人生に一度のスペシャルな瞬間を創る「ウェディングプランナー」。

超人気ハーフモデルの結婚式がテレビ放映されて以降、若い人たちの憧れの職業となりました。

都市部には結婚式場やブライダル専門学校が立ち並び、ブライダル企業が採用を行えば新卒・中途問わず大勢の人たちが応募しています。

ウェディングプランナーを題材にしたドラマも流行りましたね。

今回は、そんな大人気の花形職業「ウェディングプランナー」への転職を考えている皆さんに向けて、数多あるブライダル企業から応募先を選ぶ際のアドバイスや注意点を紹介していきます。

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私のウェディングプランナーとしての経歴

私は、大学時代の就職活動で、特に希望の業界もなく、ただ闇雲に応募しては面接で不採用…まさに就職氷河期の中活動を行っていました。

そんな時、企業説明会で知ったとあるブライダル企業のHPを見て、新郎新婦が最高に幸せそうな笑顔で写っている写真と写真に添えて書いてあった言葉に胸を打たれ、ウェディング系の仕事に就こう!と決心しました。

大学卒業後、ゲストハウスの結婚式場で1年半ほど勤めましたが、雇用形態が契約社員から昇格せず、給与が低いままであった為退職。

一時は、土日休みの安定を求めて事務系の仕事に就いていましたが、やはりウェディングプランナーになりたい気持ちを諦めきれず再び転職し、今度は正社員として結婚式場でようやく夢だったウェディングプランナーになることができました。

3年ほど勤めましたが、私自身も結婚を控え、今後のことを考えた末に退職。

現在はライターとして活動しながら、年に1回程知り合いのカジュアルな披露宴のプランナーもやりつつ、将来的に本格的なフリーのウェディングプランナーを目指して勉強しています。

ウェディングプランナーで転職する人は多い?

かっこいいスーツに身を包んで髪型は夜会巻き、バシッと決めてキラキラした笑顔で幸せ絶頂の新郎新婦と打ち合わせ…。

そう描いていた理想と、「一生に一回のイベントだから失敗は許されない」という責任の重い現実とのギャップは人によっては耐えられないものでしょう。

その為、憧れていたウェディングプランナーになれたのに転職を考える人は少なくありません。

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よくある転職理由とは?

それでは、よく聞く退職理由を紹介していきます。

収入が低い、または安定しない

私自身も最初のブライダル企業で退職を決めた大きな理由が「収入の低さ」です。

「夢で飯は食えない」とよく言いますが、まさにその通りだと思います。

中には、売上金額によって決められる目標を達成し、いわゆるインセンティブの支給がある企業も存在しますが、新郎新婦のお財布事情やゲストの人数によってかなりの差が出る為、なかなか収入が安定しないことが多いようです。

残業が多い、または休日出勤がある

平日はそうでもない日がほとんどですが、結婚式前の金曜、結婚式本番の土曜、日曜は業務が深夜まで終わらない事もしばしばあります。

時には、新郎新婦の打ち合わせ可能日がプランナーの休日だった場合、振替休日を取得するか、どうしても外せない用事がある場合は打ち合わせにだけ出勤して終わり次第帰る、ということもあります。

その為休息が充分に取れずストレスを感じたり、体を壊して退職を余儀なくされる人もいました。

売上ノルマがある

ウェディングプランナーはお客様である新郎新婦本位の仕事ですが、会社として経営していく為に達成しなければいけない売上目標やノルマがあります。

結婚式費用に余裕のあるカップルなら比較的融通が利きますが、若いカップルはあまり資金がなく、できるだけ費用を抑えたいけど周りに引けを取らないような結婚式にしたい、とご希望されることもしばしば。

そんな中でノルマを達成する方法はいくつかあるのですが、ここにストレスを感じてしまうプランナーも多くいます。

結婚・妊娠・出産

ブライダル業界ではよく、「ウェディングプランナーは結婚が遠のく」というジンクスが囁かれています。

正直紛れもない事実で、人の結婚式のお世話をしている間に、いつの間にか結婚適齢期を過ぎていた、なんて知り合いも大勢います。

「今付き合ってる人と結婚したい」「そろそろ子どもがほしい」と希望する人のほとんどが先のことを見据え、退職という道を選ぶことが多いです。

ウェディングプランナーで狙い目な会社の3個の特徴とは?

前項目でお話ししましたように、憧れていた職業に就いても退職を考えてしまう機会は何度もあります。

では、退職を選んでしまわないような会社はどんな会社なのか、その特徴に触れていきます。

基本給がある程度高めで固定されている

「基本給+インセンティブ」と月給を表記している会社はおすすめできません。

毎月毎月、目標を達成できるわけではないからです。

中には基本給が10万円~15万円の間でインセンティブの支給がないと満足な生活すら送れないような給与設定の企業もあります。

きちんと生活が送れそうな金額を基本給としているかどうか、そこが重要なポイントです。

産休・育休の取得実績がある

プランナーは女性が多い為、産休・育休はかなり重視されるポイントではないでしょうか。

10代、20代とまだ若い内は良いですが、30代になってプランナーに、となると現状なかなか難しいところがあります。

ポイントは「取得実績がある」という箇所です。

一番デリケートな妊娠発覚~安定期を迎えるまでの期間で、他のスタッフの助けや時短勤務などで柔軟に対応してもらえている、という証拠となります。

今は少しずつ産休・育休制度が広まりつつありますが、ここも抑えておくべきポイントです。

休日は絶対に休める会社かどうか

先ほども述べましたが、サービス業である以上お客様本位になってしまいがちな職業です。

お客様本位だからスタッフの休みを軽視するのは仕方ない、という空気が流れている職場も少なくありません。

しかし、中にはスタッフの私生活の充実こそが良いお客様への素晴らしい対応や提案に結びつくと考える企業もありますので、そこはきちんと聞いておいて損はありません。

また、振替休日の制度があるか、実際に従業員が利用しているのかという点も重要です。

ウェディングプランナーの転職で注意したほうが良い2つのこと

花形職業ではない

ウェディングプランナーは、「結婚式を創る花形のお仕事」というイメージを持たれますが、実際は影で新郎新婦を支える黒子(くろこ)です。

打ち合わせ中は新郎新婦の希望を叶える為に頭を絞り、結婚式当日はお昼ご飯を食べる暇もなく一日中バタバタ。

唯一、結婚式で幸せそうな新郎新婦の顔を見るときだけが涙で少し目が潤み、イメージ通りの「花形職業」となります。

沢山の地味な下準備を経ての華やかさがあるということを知っておいて下さい。

女社会である

最近になって少しずつ男性のウェディングプランナーが増えてきましたが、やはりまだまだ女性がメインで活躍している職場です。

女性が多いと、どうしてもいわゆる「女社会」になってしまいます。

中には社内で派閥ができることもありますし、新人の女性スタッフを良く思わないお局様がいらっしゃることもあります。

そんな中でも上手く立ち回れるよう、心しておいた方が良いでしょう。

いっそお局様に気に入ってもらえれば後々楽なので、それも一つの手段ですね!

ウェディングプランナーで転職を成功させるためには何をすれば良い?

サービス系のお仕事の経験を積む

ウェディングプランナーはお客様が主体となるお仕事なので、「お客様にサービスする」という精神を理解することは必須の条件です。

プランナーのアシスタントとしての経験を積むことができたら一番手っ取り早いのですが、そのような求人はあまり募集されることはありません。

比較的採用されやすく頻繁に募集している披露宴の配膳アルバイトでしたら、プランナーの仕事ぶりを近くで見ることができますし、サービスの経験も積めるので一石二鳥です。

ウェディングプランナーの資格の勉強を始める

ウェディングプランナー関連の書籍は沢山あります。

テキストのボリュームや金額帯などあなたに合うテキストで構いません。

テキストによっては、「結婚式という儀式とは何か」という内容から、具体的な打ち合わせの進め方まで載っていて分かりやすいものもありますので、あなたに合うテキストを探してみてください。

実際に資格を取得できれば、式場専属のプランナーではなくフリーのウェディングプランナーとして活躍できるチャンスも出てくるので、勉強しておいて損はないと思います。

ウェディングプランナーで転職するにあたっての必要な心構え

マナーを身につけるなどの自分磨きをしておく

ウェディングプランナーは表舞台に出る仕事ではありませんが、何百万円という商品を売る立場として、常に清潔感・安心感を与えられる身なりでなくてはなりません。

スタイリッシュなスーツを着て髪の毛をアップにまとめるのもこの理由です。

転職活動と並行して、美しい立ち姿や話し方をある程度身につけておくと、面接だけではなく実際の仕事が始まった後もお客様に信頼して頂ける理想的なウェディングプランナーになることができます。

「誰かの笑顔の為に頑張る」というアツい気持ち

きっとお読みになっている皆さんは、ウェディングの仕事に興味のある方ばかりだと思いますので、「お客様の笑顔の為に」という考え方はご理解いただけるのではないでしょうか。

転職活動の末、無事ウェディングプランナーになった後、最初は大変なことばかりですが、この事を胸に刻んで絶対に忘れないでいられたら、担当した結婚式は最高のものになります。

この気持ちは忘れずに、活動してくださいね。

ウェディングプランナーでの転職で年収を上げるためにやるべきこととは?

都心で結婚式場を運営している会社を選ぶ

北海道から沖縄まで今では日本中に結婚式場やホテルが沢山建てられていますが、年収UPを狙うなら、断然都心エリアに会場を有する企業を選ぶことが重要です。

「結婚式場の数が多い=ブライダル企業も多い」ということになり、企業はより多くの優秀な人材を確保する為に待遇面において他社との差別化を図りやすい傾向にあります。

都心には非常に多くのブライダル企業がありますので、ブライダル企業が集まっている都心エリアで探すのが、年収UPに繋がりやすいのではないでしょうか。

語学力を習得する

外国語の中でも特に英語を習得していると、年収UPに有利に働きやすい傾向があります。

というのも、現在日本には今まで以上の外国人が訪問しており、日本に移住してくる方も少なくありません。

その外国から来た方々は、日本で暮らし、日本で結婚する、というケースも多くなってくることが予想されます。

そこで重宝されるのが語学力です。

日本国内だけではなく、ハワイなど海外のリゾート地にある結婚式場で勤務する際にも、必要となるスキルです。

まとめ

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

ウェディングプランナーを目指す方に向けて、実際のプランナーの姿と転職活動でのアドバイスをさせて頂きましたが、いかがでしたか?

少しでも参考になれば嬉しいです。

まだまだ根強い人気を誇るウェディング業界ですが、近年、少子化により挙式組数が少なくなってきています。

また、ドレス写真だけを残す「地味婚」という形式の流行のあおりを受け、これから段々と業界自体が厳しくなっていくことが予想されています。

しかしながら、婚姻組数は実はさほど減少しておりません。

特に東日本大震災の後は、婚姻組数が急激に増えました。

おそらく多くのカップルが「結婚式を挙げたい」と願っているはずです。

そこで、その夢を叶えてあげるのがプランナーの仕事です。

勤務時間が長くなりやすく、責任感の大きい仕事ですが、責任が重い仕事だからこそやりがいも大きいと思います。

対人の仕事なので、どうしても上手くいかないことや悩むことも多いかと思いますが、結婚式当日の新郎新婦やご家族、ゲストの笑顔を思い浮かべて、踏ん張って下さい。

その努力は報われます。

この記事を読んでいるあなたが、輝くウェディングプランナーになって、今後活躍することを願っています!

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