街の小さな花屋で約1年間働いていた私が、皆さんの知らない花屋の仕事内容などについてご紹介します!

あくまでも私の経験に基づいて書いていますので他の花屋とは多少違うところがあるかもしれませんが、そのあたりも踏まえた上で参考にしていただけると幸いです。

花屋の仕事は大きく2個の役割に分けられる

花屋の仕事は主に、市場に行って花の買い付けや仕入れをする買い付けと、花を売ったり花の手入れなどをする販売の仕事の2つの業務があります。

花屋の仕事の役割1:買い付け

市場に行って花の買い付けや仕入れをします。

開店前と開店中の業務について詳しくお話します。

開店前の業務

開店前の業務1:買い付け

前日や当日の朝にどういった花が必要か、またどれだけの花が必要かなどを話し合い、頼まれた花を市場に行って買い付け花屋に届けます。

開店中の2個の業務

開店中の業務1:買い足し

朝、買い付けてきた花が足りなかったり、追加注文で花の買い付けを頼まれることがあります。

また、新しく入荷した花の情報などが入ると再び買い付けに行きます。

開店中の業務2:次の日に買い付ける花の確認

朝買い付けに行った時に買えなかった花や、次の日に必要になりそうな花を前もって確認しておき、翌日の買い付けで何が必要かを確認しておきます。

買い付けの業務は基本花を買い付け、届ける仕事です。

しかし個人で営業しているお店などでは買い付けと配達があります。

買い付けは同じ業務内容になりますが、配達はスーパーなどの大きな店舗から注文を受け、商品が揃ったら注文を受けた分を配達をします。

個人の店は、店と言っても店舗を持っていないところが多く、家で作業する人たちが多いです。

なので、自分の店を持って商売するのではなく、他の店舗(スーパーやショッピングモール)などに売って商売する人たちもいます。

花屋と言ってもみんながみんな花屋という場所で仕事しているわけではないのです。

花屋の仕事の役割2:販売

花屋での接客やレジです。

皆さんがイメージする花屋の仕事はこちらでしょう。

それでは開店前と開店中の業務についてお話します。

開店前の4個の業務

開店前の業務1:キーパーの温度確認

キーパーとは花屋にある花専用の冷蔵庫のことです。

開店前には必ず、温度が適切に保たれているか確認をします。

温度が高すぎても低すぎても、花がしおれてしまったり元気がなくなってしまうことがあるので、こまめに確認する必要があります。

開店前の業務2:店頭に花を並べる

店頭に花を並べる際はただ花を並べていくだけではなく、新しく入荷した花はないか、値段変更した花はないかなど確認しながら作業をします。

また、折れていたり傷んでしまっている花はないか、花をつけている水が減っていたり汚れていないか確認し、必要であれば水は新しいものに取り替えます。

開店前の業務3:水やり

鉢植えは、太陽の日がよく当たるところに置きます。

そして鉢植えの花や葉、木などに水やりをします。

花は太陽の日を浴びて午前と午後でも目で見て分かるほどに成長することがあります。

花にとって太陽と水は成長するのに欠かせないものになるので朝の水やりは大切です。

その際に鉢植えも折れていたり傷んでいるところがないか確認をします。

開店前の業務4:注文や予約の確認

店をオープンする前には必ずその日の注文や予約の確認をすることが大切です。

お客さんの注文や予約を忘れてしまうことは、あってはならないことです。

今日の何時にどのような内容の注文や予約が入っているか、また注文や予約の変更などはないかを前もって確認しておくことも大切な業務内容の一つです。

開店中の3個の業務

開店中の業務1:接客

お客さんが花を買いに来たら、まず初めにどういった花を探しているか確認します。

どの花を買うか決めてきた人もいれば、花を買いに来たが何も決めずに来てどの花を買えば良いか分からず困っているお客さんもいます。

そういったお客さんにはまず季節の花を勧めたり、どんな色が良いのか、どういった感じの花が良いのかイメージを聞きながら、一緒に花を選ぶお手伝いをしてあげます。

開店中の業務2:花の手入れ

その日新しく入荷した花は少し葉を落とし、長さを揃え店頭に並べます。

すでに店頭に並んでいる花は折れていたり傷んでしまっている花がないか確認をします。

折れていたり傷んできている花は見栄えが悪くなってしまうので、折れているところや傷んでいる花や葉を落とします。

また花を浸けている水もこまめに確認をします。

減っていたり汚れている水は新しいものに取り換えます。

特に夏は花が沢山水を吸うので、水の減りが早くなったりすぐに水が汚れてしまったりするのでこまめに確認をします。

また鉢植えの花や草、木なども折れたり傷んでいるところがないか確認し、水やりをします。

開店中の業務3:注文・予約

お客さんの注文や予約でよくあるのが、プレゼントやお祝い用の花束や花かご、お見舞いの花かご、お葬式などで供える花かご、季節のイベントに合わせた(お正月に玄関に飾るような花)注文や予約があります。

注文や予約が入るとどんな花を入れてほしいか、どんな色でまとめてほしいかなどお客様の希望のリクエストも聞いておきます。

また、入れてほしくない花などもあれば聞いておくと良いです。

開店後の4個の業務

開店後の業務1:掃除

花屋では花や葉、茎などのゴミが沢山出て、それと一緒に虫がついていることがあります。

その虫が店内の花や草、木などを食べてしまわないように、綺麗に掃除をする必要があります。

ゴミは溜めないで、ゴミが出たらなるべく早くに掃除をするようにします。

開店後の業務2:店内に花をしまう

掃除が終われば、花を全て店内にしまいます。

その際にも折れていたり、傷んでいる花はないかの確認と水の確認もします。

水の量が減っていたり汚くなっているものは新しいものに取り換えますが、夜は鉢植えの水やりはしません。

開店後の業務3:花の残量の確認

花を店内にしまった後に、花の残量を確認します。

沢山売れてしまって数が少なくなっている花や、追加で新しい花が欲しいときは確認して、次の日に買い付けてきてもらいます。

開店後の業務4:キーパーの温度確認

夜、店を閉める前に必ずキーパーの温度確認をして帰ります。

キーパーの温度確認は最低でも朝晩、できるなら朝昼晩確認するのが適切です。

また、何度も言いましたが花や鉢植えが折れたり傷んだりしてないかこまめに確認しなければなりません。

茎がしっかりしている花もあれば、細くて手が当たっただけで簡単に折れてしまう花もあります。

店頭に並んでいる花に折れていたり傷んでいる花が混ざっているともちろん見栄えも良くないので、時間があれば確認します。

加えて、水の交換も必要です。

夏になると水が汚れるのも早くなり、また汚れた水から匂いがすることもあるので、水が減っていたり汚れていることに気が付いたら新しいものに取り換えます。

しかし鉢植えは例外で、沢山水をやればやるほど良いというわけではありません。

水をあげすぎても根腐れすることがあるので、水やりは基本朝昼の1日2回にしましょう。

そして太陽の日がよく当たるところに置くのがポイントです。

花屋の仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント、働いて良かったと感じるポイント

一番の喜びはお客さんからのありがとう

花束などの注文があったときに出来上がった花束を見てお客さんが喜んでくれた時、笑顔でありがとうと言われると頑張って良かった!と思います。

働いていて幸せな気分になれる

毎日綺麗な花に囲まれて優しい花の香りに包まれて、そんな中で働けてとても幸せな気分でした。

仕事では嫌な気分になったり働きたくない…と思うことが時々ありますが、ここでは一度もそんな気持ちになったことがなく、それも花の力なのかなと思いました。

花についてとても詳しくなった

花屋で働いていて身につく知識というのは、やはり花についてとても詳しくなることです。

今まで気にならなかった近所に咲いている花や、様々なところで目にする花の名前など、分かるようになりました。

面白いポイント

自分のオリジナルを作ることができる

お任せで花束の注文を受けたときに、お店にある沢山の花の中から自分の好きな花を選び花束を作ったりラッピングをすることができ、自分のオリジナルの花束が作れるので楽しいです。

その花束をお客さんが喜んでくれた時が嬉しいです。

花について毎日学べる

やりがいの部分でも述べたように、花について詳しくなります。

新しい花が入荷してくる度に、新しい花の名前を覚えることができて面白いです。

また、今までに見たことのないような花や季節の花などについても知ることができ、とても楽しかったです。

花と行事の関係性

季節の花があるように、行事によっても決まった花があります。

お正月は松や梅、母の日はカーネーション、七夕はススキ、クリスマスはポインセチアなど、働いていると一石二鳥で学べることが多くあり、楽しいです。

新しい出会いも

私が働いていた花屋は地元の小さい花屋だったので、子どもからお年寄りまで花を買いに来てくれるお客様の年齢層が幅広く、多くの人と知り合うことができました。

たまには世間話をしたりと、働いていてもとても楽しかったです。

また、蜂や蝶などといったお客さんが来ることもよくあります。

花屋の仕事の辛いところ

水荒れ

花屋では毎日水を多く使うため冬になると手が荒れてしまいとても辛いです。

そのため花屋ではハンドクリームが必需品になります。

冬は寒い

花屋の仕事は花の鮮度を保つため、一年中キーパーの温度が一定です。

そのため冬はキーパーから花を出すときはもちろん寒いですし、キーパーの側に立っているだけでも寒いです。

また水替えの作業も冬は辛く感じます。

皆が気になる花屋の○○事情

バラを100本注文する人っているの?

100本の注文を受けてことはありませんが、店にあるバラを全て買いたいという方や、彼女や奥さんの誕生日に年齢分のバラや記念日に年数分のバラを注文するお客さんは実際にいました!

車いっぱいに花を買ったり、店の花全部買う人っているの?

そういったお客さんはいませんでしたが、何円分で花束を作ってくださいと言われることはありました。

私が受けた花束の注文の最高金額は3万円でした!

花屋で働くのに何か資格はいるの?

私は資格を持っていませんでした。

なので、大きな花束や花かごの注文があったときは、フラワーアレンジメントの資格を持っていたり勉強している人が作っていました。

ただ、お店で長く働いていると、小さな花束などは資格がなくても作れるようになります。

花屋で働いていて花粉症は大丈夫?

私は花の花粉症は特に持っていなかったので大丈夫でした。

スギなどの強力な花粉を持っている花はあまりないかもしれません。

しかし、菊などで鼻が少しムズムズする時期があったので、花屋で働いていて花粉症は必ずしも大丈夫とは言い切れません。

花言葉は覚えないといけないの?

花言葉は絶対に覚えないといけないということはないと思います。

実際に私も覚えていませんでしたし、覚えていなくて怒られたことも失敗したこともありません。

しかし、覚えていて損はないと思います。

お客さんとのコミュニケーションがよく取れたり接客もスムーズにいくかもしれません。

興味があるなら花言葉について勉強してみるのも良いかもしれません。

おまけ

ここでは、知っていて損はない花の知識をいくつかご紹介します。

お見舞いに鉢植えの花は禁物!

お見舞いに行く際に花を持っていくことはよくあることだと思います。

しかし、お見舞いに鉢植えの花を持っていくことは禁物です!

鉢植えは根つきの花になるのでお見舞いの相手にも「病院に根づく」や「寝付く」というイメージを与えてしまうため鉢植えは禁物です。

気をつけましょう。

お葬式のお供えの花は白で統一

お葬式でお供えの花はできるだけ白でまとめましょう。

みんなが悲しむ場所で派手な目立った花を持っていくことは失礼にあたります。

白色の花には沢山種類があるので、故人が好きだった花でもなるべく白色に近い花を選ぶのが無難です。

また、白色であってもバラはあまり良くありません。

まとめ

私は実際に約1年間花屋でバイトしていました。

花屋でのバイトはこれが初めてだったのですが、今までバイトした中で一番楽しい仕事でした。

花屋で働くとい言ってもあまりピンとこないかもしれませんが、私は花屋で働くことをおすすめします!

接客も居酒屋やレストランとはまた違い、働いている方もとても楽しく、お客さんの年齢層も幅広いので沢山の方とゆっくりとお話ししながら楽しく働けて、とてもおすすめです。

もちろん忙しい時期はありますが、居酒屋で汗を流しながら必死に働くのとはまた違う忙しさで、それもまた楽しいです。

時間に追われるのが苦手で、自分のペースで仕事をしたり人と関わったり話すのが好きな方には向いている仕事かもしれません。


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