ここでは、経営者として、上司に社長や理事長がいる場合の、保育園の園長職の給料などの待遇について、書いていきたいと思います。

※経営者=園長のケースではなく、現場トップとして雇用されている園長職を指します。

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保育園園長給料の給料の相場はどのくらい?

概ね500万円~700万円程度となります。

年収にも響いてくる基本給以外のものは、どうなっているの?

賞与

これが、一番給与に与えるインパクトは大きいかもしれません。

運営会社の方針もあるとは思いますが、園長に多くの賞与を払っている保育園は多いと思います。

昇給

これは、経験年数に応じた給与テーブルの有無にも大きく影響されます。

仕事ぶりでの評価に加えて、給与テーブルの用意があれば、経験年数が積み重なるほど、昇給していきますので、より有利と言えます。

各種手当

役職手当の有無は確認をしておいたほうがよいでしょう。

月額で数万円つくケースもありますので、求人を探す場合はよくチェックしておきましょう。

直接聞きにくい場合も多いと思いますので、そういう場合は、人材紹介会社を通じて確認をしてもらうのも一つの手と言えるでしょう。

給与が高い人は何が違うの?

テーマ別にどんな要素が給料に影響を与えるのかを見ていきます。

スキル

園長の職域は本当に多岐に渡りますが、経営者の観点から見たときに、とりわけ任せたい部分は、以下の3つになります。

①保護者とのコミュニケーションにおける、最終責任者であること

保育士の仕事の中でもとりわけ優先度が高いのは、保護者とのコミュニケーション。

特に、0歳~2歳までの乳児に特化した保育園では、子どもたちと言葉による十分なコミュニケーションをとりづらいことから、やはり親御さんとの意思疎通が、非常に重要になってきます。

日々、様々な疑問や相談に答えつつ、特に母親の気持ちに寄り添える人というのは、園長として非常にやりがいがありますし、最終責任者として任せるにふさわしい人物といえます。

②現場スタッフのモチベーション管理、育成

保護者とのコミュニケーションがとりわけ重要と書きましたが、同じくらい重要なのが、職員の育成とモチベーションの維持、管理です。

認可保育園の場合、職員の人数によって預かれる子どもの数が決まってきます。

生々しい話をすると、職員数=売上数といえるのです。

保育士は女性であることが現状は多いですが、多くの人はプロ意識を持った、プライドのある人たち。

自らの保育方針をめぐって、職員同士がぶつかり合うことだって、日常茶飯事です。

そんな、個性豊かな職員をまとめあげ、良き相談相手としてどっしり構えていられることも園長の重要な仕事の一つといえます。

③保育園の特徴、強みを体現できること

認可保育園の場合は、行政から入園希望者が通知されて、受け入れていくという流れになりますが、さらに少子化が進み、少子化対策が進んでいくと、保育園あまりの時代を迎えます。

そうなったら、今度は、保育園側が選ばれる園になっていかないといけません。

そのときに、保育園の保育理念や方針をリーダーとして、体現できる人物であることが、園長には求められます。

女子プロスポーツの監督をやれるような人は、保育園の園長に向いているタイプといえるかもしれませんね。

役職

役職手当がつくところも多いと思いますが、園長といえど、3万円~5万円程度ではないでしょうか。

そこまで大きく影響することはないと思われます。

勤続年数

保育士として勤務を開始してから、10年以上の経験はあったほうが、良いでしょう。

経験年数が長いほうが、保護者や同僚からの信頼感にもつながりますので、長いほうが確実に有利といえるでしょう。

地域

首都圏エリアのほうが、待遇面はよくなる可能性が高いと思います。

ただし、公定価格と呼ばれる国の基準となる料金票で、園児一人あたりの補助金の金額は決まっておりますので、所属する法人の経営者次第といえます。

保育園園長の給料の決まり方

経営者の一存

意外に思われる方も多いかもしれませんが、経営者のさじ加減一つという保育園は非常に多いと思います。

特に経営者が現場の切り盛りを一任している場合、かなり大きな信頼を寄せていることになりますので、現場が職員とは基本給も賞与も別格としたいという経営者も多いと思います。

公立保育園の実績に準じて決定

公立の保育園の園長の給与レンジは大体600万円~700万円と言われています。

私立の保育園の場合は、もう少し劣るケースが多いかと思いますが、公立に準じて決定する保育園も多いと思います。

職員に慕われる園長であること

どういうこと?と思われる人も多いかもしれませんが、結構大事なポイントです。

現在、保育士は新規採用が非常にしにくいといわれています。

そうすると、今いる保育士たちに、いかに気持ちよく働いてもらうかということが重要になってきます。

保育士は女の職場とよく言われますが、彼女たちの間に立って、不平不満を聞きながら、うまく関係性を保っていくのも園長の手腕。

経営者は、管理職を評価する際に、人を採用できるか?雇用を維持できるか?という部分も必ず見ていますので、採用が難しい保育業界では、実は現場職員が辞めないことは、とても重要なポイントなのです。

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給料をあげるためにやるべき3個のこと

これが100%正解というわけではないですが、おすすめの取り組みを3つに絞って説明します。

幅広く対応できるゼネラリストとしてスキルを磨く

保育士なのに、普通の会社員みたい!と思った人も多いのではないでしょうか。

園長の仕事は多岐に渡ると申しましたが、保護者とのコミュニケーション、役所との折衝、保育士の育成、書類の添削、園の独自性を打ち出すためのディレクション。

その仕事は、営業会社であれば、事業部長。

TV局であればディレクター。

広告会社であれば、クリエイティブディレクター。

いわば、現場の統括責任者であることが求められます。

誰にも負けない得意分野があることも大事ですが、それ以上に全体を俯瞰して、誰からも相談される頼りがいのある、管理職タイプであることが求められるでしょう。

経営者との密なコミュニケーションができること

多くの経営者は、自分が持つ会社、組織をよりよくしようと常に新しいことを考えています。

そうすると、頭を使って考える中長期的なタスクが、どんどん発生していきます。

目の前の緊急度の高い仕事に関しては、誰かに任せたくなる。

その時に頼れる右腕が欲しくなります。

なので、阿吽の呼吸で仕事を任せられる人、意図を汲み取ってくれる人を重宝します。

つまり、経営者からどんどん仕事を奪える人は、経営者からすると、とても頼もしい人な訳です。

特に保育園の場合は、園長=経営者ではないケースも多いので、経営者は常に現場を任せられる人を探しています。

外部の研修や集まりにも積極的に参加し、意欲的にスキルアップを目指す

常にスキルアップを目指すことで、ステークホルダー(保護者、経営者、保育士)からの信頼度を高めていくことが可能です。

また、「外部」と書いたのは、同じ立場や既に園長として活躍している人との出会いもあり、刺激を受けることも多いので、なるべく、内に閉じこもらず、外に出ていき、様々な人に出会い、情報を集めたほうがいいと思います。

給料をアップさせるための求人の選び方

正直、求人広告に記載されている内容からは、実態を把握しきれない場合もあるので、あくまで判断材料の一つにして頂ければ幸いです。

給与テーブルの有無

経験年数に応じた給与テーブルを用意しているかどうかは、見ておくべきポイントの一つです。

処遇改善というのが特に叫ばれている業界ですので、みんな条件アップに向けて、努力していると思いますが、まだまだ制度が整備されていない保育園も多いと思います。

給与テーブルを用意しているということは、年々人件費が上がっていくことを、覚悟して経営していくことを決めた保育園ですので、制度整備にも関心が高いことが伺える一つのポイントになります。

賞与の回数と金額

求人広告には、具体的な金額を示していない園も多いかもしれませんが、少なくとも回数と何ヶ月出るのかはチェックしておいたほうが良いポイントです。

園長の場合は、基本給も高めに設定されるので、前述しましたが、賞与の高低が年収に大きな影響を与えます。

手当てのチェック

ちりも積もれば山となるといいますが、意外と給与に与えるインパクトが多いのが、この手当てです。

かなりバリエーションが豊富な保育園もあり、将来的に自社に取り入れることも踏まえて、チェックしてみると面白いかもしれません。

一例を挙げてみましょう。

役職手当、残業手当、住宅手当、家族手当、被服手当、食事手当、資格手当。

役職手当や残業手当は、一般的ですが、住宅手当や被服手当などはまだまだ導入されていない園も多いので、チェックしておきましょう。

これは、保育士に限らずですが、支出の大半を占めるものは、家賃だったり住宅ローンだったりします。

そういう意味では、たとえば家賃補助が7万円あったとすると、ない人と比較したときに、年収ベースで、84万円の差が出てきます。

400万円と484万円。

とても大きな差ですよね。

住宅手当の有無は特にチェックしておくべきポイントといえるでしょう。

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経験者が教える、実際に給料がアップしたのはこんなとき

園長に就任したタイミング

保育園は、一般企業と違って、ピラミッドの段階が非常に少ない組織になります。

一般企業でいうと、部長以下はすべて担当者といったような体制になっています。

主任保育士という立場の人もいますが、管理は行わないので、企業では係長クラスと言えるかもしれません。

そういう意味で、園長になるということは、管理職になるということを差しますので、やはり一番給与がアップする可能性が高いのは、このタイミングといえます。

認可保育園になって1年が経過したタイミング

認可保育園になると、委託費という形で行政から収入が入る流れになるので、経営が安定しやすくなります。

あくまで私の園での事例にはなりますが、1年間で100万円程度年収がアップしました。

雇用形態ごとに違いは出てくる?

月給や年収

園長職の場合は、多くの場合、正規職員として雇用されているケースが多いと思いますが、保障という点では、非正規社員よりも優遇されています。

給料以外における良い点と悪い点

正社員

社会保険など、福利厚生が手厚い。

よくも悪くも責任は重くなりますので、間違いなく仕事のやりがいを求めるなら正社員を選ぶべきです。

派遣

時間に融通が利くのと、持ち帰り仕事などがないのが派遣社員の良い点です。

組織に縛られず、あくまで時給=いくらで働きたい人には、おすすめの働き方です。

契約社員

派遣社員の似たところが多いかもしれません。

ボーナスがなかったり、裁量は正社員に近いのに、給与が安かったりとデメリットが目立ちますが、期間が決まっているので、退職のしやすさはあるかもしれません。

アルバイト

アルバイトの園長職というのは、あまり考えにくいですが、保育士として考えると、一番のメリットは、補助的な立場で正社員をサポートできるところです。

アルバイトの場合は当然保護者とのコミュニケーションも制限されますし、書類作成等もないので、正社員に比べると、仕事量は激減します。

まとめ

保育園の園長は、保育園の現場における唯一の管理職といえる存在であり、保育士として一流であるのみならず、管理者としての高い資質が求められる非常にやりがいのあるポジションです。

いわば、選手権監督という立場と言えます。

園長として、活躍するためには、保護者と自信を持ってコミュニケーションできること、部下を育成できること、外部ともコミュニケーションをとり、最新の保育の情報を取り、良いものを自分の保育園で体現できること。

主には、3つのことが求められてきます。

また経営者の仕事も肩代わりできるようになると、ぐっと信頼感も増してきます。

決して簡単ではありませんが、園長ともなると、給与面の待遇も、大手企業の課長、中小企業の部長クラスの年収には到達できる可能性もあります。

保育の仕事が好きで、志がある人は絶対目指したほうがいいポジションです。


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