板前の仕事を夢見る人、または将来自分で店を持ちたいと思っている方は少なからず居ると思います。

板前とはいわゆる『和食の料理人』です。

一言で板前と言っても、就業先により業務に大きな差があります。

旅館に勤める板前は、決まったメニューを決まった数だけつくり提供します。

お店を構えている板前は、お客さんの注文に合わせ調理をします。

就業先により勤務体系や業務体系が違いますので、板前求人についていくつかご紹介したいと思います。

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板前のおおまかな仕事内容

仕込み

まず一番最初に取り掛かる業務は仕込みです。

和食に欠かせない「出汁」を取ったり、野菜を荒い皮をむいたり、いわゆる下準備を行います。

買い出し

お店により買い出しにいくタイミングは様々です。

海鮮料理を扱う店では、朝早く市場などで魚介類の買い付けにいくこともあります。

また、食材が足りなくなったときに買い出しに行くということもあります。

調理

なんといっても一番の醍醐味は調理です。

食材を調理し、お客様に提供するのが一番の仕事です。

道具の管理

板前にとって大事な包丁やまな板など、毎日使う道具が多数あります。

包丁磨ぎは板前にとっては欠かせない仕事です。

道具の管理が悪いと仕事に影響が出てしまうので、板前は毎日ちゃんと管理します。

板前求人でよくある募集内容とは?

板前の求人で気になるのは、給料や勤務時間ではないでしょうか?

求人で気になる項目をまとめてみました。

給与相場

150,000~300,000円

給料は見習いから入るものと、経験者で入るものとで大きく差が出ます。

また、調理師免許保有者なども考慮され給料に変動が出る場合もあります。

新卒や未経験者での就職はおよそ150,000~190,000円が目安になります。

都道府県ごとに給料の額が大きく変わりますので、希望する勤務先の労働基準などと比較してみてください。

勤務時間や休日、残業

勤務時間

勤務時間はおおよそ10時間が平均的な板前の労働時間です。

昼から営業があるお店の場合は昼の勤務終了後に約3時間の休憩があり、そこから夜の勤務へと移ります。

夜のみ営業の店の場合はおおよそ8時間の勤務が見込まれます。

ホテルや旅館などは夕食の担当や朝食の担当と分かれている場合もありますので、平均して8~10時間が勤務時間と考えましょう。

休日

休日は主に週1~2日のシフト制が多いです。

定休日があるお店の場合は定休日が休日となり、定休日以外にも休みがある店の場合は定休日+シフト制の休みとなります。

定休日がないお店の場合はシフト制の休日が見込まれますが、店によっては曜日固定で休みを出していることもあります。

求人情報の中で『休日 月○日』と書いてあるので、そこを確認しましょう。

固定の場合は『日曜』や『日曜 他』などの記載があります。

残業

板前の仕事にはほとんど残業があると考えましょう。

サービス業なので、お客さん次第で勤務時間の変動があります。

お客さんがいる間は営業しなければならないので、残業があることを見込んで考えましょう。

人手が足りなかったり、お客さんが多すぎて業務が押してしまった場合は平均1~3時間は残業があると考えられます。

福利厚生

おおよそ基本的な保険や年金関係は揃っているのが普通です。

中には住宅手当や交通費などの面をすべて考慮している場所もあれば、最小限しかついていない場所など様々です。

求人情報の福利厚生は、仕事探しをしている方はよくチェックしてみましょう。

住み込みの場合や社宅完備などの例もあるので、交通費の支給が無くても問題ないケースもあります。

個人経営の店なのか、会社としてある店なのかでも大きく変わってきます。

希望先の福利厚生に疑問があった場合は面接の際にきちんと話し合ってみましょう。

勤務場所

勤務場所は様々です。

ホテルや旅館などの板前の場合は、郊外での勤務が予想されます。

必要なスキルや資格、経験

調理師免許・栄養士・管理栄養士など、食に関わる資格を持っている場合は優遇されます。

また、アルバイトで厨房を経験した方なども優遇される場合があります。

和食の基礎をわかっている方はその旨を面接で伝えると効果的です。

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板前になるためには?

板前になるということは、修行を積んでトップまで登りつめたいという事なのか、それとも自分の店を持ちたいのかでも道が分かれます。

本格的な料理人として極める場合と、自分の店を持つ場合では速さも腕前も違ってきます。

一般的に板前になるには10年かかると言われていますが、自分が思い描く道筋がわかれば仕事選びの時点でその道を目指すことが出来ます。

板前になるための方法をいくつかご紹介いたしますので、自分に合ったものを探してみてください。

調理の専門学校へ通う

調理の専門学校へ通うことで、調理師免許が取得できます。

元々は調理師免許がなくても就職できますが、取得しておくことで同じ時期に入社した同期と差が開きます。

ある程度の基礎的なものを学校で学び、資格を取得することで料理の道へ就職しやすい環境になります。

また、高校で調理師免許を取得できる学校があり、そこへ進学することによって高校卒業と同時に調理師免許が取得できます。

そのため、普通の高校から専門学校へ行く人よりも早く資格所有者として就職することができます。

料亭へ就職する

一般的に一番の近道は料亭などへ就職することです。

資格も持たなくても、いちから修行することで板前への道が約束されます。

お店によっては階級を設けていて、働いた年数や仕事の評価でステップアップしていきます。

高校を卒業してそのまま入ることも、中途で入ることも可能です。

本気で目指したい場合は直接雇用してもらうのが一番です。

教育体制が整った会社へ就職することで、板前への道筋が明確になるでしょう。

板前の仕事はどうやって探す?

板前の仕事を探す場合、いくつかの方法があります。

調理の学校へ進学していた場合は、学校へ専門的な求人が届きます。

今回は、一般から探し出す方法をご紹介します。

地域の求人情報

ハローワークのような一般的な求人情報を確認してみてください。

職種を限定的に探すと、いくつか候補が出てくると思います。

窓口で相談する際に、板前の求人を探していますと具体的に尋ねた方がスムーズです。

ネットの専門サイトで探す

ネットの求人サイトなどで調理専門の就職支援サイトで探す方法もあります。

現在は職種を限定的に絞ったサイトなども多数あるので、自分の地域の求人などで見つからない場合はインターネットを活用する手段もあります。

自ら足を運ぶ

たまたま行ったお店で求人を募集していた、またはそこで働いてみたいと思ったなど、直接お店で情報を入手する方法もあります。

昔は直接弟子入り志願などもありましたので、誠意を見せて自らお店の人に聞く方法もあります。

実際に自分がお店に足を運んで料理を食べたり、店の雰囲気を見たほうがイメージが湧くので一番良い方法ではあります。

板前求人の選び方のコツを解説します!

板前となると、お店が求人を出すパターンと、会社が出すパターンがあります。

実際に本気で板前になりたい人にとっては、この就業先選びが非常に重要です。

名店や名の知れた店などは、教育係の先輩がいるので板前としての基礎を教わりながら仕事が出来ます。

しかし、店によっては即戦力を求められる場合もあり、新人が入ってもうまく育ててもらえないケースもあります。

どこをポイントに就職先を探そうか迷うと思いますが、いくつかポイントを紹介いたします。

従業員が何人居るのか

求人を見たときに就業先の人数が記載されています。

『厨房○人 ホール○人』と書かれている場合と『従業員数○人』と書かれている場合があります。

この人数が少ない場合は、ある程度の経験者を欲していることが多いです。

未経験者歓迎とあっても、実際は教えながら仕事ができるかどうかがポイントになります。

逆に従業員数が多い職場の場合は、教育係や先輩といった立場の方がいて基礎から育ててくれることが多いです。

一人前の板前を目指したい人は、板前や見習いなどを何人か抱えているお店へ就職するのがオススメです。

注意!よくある落とし穴!

福利厚生が少ない

求人情報を見た際に、やたらと福利厚生が少ないということがあります。

個人経営の場合は特にそうかもしれませんが、板前という長時間労働の仕事でしっかりした福利厚生を提示できないお店はオススメできません。

給料が明確ではない

給料の記載額の幅が大きい場所は、本人と面接してから決めるという形だと思います。

経験や資格を考慮したうえでの増額が見込まれるならばいいですが、残業代を最初から上乗せしていたり、明確な事を言われないのに最低ラインの給料からスタートをする場合はよく考えたほうがいいです。

個人経営は注意!

個人経営者の場合は、店の人やその家族が経理をしていることが多いです。

その中でも悪質なケースがあり、実際に被害にあった方も居ます。

調理師免許保有者で調理場経験があるAさんは170,000円スタートと言われ、お店で働くことにしました。

福利厚生は見習い期間3ヶ月を過ぎてからつけるという店主。

いざ給料日になったら福利厚生をつけていないのに130,000円しか貰えなかったという事案もあります。

いわゆる『詐欺』というものです。

Aさんは書類などの契約がなかったので、証拠のものがなく泣き寝入りするしかありませんでした。

明確な書類がなかったり、福利厚生を先延ばしにするなど、少々疑わしい店があるので個人経営者の場合は特に注意が必要です。

板前についてよくある疑問

板前経験のなかで、質問されたことのある項目がいくつかあります。

その中で多かったものをまとめてみました。

料理は誰が考えるの?

料理は主に板長や店主が考えます。

その時々の旬の食材を吟味し、季節感のある料理を季節ごとに提供するなど様々ですが、中にはみんなで発案して誰かの案が採用されるというケースもあります。

基本的には就業先のトップの方が考案しています。

好き嫌いがあってもなれるの?

好き嫌いがあっても板前になれますが、味見をしなくてはいけない場面があります。

許容範囲内の好き嫌いだけなら大丈夫ですが、嗚咽するほど嫌いなものがある人は難しいかも知れません。

素人でも板前になれるの?

実際に板前の経験がなく、自分のお店を持ってから初めて板前になるという方もいるでしょう。

最初に説明したように、板前とは『和食の料理人』ですので、従事してしまえば板前と呼べます。

しかし、基本的な出汁のとり方や食材の下処理の仕方、味付けの仕方などは長年の経験者から教わるのが得策です。

ただ和食を調理するだけど考えれば簡単ですが、和食は奥が深いので素人感覚では難しいものです。

せっかくお店を開くのに、安定した味付けや盛り付けができなければお客さんもがっかりしてしまいます。

未経験の人は修行に行くのが一番ですが、時間がない人も居ると思います。

そんな時は和食の料理教室に通ってみることや、気になるお店をリサーチしてお店の人に直接話を伺うのもいいでしょう。

面接で何を聞かれるの?

これはハッキリ言いますと、面接先の企業により異なるので一貫した質問はありません。

その店が求める人材や求める人物像はお店によって異なり、面接の形式も違います。

「料理が好きか」という仕事に関わる質問をされることもあれば、「休みの日は何をして過ごしてますか?」というような

プライベートに関わる質問をされることがあります。

一番はやる気があること、興味があること、目標があることを伝える必要があります。

一番ダメなのは嘘を伝えることです。

「嫌いな食べ物はありますか?」「アレルギーはありますか?」など聞かれた際に、採用してもらいたくてつい見栄を張ったり嘘をついたりという事は採用後の仕事に悪影響を及ぼします。

板前の仕事は長時間労働なので、一般的な企業で勤めるよりも職場の人達と関わる時間が長いです。

その為、一時の嘘などはいずれバレてしまいます。

素直に伝え、誠意を伝えることが大切です。

包丁などの道具は自分で買うの?

就業先にて購入する場合と、用意されている場合があります。

板前になると自分の使い慣れた包丁を常に持ち歩いているので、一度自分のものになった包丁は一生使う気持ちで管理します。

基本的には職場で用意されている物を使う(または入社時に職場がその人専用のものを用意している)というパターンになります。

万が一、個人で購入を勧められれた場合は、ちゃんとしたものを買い揃えましょう。

持病があっても仕事できる?

病気の種類にもよりますが、厨房での仕事は大量が必要となるため、体に不安がある場合は避けたほうが良いでしょう。

また、重度の食品アレルギーを持っている場合も注意が必要です。

仕事での病気の発症などは職場だけではなくお客様へ迷惑がかかってしまいます。

どうしても板前になりたいという場合は、面接先の人と相談してみてください。

病歴の詐称は絶対にやめましょう。

将来お店を持ちたい事は伝えていいの?

自分のお店を持ちたいという目標はあるけど、今の職場でそのことを言っていいものなのか迷うことがありますよね。

実際、独立を応援しているお店は複数あり、初めから伝えておくことで円滑に事が進むケースもあります。

しかし、店の従業員として一生雇いたいというような会社へ就職した場合は話は別です。

人に抜けられては困る、長年勤めているなんでもわかる従業員を固定してずっと置いておきたいという店もあります。

自分が入社した会社が、どのような意図で自分を採用したのかを知っておく必要があります。

板前になるには何年かかる?

一人前の板前になるには10年~15年という長い年月を要します。

短くても5年といわれていますが、実際はその人の力量や就職先の采配により個人差があります。

自分でお店を持ちたい人でも、最低3年は別のお店で修行をしています。

1、2年程度でなれるものではなく、長い年月の修行を重ね、周りから認められた人達が一人前の板前となります。

正直なところ、仕事で辛いのはどんなこと?

体力勝負の仕事であるため、立ちっぱなしや重いものを運ぶ作業の時は少し辛いです。

あとは休みが友達と合わないという事もあります。

プライベートの時間を確保したい方には少し辛いかもしれません。

板前のなり方は、こちらの記事を参考に!

まとめ

板前の仕事についていくつか紹介しましたが、参考になりましたでしょうか?

実際若いうちから板前を目指す人は専門学校で調理師免許を取得したり、または早い段階では高校から調理師免許を取得する場合もあります。

免許を持っていなくても、実務経験2年以上であれば試験を受けることが可能です。

憧れていた店で板前になりたい、自分の店を持って板前になりたい等、様々な思いがあると思います。

就職先を探す際には、こちらを参考にしていただければと思います。

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