2020年7月6日

英会話教室の正社員で働きたいと思っている方は必見です。

英語を活かせる職場で働きたいという方は、英会話教室の求人を探していることが多いのではないでしょうか。

そこで、今回は英会話教室での正社員の働き方や年収までご紹介していきたいと思います。

英会話教室といえば「講師」のイメージですが、その他の職種も様々なので「語学力はないけれど、英語に携わりたい」という方にもおすすめな情報が沢山です。

ぜひ仕事探しや転職の参考にしていただければと思います。

はじめに

英会話教室では実際どんな人が働いているのでしょうか。

当然のことながら、「教える人」が働いていますね。

その「教える人」である講師は外国人講師と日本人講師に二分され、更には常勤講師と非常勤講師に分けられます。

  • 外国人常勤講師
  • 外国人非常勤講師
  • 日本人常勤講師
  • 日本人非常勤講師

以上のような4パターンが講師の分野になります。

更には、受付やその他運営に関する業務全般を受け持つ、受付・運営スタッフが勤務しています。

  • 受付・運営常勤スタッフ
  • 受付・運営非常勤スタッフ

このように、一般事務では2パターンに分類されます。

では、これらの職種について具体的な業務内容や給与形態をじっくりと見ていきましょう。

英会話教室正社員にはどんな仕事がある?

一般の企業と大きく変わりはなく、要するに技術職と一般職の二つに分けることができます。

技術職とは特異なスキル、すなわち英会話を教える技能を持つ講師です。

一般職とは教室全体の運営管理を行う受付・運営社員です。

工場の生産ラインを例にすると、技能職が遂行する生産ラインを一般職が綿密に管理しサポートする、という構図が一番分かりやすいのではないでしょうか。

中には、技術職と一般職を一人でこなす講師経験者のマネージャー候補もおり、教室や会社全体の運営管理を任されています。

英会話教室正社員の大まかな仕事内容

英会話教室への入会希望者の対応と契約、受講までの流れに沿って、それぞれの業務を見ていきましょう。

入会関連業務(受付・運営スタッフ)

入会意思表示受付

英会話を学びたい人がまず初めにすることは、情報収集ではないでしょうか。

英会話教室の比較サイトを見て自分に合った習得スタイルを探し、次に予算やスケジュール、教室の立地などを考慮して通う教室を選定するでしょう。

選定後、入会希望者がメールや電話で英会話教室に問い合わせする際、ファーストコンタクトとなる相手が受付・運営のスタッフです。

無料レッスンの斡旋及びプレゼン

大手の英会話教室では、初回や回数限定で無料レッスンを用意しています。

受講生を増やすためには、無料レッスンの際、教室の特徴やセールスポイントをアピールする必要があります。

受講生の要望を確実に把握し人柄や性格も考慮した上で、無料レッスンを担当する講師を選定することも受付・運営スタッフにとって欠かせないスキルかもしれません。

英会話教室の顔として受付に座る社員の手腕次第で、受講者数が増えることをお分かりいただけるのではないでしょうか。

無料レッスン開講

ここで講師の出番がやってきます。

無料レッスン受講生の印象次第で契約の可否が決まる大事なレッスンであることに間違いはありません。

講師は、教室の英会話指導要領をベースに受講生の学習意欲を掻き立てるようなレッスンを行います。

入会決定・受講契約

受講生が好印象を持てば入会が決定され、受講の契約へと進みます。

入会決定後の授業、教材説明、設備の詳細説明などは、事務一般職である受付・運営スタッフの仕事になります。

スケジュール管理(受付・運営スタッフ)

英会話教室の運営管理で最も重要なことが、このスケジュール管理かもしれません。

大手の教室では社内でシステム管理されていますが、受講生側にの突発的な変更が発生すると、クラスや講師を短時間で割り振るなどアナログ管理が未だに必要とされる業務です。

特に非常勤の講師が大勢採用されている教室では、煩雑になりがちな業務と言えます。

常勤講師であれば、出勤日が予め決まっており柔軟な変更対応が可能ですが、非常勤講師の場合はそうはいかず、レッスンに関わる急な変更作業にはかなりの労力を必要とするからです。

授業(常勤講師)

技術職である講師は、効果的なレッスンのために入念な準備をし、受講者の英語能力レベルに合うレッスンを行います。

レッスンに必要な主教材のほか、簡単なカードやグッズなど副教材の準備も行います。

更に、英会話は生き物で、常に新しい言葉が派生し古い言葉は廃れていきます。

こうした状況は、どんな言語にも言えることでしょう。

常に語彙や情報をアップデートするためにも、英語版の雑誌やニュース、テレビドラマのチェックも日常不可欠な業務と考えることができます。

英会話教室正社員でよくある募集内容とは?

先述した通り、採用枠は二つに絞られます。

技術職である「講師」と一般職である「受付・運営」のスタッフです。

講師募集

「英語を話すことができる」と「英語を教えることができる」というのは全く別の技術です。

英会話教室では、この二つをバランス良く持つ講師を採用したいと考えています。

英語技能の需要が高まっていることから、講師募集の件数が減ることはないと言えるくらい注目されている職業です。

ですから、給与、業務内容、教室の立地、勤務環境など、しっかりと吟味し応募することが大切です。

受付・運営スタッフ募集

よくある正社員募集に「英会話スクールでの受付及び運営に関わる事務スタッフ募集」というのが目につくでしょう。

説明の通り、「教える」以外の英会話教室の運営に関わる全ての業務を行うことになり、この職種にはメリットとデメリットがあります。

メリットとしては、業務の中で英会話を使うため、自然に語学力が高まることです。

更には、講師及び受講生のスケジュールを管理する、両者の秘書的な役割を担います。

当然、綿密な管理能力が要求されることから、将来どんな職種に転向しても即役に立つスキルを伸ばすことができます。

一方デメリットしては、業務量が多いことでしょうか。

スケジュール管理はシステム化されていても、急な変更等ではピリピリした緊張感の中でも冷静且つ迅速な行動を求められます。

外国人講師の勤怠管理や新規受講生の開拓の業務に関しても、本社から強い要請を受けることもあるようです。

メリットとデメリット、更に次に触れる給与、福利厚生などを総合的に判断し、応募することをおすすめします。

給与相場

常勤講師

採用時の契約条件によってバラつきがあり、16万円〜50万円が相場と言えます。

将来的に教室の運営を任せたい、任せられるという講師であれば、業務は増えるものの高額の給与を期待できるでしょう。

受付・運営スタッフ

こちらは、20万円〜25万円が相場となります。

他企業での給与条件と大きな隔たりはありません。

勤務時間や休日、残業

少人数で運営する英会話教室では、平日であれば正午前後から21時頃までが勤務時間となります。

また、シフト制により、勤務時間を分けている英会話教室もあります。

休日については、平日の内一日と日曜日といったように週休2日を設定する英会話教室が多いです。

残業は、イベントの多い秋から冬に超過勤務が増える傾向にあるのではないでしょうか。

講師と受付・運営スタッフの連携により成り立つ少人数の英会話教室は、職務区分に関係なく一丸となって終業時間まで諸処理を行うため、残業量が講師、受付・運営スタッフ隔たりなくほぼ均一になる場合もあるようです。

福利厚生

企業規模で差があるものの、社会保険への加入が一般的です。

その他には、グループ関連の企業が提供する各種サービスの割引を受けられる英会話教室もあります。

勤務場所

技術職、一般職を問わず教室のみの勤務とは限りません。

本社がありトレーニング制度が充実した英会話教室では、画一的で均等な指導方法が要求されます。

ですから、定期的に講師を集め指導要領の説明を行います。

当然、そこでは英会話教室、つまり現場での指導経験を有する職員が指導を行うことになります。

受付・運営スタッフも同様です。

有能で意欲的なスタッフについては本社主要ポストへ登用されることがあり、その場合は勤務場所や勤務時間が変更になります。

求められる人物像

講師

英会話教室と言っても、グループレッスン、プライベートレッスンを問わず「英会話」のみを行う教室はほとんどなく、ビジネス英会話や資格試験対策コースなど様々な受講生のニーズに対応しています。

ですから、今需要が高いのは、英会話のスキルはもちろんのこと、資格試験対策のレッスンを問題なく行える講師と言うこともできます。

受付・運営スタッフ

講師及び受講生のスケジュールの調整・管理が日常の大切な業務です。

秘書的な業務管理能力が秀でている人は特に重宝されるでしょう。

その他には、講師と受講生の間に無くてはならない潤滑役になれる素質がある人も求められる人物像であるかもしれません。

必要なスキルや資格、経験

講師

「話すことができる」と「教えることができる」、この二つは講師に必要最低限の要素となります。

自らの英語力が高いレベルでなければ受講生に講義を行うことはできません。

ネイティブとの会話、またテレビやニュースなどでリスニングとリーディングの英語力を常に高める努力が必要です。

更に、「上手に教える」というハイレベルのティーチングスキルも要求されるのが英会話講師なのです。

もちろん、最初からこの二つを高度なスキルでこなせる講師はいないでしょう。

様々なレッスン経験を経て、どんな受講生からも愛される人気講師になることができるのではないでしょうか。

採用に必要となる資格条件としては、実用英語検定「準1級以上」、「TOEIC800点以上」となっています。

受付・運営スタッフ

特別なスキルが要求されることはなく、優遇条件として「人事管理業務の経験」や「海外での就労経験」などが挙げられます。

外国人講師の勤怠管理の業務を行う英会話教室の場合、資格優遇条件をTOEIC740点以上としていることもあります。

英会話教室正社員のおすすめ求人のポイント

高い給与

講師でも受付・運営スタッフでも大切なのが給与額です。

これを基準に求人情報をチェックしても良いかもしれません。

ただし、1点だけ注意があります。

給与が高ければその分求められる仕事の質や必要なスキルへの期待が大きいので、職場を満足させることができる英語力と自信をつけて応募に臨みましょう。

教室が自宅から少しでも近い

通勤にかかる時間を少しでも短縮できる勤務地は、講師と受付・運営スタッフ両者にとって魅力的なポイントです。

通勤時のストレスは業務に影響を及ぼすので、できるだけ近距離にある教室を探してみましょう。

一度働く場所を決めたら、健康的に仕事を続けることが一番大切ではないでしょうか。

英会話教室の正社員として求められることは?

常勤講師(日本人)に求められること

文化の異なる外国人講師と上手くコミュニケーションをとり、教室全体の良好な雰囲気づくりを行うことです。

外国人講師は、日本人とは文化や常識、考え方も違うので、教室で生じた不満を我慢することなく正直に主張することがあります。

それが原因となって運営スタッフと意見がぶつかることがあるのです。

その際お互いの文化や考えを理解している日本人講師が間を取り持つ役なので、教室全体の良好な雰囲気づくりには欠かせません。

受付・運営スタッフに求められること

とにかく大切なのが講師と受講生のスケジュール管理、そして外国人講師の人事管理です。

かなり気を張る業務が多いにも拘らず、更に営業を含めた受付業務も含まれますから、仕事をてきぱきとこなす事務能力と体力が必要でしょう。

営業については一般事務と完全に切り離している教室もありますが、中小の英会話教室では、営業スキルがある人材を、受付・運営スタッフに採用する意向が強いようです。

その後のキャリアについて

この仕事に就いた後のキャリアアップの道は?

技術職である常勤講師は、大手の英会話教室であれば本社勤務で講師を束ねる教務部分のリーダーになるのが典型的なキャリアアップと言えます。

それぞれの教室に所属する講師の指導スキル向上のため、マニュアルや教材の拡充が主な業務になります。

受付・運営スタッフについては、仕事の経験をベースにした企画・経営へのキャリアアップが一般的です。

他の仕事にもこの経験を活かせる?

講師については、講師として働き続けるのであれば、独立して独自のカリキュラムを作成し、英語教育に携わる会社を経営するというパターンが増えているかもしれません。

講師経験者は英語が堪能なので、外資系の会社など英語を使う業界への転職も可能でしょう。

受付・運営スタッフについては、経験した全ての業務が、ほぼどんな職種にも活かされると言うことができます。

スケジュール管理、人事管理、施設管理、勤怠管理、営業、更には業務を通じて吸収した語学力は転職時に大きな武器になるはずです。

まとめ

英会話教室の正社員である講師と運営スタッフの業務について見てみました。

特に、運営スタッフの業務のボリュームをご理解いただけたのではないでしょうか。

確かに難しくはありますが、受講生を全力でサポートしたり、講師の働きやすい環境を維持したり、とてもやりがいのある仕事です。

更には、国際色豊かな恵まれた環境で英語を学べる強みもあります。

デメリットにだけ目を向けることなく、自らの将来の目標を見据えてメリットの面にもしっかりと着目し、求人のチェックをしてみてくださいね。



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