ウェディングプランナーといえば、結婚式を迎える新郎新婦のお手伝いをする存在です。

華やかなイメージが強く、なりたいという女性も多い人気の職業です。

私自身、大手結婚式場でウェディングプランナーとして働いていた時期がありましたが、とてもやりがいがある仕事でした。

その一方で、ウェディングプランナーの仕事は、精神的にも肉体的にもきつい仕事とも言われ、離職率が高い職業でもあります。

正式な数値は発表されていませんが、実際に大手結婚式場で働くウェディングプランナーをみていると、3年目までで3~5割が辞めていく印象があります。

まず精神的にきついといわれる原因は、ウェディングプランナーの仕事は失敗が許されないという点です。

結婚式は多くの場合、新郎新婦にとって人生に1度きりです。

そこで万が一、ウェディングプランナーによるミスがあれば、取り返しのつかない事態になります。

更に、接客やコンサルタントという立場に加え、ウェディングプランナーには営業の役割も求められます。

新規結婚式契約から単価アップのオプション営業まで、ノルマや目標が掲げられています。

また、肉体的にきつい仕事と言われるのは、拘束時間の長さや休日がとりにくい点にあります。

結婚式がある日は、朝から晩まで式場で走りまわり、立ちっぱなしの仕事です。

加えて、新郎新婦の結婚式や打ち合わせは土日や夜に多く、残業や出勤日数の増加に繋がります。

実際にウェディングプランナーを辞めた人に聞くと、この精神的にも肉体的にも大変な仕事に給料が見合っていないと不満の声が多くあることに気がつきました。

では、ウェディングプランナーの年収は実際どうなっているのかを解説します。

ウェディングプランナーの年収の相場はどのくらい?

ウェディングプランナーの勤める結婚式場は、ホテル、専門式場、レストランなど様々で、その中にも上場企業から中小企業までピンキリです。

ではここで、ウェディングプランナーの平均年収相場を記載します。

ウェディングプランナー全体の平均年収は250万円~450万円と言われています。

ちなみに、上場している専門式場について、公開されている年収は以下の通りです。

ワタベウェディングで平均年齢37.7歳で456万円、エスクリで平均年齢30.9歳で391万円です。

ちなみに全上場企業の平均年齢は40歳で平均年収は599万円です。

平均年齢が違うので純粋に比較はできませんが、業界全体として他業界より年収相場が低いことが分かります。

正社員で新卒入社した場合

未経験で新卒入社した場合は、月給18万円程度という求人が多かったです。

正社員で転職した場合

経験のあるウェディングプランナーが転職する場合、経験年数により年収相場は異なります。

数年の経験であれば月給20万円以上、チーフなど長年の経験をもつウェデイングプランナーであれば月給35万円以上という相場です。

パート・アルバイト

ウェディングプランナーは、正社員として働く以外にパート、アルバイトとして働く方法もあります。

実際の求人をみると、時給900円~1,200円という求人が多かったです。

求人によっては、ウェディングプランナーの補助からスタートというものも多くありました。

年収にも響いてくる基本給以外のものは、どうなっているの?

ここからは、正社員の場合に年収に影響する各要素をみていきたいと思います。

賞与

年に2回賞与ありというところが多いようです。

金額は公開されていませんが、企業規模や企業の財務状況により異なります。

昇給

年に1回程度を目安に昇給するという求人が多いようです。

経験(勤務年数)や営業成績により、決まるようです。

各種手当

手当は企業によって異なります。

通勤手当、家族手当、住宅手当などがあるほか、固定残業手当といい、みなし残業制度を導入している企業もあります。

また、ウェディングプランナーは特別な資格がなくても出来る職業ですが、より良いサービス提供をはかるため、資格手当を導入し資格取得推奨を促す企業も存在します。

ほかには、チーフなどより責任の重い地位につくウェディングプランナーには、役職手当が支給される会社もあります。

手当とは違いますが、営業成績に対しインセンティブを設けている企業も存在します。

私の働いていた式場では、営業目標達成で月2万円の上乗せがありました。

このように、手当部分は一律ではなく、求人をみるときにチェックしてみる必要があるでしょう。

基本給が同じでも、手当待遇が厚い企業では実質的な年収はより上になります。

給与が高い人は何が違うの?

同じウェディングプランナーでも給与は250万~450万円と幅があります。

この違いはスキル、役職、勤続年数、地域により生まれます。

スキル

営業や接客技術が高いウェディングプランナーは、評価されることから、給与が上がります。

出来高制の給与体系を導入している企業やインセンティブを導入している企業では、営業成績が給与に大きな影響を与えます。

役職

未経験入社の時は、アシスタントコンサルタントとして補助的な仕事を行います。

ここからウェディングプランナーの経験を積み、チーフや統括プランナーの役職につく場合があります。

役職手当がつくほか、賞与も増加します。

勤続年数

入社時の月給は18万円前後であることが多いウェディングプランナーですが、勤続が長くなれば、給与も上がる傾向にあります。

大体30代後半になれば平均400万前後にまで年収は上がり、日本の平均年収とほぼ遜色ないものになります。

地域

大都市圏は地方に比較し、給与が高い傾向にあります。

アルバイトやパートでも同じことが言え、地方では時給900円程度から求人がありましたが、大都市圏が1,000円~12,000円の求人が多くありました。

ウェディングプランナーの年収の決まり方

ウェディングプランナーの年収の決まり方は、まず基本給を決め、手当関連が上乗せされていきます。

経験

未経験であれば、月給18万円程度からスタートします。

同業種からの転職であれば、過去に勤めていた企業の給与水準が参考にされます。

前述したように、ウェディングプランナーは離職率が高い業界のため、企業側も即戦力を求めています。

そのため、同業種からの転職であれば、給与が上がる可能性も高いのです。

ウェディングプランナーで年収を上げるためにやるべき2個のこと

では、ウェディングプランナーとしての給与を上げるためにどのようなことが考えられるでしょうか。

今の勤務先でできること

スキルアップを図る

数字で見えやすい営業成績を達成することで、インセンティブや昇給による給料アップが期待できます。

他にも英語や中国語などの語学スキルを磨くことで国際カップルの接客も可能になり、給与の値上げ交渉をしやすくなるかもしれません。

資格を取得する

ウェディングプランナーに資格は必須ではありませんが、他のウェディングプランナーとの差別化をはかれます。

資格手当を設ける企業もある他、役職への道も近づくかもしれません。

ウェディングプランナーの資格としては、ABC協会認定資格やBIA認定資格が挙げられます。

思い切って転職する

今の会社から飛び出すことで、基本給が上がるケースも多くあります。

転職先の選び方1:人気の高い式場

少子高齢化がすすみ、地味婚という言葉も定着してきた現代では、ウェディング業界の需要は減少傾向にあります。

いくら自分のスキルを高めても、成約件数が少ない企業では活かす機会も少なく、結果として給与が上がらない可能性もあります。

人気のある式場、長く勤務できそうな式場に転職するために、企業の情報を把握することも必要です。

転職先の選び方2:営業に対する自分のスタンスをはっきりさせる

もし自分が営業が得意で、今後も積極的に強化していきたいのであれば、転職先もその視点で選びましょう。

出来高制やインセンティブが大きいところで働くと、自分の努力次第で給与がアップする可能性があります。

年収をアップさせるための求人の選び方

給与相場が今よりも高いところを探そう

基本給は会社により異なります。

一般的には、業界の中で企業規模が大きい上場企業や一流ホテルなどが給与が高い傾向にあります。

賞与や昇給制度をチェック

賞与は何か月分支給されるのか、実際に過去はいくら支給されているのかを確認しておきましょう。

また昇給については、昇給額の推移やマニュアルや規則がきちんと整備されているかも確認しましょう。

残業代はちゃんと出る?

ウェディングプランナーの仕事は、早出や残業が多い仕事です。

 きちんと残業代が支払われるところを転職先として選びましょう。

また、ウェディングプランナーは深夜に残業することも多いため、深夜は割増の残業代を支払う企業も中にはあります。

交通費や福利厚生は?

前述の通り、各種手当は企業によって大きく異なります。

例えば住宅手当があるのとないのとでは、同じ基本給でも生活のレベルは異なってきます。

住宅手当や交通費の支給などはあるところを選びましょう。

経験者が教える、実際に年収がアップしたのはこんなとき

資格を取得したとき

私は秘書検定をまず取得し、接客レベルの向上を図りました。

その後、ABC協会認定資格を取得しました。

これにより、スキル向上が認められ、資格手当として月1万円の昇給に繋がりました。

雇用形態ごとに違いは出てくる?

月給や年収

正社員、契約社員は月20万というように、月給で給与が支払われます。

それに対して、派遣・アルバイトは、時給1,000円というように、時給制で給与が計算されます。

一般的な傾向として、正社員の方が働く時間も長く、年収も高いです。

年収以外における良い点と悪い点

働き方には各々良い点、悪い点があります。

自分の目指す将来像、働き方など、自分に合う雇用形態を選択しましょう。

正社員

良い点は、雇用が安定していて、福利厚生が充実している点でしょう。

また同じ月給制の契約社員と比較して賞与が多く、退職金制度も整備されています。

悪い点は、全国に展開する式場であれば転勤の可能性がある点です。

またウェディングプランナーだけでなく、ほかの職種への配置転換なども考えられます。

契約社員

良い点は、自分の実力に応じた給与が設定されるため、スキルに自信があれば稼げる点にあります。

また正社員への雇用を目指せるケースもあります。

悪い点は、長期雇用は難しく、正社員に比較すると賞与が少なく、福利厚生も一部利用可能など制限がかかってしまう点です。

派遣

良い点は比較的休みが取りやすい点です。

また、派遣元の会社に職場の雰囲気や勤務条件などの相談ができるのも選ばれる理由です。

悪い点は、長期雇用が難しい点や社員食堂が利用不可になることも多いなど、社内で疎外感を感じてしまう点にあります。

アルバイト

良い点は勤務時間の自由度が高い点です。

悪い点は、昇給や賞与がなく、スキルアップや自分の頑張りが給料には反映されにくい点が挙げられます。

この働き方は、こんな人におすすめ!

正社員

高い給与をのぞみ、長く働きたい方なら正社員がおすすめです。

長く働くことで、昇給もある他、出世も期待できます。

契約社員

経験はある程度あり、自分で希望年収を設定したい場合は契約社員もおすすめです。

正社員と違い、転勤や本人の意思に反する配置転換はありません。

他には、希望企業がありながらも正社員での採用が難しい場合、契約社員から正社員の登用をめざすのも良いでしょう。

派遣

派遣は長くても3年と勤務期間が決められています。

長期雇用がないことはデメリットとしてとらえがちですが、独立する前の準備期間や家庭の事情で勤務期間が決まっている場合は、つなぎとして派遣社員を選ぶのがよいでしょう。

休みもとりやすく、アルバイトと比較して時給も高い傾向にあります。

加えて、派遣会社に勤務先の雰囲気などを相談できるので、自分に合う職場を見つけるのに不安があるという方には、サポート体制の面でも安心ですね。

アルバイト

育児や介護で働ける時間や日が限定されている場合は、アルバイトがおすすめです。

また学生で将来ウェディングプランナーを目指したいという場合も、アルバイトをすることで、リアルな職業の姿がみえてくるでしょう。

まとめ

いかがでしたか。

ウェディングプランナーは一般的に年収が低いと言われています。

しかし、勤務する会社や働き方を選べば、自分の満足する給与を得ることができるかもしれません。

即戦力を求める企業が多いので、経験、スキルをつめば、給料が上がる可能性もあります。

この記事も参考に、自身の納得いく働き方を模索してみて下さいね。