看護助手を辞めたい…と感じる人の7個の理由と乗り越え方とは?
看護助手という仕事は近年よく耳にすることが多いと思いますが、どんな仕事かと申しますと看護師のアシスタント業務であると考えて下さいませ。
近年看護師と並び、看護助手の求人も増えてきてはいますが、病院や個人経営のクリニックなどによって大きく形態が変わります。
病院は大体同じ業務である可能性が高いですが、クリニックの場合は内科や歯科などによって大きく変わるため、経験があったとしても同じとは限りません。
私は過去に耳鼻咽喉科、総合病院で勤務していたことありました。
外来看護助手とはどういう仕事であるか、どんな仕事内容であるか、何を覚えしなければいけないか、そして看護助手の仕事のやりがいについてお伝えしていきましょう。
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外来看護助手の仕事は大きく分けて3個の役割に分けられる
看護助手という名前の通り、看護師や先生のアシスタントです。
主に治療や手術の準備や患者さんのお世話、カルテの記入などや点数付け、機材や物品や薬剤などの発注も行います。
看護助手というのはざっくり申しますと、注射や点滴などを触る事が出来ないだけで、やっている事はほとんど看護師と変わらない仕事です。
どの科でもそうですが、患者さんの命や身体に関わる事であり、同じようなミスをやらかしてしまうと危険であるという意識だけは常に持って頂くようお願いいたします。
看護師や医師のアシスタント業務
看護師や医師がスムーズに患者さんの治療や手術を行えるのは、看護助手の仕事になります。
どんなアシスタントをするのかと申しますと、耳鼻咽喉科の例としては患者さんの体を固定させるなどですね。
患者さんの体を固定するというのは分かりにくいかもしれませんが、患者が赤ちゃんや子供である場合、暴れないように体を押さえるようにしなければいけません。
治療によっては痛みを伴う事もあるため、時には力付くで患者を押さえないといけない事もあります。
端から見ればかなり凄まじい光景であるため、所見で引かれてしまう方も少なくはないでしょう。
ただ抑えるのではなく、赤ちゃんなど体が出来上がっていない子供の場合は、力加減がとても難しいのです。
そのためある程度体力は必要だと考えて下さい。
先生や看護師の指示によって動くため、指示を聞き逃してしまわないように注意が必要です。
治療や手術の準備
どの科でもそうですが、治療や手術を行う事があります。
準備すると言ってもそこまで難しい訳ではありませんが、どの薬剤を使用されるかどうかによって変わってくるものです。
治療の準備ですが、先生の指示によって何が必要であるか準備しなければなりません。
ある程度慣れてくれば患者さんの状態を見て、これが必要になってくるであろうというのは判断できるようにはなりますよ。
例として鼻血を止めるのにあたり、出血がそこまでであればスポンゼルというスポンジ状のものを鼻血が出ている個所に当てるだけで済みます。
しかし出血が酷いとスポンゼルでは止血が出来ないため、止血剤をしみ込ませた長方形型のガーゼを1枚1枚鼻の中に詰めていかなければいけません。
ガーゼは手渡しではなくピンセットで箸渡しのような状態になるため、落とさないようにする事が重要となります。
落としてしまったとしてもそこまで問題ではありませんが、看護師や医師のサポートに専念しなければいけませんので、治療の手伝いをしている際は集中しておかねば医療ミスにつながってしまう事とがあると思って下さい。
手術の準備に関しましては、機材や薬剤の準備ですね。
このあたりは難しいものではなく、大体同じ手順なのでそこまで難しいものではありません。
ただ手術内容よっては薬剤の種類が変化してくるため、先生に確認をすることが必要です。
子供や妊婦など、使用出来ない薬剤もあるため、そういう点でも注意が必要となります。
患者対応
医療ではホスピタリティが必要であると言われている事が多く、1人1人患者の対応をしていかなければいけない事が多いです。
ホスピタリティというのは人間が人間に対するおもてなしであり、近年医療業界だけではなく接客業などでも必須とされている事になります。
患者対応とは何かという事ですが、患者の質問を答える事、話し相手になる事もありますよ。
どの病院やクリニックでも常連の患者さんというのはいます。
一見さんの方もいますが、基本的に同じ患者さんばかりだと考えて下さいませ。
もし自分が患者の立場で考えて、対応の悪い看護助手だと二度とそのクリニックにお世話になりたいとは思いませんよね?
正確には患者の質問を答えるというよりも、医師や看護師に伝えてそれを看護助手から話すという事に近いです。
基本的に看護助手が治療行為について答えるのは、厳禁とされています。
看護助手は医療従事者ではあるものの、看護師や医師のように治療行為が出来る訳ではないため、自己判断や安易に答えてしまうのは危険な行為となるのです。
そのため患者からの治療方針に聞かれたら、聞き漏れのないように看護師や医師に伝えなければなりません。
コミュニケーション能力やホスピタリティは、かなり重要になってきます。
単純に世間話や病院営業時間などについて答えるのは特に問題はありませんよ。
看護助手の重要な4個の業務
多病院への紹介
医師が患者に対し自分の病院では治療が出来ないと判断した場合、大きい病院に紹介する事があります。
専門の大きい病院に見てもらう必要があり、設備が揃っていないと出来ない治療もあるため、他病院に紹介する事もあるのです。
これは毎回ではないのですが、医師が他病院に紹介するため紹介状を記載しなければいけません。
現在は電子カルテを使用する病院も多くなり、パソコンで紹介状を作成する医師も多くなってはいます。
しかしパソコンが苦手な医師もいるため、医師が年配者だと大体は記入が必要になってくるため、各病院専用の紹介状の用紙の準備が必要です。
紹介状の用紙に関しては、用紙が少なくなった時点でその病院に連絡をして発注をかけなければなりません。
そういう発注も看護助手が行います。
紹介状に関してですが予約も看護助手が行うため、電話対応も必要であると覚悟をしておいて下さい。
予約日や時間など患者に確認しなければいけないため、聞き間違えないようにしなければ患者に多大な迷惑をかける事となります。
紹介状の封筒の宛名も看護助手がパソコンなどで行っているんですよ。
特に注意しなければいけないのが、相手の医師名の名前を書き間違えをしないですね。
当たり前の事ではあるのですが、たまに医師名の漢字を間違えたりする事もあります。
病院によって異なるのですが、記載した紹介状はデータとして残さなければいけないため、保管方法がパソコンにスキャンをしてデータ上に残すという事もしないといけません。
たまに過去の紹介状を見返す事があるため、保管は絶対にしないとだめなんですよ。
紛失などしてしまった場合は、個人情報を流失してしまったという医療事故として扱われます。
薬剤や資材発注
病院では資材や薬剤発注を看護助手が行っています。
薬剤を直接扱うのは看護師ではあるのですが、発注のみであれば看護助手が行っても問題はありません。
病院によって定数が決まっている薬剤もあるのですが、頻繁に使用する薬剤であれば看護師に確認してもらう必要があるため、自分一人では決める事が出来ないものも存在します。
発注自体そんなに難しいものではないのですが、なくなる前に補充をしておかないと治療する事ができません。
多少多くなってしまっても、使用期限に余裕があれば問題はないでしょう。
資材発注というのは、ガーゼやティッシュなどの資材ですね。
病院によっては医療事務が行う事もあるのですが、薬剤系に関しては看護助手に任されることが多いでしょう。
発注日というよりも曜日に関して決められている事が多く、発注を任されるようになったら在庫管理などには気を付けて下さいね。
薬剤やガーゼなどの作成
耳鼻咽喉科に行かれた方はご存知かと思いますが、医師の診察後に鼻や喉の吸入器をされた経験はありませんか?
あの吸入器の中に入っている薬剤は看護助手が生成していたりします。
薬剤のレシピなどがあり、事前に規定量が決まっているです。
ただ単に作る程度であれば特に問題はありません。
薬が足りなくなってきたら自分達で作るようにしています。
ガーゼの作成というのは意味が分かりにくいかもしれませんが、使用用途によってはそのままの形状で使う事が出来ないため、半分にカットをしたりすることがあります。
大量の鼻血を出された方用のために薬剤をしみ込ませたガーゼを生成したり、絆創膏などを小さくカットしたりなど細々した仕事は全て看護助手の仕事です。
いつ指示が来ても良いように予め作成しておくべきものなんですね。
器具の洗浄
手術後や治療後の機材などの洗浄を行うのも、看護助手の仕事の1つです。
簡単なものであれば器具を洗う専門の方もいるのですが、B型肝炎やエイズなどの感染症のある方の場合は通常の洗浄では効果がありません。
そのため扱いに注意して、洗浄液に漬けたりしないといけないのですよ。
頻繁にある訳ではないのですが、特定の患者の場合は気を付けて洗浄しないと自分や他の患者にも感染してしまうかもしれません。
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外来看護助手の仕事の良いところ
やりがいを感じるポイント
やりがいを感じるポイントはいくつかあります。
医療というのは人のために行う行為であり、自分が役に立てているというのをひしひしと実感する事が出来ますよ。
そして医療業務を長くしていると、色んな知識を身に付ける事も可能です。
知識というのはいくらあっても悪いものではないでしょう。
たくさんあって損をするものではなく知識を身に付ける事によって、自分や家族など大切な人を守る事も出来ます。
コミュニケーション
看護助手の役割というのは、患者や医師と看護師を繋ぐ1つの伝達ツールであると思って下さい。
治療や手術などをいかにスムーズに進められるかどうか、看護助手の腕にかかってきます。
それゆえコミュニケーション能力が必須となるため、苦手な方でも自然とコミュニケーション能力が向上してくるのです。
医療現場に5年以上働かせて頂きましたが、患者の中にはフレンドリーな方もいれば気難しい性格の方もいます。
フレンドリーな方であればコミュニケーションを取る事も出来ますが、気難しい性格の方であれば意思疎通を図る事が出来にくくなってしまうんですよ。
自分は普通にしているつもりでも、相手にとってはカチンと来てしまう言動と判断されてしまった場合はクレームをつけられてしまうこともあります。
どこにでもそういう患者さんはいるのですが、いかに自分が上手く相手と接する事が出来るかによるでしょう。
フレンドリーな方であれば自分の名前を覚えてくれる事もあり、感謝してもらえる事もあるのです。
実際感謝をしてもらえた時は、とても嬉しい気持ちになります。
知識を吸収
看護助手であれば医師の近くにいる事が多く、患者と一緒に病気の原因について話を自然と耳にします。
その過程で何故その病気になってしまったのか、治療方法はどうすべきかなど覚える事が出来るのです。
看護助手が覚えても意味はないと思うかもしれませんが、少なくとも今後の仕事には役には立てますよ。
判断出来次第、何が必要になってくるのかなど理解できますしね。
そして知識がある程度あれば、自分や家族が同じ状況になった時どういう風に治療していくのかイメージがつきやすくなるので、不安に陥る事はないでしょう。
知識というのはいくらあっても良いものです。
まとめ
看護助手という仕事は今やどの求人でも当たり前にある仕事ではあります。
看護師同様に医療は今も昔も必要とされているので、永久になくなる事はないでしょう。
ちなみにクリニックと病院でも看護助手を必要とはしていますが、形態が全く違います。
病院での看護助手の仕事は、介護士に近いと思って下さいませ。
基本的に夜勤勤務というのは看護助手にはありませんが、病院勤務である場合は普通に夜勤ありとなります。
職業名が看護助手であっても本当に違うんですよ。
病院で看護助手をしていた事がありましたが、ちゃんと内容を確認しないと思っていたのと全く違う職業に就く羽目になりますからね。
看護助手には看護師と異なり、資格がいる仕事ではありません。
嫌な言い方をすれば、誰にでも就く事が出来る仕事でもあると思って下さい。
誰にでも就く事ができますが、簡単な職業ではないです。
注意力散漫、同じ事を何度注意されても改善出来なければ、病院側から見込みがないと判断されてしまいます。
医療の現場というのはそのくらい厳しい場所なのです。
看護助手になるには、こちらの記事を参考に!
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