保育園園長給料の相場は?給料を上げるためにやるべき3個のことも紹介します
この記事では、保育園で転職をする際にどの様な点に気を付ければ良いのかを解説していきたいと思います。
職場の合う合わないは誰もが抱える悩みですよね?
そこで今回は、「保育園で働きたい」とお考えの方に必見な転職における注意点や心構えまで、失敗しない転職になるようなアドバイスを細かく解説させていただきます。
本当に自分に合う職場を見つけ、のびのびと働いてみませんか?
目次
閉じる保育園の転職で注意したほうが良い2個のこと
施設見学は絶対行うべき
いくつか選考を受けたい保育園の候補を見つけたら、必ず見学の依頼をしましょう。
快く受け入れてくれる保育園なら、何を見られても自信があるということの表れかもしれません。
反対にあまり歓迎されない場合は、自信がないか雰囲気があまり良くないなどの理由があるのかもしれません。
転職エージェントに任せっぱなしにしない
みなさんは転職をするとき何から始めますか?
最近は転職するときに「保育士 転職」というキーワードで転職活動を始める人も多くいると思います。
その際、グーグルの検索結果には様々な転職サイトの広告や保育関連の記事広告が表示されます。
その内容を見てみると、ほとんどが転職サイトや転職エージェントへの登録を促す広告だと気付くはずです。
「求人広告から自分で探しても転職は失敗します」と言葉巧みに誘っている広告も残念ながら多数あります。
是非知っておいていただきたいのですが、転職エージェントは皆さんを転職させて入社をすると事業者から年収の25%~30%を受け取るビジネスモデルです。
つまり「マッチする事業者を提案します」と表向きは言っておきながら、基本的にはビジネスですから決めやすい保育園に入社してほしいわけです。
保育園へのヒアリングを売りにしている転職エージェントもありますが、そのほとんどは訪問もせずに電話だけでビジネスをしていたりもします。
電話だけで、保育園のことを把握し、適切に提案できると思いますか?
私の保育園では10社以上の人材会社に求職者の推薦を依頼していますが、訪問してきたのは1社だけで、他の会社は基本的には電話で営業してくるだけです。
転職エージェントを通じて転職をすることは、人の売上に貢献するための転職活動をしている面があることを忘れないでほしいと思います。
一方で親身に相談に乗ってくれる優秀なエージェントも僅かながら存在しています。
転職を成功させるためには何をすれば良い?
施設見学
冒頭にも述べましたが、施設見学は外せないアクションです。
子どもの様子はどうか?
働く職員の様子はどうか?
案内をしてくれる幹部や職員の人柄はどうか?
見学だけで全てを把握することはとても難しいですが、保育園の雰囲気を知るための手がかりとして優先度の高いものであることは間違いないです。
園のコンセプトを理解する
転職を検討している保育園のコンセプトや基本理念はどんなものなのか?
これもホームページなどで確認し、不明点は面接時に訊いてみましょう。
今は超売り手市場で決定権は求職者の皆様にあるので、自信を持って対応するようにしましょう。
転職動機をしっかり見極める
なぜ今の職場を退職するのか?
しっかり自問自答するようにしましょう。
長時間労働に耐えられない。
休みが少ない。
人間関係が険悪で嫌だ。
持ち帰り仕事が多すぎる。
など、様々な要因があると思います。
その中であなたが一番譲れないと思っている事柄をしっかり見極めることが大切です。
もしそれが現在の職場の人間関係ならば、面接の時に正直に話してみましょう。
早期退職は求職者にとっても求人企業にとっても非常に痛手を負うことなので、お互いに避ける努力が必要となります。
転職するにあたっての必要な心構え
現在の職場をなるべく円満退社すること
これは言うは易し行うは難しだと思いますが、なるべく現在の職場とは円満に退職するように行動しましょう。
年度内の退職は保育園側も困りますので、「明日にでも辞めたい」という場合でない限りは区切りの良いタイミング(できれば年度末)のほうがお互いにとって気まずさは薄れると思います。
なぜ転職したいのかは明確にしておく
今の人間関係に耐えられない、給料が安い、休みがないなど転職したい理由は様々あると思いますが、その中でも一番優先順位の高いものは何か?
また、転職先でもこの条件だけは譲れないものというのは何か?
この部分は明確にし面接の際に伝えたほうが良いでしょう。
保育園の転職で年収を上げるためにやるべきこととは?
とにかくリーダー経験を積んでおく
保育園も縦社会という意味では一般の会社と同じです。
リーダー・中間管理職・事業責任者クラスがおり、上にいけばいくほど給料が高くなるのも一般企業と同じです。
むしろ営業成績などがない分、出世しないと給料は上がらないと言っても良いでしょう。
そうなるとリーダーとしての資質(チームを束ねたり子どもたちをリードできたり)が最も問われます。
それは、どんな仕事でも当事者意識を持って自発的に取り組むということでもあります。
保護者とのコミュニケーションは積極的にとる
保育士の仕事の中でもとりわけ神経を使うのは保護者とのコミュニケーションです。
保護者は大切な子どもを預けているので、保育園での様子を気に掛ける中で小さなことも心配になりクレームを言ってくることもあります。
その時の対応で与える印象は。今後の信頼関係に大きな影響を与えます。
この信頼関係を積み上げるには、保護者とどにかく沢山のコミュニケーションを取っていくしかありません。
自分に合った保育園の求人の選び方や注意点
ではこれから、自分に合った保育園の仕事を選ぶためにはどうしたら良いのか、項目ごとに解説をしていきます。
【選び方①】雇用形態から探す
保育士における雇用形態は、非常に重要なポイントの一つです。
なぜなら、雇用形態によって役割が決まっている所が多いからです。
- 正社員:クラス担任を持ち書類作成や行事の企画立案も実施する
- パート:クラスは持たず、書類作成もなく、保育補助の役割を担う人も多い
- 派遣:正社員とほぼ同じ動きをするが基本残業はなし
【選び方②】職種から探す
保育士の場合は保育士か保育補助の二つしかありませんので、クラスを持ち書類作成もやりたいという人は保育士に、保育士のサポートで支えたい人は保育補助を選択すれば良いと思います。
【選び方③】会社の業態から考える
保育園の業態で大きく異なるのは、
①株式会社なのか社会福祉法人なのか
②拠点をいくつも持つ大規模法人なのか、拠点が一つの家族経営的な法人なのか
この二つです。
①の場合は、社会福祉法人のほうが長い歴史があり組織が既に完成されている保育園が多いです。
人間関係が固定されている所も多い可能性があるので、経営陣や働くスタッフの様子はよく見たほうが良いと思います。
株式会社の場合は比較的歴史が新しく、待機児童増加の流れで保育園経営を始めた所が多いです。
オーナーの考え方が色濃く反映されている組織が多いので、できれば法人の経営者と面接できるほうが実態がよく分かると思います。
【選び方④】給与や雇用条件から考える
最初の基本給より将来的にアップするのかという点が重要です。
最初だけ高く給料を払って昇給がない会社も沢山ありますので、注意が必要なのです。
また、給与だけではなく福利厚生にも目を向けるようにしましょう。
特に住宅手当や育児介護休暇等、職員が長く働けるように工夫しているかどうかは、福利厚生や休日などの条件を見ると大体見えてきます。
【選び方⑤】エリアから考える
一般的に保育士の給料は安いと言われていますが、その中でも激務高給を選ぶなら首都圏、ワークライフバランスを重視したいなら地方の保育園を選択するべきだと考えます。
首都圏は待機児童の問題の解消率も悪く、また競争が激しく人が集まりづらいのでその分給与も高いケースが多いです。
ただし首都圏は長く働いている保護者も多く保育園の開園時間が長い所も多数あるため、長時間労働を余儀なくされるケースも見受けられます。
一方地方の保育園は保護者の労働時間も首都圏に比べると短いことも多いので、18:00なら18:00にきっかり閉園してしまう保育園も沢山あると思います。
しかし首都圏と比べると給与はまだまだ低い所が多いです。
いずれにせよ、自分の価値観に合う保育園を選ぶのが賢明だと思います。
年代別の注意点
新卒で入社したばかりの場合
入社前に思い描いていたイメージと異なるケースもあるため、入社3ヶ月で退職など早期に離職してしまう人も多くいるのが保育の業界です。
限界まで自分を追い込む必要はありませんが、できれば最初に入った保育園で数年経験を積んだほうが良いケースもあります。
仕事がキツい理由には、業務量が非常に多い、新人でも色々と任されてしまう、クセのある人が多く人間関係が大変などストレスフルな状況はあると思います。
しかし裏を返せば、この状況を打破できればどんな職場に行っても対応できるということでもあります。
ブラックな保育園で働き続ける必要はありませんが、どうしたらその辛い状況を変えていけるのか、充分に工夫した上で退職しても遅くはありません。
20代後半の場合
妊娠輪番制…つまり妊娠するのにも職場の許可が要る状態などと衝撃的なニュースも流れていますが、保育現場にいると誰かが欠けるだけで運営に支障が出てしまうという事実もあるのかもしません。
20代後半は女性のライフイベントが激増する時期です。
結婚、妊娠、出産と人生がめまぐるしく動いていく可能性を秘めています。
この時期はとにかく働きやすさと復帰のしやすさで選ぶべきです。
給与が良くて仕事がキツい職場より、給与が多少安くても融通の利く働き方ができる職場のほうがおすすめです。
30代の場合
20代後半と似ていますが、子どもがいる人は子育てと両立できる職場を選ぶべきです。
例えば子育て中のスタッフが多くみんなで協力する体制ができている職場は、休暇も取りやすい傾向にあります。
子どもの急な発熱でお迎えに行かないといけない場合なども快く送り出してくれる保育園だと良いと思います。
40代以上の場合
私の個人的な意見も多く含まれますが、40代以降はできる限り低年齢児を受け持つほうが関係者全てが幸せになるケースが多いです。
どういうことかというと、保護者にとっては40代の先生はベテランなので相談もしやすいのです。
また乳児からしても、落ち着いて自信のある先生のほうが泣く回数も少なかったり、お昼寝の際も安心して寝るケースがあります。
保育士本人にしても2歳児以上などとにかく元気に走り回っている年代よりも0歳~1歳児クラスのほうが体力的にも無理なく業務にあたることができます。
保育園で転職する人は多い?
結論から言うと非常に多いです。
保育士の免許を持っている人は、約119万人いると言われています。
その内保育士として仕事をしていない潜在保育士が約70万人いると言われており、約6割の人は資格を保有していながら保育士として働いていないという実態があります。
そのため、転職する人は非常に多いと言えるでしょう。
理由は様々なですが代表的な理由を挙げると、仕事量や責任の重さに給与が見合わない…これに尽きると思います。
まとめ
今回は、保育園の転職における注意点を解説してきました。
最期にポイントを確認すると、
- 転職エージェントに任せっぱなしにしない。必ず自分の目で保育園を確かめること
- 転職エージェントが薦める保育園はあなたにマッチしている園ではなく、紹介会社が勧めたい園であるかもしれないことを理解しておくこと
- 転職する理由とこれだけは譲れないという条件を整理しておくこと
- 選び方にも複数のポイントがあること
- 年代別にも転職にあたって注意するポイントがあるということ
このように、大事なポイントが五つあります。
いくら求人が沢山あると言っても転職は色々と負担を伴う活動なので、できれば転職回数は少ないほうが良いですよね。
納得のいく転職活動ができるよう、慎重に進めるようにしましょう。
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