ライブコンサートや野外フェス、野球やサッカー、自動車レースなどの大規模なイベントからショッピングモールやデパートなどの小規模なイベントに至るまで、イベントを開催するにはイベントスタッフの存在が不可欠です。

各イベントに必要な人員を主催者が自前で調達するのは大変で、効率的ではありません。

そこでイベント専門の会社に依頼をし、受注した会社のスタッフが主催者の要望に沿う形でイベントの運営部分を補助します。

全国で行われているほとんどのイベントは、イベントスタッフなしには成り立ちません。

イベントスタッフの仕事に興味はあっても何から始めれば良いのか、何がおすすめなのか迷っている方も多いのではないでしょうか。

今回はイベントスタッフがおすすめな10個の理由をご紹介し、楽しさや稼げるバイトの経験をもとに解説します。

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イベントスタッフはどんな仕事?

イベントスタッフは、主催者が企画したものを、要望に沿う形でプログラム通りに進行できるよう最大限バックアップする仕事です。

謂わば裏方のような存在で完全に裏方に徹する場合もありますが、前面に出ることもあります。

具体的には、イベントの誘導や受付、進行補助などを請け負います。

その他にも、クライアントからの依頼をスピーディーに卒なくこなしていくことが要求されます。

あくまで裏方ですから、あまり目立たないように、参加者にはっきりと分かりやすい対応が求められます。

イベントスタッフがおすすめな10個の理由

イベントスタッフがおすすめな10個の理由をご紹介します。

貴重な体験ができる

イベントスタッフがおすすめな最大の理由は、「貴重な体験ができること」です。

例えば、在庫管理のため発売前のツアーグッズを確認できたり、ポジションによっては出演者通路の警備を担当したりすることがあります。

このようにイベントスタッフのお仕事をしていると、多職種ではできない数々の経験が舞い込んできます。

もちろん仕事として関わる以上、イベント内容に対する守秘義務が発生します。

親しい知人や家族にもその内容を話すことはできませんし、ましてやSNSに投稿することもできません。

しかし、今後の人生において役立つことが多々あるのは間違いないでしょう。

今現在、将来の目標が何もない方には、新しい目標が芽生えるようなきっかけが生まれるかもしれません。

興味のある方は是非始めてみて下さい。

マンネリ感がない

イベントは一つとして同じものがありませんので、毎回勤務場所が変わる度に新鮮な気持ちで臨むことができます。

またライブ感覚が非常に大事で、良い意味での緊張感を持続できます。

同じ職場に通い続け同じ仕事を続けることが苦手な方にはおすすめです。

ただし、短時間で沢山のことを覚えなければならず、失敗は許されないので、慎重に作業に臨む必要があります。

厳しい現場ですと、やる気のないスタッフは途中で帰らせられるような事例もあります。

一期一会の精神で、例え1日だけのお付き合いのスタッフ仲間やお客様とでも真剣に関われるような方にはおすすめです。

稼げる

イベントスタッフの仕事は朝早く集合し、終了も遅く拘束時間が長い傾向にあります。

時給換算のバイトですとかなり稼ぐことができますから、お金を稼ぎたい人にはおすすめです。

また、場合によってはイベントが長引けば残業代手当が付きますし、深夜作業や泊まりの勤務ですとそれらに準ずる手当が付いたりします。

宿泊勤務の場合に宿泊費用を負担してくれる企業や、更には役職や出張手当、友人紹介手当が付くなど各社対応は様々です。

入社した企業の福利厚生を確認しておくことが必要ですが、平均的に見て収入面では大変魅力的な仕事です。

弁当の支給がある

1日がかりのイベントの場合、主催者の方がイベントスタッフに昼食としてお弁当を用意してくれるケースがあります。

特に学会系のイベントですと、参加者の方と同じ内容の豪華なお弁当が用意されることもあります。

また泊まり込みのイベントだと三食支給、夏フェスなどの野外イベントの場合は協賛スポンサーからお菓子や飲み物の差し入れがある場合があります。

食事代も馬鹿になりませんので、有り難いですよね。

食べ物の好き嫌いが多い方には辛いかもしれませんが、節約志向の強い方には食費が浮くのでおすすめできる要素です。

仲間ができる

イベントスタッフは共同作業が多く協調性が求められるため、作業を通じてスタッフ間で信頼関係が芽生え、それが友達関係にまで発展することもあります。

仲間ができるということは、お金を得るよりもかけがえのないことではないでしょうか。

学校生活では巡り合わないような世代やバックグラウンドを持った人達との出会いが期待できます。

もちろん友達を作ることだけが目的というのはいただけませんが、大変な作業をお互いに協力して乗り越えた末に芽生えた友情なら素晴らしいことではないでしょうか。

どうか皆様も沢山の仲間を作って下さい。

社会勉強になる

イベントスタッフの良いところは、社会勉強になることです。

スーツ着用のイベントだとスーツの選び方から着こなしまで学ぶことができますし、発表会などの場合は仕事の合間で大変役に立つ発表を聞くことができます。

イベントの台本になる業務マニュアルはそのイベントだけではなく、他のイベントにも応用できることが書かれているので、読むだけでも勉強になります。

社会の最前線で活躍されている方を間近で見てその立ち居振る舞いを学ぶことができるのは、何よりの社会勉強です。

様々なイベントの裏側を見ることができる

もちろん守秘義務を遵守することが前提ですが、様々なイベントの裏側を見ることができるのもおすすめの理由です。

テレビ局のイベントですと、有名人を間近で見る機会にも恵まれます。

もちろん写メを撮ったり、サインを貰ったりするのは厳禁ですが、同じ空間にいるというだけでもテンションが上がりますよね。

表側の華やかな部分だけではなくその裏側を知ることで、一つのイベントを催行するのにいかに大勢の人の手が必要かを知ることができます。

携わるポジションに関係なく、自分自身がそのイベントを支えているという自覚は大きな自信へと繋がるでしょう。

就職のコネができる

様々なイベントの仕事をやることでコネができて、そのおかげで就職した方が多勢います。

例えば、モーターショーイベントにイベントスタッフとして参加して自動車メーカーの方と知り合い就職した人がいます。

また、搬出入の動きの良さでセッティング専門のイベント設営会社からヘッドハンティングされた方もいます。

それ以外にも、イベントスタッフそのものが天職でイベント会社に就職するなど、仕事を通して自己実現に繋がった方が多くいます。

常識やマナーが身につく

数多くのイベントの仕事をこなすことで、知らず知らずの内に社会人として身につけておきたい常識やマナーが身につきます。

マナーは机上の勉強ではなかなか理解が難しく、一朝一夕で身につくものではありませんので、それなりに時間が掛かります。

しかし学校の授業では教えてくれないため、社会経験の中で覚えるしかありません。

様々な人が集まる場で沢山の人から良い刺激を受けて多くのことを学びましょう。

リーダーシップが身につく

イベントの仕事は、大きなイベントほど体系的に進めなければなりません。

そのため、幾つかのグループに分け、その中でリーダーを決め、リーダーは自分のグループを責任を持ってまとめます。

最初は小さいグループから始まり、少しずつ大きなグループのリーダーを経験すると、将来的に就職した時やマネージャー職に就いた時にその経験は大変役立ちます。

そのままイベントスタッフを続ければ、ディレクター職に就きイベント全体の運営を任されるようになり、それなりの報酬を手にすることができます。

実用的なリーダーシップを身につけたい方にはイベントスタッフはおすすめです。

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ズバリご紹介!おすすめのイベントスタッフの仕事5選

おすすめのイベントスタッフの仕事5選をズバリご紹介します。

企業イベント

新しい商品発表や記念の催し物などの企業系イベントは、一流企業の担当者が総力を上げて取り組む一大プロジェクトです。

そのため主催会社の社員はもちろん、関連会社の社員も数多く集まります。

多種多様な企業の見本市とも言える企業系イベントは、就職活動を控える学生にはおすすめです。

また、失業中の方も再就職の取っ掛かりが見つかるかもしれませんので、是非やってみてはいかがでしょうか。

まだ世間には知られていない商品に関するお仕事のため情報の取り扱いには注意が必要ですが、自分の自己啓発として説明を聞く分には全く問題はありません。

自分の目指している業種の企業イベントにエントリーしてみましょう。

野外フェス

野外フェスは期間も長く場合によっては泊まり込みのケースもあるため、お金を沢山稼ぎたい方にはおすすめです。

その代わり炎天下での長時間労働故にかなりの体力が必要ですし、熱中症対策も必須です。

体力に自信があり、音楽が好きで、賑やかなことが好きな方にはおすすめです。

フェスを観覧することは原則的に厳禁ですが、勤務をしながらもフェスの雰囲気を体感することはできますので、フェス好きな方には最高ですね。

泊まり込みの場合は、宿泊先はフェス会場からバスで移動になるパターンがほとんどです。

宿泊は、2人〜3人での相部屋となり、友達同士での応募は同部屋にしてもらえるという配慮がある場合もあります。

学会イベント

学会イベントは予算が割りと潤沢で計画もしっかりと立てられていることもあり、あまりトラブルやハプニングが起きないのが特徴です。

反対に何かトラブルが発生すると大事に至るので、担当者の方は神経を尖らせています。

些細なことでも思わぬ注意を受ける場合がありますので、行動に注意しましょう。

会場もホテルなどの高級感漂う場所が多く、勤務の際には身だしなみに気をつけなければなりません。

お医者様や弁護士の方など社会的地位の高い方を相手にすることが多いので、言葉遣いにも普段以上に気をつけなければなりません。

モーターショー

モーターショーイベントは自動車好きな方には最高なイベントです。

自動車レースや展示会など多種多様な仕事があります。

女性の方は、受付やグッズ販売などを担当することが多く、男性は会場整理や駐車場係、洗車や搬出入などのヘルプを行うこともあります。

特に展示車や試走車の扱いには細心の注意が必要です。

自動車レースなどは鈴鹿サーキットや富士スピードウエイ、菅生サーキットなどレースファンには馴染みのあるレース場での仕事も数多くあります。

移動費や宿泊費は無料となる場合があり、場合によっては新幹線での移動ができる時もあるようです。

また、連日開催の長期間イベントなら、稼ぐこともできます。

ゲームイベント

ゲームイベントとは、ゲームをより多くの顧客に楽しんでもらうべくステージやゲームエリアを用いて盛り上げるお仕事となります。

そのため、ゲーム好きな方には最高なイベントです。

こちらのイベントはゲーム好きな若い男性が向いているかと思いますが、年配男性もしっかり丁寧に対応できるとしてクライアントからの評判も高いです。

また、女性のエントリー率が低いので、女性の場合は抽選会やサンプリングの配布など人目につくポジションに配置されることが多いです。

ゲーム好きな方には時間の経つのも忘れる程に楽しい勤務になることでしょう。

まとめ

今回は、イベントスタッフがおすすめな10個の理由を楽しいものや稼げるバイトの経験をもとに解説してまいりました。

いかがでしたでしょうか。

イベントスタッフの仕事に興味を持っていただけましたでしょうか。

今回はおすすめなイベントを紹介しましたが、是非一通り勤務しご自身で実際に体験して頂いてから、自分に合うかどうかの判断をなさって下さい。

イベントは参加される方が非日常を体験される場所で、楽しみにされているお客様がいらっしゃいます。

スタッフも、参加される方がより楽しんでもらえるように笑顔を絶やさず、良いイベントになるように努めましょう。

特別な技術は必要ありませんが、ホスピタリティーが何より求められます。

イベントの成否は自分に掛かっているという高い志を持って勤務に臨んで頂きたいです。

イベントそのものの楽しさにただ触れるのも良いですが、イベントを作り出し提供する楽しさこそ実感して頂きたいのです。

そのイベントを企画した方々がどのような想いで手掛けてきたかを理解できれば、自ずと良い仕事ができるようになるでしょう。

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