近年、訪問看護の需要は高くなってきています。

病院勤務の長い方にとっては、訪問看護師へ転職することに抵抗を感じている方も多いでしょう。

実際に訪問看護とは、どのような看護業務を行うのかご説明します。

訪問看護とはどんな仕事?

訪問看護とは、医療的な管理が必要な地域で生活する方を対象に看護を提供する仕事です。

利用者様のご自宅を訪問し、医師の指示に従い看護を行います。

訪問看護の役割とは?

地域で生活する方の支援

主に利用が多い年齢層は高齢者です。

退院後の生活が安心して送れるように支援することが一般的な利用です。

体調管理に不安のある方の病状管理や、在宅で継続する必要のある医療処置が間違いなくできているかの確認などになります。

慢性期疾患や終末期の方など病状は人それぞれですが、体調が悪化したり急変したりしたときの対応も訪問看護の役割です。

訪問看護の具体的な仕事内容とは?

具体的な業務

看護実践

まずは在宅での看護実践です。

主治医の指示に従って医療処置や病状の観察を行います。

地域で生活されている方が対象なので、比較的体調は落ち着いています。

服薬が継続的にできているか、血糖コントロールがうまくいっているか、人工肛門造設の方の場合は定期的にパウチの交換ができており皮膚トラブルがないかなどです。

その他、創処置、胃ろう管理、排泄コントロールなどがあり、補液の指示がでると、在宅でも指示に従って点滴治療を行います。

一人暮らしの高齢者の方が多いですが、家族と同居されている場合は、家族にも介護方法などの相談・アドバイスをします。

書類作成

訪問看護は主治医の指示に基づいて実践されるため、訪問が決まると訪問看護指示書が発行されます。

その指示内容をもとに訪問看護計画を立案し、看護を実践します。

看護上の問題は利用者様の状態によって変わるため、随時修正を行っていきます。

そして月ごとに主治医に訪問看護報告書を提出します。

これは、訪問時の利用者様の病状の経過、指示内容の経過を報告する書面になります。

これらは最低限の書類ですが、他にも他職種と関わる際に事務的な書類はたくさんあります。

仕事の流れ

受け持ち利用者宅訪問

1日のうちの訪問件数は日によって異なりますが、一人当たり30-60分の訪問が一般的です。

事前に約束している時間に訪問し、看護提供します。

例外としては、容態の急変などの緊急時の訪問があります。

事務作業

訪問以外の時間は、事務所で訪問のカルテ入力や書類作成・整理などの事務作業をします。

必要時は、他職種への連絡や情報提供を行います。

ミーティング

定期的に事業所内でカンファレンスを実施します。

受け持ち利用者の情報共有やケーススタディを中心に行います。

訪問看護はどういう人と仕事で関わるの?

訪問看護は地域で生活されている方が対象になるため、生活することが何より大切になります。

高齢者の場合は、介護保険法に基づいてケアマネジャーが個別的に必要なサービスを選択し、安心した暮らしができるように調整します。

訪問看護はその中のサービスの一つでもあります。

そのため、介護分野の方との関わりが多く、医療的な見地から日常生活への注意やアドバイスをすることもあります。

また、対象となる方は限られていますが、医療保険での訪問看護を提供するケースもあります。

このように他職種との関わりは非常に多くありますが、特に医療分野での関わりについてご説明します。

医療機関との連携

訪問看護を導入するにあたって医療機関との連携は欠かせません。

私達看護師は、主治医の指示に従い看護を提供するため、定期的な報告と主治医の指示を遂行する義務があります。

医療機関は、総合病院や診療所など規模は様々です。

中には、在宅往診を実践している医師もいます。

報告方法は、医療機関によって異なりますが、看護師への電話報告、faxでの報告という形式が一般的です。

必要な医療物品などは全て医療機関から受け継ぎ、在宅で実践しています。

訪問看護の給料事情は?

訪問看護の給料は、診療所などの医療機関に比べると少し良いと言われていますが、さほど変わりません。

夜勤勤務のある総合病院と比較すると、かなり低くなるでしょう。

訪問看護に向いている人のタイプは?

訪問看護は、利用者やそのご家族をはじめ、他の事業所や医療機関との関わりが非常に多いため、社交的な方が向いているでしょう。

また、緊急訪問や予定外の電話なども入るため、状況に合わせて臨機応変に行動できることが前提となります。

相談する上司や同僚はいますが、実際は一人で行動することが多く、ある程度の医療技術や知識は必要となります。

訪問看護になるためにはどうしたらいい?

資格は必要?

正看護師・准看護師の資格が必要になります。

また、理学療法士も訪問看護としての訪問ができるため、理学療法士の資格でも可能です。

必要なスキルや資格、経験は?

訪問看護師になるためには、まずは看護学校を卒業し看護師の資格を取得する必要があります。

資格があれば訪問看護師になることは可能ですが、前途しましたように、現場では一人で行動することが多いため、ある程度の技術と知識を身につけている方が良いです。

看護学校卒業後は地域の総合病院で働き、色々な科をローテーションして経験すれば、自信を持って訪問看護師として働けるでしょう。

訪問看護で転職を成功させるために

訪問看護での転職は比較的需要が高いため、内定は決まりやすいでしょう。

他の医療機関と同様に雇用条件が合っているかの確認は必要ですが、もう一つ確認しておきたいことは、訪問する交通手段です。

訪問看護専用の車や自家用車で移動するところもあれば、自転車を利用するところもあるようです。

平均的な訪問件数と移動手段を踏まえて、1日のスケジュールがハードすぎないかのイメージは大切です。

可能であれば転職サービスを利用し、実際に働く人の意見を参考にするとイメージがつきやすいでしょう。

また、時間外のオンコールもあります。

夜間や早朝などの緊急対応が可能か、頻度はどのくらいかの確認もしておくと安心です。

まとめ

訪問看護についてご説明しましたが、いかがだったでしょうか。

病院とは全く異なる環境での医療行為ですが、基本は何も変わりません。

訪問看護に興味のある方は、この機会に是非転職も考えてみて下さい。


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