こちらの記事では、バス運転手になりたい方、興味をお持ちの方のために、必要な資格や勉強、適性の見分け方、就職先の見つけ方を実体験を元に解説していきます。

バス運転手にはどんな種類があるの?

一言でバス運転手と言っても様々な運転手のスタイルがある為、バス運転手の働き方は多種多様です。

大まかに分類すると、バス営業所を中心とした市街を走る「乗合バス」と高速道路を利用し、遠くの町へ向かう「高速バス」が主なバス運転手の仕事としてあげられます。

それ以外にも、観光ツアーや修学旅行といった固定された人数で貸し切って運行する「貸切バス」と、幼稚園に通っている園児やデイサービスなどを利用している高齢者の送迎、会社員の送迎として特定のルートを運行する「送迎バス」があり、すべて合わせると、バス運転手には4種類あるといえます。

バス運転手になるには?

小さな頃に憧れていたバス運転手。

どうやったらなれるのか解説します。

必要な資格

まず大型車を運転し、収益の為にお客様を乗せるためには、大型二種免許が必須になります。

運転するだけであればそれで充分ですが、必要なのは免許証だけではありません。

バス会社に就職するために、過去3年間または過去5年間の運転記録証明書の提出が必要になります。

証明書の中に、信号無視やシートベルト装着義務違反などの違反が記録されていると、バス会社の就職が難しい場合があります。

運転経歴書による基準はバス会社により異なり、違反の内容によっては採用されることもあります。

バス運転手を志している方は、無事故無違反を常に心掛けることは非常に重要になります。

ちなみに運転記録証明書は、最寄りの警察署または自動車安全運転センターにて申込用紙を手に入れて、申請できます。

窓口であれば最短3日、郵便での配達であれば7~10日で届きます。

資格取得方法

大型二種免許は、原動機付自転車や普通自動車などの免許と同様で、自動車学校で教習を受け、試験に合格することで取得ができます。

自動車学校に通う費用は、受講時に取得している運転免許の種類により異なり、大型一種免許を持っている人は約28万円前後で普通免許のみ持っている人は約35万~45万と金額に差がつきます。

金額に差がでる理由としては、自動車学校で学ぶ技能と学科の時間数が異なり、普通免許のみの人が大型二種免許の講習を受ける方が、受講時間が長くなるためです。

ちなみに、大型一種免許・普通二種免許・準中型5トン限定中型二種免許・中型8トン限定中型二種免許・中型二種免許全てを取得している場合が最も受講時間が短いために、費用は約20万前後になります。

バス運転手の適性、向いてる人と向いていない人

自分はバス運転手に向いているのか、適性をみてみましょう。

どんな人に向いているか

集団で働くより、個人で働く事が好きな人

バス運転手は出勤時に営業所で他の運転手や運行管理者と顔を合わせる事がありますが、ハンドルを握り、いざ営業所からバスを走り出してしまえば、あとは1人で業務を行う事になります。

乗務の後は、駅のバスターミナルや休憩所、運転席に添えられている無線機でしか関わる機会はありません。

会社内の上下関係を煩わしく感じる人や、1人で黙々と仕事をこなすことが好きな人にはバス運転手はとてもおすすめできますよ。

病気にかかりにくい、健康体な人

バス運転手の勤務形態は、決して定着しているものではありません。

朝は早く、早朝から出勤し、仕事が終わって家に帰れる頃には夜の10時を過ぎている事が当たり前のようにあります。

不規則な環境な為、体調管理がおろそかになっていると、体調を崩しやすい状態です。

不健康な状態で乗務を行っていると、注意力が落ち事故を招いたり、運転中に突然運転ができなくなるといったトラブルを起こしてしまう危険リスクが高くなります。

乗務前には健康チェックを行っていますが、やはり健康には常に気を遣い、体調不良を感じた場合には無理に仕事をしようとせず、休むことが事故やトラブルを避ける最善策となるでしょう。

気遣いや心配りが上手な人

バスに乗る人の中には、じっとしていられずに動いている子供や、足腰の弱い高齢者など様々な人が乗車します。

運転手が安全運転を行う事も重要ですが、社内の状況をミラーで確認し、必要に応じて社内アナウンスを使用し、社内事故を防止する事も重要になってきます。

ベテランのバス運転手は、わざと事故にならない程度に社内を揺らし、しっかりとつり革や手すりに捕まってもらうように意識付けをさせるといったテクニックを行っています。

どんな人に向いていないか

人との関りが苦手な人

他のバス運転手や運行管理者といった上下の人間関係の煩わしさはバス運転手にはありませんが、代わりに乗客への接客は残念ながら捨てる事ができません。

運転手として乗務をしていると、1日に数回ですが、バスの行き先を尋ねられたり、料金を尋ねられる事があります。

もし、質問に正しく回答できる自信がないのであれば、無線機を使用し他の職員に尋ねる事ができるので、なんとかなりますが、コミュニケーションが苦手な人にとっては、丁寧な接客ができるか不安があり、ストレスに感じてしまうかもしれません。

人との関りに関しての不安は、日頃からトレーニングをする事で改善できるので、ぜひインターネットで検索して試してみてください。

お酒が好きなな人

たまに嗜む程度に飲酒をしている人は問題ないと思いますが、普段から晩酌をしている人は、バス運転手として働く際には注意が必要になります。

出勤時にアルコール検査を行うため、その時間までにはアルコールが体から抜けていないと乗務が行えません。

つまり血中のアルコール濃度が0.000mg/Lである必要があり、僅かでも反応があった場合は、時間を置いて再検査。

それでも改善がない場合は、その日の乗務はできません。

ちなみに血中のアルコール濃度が0.150mg/Lを超えると、バス会社の規定で懲戒処分になりますので注意が必要です。

バス運転手の中には晩酌を楽しみにしている人は多くいて、ほとんどが乗務の時間にはアルコールが抜け切るようにコントロールして飲酒を行っています。

乗務の前日に飲酒を行う場合には、アルコール検査にはアルコールが抜けきっているように逆算して飲酒をするようにする事が重要です。

バス運転手の大変な点は?

バス運転手になってみないと分からない、大変な点を解説します。

拘束時間が他の業種と比べて圧倒的に長い

バス会社の1日はとても早く、早朝から勤務が始まります。

高速バスの運転手であれば明け方の2時や3時台に出社する事も珍しくありません。

路線バスの運転手は平均して早い出社で4時前後から乗務が始まる人がいます。

一般的な会社員であれば8時間労働なので4時に出社すれば昼には仕事が終わって帰れるかもしれませんがバス業界は違います。

バス運転手の業務時間に含まれるのは、バスを運転している時間のみで労働時間が6時間~7時間になりますので、仕事が終わるのは、夜になってしまう事が当たり前のようになっています。

なので、他の仕事と比べると仕事における拘束時間が多く、1日のほぼ全ての時間が仕事になります。

長く座っている事で腰痛になる

一般的なイメージでは、バスの運転手は座って車を運転しているから、立ち仕事より楽だと思われる方がいますが、大きな間違いです。

バスをはじめ大型車の運転席の真下には、右の前輪があるので道路からの衝撃がダイレクトに腰に伝わっており、長時間の運転によるダメージの蓄積が腰痛やヘルニアを引き起こす事になります。

予防策として座席にドーナツ型のクッションを敷き、衝撃や負担を軽減する事が大切です。

プレッシャーや睡魔との闘い

常に変わる道路状況に合わせた安全運転の為、バス運転手は常に神経を張り詰めています。

人の命を預かる仕事は非常に強いプレッシャーを抱えます。

日頃の疲れが溜まっている中で仕事で運転しているため音楽も流せず、社内アナウンス以外では言葉を出すことも無く黙々と運転していると、時に気が緩み、睡魔に襲われてしまう事もあるでしょう。

バス運転手としてとても辛く、大変な点です。

バス運転手のやりがいは?

仕事をしていて感じた、バス運転手のやりがいを実体験をもとにお話します。

平日に休める

バスは運行回数が減ることはありますが土日祝も運行しており、1年中稼働しています。

一般的な会社員は月曜日から金曜日までの平日勤務に対し、バス会社は必然的にシフト制になり、平日も休むことが可能です。

平日に休みがある事で、空いている店やテーマパークに行く事でできるメリットがあります。

「土日に休みたい」「決まった時間で働きたい」人にとってはバス会社では働きにくさがありますが、平日に休めることに魅力的に感じる人にはおすすめです。

人に感謝される仕事

多くの人と関わる事ができるバス運転手は、乗客と近い位置にいる事ができます。

お客様によっては、バスから降りる際に感謝の言葉を言われる事もあります。

単純に「ありがとう」と一言もらう事に悪く感じてしまう人はいません。

些細な一言に元気をもらう事ができるのは、バス運転手の大きなやりがいです。

キャリアアップのハードルが低め

バス業界の人員は、年々と減少傾向にあり人手不足に悩まされています。

しかし人手不足を逆に考えると、ライバルが少ないという捉え方もできます。

普段から無事故無違反を継続し、運行ダイヤをトラブルなく運行していく事で、収入は上がりますし、新人の教育や運行管理者といった新しい立ち位置の仕事にも挑戦する事ができるようになります。

バスを運転している姿がとてもカッコいい

大型二種免許を持っている人はそれほど多くなく、特別な勉強や努力をした人が取得できる免許です。

そのため、免許を取り、バスの運転席に座ってハンドルを握るだけでも最高の喜びに感じる事もあるでしょう。

同じ大型車であるトラックと違い、バス運転手には清潔感のある制服が用意されており、それを身に着け運転する姿は他の人から見てもとてもカッコいいものです。

バス運転手の仕事の見つけ方

バス業界で働きたいけど、仕事はどう探せばいいのか解説します。

バス運転手の仕事の見つけ方

スーパーやコンビニなどに置かれている求人誌を読み進めると、自分の住んでいる町のバス運転手の求人を数件見つけられます。

求人誌だけでなく、ハローワークにも募集はされていますし、インターネットでもバス運転手の求人は多く見つける事ができますよ。

自分の働きたい条件に合ったバス会社を探してみるとよいでしょう。

バス運転手の仕事を選ぶ上でのポイント

自分に合ったバス会社を見つけるためのポイントとして、一番重要な点が給与や手当といった金額になります。

バス運転士の平均的な給料は26万円~35万円となっていますので基準を決めておくといいでしょう。

この給料の中には基本給や、交通費をはじめ、無事故無違反手当や運行した距離に応じて発生するキロ手当といったものも含まれています。

その次に重要な点として、勤務時間や休日の数になります。

バスを運行している時間のみが労働時間になるバス運転手としては、勤務時間は1分でも短い方が体の負担が少なくなります。

年間の休日数も非常に重要で、休みが少ないバス会社は月に6日休日。

そのうち4日は休日出勤を要求するようなバス会社もあります。

体が資本のバス運転手ですので、しっかりと休日が取れるようなところを選んだ方が、長期的に働けます。

バス運転手の仕事に興味がある方へ

バス業界について解説しました。

大変だなと感じる方も、やってみたいと感じた方もいると思います。

ぜひ、バス運転手に興味が沸いて来た方には、その熱が冷めない内にバス業界の求人票や大型二種免許について調べてみてください。

大型二種免許は普通免許を取得してから3年以上経過していないと受講資格が得られませんので、まだ満たしていない人は、普通自動車を運転している時は、バスを乗っているつもりで無事故無違反を意識して運転するといいでしょう。

しかし、安易な気持ちで入社したバス運転手は、理想と現実のギャップを感じ、1年と続かずに退職してしまうほどハードな現場です。

様々なメディアからバス運転手について調べ、後悔のないバス運転手へ転職を成功していただけたら幸いです。


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