ウェディングプランナーは男性でも出来る?その理由と男性経験者の私ができること、大変だったこととは?
「ウェディングプランナーは女性の仕事」と思われている方も少なくないのではないでしょうか。
もっと言えば、ウェディングに携わる仕事はほとんどが女性、というイメージを持たれている方もいらっしゃるかと思います。
ただ、実際にはウェディングプランナーには男性も数多く、活躍されている方々も存在しています。
今回は、皆様が聞きなれない男性のウェディングプランナーの仕事について、私の経験談をもとにお話させて頂きます。
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目次
閉じるウェディングプランナーの仕事についておさらいしよう
ウェディングプランナーとはその名の通り、結婚式をプランニングする仕事になります。
一生に一度の結婚式を素晴らしいものにするために、新郎新婦と一緒に結婚式を作り上げます。
無事に結婚式を迎えられた時の感動もあり、非常にやりがいのある職種です。
また一流のホテルが職場であったり、綺麗でおしゃれなサロン空間でお客様と打ち合わせをしたりと、華やかなイメージがあります。
ただその裏には、この仕事の難しさや厳しさも勿論存在しています。
結婚式当日の為に長い時間をかけて準備をしますし、新郎新婦にとっては人生においても重要な1日となるので失敗は許されません。
また結婚式を行うのには数百万円単位の多大な費用が発生しますので、大変な責任が伴う仕事になります。
ウェディングプランナーは男性でも出来る!その理由3個
国内のウェディングプランナーで活躍されている方々は、やはり女性の方が多いことは間違いありません。
ただ、男性で活躍されている方も多く存在しています。
女性という世間のイメージはあるものの、基本的には男性も女性も関係なくできる仕事です。
まずはその理由についてお話しましょう。
理由その1:業務内容
女性にしかできない業務はほとんどありません。
お客様の接客、商品の販売、様々な結婚式の準備に伴うアイテムの手配など、実際に行う業務内容は男女を問わず出来る仕事です。
接客スキルを持ち合わせ、お客様としっかりやりとりをすることが出来れば、誰にでも出来る仕事なのです。
ただし、新郎新婦にとって一度きりのとても大切な日を請け負いますので、手配のミスなどは許されません。
都度確認しながら細やかな対応が必要となりますので、男女問わず大雑把な性格の人には向かないかもしれません。
理由その2:職場
ブライダル業界の会社は女性の世界だ、と思われる方もいるかもしれませんが、決してそうではありません。
勤務する会社にも男性はたくさんいます。
ウェディングプランナーという職種でみれば現状は女性が多いことは間違いありませんが、運営する企業全体で見ると男性もたくさんいます。
社長をはじめとした経営陣や、料理を提供するシェフ、式当日の現場を取り仕切るサービススタッフなど、場合によっては男性の方が多い部署もあるのです。
勤める企業にもよりますが、男性も違和感なく入っていくことが出来るでしょう。
理由その3:少数派であるメリット
接客するお客様の中には、男性プランナーが接客に出た際に驚かれる方もいらっしゃいます。
そういったお客様は、当初若干の不安を抱え、細やかな対応をしてもらえるのか、上手くコミニケーションが取れるのかなど、不安に思われるようです。
しかし、しっかりと新郎新婦のことを考えて努力し対応していくと、最初にマイナスイメージから入った分、振り幅も大きく、非常に良い信頼関係を築くことが可能です。
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男性プランナーの私が体験した、男性プランナーだからできること
男性プランナーとして、接客対応を含め全ての対応を確実に行い、プラスアルファで男性の特徴を活かしながら取り組むべきでしょう。
そこで、男性であるが故の強み、出来ることをご紹介します。
新郎様目線に立つ
結婚式場の選択や当日までの準備など、やはり主導は新婦様となるケースが大半です。
もちろん新郎様も積極的に取り組んで頂けるケースもありますが、比較的少ない傾向にあります。
新婦様の声で多いのが「新郎が全然結婚式の準備を手伝ってくれない」「二人の結婚式なのに、一人で頑張って何をしているのか分からなくなる」「新郎は結婚式に興味がなさそう」などです。
そういった場合には男性プランナーであるという特色を活かし、男性目線で如何に結婚式が良いものか、また結婚式の準備を二人で行う素晴らしさなど、もっと新郎様が積極的に取り組んでもらえるように男性目線からアドバイスを送ったり、新郎様の立場に立って打ち合わせを行うことで、お互い協力しあう流れを作ることができます。
最初は興味が薄い新郎様でも、結婚式終了後「もう一度結婚式をしたい」「すごく楽しかった」とおっしゃる方が非常に多い印象です。
男性ゲストの目線に立つ
お二人の結婚式に招待するゲストには、男性も多く出席されます。
男性が多いパーティーが比較的多数かもしれません。
結婚式は出席するゲストにも楽しんでもらいたい、良い結婚式だったと感じてもらいたいと考える人も多いと思います。
日頃お世話になっている親族をはじめ、同僚や上司、友人などが二人のために駆けつけるわけですから、そういった考えを持たれるのもごく自然です。
そうなると、当日の演出などをゲストがどう感じるかなども気になるところ。
客観的に男性ゲストの目線で当日の演出や料理などをアドバイスできることも大きな強みになります。
男性プランナーの私が経験した、男性プランナーだから大変だったこと
とは言え、世間では「ウェディングプランナーは女性である」という印象が強いこともあり、このイメージによって苦労することもあります。
基本は男性でも行うことの出来る仕事ですので大きな問題はありませんが、注意深く対応しないといけないことも多々あります。
ここではその一部をご紹介します。
担当者の変更
男性プランナーというだけで「担当を変えて欲しい」という要望が稀にあります。
特に打ち合わせを重ねてから合わないと感じ、変えて欲しいという訳でなく、最初の段階で変更の要望がかかる場合があります。
まだ男性のウェディングプランナーの認知度は低く、完全に女性をイメージして来館されるお客様には驚かれることもあります。
結婚式に対して思いを持って業務に取り組む中でも、そういった形で担当できないケースも存在します。
こればかりはどうしようもないので、要望があれば、担当は女性プランナーに変更になります。
担当を変えて欲しいとお客様が思わないように、初回の接客で一気に信頼を獲得できるように努力しなければなりません。
新婦様との距離感
結婚式当日まで何回も打ち合わせを重ね、当日に備えます。
そのため新郎新婦と連絡を取り合い、相談に乗り、親身に対応していくので、お客様との距離はすごく近いものになります。
ただその際に気をつけないといけないのは、新婦様との距離感です。
どうしても新婦様が主導になって準備を進めるカップルが多いので、自然と新婦様とのやりとりも増えてきます。
もちろん信頼を獲得して一緒になって結婚式を作り上げないといけませんが、あまりにも新婦様との距離を縮めてしまうと新郎様に違和感を与えてしまうケースがあります。
良い距離感を保ちながらお二人に寄り添う必要がありますので、コミュニケーションの取り方には注意しなければなりません。
女性からの目線・印象
近年の結婚式はすごくおしゃれで可愛いものになっています。
会場の装飾や衣装、アイテムの一つ一つはおしゃれなデザインが多くを占めます。
その感覚を養うことも非常に重要な仕事の一つです。
女性プランナーであれば感覚的に「可愛い」「おしゃれ」という判断が備わっている方が多いですが、男性にとっては難しい部分もあります。
インターネットやSNSなどで様々な装飾やデザインを見て感覚を養うことも重要です。
そして、実際の流行りなどにも敏感にアンテナを張って情報収集をする必要があります。
男性ウェディングプランナーを目指す上で知っておきたいこと
近年は男性のウェディングプランナーも増えつつあります。
婚礼業界は衰退傾向にありますが、個人的にはもっと男性がこの業界に進出し新たな風を吹き込むべきだと思います。
そこで、男性がウェディングプランナーという職種に就く上で知っておいて頂きたいことをご紹介します。
女性にしか出来ないことは決してない
先ほどもお話した通り、プランナーの仕事は女性にしかできない業務ではありません。
男性で活躍されているウェディングプランナーも数多く存在しています。
新郎新婦にとって一度きりの最大のイベントをプロデュースするわけですので、大変やりがいがある仕事になります。
また、結婚式に対して積極的に取り組む新郎様が増えてきているのも事実です。
そういった場合に男性プランナーが喜ばれることも、今後は増えてくるかもしれません。
未だ男性プランナーは少数派である事実
男性で活躍されるウェディングプランナーはたくさんいるものの、女性に比べれば圧倒的に少数派です。
まだまだ世間のイメージは女性のプランナーになります。
完全に女性の世界であるというイメージを持っている方には、驚かれることもあるかもしれません。
そうであったとしても、自分であれば必ず良い結婚式が提供できる、というしっかりとした意思を持って努めないといけません。
ただ今後は、男性プランナーの需要も増えていく傾向にあります。
まだまだ少数派である今だからこそ、時代の先陣を切ることができ、自身のキャリアアップにとっても大きなメリットが得られると思います。
仕事の難しさ
男性プランナーに関わらず、ウェディングプランナーは非常にシビアな仕事です。
会社の運営を左右する契約の獲得、サービスの提供など非常に重要な任務が課せられます。
失敗は許されませんし、新郎新婦と打ち合わせをしなければならないこともたくさんあります。
また、一人で何組ものカップルを担当することも多々あります。
新郎新婦にとってはたった一人の担当プランナーであっても、プランナー側はそうではありません。
それぞれの新郎新婦とのやりとりを書き留めながら、間違いのないよう準備を進める必要があります。
そして、お客様との打ち合わせはお二人の仕事が終わってからなど夜になることも多々あります。
そのため、業務時間が長引くこともあり、拘束時間が長くなります。
結婚式への思いを持ち続けること
ウェディングプランナーの業務量は多大なものになります。
事細かに一つ一つを対応し、処理をしていかないといけない業務です。
もちろんお客様とのコミュニケーションを図らないといけませんし、場合によってはお客様の要望に応えるべく、社内で担当部署にイレギュラーな対応の依頼を行ったりもします。
多くの人間関係やコミュニケーション能力も必要とし、決して楽な仕事ではありません。
ただそういった際にも結婚式当日皆さんに喜んで頂けることを想像しながら、モチベーションを持って取り組まなければなりません。
結婚式に対する思いが少ないと、どうしても目の前の業務に追われモチベーションを失うこともあります。
職場環境にもよりますが、しっかりと思いを持って取り組まなければ続かない業務となります。
お客様に「男性ウェディングプランナーなの⁈」と驚かれたときの対応2個
私も実際ウェディングプランナーになる前までは、結婚式場の仕事は全員女性が担当するものだと思っていました。
世間一般ではその認識は少しずつ変わってきてはいるものの、まだまだ驚かれることも多いかもしれません。
そういった際の対処法を自身の体験談をもとにご紹介します。
印象付ける
友人などに「男性ウエディングプランナーをしている」というと驚かれることが多々あります。
驚いてくれた場合には、プランナーをしているということを非常に印象深く覚えてもらいやすいです。
驚いてくれた人の周囲に結婚する友人や知人がいる場合に、紹介してもらえることも多々ありました。
女性であればそこまで印象に残らないかもしれませんが、男性プランナーであるという珍しさから、そういったメリットもあります。
男性プランナーは珍しくないと伝える
プランナーという仕事は、女性だけの仕事ではないことを説明したこともありました。
結婚式は新婦様だけのものではなく、もちろん新郎様の結婚式でもあります。
男女両方に販売する商材ですので全くおかしい話ではありません。
世の中にある女性に向けた商品でも男性が販売することはよくある話ですので、それに比べてもなんら変わりないことを説明します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
人口や婚礼組数の減少から、婚礼業界も縮小傾向にあります。
多くの式場や結婚式に伴うアイテムを取り扱う企業などが経営破綻するニュースを目にすることも少なくありません。
またSNSの普及によって個人でも多くの情報を得られることにより、ニーズも多様化し、大きく変動もしています。
時代についていくことのできない企業はどんどん淘汰されてしまう、厳しい現状があります。
そういった中で、今までの常識に捉われずあらゆるサービスを提供することが重要になります。
「ウェディングプランナーは女性が当たり前である」という発想も、過去のものになるはずです。
できるだけ早く、もっと多くの男性が活躍し、男女共にそれぞれの発想で結婚式を作り上げる必要があります。
この記事を読んで頂き、イメージだけでなく実際に少しでも多くの男性にウェディングプランナーを目指して頂けると嬉しいです。
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