准看護師が転職したいと思う15個の時。現役准看護師の私が経験を元に語ります

現在准看護師をしていて転職を検討中の方は、この記事は必見です！

准看護師を続けていると「もう辞めたい」「違う職場に転職したい」と思うことはありませんか？

または「キャリアアップをしたい」と考える人もいるでしょう。

それでは、准看護師はどのような時に転職をしたいと思うのか、今回は15個の理由をご紹介させていただきます。

対策も交えてお話していきますので、この准看護師の転職したい理由に共感した方はぜひご一読いただき、あなたの働きやすい環境に整えましょう。

自分には「どんな仕事」が向いているか、診断するにはこちら →
（正社員希望の人限定）

准看護師とは？

准看護師とは医師や看護師の指示のもとで、患者さんが病気の治療に専念できるように診療上の補助や療養上のケアを行う職業です。

医療行為は患者さんの命に関わるため、細心の注意を払いながら働きます。

また、患者さんの体を支えたり長時間の勤務も多いため、体力も必要です。

仕事内容

患者さんの病気や症状の観察をし、それに合わせて必要なケアを行います。

入院中の患者さんの身のまわりのお世話や注射、点滴を行ったり、バイたるサインのチェックをしたり、看護計画の作成や診療の補助など、仕事の内容は様々です。

正看護師とは違うの？

准看護師は「都道府県知事試験」が発行する免許であることに対し、正看護師は「厚生労働大臣が認定する国家試験」です。

国家資格ではないこと、医師や看護師の指示のもとでないと業務が行えないことが、正看護師との大きな違いになります。

また准看護師の学校は2年制なのに対して正看護師の学校は3年制と、資格を取るために要する期間にも違いがあります。

業務の違いはほぼありませんが、基本的に准看護師は管理職に就くことができず、管理職は正看護師がなることが多いです。

給与も准看護師よりも正看護師の方が高収入です。

准看護師と看護師の違いは？業務範囲や給料での違いなど4個のポイントで解説します！

准看護師が転職したいと思う15個の時

准看護師の仕事は、仕事の厳しさから激しいストレスを感じたり、看護師特有の人間関係に悩まされることがあります。

また、将来のことを考えると准看護師の資格のままで良いのかという悩みもあります。

転職を考えるのはどのような時なのか、働いているとどのような悩みが出てくるのか、15個ほど例に挙げました。

職場の人と上手くやっていけないと感じた時

人それぞれと思っていても、職場の人達と合わない場合は苦痛を感じます。

例えば目上の看護師などから嫌味ばかり言われたり、他の人の仕事を押し付けられたりと様々あります。

また、自分はきちんと仕事がしたいのに仕事をしようとしない人が多く、だらしない職場の雰囲気が耐えられないということもあります。

職場のスタッフ同士のトラブルに巻き込まれた時

職場に派閥のようなものができて仕事に影響が出る場合はとても問題です。

また最近では、LINEでグループを作って悪口を言い合うこともあります。

こうなると職場の人にどのように思われているかに気を取られ、仕事に集中できず影響が出てしまうことも考えられます。

医師や師長などの管理職から理不尽に扱われたと思う時

医師による理不尽な扱い

医師によっては暴言を吐く人やセクハラ発言をする人、相手によって態度を変える人などもいます。

このような行為は看護師や他の職員にとっても不快な気分になるだけではなく、仕事にも大きく影響します。

管理職による理不尽な扱い

管理職の中にも職員によって態度を変える人や暴言を吐く人もいますが、それよりも「経営側の意向を優先するあまり、部下を理不尽に扱うパターン」の方がよく見受けられます。

この例で一番多いのは、時間外労働を多くしているのに時間外手当をつけてくれないことです。

また私が以前勤めた職場では、子供の病気などで急に職員が休んだ時に「仕事を休むような支障を出さないように！」と怒鳴る管理職がいました。

怒鳴られた職員は、入職時に子供の急病の際に休みを取ることを条件に入職したため「話が違う！」と憤慨し、数ヶ月後に退職しました。

医師や管理職からの理不尽な扱いについては、自分よりも上の立場の人に意見をすることができず、彼らの機嫌を損ねると職場で働きづらくなることが悩みになります。

患者さんからクレームが出た時

しっかりと対応をしたはずでも、患者さんからクレームを言われることがあります。

患者さんによってはクレーマー体質の人や、看護師に暴言を言う患者さんもいます。

中には個人の名前を挙げてクレームを言う人もいます。

患者さんとトラブルになった時

患者さんによるセクハラ

看護師が患者さんを抱きかかえて車椅子に移動する時などに、胸やお尻を触ってくる人も中にはいます。

患者さんに注意はするのですが、繰り返すパターンもあります。

患者さんの移乗などは自分の体を接触させないと介助ができないため、何度もセクハラを受けることもあり苦痛です。

暴力行為を受けることがある

認知症や精神疾患の患者さんなどから暴力行為を受けることがあります。

認知症の患者さんが、オムツ交換など処置を行う際に看護師や介護師に殴る、蹴るの暴行をすることがありました。

また精神疾患を持つ患者さんの場合、その日の精神状態によって暴れたりすることがあります。

患者さんが暴れると職員数人で抑えることがありますが、その際に噛みつかれたり殴られたりして看護師が怪我をすることがあります（そのため精神科は男性職員が多いのです）。

患者さんの家族とトラブルになった時

患者さんの家族が考える治療と医療者が提案する必要な治療に違いがあると、トラブルになることがあります。

例を挙げると、昼夜逆転になっている認知症の患者さんを日中の傾眠へと改善するために、昼間は車椅子に座ってもらい起床を促すことがあります。

しかし、それを見た患者さんの家族が「眠たいのに起こすのは可哀想だ」と怒るトラブルを耳にします。

また、嚥下が困難な患者さんに対して家族が面会の際に固形物を食べさせていた場合、危険性を説明し中断してもらうことがあります。

説明の時は家族は「分かりました」と返答しても、後から「あの病院は差し入れを食べさせようとしない」など病院が誤解される内容を言い回ることもあります。

また、看護師が仕事として熱心に患者さんと接しているだけなのに、その様子を見た家族が患者さんと看護師が男女関係にあると誤解し、配偶者が看護師を怒鳴りつけるという話など、実に様々です。

ネットに拡散

今、患者さんやその家族に多いのが、「ネットに拡散するぞ」という迷惑行為です。

このような脅しは脅迫になり、実際に行うと拡散した側の罪となります。

しかし、職員もしくは病院の誹謗中傷がネットで拡散されると消去しきれない場合が多く、個人や病院側の大きな打撃となります。

このようなことを言う人は善悪の判断がつかないくらい頭に血が上っていることがあり、常識が通じない人もいるので、対応をするのにとても神経を使います。

ミスを重ねてしまい、向いていないかもしれないと思った時

看護師の仕事は命に関わることが多いため、その都度確認を行い業務にあたります。

しかし、忙しいあまりミスを重ねてしまったり、元々おっちょこちょいで失敗をしやすい人もいます。

大きな失敗やミスを繰り返すと自信をなくしてしまい、看護師には向いていないという考えに陥りやすくなります。

時間外勤務が多いと感じる時

勤める部署によっては時間外勤務があります。

特に正職員の場合、時間外手当が出ないのに時間外労働を強いられることが多くあります。

時間外勤務が多いとゆとりのない生活になり、それは身体的な疲れから健康に支障が出るだけではなく精神的にも大きなストレスになります。

厳しい看護師の仕事には大きな障害となります。

有給休暇が取れない時

有給休暇を希望したにも関わらず、取らせようとしない職場もあります。

病棟が忙しいことから有給休暇を希望することができない雰囲気があり、全く取れないということがあるのです。

有給休暇については、希望しない職員に対しては「有休消化」という形で月に1日ずつ余分に休みをシフトに組むなどの配慮をする職場も多いです。

しかしそのような配慮もない職場は、余裕がないことから辞める職員が後を絶たないものです。

夜勤が体力的に辛い

年齢を重ねるにつれて、夜勤による夜間の長時間の仕事が体力的に厳しくなります。

夜勤をすると夜勤手当が支給されるため、大きな収入になります。

しかし、収入がいくら欲しくても、業務をこなす体力がなければ仕事になりません。

そのため年配の看護師は夜勤をせずに看護師の仕事を続けられるように部署の移動や転職をする人もいます。

スタッフが少ないと思う時

人員不足は様々な部分で支障が起きます。

少ない人数で多くの仕事をこなすので、体力的な消耗が激しいです。

また、人員不足から時間外勤務が増えます。

その悪条件から辞めるスタッフが多く、それが更なる人員不足に繋がります。

また、スタッフが少ないところに新入職員が来ても、元からいた職員がせっかく仕事を教えたのに仕事の量の多さから辞めてしまうことがあります。

これらの状況からスタッフ不足が解消されず、仕事量は増えるばかりと辛い状況となります。

業務量や勤務時間と比べて給与が安いと感じた時

業務を多くこなし勤務時間が長いのに思ったよりも給与が低いことがあります。

特に正職員の場合は時間外勤務をしていても時間外手当が出ない場合があるため、このように感じる人は多くいます。

また職場によっては、相場よりも給与が安い所もあります。

これは、経営が苦しいか、もしくは人件費をかけたくない傾向が強い経営者の職場で見られることが多いです。

今の業務内容で学ぶことがなくなったと思った時

同じ職場、同じ部署で長く働いていると「学ぶことがなくなった」と感じることがあります。

「新しいことを学び、吸収していきたい」と考える学習意欲が強い人にとっては、そのような状態は仕事に張り合いがなく感じることがあります。

キャリアアップしたいと思った時

准看護師の場合、正看護師になるため新しく資格を取りたいという場合があります。

しかし、正看護師になるには学校に通うため、勤務先にシフトの調整をしてもらわなければなりません。

そのため、働きながら学校に通って良いか職場に了解を得る必要があります。

職場が進学に協力的であればスムーズに話が進みますが、クリニックなどの少人数の職場や人員不足の職場は、スタッフの確保を優先するために進学をするなら退職を勧める場合もあります。

そのことから、職場を変えるか、または進学をしないか悩む准看護師もいます。

勤め先との治療方針などの方向性が合わない

職場の考える医療方針と自分の考える方向性が違うと、自分の考えとは違う治療を患者さんに行うことになることがあります。

そうなると「自分はこんな仕事をしたくない」という気持ちが大きくなってしまうのです。

この医療方針の違いは、職場によって大なり小なりあります。

しかし、あまりに自分の考えと違いすぎる職場は、真面目に働くほど仕事が苦痛になります。

自分には「どんな仕事」が向いているか、診断するにはこちら →
（正社員希望の人限定）

転職したいと思った時どうする？

職場を変えなくても自分のストレスを溜めないようにすることや、管理職に相談することで働きやすくなるならば、そちらの対策をしましょう。

それでも環境を変えたい場合は転職やキャリアアップを考えてみて下さい。

人間関係で悩んだら

人間関係の悩みは難しい問題であり、大きなストレスの原因となります。

患者さんや同僚に対しての悩みなど様々でしょう。

しかし、職場の仕事内容や勤務条件に不満がないのであれば、まずは職場を変えずに改善できる対策に取り組みましょう。

それから職場を変えることを考えても良いかと思います。

休日に思いっきり遊んで気分をリフレッシュ

休日は仕事を忘れ、思いっきりリフレッシュしましょう。

友人と会って仕事の話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になります。

お酒を飲みに行ったり、カフェでのんびり本を読んだり、連休が取れれば旅行もオススメです。

疲れて外出する気になれない人は、家でのんびり過ごすのも良いでしょう。

自分のためのお休みですから、しっかりリフレッシュしましょうね！

管理職の人に相談して対応してもらう

医師や同僚についての相談の場合、目に余ることをあなたや仕事に対して行っているならば相談をして良いと思います。

例えばセクハラなどの嫌がらせや宗教や商品の勧誘、患者さんへの態度が悪質など内容は様々でしょう。

患者さんとのトラブルについては、自分で対応しきれない内容なら、早めにベテランの看護師か管理職に相談し対応をしてもらった方が大きな問題にならずに早めに解決をしやすくなります。

気持ちを入れ替えて頑張る

ミスを重ねてしまった時などは落ち込みやすく引きずりがちになります。

しかし、失敗を引きずるだけでは解決にはなりません。

「どうしてミスをしてしまったのか？」振り返りと反省をすること、そして「次からはどのようにしたら良いのか？」を考えておきましょう。

反省をすることは必要ですが、同じような失敗を繰り返さない努力は仕事を続ける上でもっと必要です。

反省と対策ができたら、気持ちを切り替えて仕事を頑張りましょう。

勤務状況で悩んだら

勤務状況で悩んだ場合は、まず自分がどのように勤務をしたいのかをある程度考え、それから管理職と相談をしましょう。

自分の希望と妥協点をきちんと考えることが必要です。

自分の希望があまりにも通る様子がなく、むしろ勤務がますます厳しくなるようであれば、条件の良い職場への転職を考えましょう。

管理職の人に相談してみる

夜勤が体力的に厳しいのであれば、管理職の人に夜勤回数を減らしてもらえるように相談をしましょう。

ただ夜勤のある部署では、パートではないかぎり「夜勤を全くしない」という希望は通らないことが多いです。

夜勤をせずに勤務をしたいのであれば、夜勤のない部署へ異動、または転職を考えましょう。

また身体的な問題、或いはうつ病などの精神的な病気により休養が必要な場合は、放置をすると悪化に繋がります。

その場合はどのくらいの休養が必要かも併せて管理職ときちんと話し合う必要があります。

※人員不足の職場の場合は仕事の軽減は難しい

人員不足の状況で仕事量を減らしてほしいという要望は、管理職としても対応が難しい問題です。

管理職も職員に無理はさせたくありませんが、代わりに他の職員に負担をかけることになるのは避けたいでしょう。

しかし人員が少ないという訴えが職員から多くあるのであれば、師長が更に上の管理職、または経営者に人員不足の訴えを伝えることで、雇用条件の改善や職員の増加に繋がることがあります。

また別な部署に移ることができるのであれば、異動を願い出ることも手段の一つです。

思い切って条件の良い職場へ転職する

労働条件や給与について条件が合わないのであれば、思い切って条件が合いそうな職場に転職する方法があります。

給与が高い、有給休暇が取りやすいなど福利厚生が充実している、または人員不足の話があまり聞かれない職場など、希望する条件は様々です。

しかし、慌てて職場を変えて失敗をしないように、転職サイトやハローワークでの情報収集をしっかりと行い、今の職場から移った方が良いのかきちんと比較して考えましょう。

キャリアアップしたいと感じたら

仕事に意欲的な人はキャリアアップがオススメです。

キャリアアップ＝資格取得とまず考えるでしょうが、新たな資格取得以外にもキャリアアップに繋がる方法があります。

正看護師の資格取得を目指す

准看護師の場合は臨時職員やパートによる雇用形態が多く、正職員の求人が正看護師よりも少ないです。

また給料も准看護師よりも正看護師の方が高く、正看護師になれば管理職になれる可能性もあります。

「良い労働条件の職場に就職したい」「給与を上げたい」「もっと看護師として知識を持ちたい」と考えるならば、正看護師の免許の取得をオススメします。

自己学習にて知識を増やす

自己学習をして医療知識を深めることもキャリアアップの一つの方法だと思います。

今の部署で使えそうな学習をすると、早くに学習したことが役に立ちます。

また治療法や手術の方法などは年々新しい方法が増えているため、新たに学習をするのも良いでしょう。

自己学習は専門書を読むことやネットで調べることもできます。

また、興味があるならばセミナーへの参加も良いでしょう。

専門の医師の講義を聞くことは分かりやすく勉強になります。

配属を変えてもらう

「今の部署で学ぶことがなくなった」、または「違う新しいことを学びたい」と考えるのであれば、他の部署に配属の変更をしてもらうのも良いかと思います。

違う部署での勤務は仕事内容がかなり変わり、刺激的であり、学びも多くあります。

思い切って新しい職場へ転職する

「院内に他の部署がなく、異動ができない」「勤めている職場で新たに学べることがない」と考えるならば、思い切って新しい職場に転職するのが良いかと思います。

この場合は転職理由が「新たな学びのため」なので、労働条件や給与だけではなく転職先として考える勤務先がどのような取り組みを行っているのかを知っておく必要があります。

今はサイトで病院紹介をしている病院も多くあります。

サイトの閲覧や、看護師専用の転職サイトや知り合いなどからの情報収集を行いましょう。

※先のことを考えるならば、正看護師の資格取得がオススメ

もし准看護師の資格しか持っておらず、正看護師免許を取れる状況であれば、正看護師の免許の取得をオススメします。

現在、正看護師を養成する大学や専門学校が増えており、進学者も増加傾向にあります。

そのため正看護師を優先的に雇う職場が増えており、准看護師が好条件で就職するのは厳しくなっています。

給与の違いも大きく、好条件で就職がしやすく、就職先の豊富さを考えると、やはり正看護師免許は持っているとかなり有利です。

まとめ

准看護師は様々な面で大変なことから、ストレスを抱えやすい職業です。

あまりにストレスフルの状態だと、仕事も自分の今後の身の振り方も適切な判断ができません。

まずはストレスを解消をして健康的に過ごせるようになりましょう。

そして、冷静な判断ができる精神状態の時に転職やキャリアアップについて考えてほしいと思います。

転職したいと考えたり悩むということは、それだけ真面目に仕事に向き合っている証拠です。

「転職を考えること自体、悪いのかもしれない」と思う時もあるかもしれません。

しかし、どのような選択をするべきか考えることは、自分の将来を明るくするためにも大切なことだと思います。

准看護師の転職を成功させるために！狙い目な勤務先の5個の特徴と上手に転職するための3個の注意点

自分には「どんな仕事」が向いているか、診断するにはこちら →
（正社員希望の人限定）