派遣の貿易事務に応募したくても、いざ求人を見るとなかなか決められないという人もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは自分に合った仕事を探したい人のために、派遣の貿易事務について待遇や仕事内容を解説します。

派遣の貿易事務はどんな仕事?

派遣の貿易事務は海貨業者やフォワーダーなど、輸出入を担う業者で通関書類を整えて船舶等を手配したり、商社やメーカーなどで関連業者と連携しながら輸出入書類を作成し、物の流れや請求、支払いなどのお金の面を管理する仕事です。

貿易事務は派遣社員の需要が高い分野で、初心者でも補助業務を見つけやすいですし、キャリアを重ねて必要なスキルを身につけて行けば、年齢に関わらず働き続けられるという長所があります。

派遣の貿易事務求人でよくある募集内容とは? 

貿易事務とひと口に言っても、勤務形態や仕事の難易度は様々です。

初心者でも取り掛かりやすい専門知識不問な求人もありますし、残業や休日出勤はしたくない人、逆に労働時間は長くても給与や充実感を重視する人に合うような求人もあります。

ここでは勤務時間や給与がどのように異なっているか、それぞれの募集内容をご紹介します。

給与相場

派遣の貿易事務の給与相場は、一般事務よりは高めに設定されていますが、求められる専門性や経験がどの程度か、生活費の高い都市部かどうかなどでも変わってきます。

語学力などのスキルが求められない初心者向け求人の給与は、一般事務とほとんど差がないこともあります。

初めて派遣の貿易事務に挑戦する人は、語学や経理、PC操作などの資格や経験が少しでもある方が、より良い給与の求人を見つけやすいでしょう。

また、残業無しや短時間勤務の様な条件を求めるのであれば、給与は妥協しなくてはならない傾向があります。

勤務時間や休日、残業

休日は派遣先企業に準ずるのが通常ですが、大企業であっても祝日出勤等、休日がカレンダー通りではない場合があります。

残業についても、貿易では台風やストライキで輸送が遅れたといったトラブルが多く発生したり、海外との時差に合わせるため、残業を当たり前とする職場もあります。

残業が発生すると困るという人は、事前にはっきりと確認しておく方が良いでしょう。

契約期間

ある程度契約期間を見通すことが出来るのは、派遣という働き方の大きな特徴です。

派遣契約の終了時期は、正社員の産休等の代替要員等であれば就業前からほぼ確定していますが、特に終了時期が決められていない求人もありますので、検討材料に入れておきましょう。

そうは言っても、数ヶ月のつもりで契約したのに何年か引き止められてしまったり、長期のつもりで契約したのに状況が変わってしまうのはよくあることです。

必要なスキルや経験

一般事務や営業事務等の経験があれば、貿易事務が未経験でも採用されやすいようです。

貿易事務では英語等の語学力を求められる求人が多いですが、メールを読める程度で可、といった内容の求人もあります。

その他には、経理やPC操作等のスキルが必要が求められ、貿易書類の作成や国内の取引業者とのやり取り、データ分析や在庫管理等を行うこともあります。

必要な資格

貿易事務に関連する資格は、貿易実務検定やSTC試験等といった民間試験の他に通関士という国家試験もありますが、免許のようになくてはならないというものではありません。

通関士は関税法等の深い知識が求められる難しい試験ですが、その資格を条件にするような求人は一部です。

とはいえ、貿易事務にとって必要最低限の知識は、貿易書類を作成したり、取引先や輸送業者との会話を行うために必須ですので、積極的に身につけましょう。

初心者は入門的な位置づけの資格試験にチャレンジすると、派遣会社や派遣先の印象も良くなりますし、仕事の上でも役立つことを実感できるでしょう。

派遣の貿易事務のおすすめ求人のポイント

インターネットを検索すると、多くの派遣の貿易事務の求人情報が表示されます。

その際に留意しておくと役立つ点をご説明します。

未経験歓迎

貿易事務の世界に初めて入る人は、初心者歓迎の求人に応募すると初歩的な説明をしてもらえるので安心です。

応募時に必要なスキルについては、TOEICの点数やExcelで使用する関数など、具体的に提示されているものを選ぶと派遣先とのミスマッチを防ぐことができます。

正社員への紹介予定派遣

派遣社員ですと、たとえ長期雇用の予定になっていたとしても状況は変わるものですし、いずれ契約が終了することを意識せざるを得ません。

派遣社員の中には短期間で多くの職場を経験したいという人もいますが、もし安定した生活や、一つの企業に根を下ろしたキャリアアップを目指したい人には、正社員を目指す紹介予定派遣が合っているかも知れません。

紹介予定派遣を利用すれば、派遣社員にとっても、派遣先にとっても、お互いを知ってから正社員となるかどうかを決めることが出来るという利点があります。

複数名募集

同じ派遣会社から複数人が同時に就業できると、派遣先でも作業環境の改善に関する要望を出しやすかったり、同時に研修を受けられたり、休憩を一緒に過ごせたりと、何かと心強く感じることができます。

大変忙しい可能性や、それまでの派遣社員達が何らかの事情で一斉に辞めてしまったという可能性もありますので、同時に何人も募集をする理由は確認しましょう。

派遣の貿易事務で身に付く経験やスキル

派遣社員にとって重要なのは、一つの職場から得た経験を次に繋げて行く事です。

派遣社員が派遣会社から絶えず仕事を紹介してもらうためには、人当たりなどの他にも、新たな経験を恐れずスキルアップを続ける姿勢が必要です。

ここでは貿易事務を通じて身に付くスキルをご紹介します。

貿易書類の作成

貿易に関わる書類は契約書や船積書類など数多くの種類があります。

貿易書類の種類や内容は独学や研修で学ぶことができますが、実際の運用を経験しないと理解が難しい部分もあります。

実践を通じ、書類の作成方法や運用を覚えて行きましょう。

語学力

貿易では、英語を主とするやり取りが必要になります。

語学力に自信がない人は時間をかけて学習し、メールを読めるようになる、簡単な返信をできるようになる、電話の取次ぎをできるようになるといった具合に、できることを増やして行くと次の仕事に繋がります。

経理知識

貿易事務には関係法令の知識や語学力も必要ですが、経理の知識や経験も重要です。

商取引を行う中では仕入れや販売、運送などで日々経理処理が発生しますが、全く歯が立たないようでは経理担当者に質問することも困難です。

知識を深めれば、取引の傾向を分析して営業職と共に販売計画を立てたり、企画に関わったりと、仕事の幅を広げることにも繋がります。

自分に合った派遣の貿易事務求人の選び方や注意点

人によって仕事を探す基準は異なります。

ここでは、仕事を選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。

【選び方①】給与や雇用条件から考える

給与は、スキルや経験はもとより、責任が重い仕事ほど高くなります。

また、派遣先が忙しい職場であったり、交通の便が悪いなどで応募者が集まりにくい立地でも、高めの給与が提示されることもあります。

給与や雇用条件の変更要求は、契約前の方が聞き入れられやすいです。

【選び方②】エリアから考える

派遣先が日常の買い物や習い事に便利なエリアにあれば、その分快適に働くことができます。

公共交通機関が発達したエリアに住んでいる人は、派遣先までの通勤時間はもちろん、乗り換え回数、駅から派遣先までの徒歩での所要時間も判断材料にしましょう。

自動車での通勤が必要なエリアに住んでいる人は、通勤時間帯の渋滞の様子を確認をする他、駐車場を自分で探して契約しなくてはならない場合もありますので、事前に確認しましょう。

また、自宅から最寄り駅まで、または派遣先まで自転車で通勤したい人は、自転車置き場に屋根があると雨天時に便利です。

それ以外にもレインコートを置ける場所はあるか、服が濡れた場合に着替えられる更衣室があるか、電車など代替の交通手段があるかどうかなども確認しましょう。

【選び方③】業種から考える

貿易事務は海貨業者やフォワーダー、小規模な商店からメーカー、商社に至るまで幅広い業種で必要とされる専門職です。

関係する法令や貿易書類の内容など必要な知識には共通点もある反面、業種や業態の差により、得られる知識や経験には異なる部分も多くあります。

未経験の分野にも気軽にチャレンジできる身軽さは派遣社員の大きな利点ですので、気になる業種があれば職場訪問をしてみるだけでも参考になることでしょう。

注意点

目移りして応募する求人を決められないという人は、自分の希望に優先順位を付けてみてはいかがでしょうか。

また、派遣会社ごとに得意先の企業や業界が異なりますので、複数の派遣会社の情報を確認してみるとより良い求人を見つけやすくなります。

派遣の貿易事務の求人についてよくある疑問

貿易事務の求人への応募を検討する中では、いろいろな疑問が沸いて来ることと思います。

ここでは、よくある疑問にお答えします。

どんな人が貿易事務に向いているの?

貿易事務では、複数の取引を平行させながら、様々な種類の貿易書類を正確に作成し、適切なタイミングで提出できなくてはなりません。

貿易や語学に関する知識を覚えていく意欲がある人や、複数の作業を同時に行なうことが得意な人に向いています。

また、国内外の取引先、仕入先、運送会社など多くの関係者との連絡や相談が発生しますので、コミュニケーション能力に自信がある人にも向いています。

面接でのポイントは?

面接は派遣会社の担当者と派遣先の管理職との三者で行い、仕事内容について説明を受けるのがよくある流れです。

その際派遣先の管理職が気にすることは、仕事の遂行能力の他に、他のスタッフと協調できる人かどうかです。

運に左右される部分もありますが、常識のある身なりをし、聞かれたことにはきちんと答え、疑問点は分かりやすく尋ねるように心がけましょう。

パートや隔日勤務もできる?

派遣社員ですと、パートの他、週三日勤務のような求人もありますが、求人数はフルタイムほど多くはありません。

しかし簡単にあきらめる必要はなく、派遣会社に相談すれば、希望の勤務時間の求人を探してくれることもあります。

語学、経理、ITの分野で高いスキルを持っていれば、より希望の勤務時間に合う求人を見つけやすくなります。

また、フルタイムで契約してしまってからパート契約に変更するのは派遣先の同意を得られない場合もあるのですが、自身の事情が変わったのであれば辞める前に交渉をしても損はありません。

複数の派遣会社から同じ求人が出ているときの選び方は?

インターネットで求人情報を検索すると、複数の派遣会社から同じ派遣先と思われる求人情報が出ていることがあります。

比較すると派遣会社によって時給の設定が数十円異なっていることもあるのですが、すぐに時給が高い方が得と言い切ることはできません。

派遣会社によっては、派遣先企業の社員食堂を使用できるようにしたり、派遣先近くの駐車場を確保したりと、派遣社員が働く上で負担を感じがちな部分の改善にお金を使っている場合もあるからです。

これらの細かい情報はインターネットでは得にくいこともあり、自身で各派遣会社と面談して内容を比較したり、他の派遣社員から情報収集する必要があります。

昇給はある?

派遣先や派遣会社から昇給してくれることもありますが、自分から契約更新の機会に派遣会社の担当者を通じて昇給を要望することもできます。

給与を上げて欲しいと言っただけではなかなか認められないでしょうから、作業スピードが上がって処理できる書類が一日何枚増えたと説明したり、新たに行うようになった作業を申請すると、派遣会社としても賃上げ交渉をやりやすくなります。

はっきりと自己主張ができる派遣社員でしたら、派遣先の上司に昇給を直談判することもあるようです。

まとめ

派遣の貿易事務について書いて参りましたが、多くの求人情報に触れることが納得できる仕事を見つける一番の近道です。

こちらの情報が少しでもお役に立つことができれば、幸いです。


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