製薬会社でホワイトな会社の4個の特徴と求人や面接の時の見分け方とは?
製薬会社に勤めている人の年収とはどのくらいなのでしょうか。
製薬会社には様々な職種の求人があり、就職・転職活動の際に求人を目にすることが多いかと思います。
社会貢献度の高い職業なのでやりがいはありますが、やはりやりがいだけでなく年収も気になりますよね。
今回は、そんな製薬会社の給料事情について解説していきます。
実際に経験者が給料をアップさせた方法も紹介していきますので、気になる方はぜひ最後までご覧ください。
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製薬会社の給料の相場はどのくらい?
正社員で新卒入社した場合の製薬会社の給料相場
正社員として新卒入社した場合は月収20万円~30万円程度であることが多いです。
給与の差が大きい理由は、製薬会社の職種の多さにあります。
入社時に専門知識の必要がないMRや工場のスタッフは月収20万円~25万円程度で、大学院卒で薬学などに関する知識が必要とされる研究職や開発職は月収25万円~30万円程度の求人が多いです。
新卒で入社した場合は3ヶ月間の使用期間が設けられることが多いのですが、その間の給与等の待遇が変わることはほぼありません。
もちろん会社の規模によっても給与は変わってきますが、新卒の給与としては少し高めに設定してあることが多いようです。
正社員で転職した場合の製薬会社の給料相場
正社員として転職した場合、前職の給与と実績、能力によって決まりますので、かなりの個人差があります。
工場のスタッフであれば、最初にチェックされるポイントは実際に任される業務の経験があるかです。
転職で給与アップを狙うのであれば、ユニットリーダーの経験があると大きなポイントになります。
しかし工場のスタッフは製薬会社の中では給与が伸びにくいので、年収300万円~400万円程度であることが多いです。
MR職であればMR資格の有無が初めにチェックされます。
MR未経験からでもOKという求人(派遣MR)もありますが、その際は新卒と同じ程度の給与からスタートすることもあります。
未経験でも前職で営業の経験があり尚且つ営業成績が良かった人であれば、給与に加味されることが多いです。
経験者であれば、前職の給与の他にインセンティブやボーナスも重視されます。
MRとして能力の高い人であれば、30代で年収1千万円という人もいます。
研究・開発職は実は業界内での転職が多いです。
こちらも、前職の給与の他にどんな実績があるのかが重要になります。
優秀な人であれば年収1千万円を超える人もいます。
年収にも響いてくる基本給以外のものは、どうなっているの?
賞与
賞与は会社によって支給額も決められ方も異なっています。
賞与は会社の業績によるものなので業績が良いときは支給額も増える傾向にありますが、業績が良くないときには支給額も下がります。
ほとんどの会社は年1回もしくは2回の支給です。
製薬会社は他業種と比べると賞与の支給額が多い傾向があります。
製薬会社の根幹とも言える研究開発職では多いときには年収の3分1程度がボーナスということもあるようです。
MRであれば営業成績によってかなり個人差があります。
数字の達成具合の他に上司評価、人事評価、同僚評価など様々な評価基準を設けている会社もあれば、数字のみで評価される会社もあります。
以前私が働いていた会社では数字の達成具合と上司評価で10段階評価を採用しており、新入社員でも最高評価で月給6ヶ月分のボーナスを貰っている人がいました。
一方で営業成績も勤務態度も悪く、最低評価でボーナスがゼロだった人もいます。
MRは高給取りと言われることもありますが、成績によって良くも悪くも給与が大幅に増減します。
特に外資系企業やベンチャー企業は成果主義の傾向が強いと思います。
昇給
昇給に関しても会社ごとに基準が異なりますが、年に1回もしくは2回の昇給が一般的です。
勤続年数に応じて自動的に昇給する場合もありますし、前年の評価によって昇給する場合もあります。
役職に就くと大幅な給与アップが見込めます。
ただし会社によってはある程度の役職に就くとそれ以降あまり給与が上がらないという事例もあります。
残業代
残業手当も大きな収入源の一つです。
研究開発職や工場スタッフは残業が多いので給与の中で残業代の占める割合がかなり大きいです。
MRに関しては他の職種とは少し異なっており”みなし残業代”として最初から給与に含まれています。
各種手当
製薬会社は各種手当がしっかりしている会社が多いです。
工場や研究所は郊外にあることが多く、またMRは会社都合での転勤も多いので住宅手当は他の業種と比べ充実しています。
家賃の半分以上の住宅手当が出る、または借り上げ社宅に格安で住むことができるという会社が多いです。
ただし住宅手当は年齢制限が設けられている会社があるので注意が必要です。
通勤手当は通勤手段によって規定が異なります。
地方の工場に勤める場合は自家用車で通勤する人が多いので、自宅から会社までの距離に応じて支給されることが多いです。
首都圏などで電車通勤の場合は、自宅から会社までの電車賃で計算されます。
上限額が決められている所もあります。
役職手当がつく会社もあります。
工場であれば各セクションのリーダー、営業であればエリアリーダーなど小規模チームのリーダーにも手当が支給されるでしょう。
ただし、役職手当が支給されて基本給はほとんど上がらないということもあります。
工場のスタッフであれば夜勤を導入している会社もあり、その際は深夜手当もつきます。
MRは営業手当という制度があり、会社にもよりますが月に3万円~5万円程度支給されます。
そのほかにMR特有のものとして”日当”という制度があります。
これは外勤日1日につき2,000円~3,000円程度支給されます。
日当制度に関しては制度そのものが疑問視されることもあって一部の企業では廃止されているので今後どうなるかは分かりませんが、MRにとっては重要な収入源の一つとなっています。
このほかにも会社ごとに皆勤手当や出張手当など一般的な手当は揃っています。
給与が高い人は何が違うの?
ここまで解説したように成績や評価によって高収入が期待できる製薬業界ですが、実際に給与が高い人はどのような人なのでしょうか。
スキル
やはり給与が高い人はスキルの高い人が多いです。
職種によって求められるスキルは違いますが、必要とされるスキルがしっかりと身についていることが、給与が高い人に共通して言えることです。
MRであれば高いコミュニケーション能力や正確な製品知識の他に医療知識、プレゼン力など幅広いスキルが求められます。
工場のスタッフであれば仕事の正確さや集中力が求められます。
研究職や開発職であれば忍耐強く研究を進める能力や日々勉強する姿勢などが求められます。
スキルが高いということは常に努力して勉強も欠かさないということなので給与が高くなるのは当然ですよね。
役職
役職に就くと給与が大幅にアップすることが多いです。
業務量も責任も増すので、それ相応の給与が支給されます。
医薬品は人の命に関わるものなので、様々なルールや法律が定められています。
そしてそのルールは毎年改定されるので、きちんと把握するのはとても大変です。
役職に就く人はマネジメント能力だけでなく医薬品製造に関わるこれらの法律なども正しく理解し、尚且つ常にアップデートしていかなければいけません。
勤続年数
実力主義の傾向が強くなってきている製薬業界ですが、勤続年数に応じての昇給もあります。
勤続年数に応じての昇給率はあまり高くはありませんが、やはり長く勤めている人にはそれなりのメリットがあります。
MRのように成果が目に見えて分かる職種でない場合には、勤続年数の長い人は比較的給与が高いです。
ただしある程度昇給した後に勤続年数に応じた昇給はストップすることもあります。
そして中には完全実力主義という会社もあるので、一概に勤続年数が長ければ給与が高いとも言い切れません。
部署
部署によっては残業がとても多いので、給与は高くなります。
研究職や開発職は一つのプロジェクトに何年もかかり、他社に先を越されてしまうと大変な損失に繋がります。
後発品メーカーであれば、新薬の特許切れのタイミングで後発薬を販売できるようにしなければなりません。
そのため、どうしても残業しなけければならない場合もあります。
品質検査部門は、会社によってはかなり残業が多い部門です。
検査が終わらなければ医薬品を製造することも出荷することもできないので、繁忙期は残業が多くなる傾向があります。
工場のスタッフも、繁忙期には残業が多くなります。
通常の残業の他に夜勤が増えることもあり、深夜手当プラス残業手当で給与がかなり高くなります。
稼ぎたい人は、積極的に夜勤を希望することで収入アップも目指せるのではないでしょうか。
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製薬会社の給料の決まり方
月給
製薬会社の月給は大まかに三つで構成されています。
基本給・各種手当・残業代を合わせたものが月給です。
基本給は給料のベースとなるもので、勤続年数や昇級試験、評価などのランクによって徐々に上がっていくことが多いです。
ここに各種手当が上乗せされます。
金額の大きなものとしては住宅手当や通勤手当など、営業であればこれに加えて営業手当と日当です。
求人票には手当込みで月給が表示されていることがあるので、しっかり確認する必要があります。
そして最後に残業代がプラスされます。
MRはみなし残業代として求人票に書かれている月給に含まれている場合もありますが、MR以外の職種は残業した時間に応じて支給されるので求人票の月給には含まれていないことが多いです。
時間外労働分の給与なので毎月変動します。
年収
毎年昇給したとしても、月給だけで考えれば年収1千万円を超えるのは無理です。
実際に年収が高い人はボーナスがかなりの金額を支給されています。
ただしボーナスは「基本給の何ヶ月分」という計算の仕方をすることがほとんどなので、基本給が高い人の方が結果的に支給金額は高くなります。
経験者が教える、実際に給料がアップしたのはこんなとき
ボーナス支給時
以前勤めていた会社では、新卒で入社して2年目の夏のボーナス支給時に基本給が5,000円程度アップしました。
これは勤続年数に応じたものだったようで、同期社員は全員同額でした。
1年目の夏のボーナスは寸志という形で同期全員が同じ金額でしたが、冬のボーナスは各人評価によって支給額に多少の開きがあったようです。
外勤を始めたタイミング
MRは外勤をするようになると営業手当と日当が支給されるので給与がアップします。
インセンティブ制を導入している会社であれば、営業成績によってインセンティブも支給されます。
以前勤めていた会社では新卒で入社した同期社員は全員一律35,000円アップでした。
年間目標を達成したとき
工場のスタッフや学術部、その他内勤スタッフは、成果が見えにくい場合が多いです。
そのため、私の勤めていた会社では上司との面談で年間目標を設定し、その目標が達成できた場合は昇給に反映されていました。
MRは個人での年間目標の他に支店ごとの年間目標もあったので、個人目標を達成した場合は給与がアップし、支店目標を達成した場合はボーナスに反映されていました。
昇給試験に通った時
3年目のボーナスの前に昇給試験がありました。
同期社員は、職種に関係なく全員に昇給試験の案内が来ていました。
試験内容は職種によって異なっていたらしく、それぞれ業務に関する基礎知識のようなものを口頭で質問されるという形式でした。
試験内容は分かりませんが、入社5年目の社員も昇給試験試験がありました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
製薬会社でも職種によって給与水準は変わってきますが、他業種と比べると全体的に給与、手当共に充実している会社が多いです。
基本給以外の手当によって年収が大幅に変わってくるので、ぜひこの記事を参考に、自分に合った会社を探してみてください。
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