近年、都市と地方では格差があるものの保育園の不足により待機児童が年々増えている今、保育園の資格を取得し運営を始めるためには一体どうすれば良いのだろう?と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

特に共働き世帯が多い都市部では保育園がなかなか見つからず職場復帰できない親御さんも多いようです。

保育園には認可や認証、無認可、認定こども園など様々なタイプがありますが、ここでは認可保育園の資格取得の方法と流れや気になる疑問について経験を基にお話していきます。

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保育園の資格を取るには?

国が定める基準を満たす必要があります。

基準を満たした認可保育園の特徴と設置基準などの情報、経営にあたっての注意点を解説していきます。

私はこんな理由で保育園の資格を取得しました!

長らく営業系の仕事に従事しておりましたが、女性を部下に持つことが多く、女性(特に母親になる人)を支援したいという想いがだんだんと強まっていきました。

また不動産や投資にも興味があり、縁があって用地を仕入れることができたので、経営にチャレンジしてみることにしました。

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保育園資格の資格取得方法と流れ

まず満たすべき条件には、以下のものがあります。

定員

定員は、園児の数60名以上であることが求められます。

またその内2割以上は、3歳未満児を入所させ且つ概ね定員の1割以上を2歳未満児の設備を設けることが求められます。

開所時間・保育時間

1日につき11時間、保育時間は1日8時間を原則とする。

認可の場合は、営業時間もある意味コントロールされているわけです。

土地・建物

原則として、制限物権がついていないこと。

耐震性に問題のないこと。

貸借物件の場合は、貸借期間が長期にわたること

ここの分野は特に素人には分かりにくい部分が多いので、専門家への相談などもおすすめします。

設備

設備についてはかなり細かく規定されているので、代表的なものを挙げておきます。

ほふく室(0,1歳児)

1人あたり4.95㎡(有効内法面積)以上の面積を確保すること。

保育室(2歳以上児室)

2歳以上児1人あたり3.0㎡(有効内法面積)以上の面積を確保すること。

面積の計算にあたっては遊戯室の有効面積を合算して良い。

ただし特例幼保連携保育所については、最低基準第94条第1項の規定を満たす場合は、この限りでない。

調理室

定員分の給食を供給するために必要な広さ及び設備を備えること。

保存食を-20度以下で2週間以上保存できる設備を備えること。

シンクは複数設置すること。

職員

施設長

保育士資格を有し、認可保育所において常勤職員(就業規則上の正規職員 の勤務時間を勤務する者)として10年以上の実務経験を有する者。

業界に精通する人を置く必要があります。

保育士

保育士定数は次の算式により算出すること。
(0歳児数×1/3) + ( 1歳児・2歳児数×1/6)+ (3歳児数×1/20) +(4歳以上児数×1/30) 年齢区分別にそれぞれ小数点以下第1位まで計算し小数点以下第2位切捨て、合算した値の小数点以下第1位を四捨五入する。

この保育士の確保が最も苦労するポイントだと思います。

人の紹介、求人広告、人材紹介、あらゆる手法を駆使してなんとしても確保する必要があります。

資格を持っていながらも働いていない潜在保育士は全国で約76万人いると言われています。

転職市場に出てくる人はもちろん、このマーケットになかなか出てこない人たちにいかに従事してもらえるかが今後のポイントになりそうです。

調理員

調理員として2人以上常勤の職員を置くこと。

条件を把握したら、今度は自分が開設を予定している市町村のホームページを見てみましょう。

一例を挙げたほうが良いと思いますので、無作為に「認可保育園 入札」で調べてみました。

検索で引っかかってきたのは、岡山市。

※現在は募集を終了しております。

ホームページの流れを見て見ると、事前協議をした上で応募書類の提出に移っていく流れでした。

同じエリアで入札が集中する場合は、抽選になるケースもあるようです。

用意周到に進めないと痛い目に遭うかもしれません。

保育園の募集状況や保育園数は?

厚生労働省が取りまとめている資料を基に、実際のデータを見ていきたいと思います。

保育園の数は足りているの?

保育所の定員数は、2017年で274万人(平成28年度比10万人分増加)、利用する児童の数は255万人で、充足率は約93%です。

こう見ると「100%超えてないじゃん。足りているのでは?」と思いがちですが、エリアによる格差があるので、結果的には待機児童数は26,081人で前年比2,528人の増加となっています。

つまり受け皿の数に対して定員割れをしている地域と、受け皿に対して溢れてしまっている地域とに分かれていることになります。

保育園の働き口はどの程度あるの?

リクルート社が運営するindeedで「保育士」と検索するとヒットするのが約7万8千件となっており、重複している求人を除いても相当な数あることが分かります。

保育士の資格保有者なら働き口に困るということは現状では考えにくい程の売り手市場です。

ただ問題は、仕事はあるけど待遇があまり良くないというのが保育士の現状です。

待機児童の問題は国を挙げての大問題ですので、財源は確保され続けると思います。

そのため、今後も処遇改善に向けて業界全体で努力していくことが求められます。

保育園の経営事情

独立行政法人福祉医療機構という法人があり、認可保育所に関する丁寧な経営分析を行っております。

それによれば、対象4400箇所の保育園の内、黒字経営ができているのが85%、残りの15%赤字経営となっております。

8割以上が利益が出ていると考えると、経営状況は良好と言えそうです。

ちなみに赤字経営に陥っている保育園の要因も紹介しておくと、まずは人員確保のための人件費の高騰、乳児が少ないことで1人あたりの単価が低く結果として売上が少ない。

この2点が主な要因として挙げられます。

認可保育園の場合はお預かりする子どもの人数で売上が決まってしまうので、いかにコストを削減するかも重要な経営目標になります。

保育園の平均給与はどれくらい?

保育士単体で見れば、年収300万円程度が相場となります。

保育園の売上の大半が行政からの補助で成り立っていること、保育料は保護者の所得に応じて決まっているので、大幅な給料アップなどはなかなか見込めない事情があるのです。

保育園の将来性

現在は待機児童の問題もありますし、認可保育園の場合は行政から入園希望の依頼が来ますので、通常の企業が苦労して行うような集客をせずに園児を集めることができ売り上げを獲得することができます。

しかし少子化が更に進み、また新しい保育園の新設が進むと、今度は選ばれないと生き残れない時代が始まります。

なくなる可能性は?

今後数十年単位では、なくなることはないと思います。

女性の社会進出が進むほど保育の受け皿は必要になりますので、その役割は更に高まる可能性があると言えます。

ただし現在のように保育園として運営するのみならず事業所内保育所や公園内保育所など、保育園の在り方はもっと多様化していく可能性があります。

保育の多様性が生まれる=母親のニーズを汲み取らないと生き残れなくなる。

現代の子育て世代は選択肢が限られているため近くの保育園に預けざるを得ない、もしくは預けることさえままならない状況ですが、将来的には選択肢が増えて保育園も選ばれる時代になると前述しました。

企業内保育やベビーシッティングをはじめ保育士の活躍の場が更に広がれば、もっと便利で質の高い保育の形が出てくるかもしれません。

保育園側も選ばれる工夫をして質を追求していかないと、経営が立ち行かなくなるかもしれません。

実際に大手ハウスメーカーで、住宅展示場勤務の社員が子連れで出勤する事例なども出てきております。

顧客の子どもと一緒に遊んだり職場の雰囲気も良くなったりと、良いことも多いようです。

会社員のほとんどが子連れで出勤するようになれば、保育園の在り方は変わらざるを得なくなります。

そういう意味では、付加価値をどうやって発揮していくのか…ここを考えられない保育園が生き残っていくのは難しい世の中になるかもしれません。

母親が求める保育の質とは

これから求められる保育には、私は二つのキーワードがあると思っています。

一つは安心感。

もう一つは知育です。

一つ目の安心感ですが、母親は誰しも我が子に健やかに育ってほしいと考えています。

その中で毎日接する保育士さんに関しては、知識が豊富で安心感があり、様子を明確に伝えてくれる先生を求めています。

つまりは同じ場所で長く働き、向上心のある先生が求められているのです。

この点に関しては恐らく昔も今も、そして将来もそう大きく変化しないポイントだと言えるでしょう。

二つ目は知育です。

これはあくまで私個人の課題感なので、どうなるかは分かりません。

私が実感しているところでは、少子化のこの時代だからこそ親たちは我が子に少しでも良い教育を…と考えているはずです。

AIに仕事が奪われる、大手企業でも安泰ではない、過労死など、仕事をする大人にとって脅威になり得るニュースが世間を連日賑わせる中、どうやって人生を生き抜いていけば良いかの答えもより多様化してきていると思います。

その中で、できれば有利に人生を生きていってほしいと考えるのは当然の親心。

小さいときからしっかり考える子どもに育てるために、知育への関心というのは更に深まってくと考えています。

では、その知育を保育園の中でどうやって実現していくか。

このテーマについては、他の園との差別化を図っていく上でも準備が必要になってくると思います。

ドイツにキュボロという玩具があります。

藤井聡太四段が子どものころに遊んでいたとして話題を呼んでいるものです。

藤井四段のニュースが流れたことで、1年分の売上を4ヶ月で達成したのこと。

子供への教育に対する真剣さも伝わってきますね。

これからの保育園には、教育に対する深い知見も求められるようになると私は考えております。

保育園の資格取得で気になる疑問

ではいざ始めようとなった時に感じる代表的な疑問に対してお答えします。

用地はどうしたらいい?

これは日々不動産情報を集めて自分で探すしかありません。

保育園経営において用地仕入れは、開業の第一歩と言える大事な仕事です。

自力での調達が難しい場合は、詳しい知人などに相談しながら進めていきましょう。

職員はどうやって集めたらいいのか?

有料の求人広告と人材紹介を活用するのが一番手っ取り早いですが、数十万円、数百万円があっという間に飛んでいきます。

無料でも利用できる媒体も沢山あるので、事前に色々と調べておきましょう。

申請書類の作成はどうするの?

行政への書類作成業務は煩雑で、多岐にわたります。

ご自身で司法書士や行政書士の資格をお持ちの方は自分で準備しても良いかもしれませんが、その手間を省きたい人は行政書士さんに相談をしましょう。

資金はどれくらい用意しておいたほうがいい?

保育園に特化して貸し付けを行う機構もありますが、自己資金として2000万円~3000万円は用意をしておいたほうが良いでしょう。

行政から緊急時の予算として確保するよう打診がある場合もありますし、採用に多額のコストがかかってしまう可能性もあります。

余談ですが・・・マイホームを建てることは練習に繋がる

自分で土地を探して施工業者を選び建物を建てるマイホーム購入のプロセスは、参考になることが多いかもしれません。

立地をどうするか。

周辺環境はどうか。

近隣に迷惑をかけないようにするためにはどんな建物にするべきか。

挨拶に行っておいたほうが良いかな?などなど。

住まいをマンションで済ませる人も多い世の中ですが、一戸建てを持つということは様々なことに気を配らないといけないため、学べることは相当多いと感じます。

保育園のように養護を基本として充実した生活環境の提供が求められる施設運営には、活かせるノウハウが多いのではないでしょうか。

まとめ

保育園の資格を取るためには、超えるべきハードルがいくつかあります。

  • ①用地仕入れの問題
  • ②採用の問題
  • ③認可申請の問題

自力で行うためには、かなり沢山の知識を仕入れた上で動かなければならないので、相当な努力が必要になります。

身のまわりに不動産や法律に詳しい人がいる場合は、相談をしながら進めたほうが上手くいくと思います。

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