看護助手の仕事内容についての写真

看護師の資格はないけど、看護助手として病院で働いてみたい!

そのような人はたくさんいらっしゃることと思います。

そこでこの記事では、私が入院病棟で看護助手として働いていた頃に、実際に経験した仕事内容をご紹介します!

イメージしていることの他に、どのような業務があるのか?

事前学習や参考資料に役立てていただければと思います。

「看護助手」が自分に向いているか診断するにはこちら →

看護助手の仕事は大きく3個の役割に分けられる

患者さんの看護ケア

看護助手は資格を持たないため、注射、点滴などの医療行為を行うことはできません。

しかし、食事や入浴、おむつ交換、トイレまでの付き添いなどで、患者様に触れる機会は多いです。

しかも、医師や看護師の指示で「あの患者さまの介助をお願い」と丸投げされることもしばしば。

ここで大切なことは、介助中には患者様の様子をしっかり観察し、正しく報告することです。

援助を終えたあと、看護師に「○○さんの様子どうだった?」と聞かれたとき、「見ていないので分かりません」なんてことはくれぐれもないよう、気を付けましょう。

看護士のサポート

看護師が医療行為をしやすいよう、サポートすることも看護助手の仕事です。

ベッドの上で身動きのできない就床患者様の洗髪や清拭などは、看護師一人で行うには相当な労力を要します。

そのため看護助手は、衣服の着脱や患者様の体を支えるなど、アシスタントのような役割を任されます。

そうすることによって援助がスムーズに終わり、患者様の体力を無駄に消耗させないことにもつながります。

掃除、後片付けなどの雑用

掃除や後片付けなどの雑用の仕事をする看護助手

また、それら業務に加えて掃除、後片付けなどの雑用もこなさなければなりません。

ある意味、看護師以上に忙しいかも知れないですね。

体力やスタミナに自信がある人におすすめです。

具体的には、シーツ交換や患者様の病室の移動に伴うベッドメイキング、検査室や手術室の準備などがあります。

特にきついのが、嘔吐物や排泄物、術衣(施術の時に医療スタッフが着る緑色の服)の後始末です。

患者様が嘔吐や失禁をされた時にはすみやかに片付け、罪悪感や羞恥心にも配慮しなければなりません。

それに正直言って、薬の臭いが混ざった便は何度片付けても臭いに慣れません。

また、手術後の術衣は血まみれどころか、肉片が付着していることも多々あります。

必要なのは、「これも仕事」と割り切る気持ち。

そして汚物やグロテスクなものに対してある程度の耐性が求められます。

「看護助手」が自分に向いているか診断するにはこちら →

患者さんの看護ケアの6個の業務

環境整備

ケガや病気の患者様が少しでも快適に過ごせるよう、環境を整備する必要があります。

週に何度かベッドのシーツを交換し、清潔な状態に整えます。

また、患者様が退院されたらすぐさま掃除とベッドメイキングを行い、次の患者様がいつでも入院できるようにしておかなければなりません。

そして浴室の掃除やお湯入れ。

患者様の病状や障害によっては、椅子や介護器具の取り付けが必要な場合があります。

患者様それぞれの入浴スタイルを、きちんと把握しておく必要がありますね。

また患者様の症状によって、大部屋・二人部屋・個室などへの移動が必要になることもあります。

患者様の私物もすべて部屋へ移すので、長期間の入院により、患者様が私物をたくさん持ちこんでいる場合は特に大変ですね。

また、病院では胃カメラや大腸検査、レントゲン室も使われます。

いつでもそれらが行えるように検査室を掃除して、医療機器をセッティングすることも看護助手が行う場合があります。

覚えることが多く、取り扱いに最新の注意を払わなければならないことばかりですが、頑張ってモノにしましょう!

食事の配膳

病院では決まった時間に食事がワゴンで運ばれてきます。

それを患者様のもとへ運ぶことも業務に含まれますが、「歩ける患者様は自分で取りに来てください」というスタイルの病院もあります。

そのことから時間を逆算し、必要に応じて、患者様の排せつ援助を済ましておきましょう。

特に大部屋は要注意!

食事の時間中にポータブルトイレで用を足す患者様がいらしゃると、同室の患者様からのクレームや、対人トラブルの原因になります。

看護助手の仕事で食事を配膳

食事補助

麻痺やケガなどが原因で、食事に介助を必要とする患者様もいらっしゃいます。

食べ物を患者様の口に運び、きちんと咀嚼・嚥下できているか観察することを忘れてはいけません。

食事が終わった後はワゴンにトレーを返しに行くわけですが、どのぐらいの量を食べられているか確認を行います。

嚥下障害のある患者様は、食べさせ方に細心の注意を払わなければ、誤嚥のもとになり危険です。

また、「急に患者様の食欲が落ちた」というようなことに気がついたら、体調はどうか声をかける必要が出てきます。

患者様の反応で気が付いたことは、どんどん医療スタッフに報告しましょう。

そして、細かな気遣いによって患者様の食事がスムーズになる場合があります。

例えば、手が不自由な患者様が、毎日ゆで卵を丸ごと残す → 看護助手が殻を剥いてあげるようにすると食べるようになった。

別の患者様は、茶碗に入っているご飯を「箸を持つと手が痛い」と言って食べない → 看護助手がおにぎりにすると、食べやすくなったのか、残さなくなった。

などといった事例が実際ありました。

「頑張って食べて下さい」と患者様を変えようとするのではなく、「どうすれば食べてくれるか」を考え、看護師などに積極的に相談することが大切ですね。

入浴介助

入浴介助の仕方も、患者様の症状によってさまざまです。

転倒のおそれがある高齢者には、看護助手の付き添いが必要です。

足が不自由でしゃがむ事の出来ない患者様には、介護用の椅子を用意しなければなりません。

片麻痺の人は動作に制限があるため、自力で洗えない箇所を看護助手が手伝います。

入浴の介助だけでなく、浴槽にお湯を入れる準備もあります。

夏場は熱すぎないよう、冬場は温度が下がりやすいことを見越した温度調節をする必要があります。

患者様の入浴の順番を決める際には患者様の都合を必ず確認しましょう。

外来病棟での検査時間や、外出の予定を考慮したプランを立てなければなりません。

私の体験談から言えることは、高齢者は入浴前になるべく排泄を済ませておいた方が無難ですね。

稀にですが、入浴中に浴室の中でする人もいます。

次の患者様に気持ちよく入浴してもらうために、このようなリスクの高齢者は、できるだけ一番最後に入浴してもらうことをおすすめします。

排泄介助

排泄の介助は、この仕事を行う上で最もきつい作業の1つですね。

他人の汚物の処理は誰もがやりたがらないことなので、看護師から丸投げされることも正直多いです。

具体的には、トイレまでの付き添いや介助、おむつ交換、ポータブルトイレに溜まった排泄物の処理があります。

薬の混ざった便の臭いは正直言うとかなり強烈です。

息を止めて顔をそむけたくなりますが、排泄物の状態をよく観察しなければなりません。

汚い物ではありますが、排泄物の色、におい、形、量は、患者様の健康状態を把握するための大切なバロメーターです。

異常を見つけたら、すぐ看護師に報告するようにしましょう。

厳しい様ですが、これができなければ看護助手の仕事を続けていくのは難しいと思います。

極度の潔癖症の人にはおすすめできませんね。

検査の付き添い

病院では、胃カメラ、大腸検査、レントゲン、心電図など検査を行うところが多いです。

検査室の掃除、医療器具の準備、検査が終わった後の片付けなどを、看護助手が行う場合があります。

機械は複雑な構造のものや、割れやすいため慎重に扱わなければならないものなど、さまざまです。

きちんとセッティングすることで、検査がスムーズに進むようになります。

また患者様にとって、検査は苦痛を伴うこともあります。

少しでも患者様の心が早く休まるよう、優しい声かけが必要です。

「看護助手」が自分に向いているか診断するにはこちら →

看護師との仕事内容の違い

看護師と看護助手の仕事内容で最も大きな違いは、「医療行為を許されているか否か」です。

Wikipediaを引用すると、「人の傷病の治療・診断又は予防のために、医学に基づいて行われる行為である。」とされています。

注射、点滴、浣腸、導尿などがそうですね。

医療行為そのものは国家資格を持つ看護師でないとできませんが、医療行為の前後の準備・片付け・医療器具を手渡したり患者様の体を支えたりといった補助業務は看護助手でも行えます。

看護助手の仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

どのような仕事も、やりがいが少なからずあるから頑張って続けられると言えます。

看護助手の仕事の良いところ、やりがいやおすすめポイントなどを紹介していきます。

憧れの看護師の仕事に近づける

「資格がないから…」「今から看護学校に3年間も通う余裕がない」などの理由で、看護師の道を諦めた人は、ぜひ看護助手の仕事をして欲しいと思います。

憧れの看護師を身近に感じられることで、「リアル」を直視することもできます。

それに患者様だけではなく、看護師を始め医療スタッフのお役に立てるのが看護助手。

少し特別な感じがしますよね。

働いているうちに、「やっぱりプロの看護師になりたい」と思えたら、数年間の修行を積んで成り上がるという手もあります。

看護助手の秘めた可能性は無限です!

患者様から感謝される

もちろん仕事なので、見返りを期待するわけではありませんが…。

私は看護助手時代に、患者様たちには本当に救われたと今でも思っています。

医療現場は人の命がかかっているため、正直言って非常に厳しい世界です。

それに、失敗やミスがあってはならないシーンも多くあり、その重圧に押しつぶされそうになったりもしました。

そんな中、患者様から笑顔をもらえたり、「ありがとう」と感謝されることがあると、「この仕事を選んでよかった」と思えました。

看護師から厳しく叱られた時でも、患者様からの温かいお言葉をふいにもらうと、自分そのものを認めてもらえたようで嬉しいです。

患者様が元気になって退院していくとき

患者様の症状がみるみる回復していくのは見ていて嬉しいし、心から応援したくなります。

入院期間が長いと、恒例の患者様はまるで孫のように優しく接してくれたりもするので、退院が決まると嬉しいのと同時に、正直寂しい気持ちもあります。

それでも、苦しみから解放された患者様が、帰りたかった我が家に戻って行かれるのは何より素晴らしいことです。

退院後も通院のため、外来病棟で会うことがあると、またコミュニケーションを交わすことができます。

そのたびに、ご縁あっての素敵な出会いに感謝の気持ちでいっぱいになります。

患者様と触れ合う機会が看護師以上に多いこと

看護助手の仕事は、「人と接することが大好き」という人に向いていると思います。

看護師がナースステーションで記録をしている間に、看護助手は積極的に動いて掃除や準備、他の患者様への援助に回ります。

一生懸命働いている姿を、本当に患者様はよく見て下さっています。

廊下ですれ違うときに挨拶をしてくれたり、看護師に叱られて落ち込んでいる時に、「あなたが頑張っていることは知ってるからね」とさりげなく声をかけてくれたり…。

人の温かさに触れることで、自分への自信を取り戻すこともできます。

そのような経験を重ねていくうちに、感謝が自然とできるようになります。

例えば、今まで「仕事」としか思えなかった業務でさえ、「援助をさせていただいている」と思えるようになりました。

患者様とは積極的に接して、どんどん経験値を上げ、自分を磨いてください。

面白いポイント

看護助手をしていた頃のエピソードを交え、面白いポイントを紹介します。

看護師の間で人気者の患者様が出てくる

長く入院している患者様は、まるで職場での家族のような存在になってきます。

私が働いていた頃は、可愛らしい高齢の男性が特に人気者でした。

みんなに「じっちゃん」の愛称で親しまれ、病棟の癒し系キャラとして君臨していましたね。

その他にも、良い意味で個性的な患者様は人気者でしたね。

不思議な出会いもたくさんあるので、人生経験として楽しむのもありかも。

看護師たちが真顔で幽霊の話をする

この仕事のつらい所ではありますが、時には患者様の死に直面します。

お別れは当然悲しいですが、そういう日の夜勤の仕事では、不思議なことがよく起こっていました。

誰も載っていないエレベーターが勝手に開き、亡くなった患者様の歩調でスリッパの音が聞こえたり、窓が開いているわけでもないのに、鈴の音と共に温かい風が吹いたり…。

看護師さんは恐れる様子もなく、「今日亡くなった○○さん、お別れを言いに来てくれたのかな」「きっとそうだね」という会話を真顔で交わしていました。

不思議ですが、心温まるエピソードですね。

「看護助手」が自分に向いているか診断するにはこちら →

\看護助手の仕事に「やりがい」があると感じた人は/

まとめ

看護助手の仕事内容は病院によって異なりますが、大きく分けると以下の3つです。

  • 医療行為にあたらない範囲での患者様のケア
  • 看護師のサポート役
  • 掃除、後片付けなどの雑用

これから看護助手として働きたい人は、これらをよくイメージすることをおすすめします。

医療スタッフや患者様に必要とされる看護助手を目指して頑張ってください!

「看護助手」が自分に向いているか診断するにはこちら →



看護助手求人についてもっと深堀りした情報を見る

看護助手として転職を成功させるために!狙い目な職場の5個の特徴と上手に転職するための3つの注意点

今回は、看護助手として転職を成功させる為に狙い目な職場の5個の特徴と上手に転職するための3個の注意点を、下記のテーマに沿ってご紹介していきたいと思います。どうか、皆様の転職に向けてお役に立てます様、ご紹介していきたいと思いますので、宜しくお願い致します。看護助手で転職する人は多い?看護助手として働く人の中での、転職者はどのくらい居るのでしょうか?実際、他の業種に勤めていたとしても転職する方は大勢います。その中でも今回は看護助手として働いている人の転職理由について下記にて見ていきたいと思います。また、転職しようと思う方の中には、どんな理由で転職をするのかを見ていきましょう。では早速、ご参考にどう

看護助手正社員求人の年収や仕事内容、おすすめ求人の特徴とは?よくある募集内容や正社員として求められることを解説!

求人広告やハローワークで「看護助手」って見た事はありますか?看護師さんはわかるけど、看護助手って?資格がいるんじゃないの?パッと聞いただけではイメージがわきませんよね!今回は看護助手がどんな仕事をするのか、将来につなげる事ができるのか、看護助手正社員求人の気になるところを全部解説します。看護助手の大まかな仕事内容看護助手はその名の通り、看護師さん達のお手伝いをすると思えばイメージしやすいかと思います。お手伝いと言ってもやる事の幅は広く、勤め先によって変わってくるでしょう。仕事内容は、院内の清掃、食事配膳の補助、入浴時の手伝い(入浴介助と呼ばれます)、ベッドメイキング等、雑務が中心となります。職

看護助手とはどんな仕事?仕事内容や看護においての役割、なり方など詳しく解説します!

看護師の資格はなくても、医療現場でチームの一員として活躍できる看護助手は、とても素晴らしい仕事です。詳しい仕事内容、看護においての役割やなり方などを詳しく紹介していきます。これから看護助手の仕事をしてみようと思っている人は必見ですよ!看護助手とはどんな仕事?看護助手は国家資格がないため、注射や点滴などの医療行為を行うことはできません。そんな中、患者様に適切な医療行為が行われるための手助けをすること、医療行為にあたらない範囲で、患者様の援助やケアを行うなど、幅広い仕事内容が大きな特徴といえるでしょう。看護助手の役割とは?看護士のサポート看護師が医療行為を行いやすいよう、サポートを行います。具体的

看護助手の年収はどのくらい?私の周りの相場や給料の決まり方を紹介します

今日本は高齢化が進み、これからさらに医療や介護を必要とする人が増えると予想されます。そんな中、重要視される介護の仕事。これから病院や高齢者施設で働きたいという方や、介護の仕事をしていたが、スキルアップのために看護助手として転職したい!とお考えの方。今回は介護業界の中で、介護福祉士と並んで広く知られる「看護助手」の年収とお仕事をご紹介したいと思います。看護助手の年収の相場はどのくらい?正社員で新卒入社した場合福祉系の専門学校や、大学で福祉科を専攻し、卒業と同時に国家資格である「介護福祉士」の資格を取得。そのまま正社員として就職する場合、一般的な年収は約250万~300万円台になります。正社員で転