看護師の転職には数多くの病院の情報があります。

都道府県によっても都心の病院と地域の病院とでは少しですが違いがあります。

病院自体は患者さんを治す所という認識で変わりはありませんが、どの病院が良いのか、どういう地域性があるのか、看護師の転職として気になるところでしょう。

もちろんずっと同じ所で働くことができれば良いですが、家族の転勤や引っ越し等の関係で今まで縁もゆかりもなかった場所で働かなければならなくなることもあります。

自分の知らない土地で働かなくてはならなくなった時、誰しもが不安になってしまうでしょう。

ここでは、熊本県の看護師の転職についてご紹介します。

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熊本で転職を成功させるためには何をすれば良い?

自分がどういう病院で働きたいか考えて病院を探す

熊本県では多くの病院の形態があります。

救急病院や大規模病院等です。

少し田舎のほうに行くと、地域の高齢者を支える地域性が高い病院もあります。

そのため、自分がどのような看護師になりたいのかを考えて転職する必要があります。

大規模病院は熊本市内に多く、国立病院やドクターヘリのある病院もあります。

田舎の中規模病院や小規模の病院では訪問看護も多いです。

また近年は高齢者施設も多くなっています。

高齢者施設でも看護師の仕事はありますので、そこに転職することを考えてみても良いでしょう。

中規模病院では地域性を考慮した取り組みもあり、高齢者施設を経営している病院もあります。

高齢者施設では看護師が要介護者の体調を管理しながら内服の管理を行ったり、病院の受診の介助をすることも。

また、クリニックや無床の診療所など様々な診療科があります。

自分がどのような看護をしたいのか、また自分のライフスタイルに応じた病院で働くことができるように、多くの病院を調べ自身の目で見て決めることも大切になってくるでしょう。

通勤の仕方を考える

熊本市内に勤める場合は、バスも電車も沢山あり通勤にも困ることはありません。

しかし少し地方に入ると、電車もバスもやや少なくなります。

その場合、夜勤や早出や遅出の勤務が難しくなります。

地方では多くの看護師が車の通勤を行っています。

自身が勤務する病院の近くに住んでいれば問題はありませんが、自分が勤める病院が車の通勤ができるのか、独身の場合は寮があるかを確認することも大切でしょう。

また、高齢者施設の看護師ではオンコール制度の高齢者施設もあります。

車がない時はタクシーで自分の勤める高齢者施設に向かう必要があるでしょう。

その際、勤務先からタクシー代が出るのかも確認しておいた方が良いでしょう。

細かい話になってしまいますが、オンコールの回数が増えると実費で払うことも馬鹿になりません。

もちろん会社が負担する場合の方が多いですが、個人経営の老人ホームなどでは看護師が自己負担しなければならない所もあります。

熊本で転職するにあたって必要な心構え

必要物品を準備しておく

都心の病院に勤務するのと違い、熊本県にはナース専用の専門店がありません。

聴診器やナースシューズを通販で買うことが一般的です。

注文してから自宅に到着するまで時間がかかる商品があるため、必要な物品は時間に余裕を持って準備する必要があります。

緊急で準備する場合には隣の福岡県まで行かなければなりません。

自分が勤務する病院が決まったら通販で物品をしっかり準備しておきましょう。

最初の制服は病院から出ることがほとんどですが、最初の2枚程でナース服の支給がなくなる所もあります。

その時は自分でナース服を注文しなければならなくなります。

また勤務する病院の診療科によっても、必要物品は少し変わってきます。

小児科や産婦人科に勤務することになれば聴診器も2ウェイタイプのものが良いですし、精神科に勤務するのであればナースシューズの他に運動用の靴が必要になる所もあります。

自分が勤務する病院に応じて必要な物品をしっかり準備しておきましょう。

熊本の方言を少しだけ学んでおきましょう。

熊本の方言は聞き慣れた人ならばすぐに理解できますが、違う地方から熊本県に転職するとなると、方言で自分の症状を訴える患者さんの言葉にすぐには反応できないかもしれません。

そのため、熊本県の方言を少し勉強しておきましょう。

例えば物をしまうことを「物を直す」と表現しますし、怖いということを「エジー」や「オジー」と表現します。

違う地方からの転職で熊本に来ると、なかなか方言が分からず苦労することもあるでしょう。

その場合は先輩看護師に訊いたりして分からないことを分からないままにしておかないようにしましょう。

その分からないことが、患者さんの重要な症状を表現している可能性もあります。

自分が分からないことはしっかりメモし、看護以外でもきちんと確認することが大切です。

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熊本の看護師の転職で年収を上げるためにやるべきこととは?

看護師としての資格をしっかり取得する

看護師としての転職では自分の年収を上げるために資格を取得することは必須となるでしょう。

准看護師の免許よりももちろん正看護師の資格のほうが基本給も高くなります。

正看護師の資格は国家資格です。

准看護師は地方でも受けることができますが、国家資格となると福岡県まで出なければなりません。

正看護師の資格を取ることは容易ではないですが、国家資格を持っていることは転職の強みになるでしょう。

福利厚生がしっかりしている病院を選ぶ

これは女性に多いですが、結婚や妊娠で一時期病院で働けなくなることがあります。

その際、福利厚生がしっかりしている病院であれば今までの基本給をそのままに復帰後に仕事に戻ることができます。

しかし福利厚生があまり良くない病院では、一旦退職し復帰後は新人職員と同じ基本給で一から働くことを求められることもあります。

中規模の病院や大規模の病院では少ないですが、小さい診療所やクリニックではよくあることです。

昇給や賞与にも関係してくる問題なので、しっかり福利厚生を見て病院を決めましょう。

できるだけ長く同じ病院に勤務しましょう

同じ病院に勤務するということは「昇給や賞与」が違ってきます。

同じ病院に勤めていれば昇給があったり賞与が上がりますが、ここでも最初の病院選びが肝心となってきます。

中規模の病院や大規模の病院では昇給もあり賞与の額も上がりますが、クリニックや診療所などは昇給もなければ賞与も求人の記載と違う所もあります。

求人に記載されている事項と違うということは入社してからしか分からないこともありますので、面接時にしっかり訊いておくことが大切になってくるでしょう。

もちろん小さい診療所やクリニックが悪いことばかりではありません。

小さなお子さんがいる家庭では、時間に余裕のあるクリニックや残業の少ない診療所が勤務しやすいという利点もあります。

おすすめな求人の3個の特徴

熊本県のおすすめの求人は沢山ありますが、やはり自分に合うがどうかが一番気になるところでしょう。

ここでは、どのような病院があるのか、どのような看護師が求められているのかをご紹介します。

しっかり稼ぎたい看護師=大規模病院や国立病院

自分でしっかり稼ぐことを目標にしている看護師ならば、大規模の病院や国立病院が良いでしょう。

熊本県にも沢山の大規模病院があります。

救急指定の病院やドクターヘリを持っている病院もあります。

自分がどのような看護師になりたいのかをしっかり考えて決めましょう。

大規模病院ではもちろん残業も多いですが、残業の代金を支払ってくれる病院も少なくないです。

自分の能力をしっかり活かせて稼ぐことができるという点では大規模病院が一番良いでしょう。

稼ぎながら自分の時間が欲しい看護師=中規模病院や高齢者施設の看護師

中規模病院や高齢者施設では常勤でしっかり稼ぎながら自分の時間も比較的持つことができます。

しかし、中規模病院では難しい手術等を行わない病院もあります。

自分の看護師としてのスキルアップは大規模病院と比較して緩やかですが、自分の時間がしっかり持てるということは利点と言えるでしょう。

高齢者施設の良いところは、夜勤がない所があるという点です。

昼だけの常勤では病院の夜勤ほど沢山稼ぐことはできませんが、夜に自分の時間を持つことができます。

短時間の看護師=クリニックや小規模病院

小さなお子さんがいる看護師も沢山いらっしゃることでしょう。

しかし小さなお子さんを抱えて大規模病院で勤めることは難しいでしょう。

もちろん家族の協力も必要となるでしょうが、家庭がある看護師は緊急の休みが取りやすいようにクリニックや小規模病院の方が良いでしょう。

熊本で看護師の転職で上手に転職するための2個の注意点

自分が勤務できそうな範囲で就職を決める

自分が車を持っているならば勤務の範囲は広くなってきますが、車がない看護師はバスで行ける所やバスの時間も考えながら勤務地を決めることが大切です。

自分が通いにくい病院では長く勤務することはなかなか難しいでしょう。

自分のできる範囲をしっかり見定めて病院を決め、無理をして勤務することのないようにしましょう。

自分がどんな看護師になりたいのかを決めておきましょう

自分が大規模病院に勤務し看護師のスキルアップを望むのか、地方の高齢者を対象に一人一人としっかり時間をかけて向き合う看護師になりたいのかは、自分で決めて病院を選びましょう。

自分が目指すものと自分が勤務する病院が違ってしまっては看護師として望むことと違ってしまい、看護師としての勤務が辛くなってしまうことがあります。

自宅と近いから、病院がここしかないからと、妥協する部分と妥協できない部分をしっかり決めておきましょう。

転職前に自身の強みやスキル、弱みなどを振り返ってみましょう

転職をするということは、自分が今いる診療科から「転科する」ということも視野に入れてみましょう。

もちろん転科しなくても良い看護師もいらっしゃると思います。

内科の看護師は比較的どこにでもありますし、数も他の診療科と比べて多いです。

しかし整形外科から脳外科に転科したり内科から泌尿器科に転科したりと、病院の立地条件や自分の引っ越しの場所でも変わってくることもあるでしょう。

そのような場合、自分がどんな診療科なら良いのかも考える必要があります。

自分の看護の得意不得意を理解することが、働きやすい病院を探す基本となります。

例えば私の先輩看護師は皮膚が弱いため、どんなにお給料が良く自宅から近くても皮膚科にだけは就職ができないと話していました。

私自身も精神科と産婦人科には自分の知識量が足りないことを自覚しているため、これから先も転科することはないでしょう。

自分が不得意な分野に進むということは、努力すれば自分の看護師としてのスキルアップにはなりますが辛いことも多くなってしまうでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

熊本県では様々な病院があります。

様々な病院があるということは、看護師の求人も沢山あるということです。

熊本県だけではなく別の地方からの転職者も多くいらっしゃり、方言の問題や高齢者との会話が難しいことも多々あります。

筆者自身が勤務する老人ホームでは、宮崎県から来た看護師が高齢者の言葉を理解できずに症状が分からないということが沢山ある、と相談をよく受けます。

地方の看護師は車の問題や自分が就職に必要な物品が都内の病院と比べ入手しづらいという欠点がありますが、地方には地方の良いところも沢山あります。

例えば、高齢者施設では知り合いの看護師に介助をお願いできたりすることで確かな信頼関係が生まれ、要介護者にとっても頼みやすくなりますし、看護師から見ても自分の働きで誰かの役に立てるやりがいを実感できます。

もちろん都内の看護師の転職でも良いところはありますが、熊本県での転職は地域性が高いことも良い点でしょう。

様々な病院と連携して看護を行っているため、看護師として自分が何を行いたいのか、自分はどんな看護師になりたいのかをよく考えて、看護師の転職を満足のいくものにしましょう。

熊本で転職する時は、こちらの記事も参考に!

~自分にはどの看護師の仕事が向いているか?~

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