店長等責任者が行います。

次にバックヤード業務は、在庫管理、お客様への連絡、予約品発注、故障品の修理内容確認等です。

やることは多岐に渡りますが、日中手が空いているスタッフが行いますので、すべてを一人でやるわけではありません。

そして、お客様応対。

これが携帯ショップの一番大切な仕事です。

携帯ショップで働くスタッフは、基本的に一日中お客様応対に時間を費やし、手が空いた時間にバックヤード業務や担当の仕事を進めていきます。

携帯ショップの仕事を辞めたい…と感じる5個の理由とは?

実は離職率が高い携帯ショップの仕事。

『辞めたい』と感じる理由を挙げていきます。

覚えることが多すぎる

新人スタッフが一番初めにぶつかる壁は、その覚える仕事の量です。

目まぐるしく変わっていく携帯業界では、常に勉強が必要です。

例えば新機種は半年に1度、10種類程度発売されます。

その都度新しく加わった機能や、新機種に対する新メニューを覚える必要があります。

細かいオプション類は覚えるのが大変で、ベテランスタッフであってもカタログを確認しながらお客様に説明することも多いです。

また、お客様の中には20年以上同じ携帯会社をご利用頂いている方もいらっしゃるので、応対中に過去のプランや機種の使い方なんかも聞かれることがあります。

『その当時は働いていないので、知りません』は通用しません。

携帯ショップのスタッフは、新しい知識はもちろんのこと、過去の知識も必要になるのです。

それを乗り越えるための方法とは?

まずは、『勉強するのが当たり前』と心に決めます。

ベテランスタッフであっても、わからないことは毎日のように出てきます。

それを解決するにはその都度確認し、勉強することです。

幸い、携帯ショップスタッフには、サポートがたくさんあります。

新機種が発売される数か月前には勉強会が行われますし、発売数日前にはメーカーの方が直接ショップに来て実際の機種を触らせてくれます。

スタッフがお客様の前で使っているパソコンには、辞書のような仕組みがあり、わからない内容を検索すると解決できるようになっています。

また、頼りになるのは電話でのサポートです。

プランや料金についての説明部署や、操作案内をしてくれる部署、故障のときにどのように対応すべきか教えてくれる部署もあります。

膨大な内容を全て把握するのは不可能なので、わからないことはその都度聞けばどうにかなります。

残業が多い

携帯ショップではほぼ確実に毎日残業があります。

19時閉店だとしても、飲食店のように19時にはショップを閉められるわけではありません。

19時ちょうどにお客様が来店されて、機種変更を3台行うなんてことも珍しくありませんし、閉店時点で何名も待ち人数がいれば、最後のお客様までしっかり応対し、やっと閉店できるのです。

そして閉店後には閉店業務があります。

お金の管理、売上報告、営業実績の管理、掃除、ショップの整理など、数人で行っても1時間はかかる作業です。

シフトで早上がりや遅出出勤などを設定し、残業時間が増えすぎないように調整することもできますが、基本的に早上がり以外の日は定時で帰れません。

『仕事終わったらご飯行こう』と気軽に約束できないのもなかなか辛いものです。

それを乗り越えるための方法とは?

閉店時間に閉店できないのは仕方のないことですが、なるべく早く仕事を終わらせられるように、自分で調整することは可能です。

例えばスタッフ間はお互い様なので、『今日はどうしても早く帰らなければいけない!』と訴えれば配慮してくれるでしょうし、早く帰れるよう日中のうちに自分の仕事をなるべく済ませておくといいです。

ただ、『残業=残業代がもらえる』ので、実際働いているスタッフは残業をそれほど嫌がっていないことが多いです。

残業の多さに慣れているだけかもしれませんが…。

お客様がいなくなったショップで、『今日疲れた~』『今日こんなお客様いてさ~』と和気あいあいとスタッフ同士でしゃべりながら閉店作業をしたり、仕事後そのまま食事やカラオケに行ったりなんかも楽しいですよ。

長い時間を共にする携帯ショップのスタッフは、とても仲が良いのも特徴のひとつです。

繁忙期が大変

一般的に、携帯ショップの繁忙期は12月と3月です。

12月はボーナスが入り、機種変更や新規契約をされるお客様が多くなりますし、3月は新生活に向けての準備で忙しくなります。

学割を申し込みたい学生のお客様が増えたり、引っ越しの手続きも普段に増して多くなります。

その他、新機種発売の時期、特に新型iphoneが発売される日なんかは大変です。

お客様の待ち時間は2~3時間になることもあります。

それを乗り越えるための方法とは?

この時期は仕方ない、と諦めることがひとつと、この時期を楽しむことです。

まずは先ほど挙げた残業の項目にもかかってきますが、繁忙期の残業はかなりのもの。

その分お給料が期待できるので、繁忙期はそれを楽しみに乗り切りましょう。

そして、繁忙期にご来店されるお客様は、なぜか話しやすい方が多いのです。

お財布の紐が緩くなり、楽しい気分で来店されるのか、忙しい時期であっても実はクレームは少ないんですよ。

お客様との会話を楽しみながら、営業成績も上がる、考えようによっては良い時期なのです。

ノルマ(目標)が大変

営業成績を上げるために、携帯ショップスタッフにはノルマが課せられます。

ノルマと言っても、達成できなければ罰金があるわけではないので、『ノルマではなく目標』とも言われますが、ひとりひとりの目標件数が決まっている以上は、ノルマと言ってもいいでしょう。

内容は、タブレットの販売台数やお客様からの感謝の声の指数だったり、フィルムやケースを販売台数に対して何枚販売できたかの数字など、様々です。

携帯ショップでは『押し売り』は厳禁です。

それをやると、キャリアから厳しい指導を受け、手数料が下がることもあります。

ですので、いかにお客様に喜んでいただける提案をし、購入してもらうかが鍵になります。

例えばガラケーの操作方法を聞きに来ただけのご老人に、『カーナビ替わりにいかがですか?』とタブレットを勧めてみたり。

そこで『それいいね!』と聞いてくれるお客様もいれば、『そんな話をしに来たんじゃない!』と怒られる方もいるので、難しいところでもあります。

それを乗り越えるための方法とは?

まずは、お客様のお話をしっかり聞くことです。

話の要所要所で提案できそうな内容を覚えておき、お客様の用件が終わったら提案していきましょう。

営業なので、断られて当然です。

お客様のためになることを提案しているだけなので、声をかけていらないと言われればそれで良いのです。

提案をし続けてお客様にヒットした場合、成約となるので、成功例として他のスタッフと共有していきましょう。

『お客様に合った提案をする』とても大切な仕事です。

クレームが多い

私が考える「最大の辞めたいと感じる理由」はこれだと思います。

想像以上に、携帯ショップではクレームが多いです。

  • 待ち時間が長い
  • 応対時間が長い
  • 料金が高い
  • 故障した
  • 説明不足、説明誤り
  • 使い方がわからない
  • こんな話聞いていない
  • 確認書類が厳しすぎる

と、書きだすとキリがないですが、様々なことでクレームが発生します。

携帯ショップは、他の接客業や営業と比べて断トツにクレームの多い仕事です。

普通に話してくれればいいのですが、お金が絡んでいるせいか、毎日使っている携帯に関してのことのせいか、お客様は些細なことでも怒鳴ってきます。

地域性によってクレームの多い・少ないがありますが、比較的クレームの多い、ビジネス街にあるような携帯ショップで働く店員は、毎日のようにクレームを受けて『辞めたい』と思う気持ちが加速します。

精神的に辛く、鬱のようになってしまうスタッフも中にはいます。

それを乗り越えるための方法とは?

クレームは、働いているスタッフ誰もが嫌だと感じています。

慣れないうちは、お客様に対して恐怖心を抱いてしまったり、一度クレームを受けると何日も引きずってしまうこともあるでしょう。

ですがしばらくすると、クレームを深く考えすぎないようになってきます。

もちろん、クレームを言うお客様をないがしろにするわけではありません。

クレームを受けている時間は誠意を持って対応しますが、そのお客様の対応が終わればすぐに忘れるのです。

毎日何十人とお客様の対応をする仕事なので、前のお客様のことを引きずっていると新たなミスにつながります。

気持ちを切り替えていくことが重要ですし、初めは怖いかもしれませんが自然と身につきますよ。

辞めたい時もあるけど、携帯ショップがおすすめの理由

携帯に詳しくなれる

働いていれば当然のことですが、新機種の情報はいち早く手に入りますし、たくさんの機種を操作していくので、操作方法も聞かなくてもわかるようになってきます。

家族や友人に質問されて答えられると感謝されますし、プライベートで料金プランの診断なんかをしてあげると喜ばれます。

通信料金を抑える工夫なんかも身につくので、これから生活していく上でプラスになります。

給料が高い

求人雑誌見ると、高時給と書かれた項目には、必ずと言っていいほど携帯ショップがあります。

前項でも述べたように、残業が多いため残業代で給料が多くなるのですが、そもそもの時給が高いのがこの仕事の魅力です。

実際携帯ショップスタッフは転職を考えることが多いですが、携帯ショップの給料に慣れているとどこに転職しても給料は落ちるので、踏みとどまる人が多いです。

資格を持っていると資格手当も付くので、年収は大手企業と比べても引けを取らないこともあります。

未経験OK

事務スタッフなどは経験者を求められがちですが、携帯ショップは未経験OKの仕事です。

もちろん経験者が入ってくれると即戦力になり助かりますが、未経験の場合でもサポートがしっかりしているので安心です。

コミュニケーション力が磨かれる

今後生きていく上で一番、身について良かったと思うものがこちら、コミュニケーション能力です。

携帯ショップには、実に様々なお客様が来店されます。

小さい子供から高齢者、時間がたっぷりある人もいれば仕事を抜け出して来ている忙しい人もいるし、大企業の社長さんや芸能人が来ることだってあります。

お客様ひとりひとりに合った応対をするのがこの仕事です。

例えば高齢のお客様には、ハキハキ大き目の声でわかりやすくお話ししますし、気難しそうなサラリーマンには要点をまとめて簡潔に伝わるような話し方をします。

初めから怒っている人には、控えめのトーンでお客様を落ち着かせながら、スタッフのペースで話を進めなければいけませんし、もう本当に女優になった気分で話し方や雰囲気を使い分けます。

初心者にはとても難しいことですが、しばらく働いていると自然に身につきます。

これは仕事を離れた後でも、人と接するときに自然に出てくる癖のようになります。

対人関係を円滑にするというのは、生活していく上で必要不可欠です。

このコミュニケーション能力が磨かれるというのは、最大のメリットだったと思います。

まとめ

携帯ショップスタッフは、体力的にも精神的にも大変な仕事です。

実際に働いているスタッフは『転職したい…』『次のボーナスが入ったら辞めたい…』と不満を漏らすことが多いですが、そう言いながら何年も働き続けるスタッフが多いのも、特徴のひとつです。

大変ながらも働き続けているのは、第一に給料の高さ、そして人間関係に、やりがい。

転職先に何を求めるかにもよりますが、大変な分やりがいがあり、一緒に大変な時期を乗り越えてきたスタッフ同士の絆も深く、なんだかんだ続けてしまうのです。

最近では産休・育休を取得した後、復帰して時短で働くスタッフも増えています。

スタッフが長く働いてくれるように、会社も働き方改善に力を入れているようですよ。